上田早夕里のレビュー一覧

  • SF JACK

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    人は宇宙をも想像できるんだな。

    元々ファンタジーが好きなので、時々こうやって別世界に旅立つことは、楽しい。
    どれも短編なのに、すごい力を持っている。

    冲方丁「神星伝」は、長編で読みたい。
    壮大かつ緻密な設定が、この分量では到底足りないと感じた。樹体と和風テイストな世界観の絡み方が美味しすぎる。

    ミュータントであるネズミと人間の争いを書いた、山田正紀「別の世界は可能かもしれない」は一番衝撃だった。
    共感能力を使って、他者を支配下においていく、そのオリジナルの怖さがギャップ。

    からの、宮部みゆき、夢枕獏できちんと終わる感。

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    2016年03月13日
  • 妖怪探偵・百目3~百鬼の楽師~

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    妖怪の街は、ついに完全に包囲されてしまった。

    人の味方を全面的にしなければいけない、警察。
    人と妖怪の中間地点に立った、男。
    人側に立つしかない、拝み屋。
    クライマックスですから、視点がくるくる。
    おかげでものすごく分かりやすかったですし
    どうしようと思っているのかも理解しやすい。

    何せ妖怪を含め、全員立っている位置も
    考えている事も違います。
    それが書きわけられているのがすごい。
    ただ最後が…うんまぁ全員納得状態ですが
    どこもかしこも綺麗におさまっているなぁ、と。
    8年後のお約束は、面白かったですがw

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    2016年03月08日
  • 妖怪探偵・百目3~百鬼の楽師~

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    ネタバレ

    最後の最後で主人公たる百目がタイトルたる妖怪探偵としての活躍を見せるので、ここまで読んで初めて一つの話として成り立っているのだろう。

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    2016年01月01日
  • 妖怪探偵・百目1~朱塗りの街~

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    人間と妖怪が共存する街で起こる、不可思議な事件を、人生に絶望した普通の人間相楽くんをワトソン役に、絶世の美女の姿を持つ妖怪探偵百目が鮮やかに解決〜、ナンテコトデハなかった。
    世界が大きく壊れていく?未来を示唆しながら、一編ずつ話が進むにつれて、妖怪の生き方がとても自然に見えてくるから不思議。

    1巻だけでは、SFらしい面白さがまだまだ出てこないので、2巻まですぐ読もう!

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    2016年10月08日
  • 妖怪探偵・百目3~百鬼の楽師~

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    ネタバレ

    シリーズ完結。「濁」との最後の闘い

    妖怪に比して人間の醜さが際立つ

    播磨遼太郎と百目ら妖怪たちは、恐怖に対して、憎悪や力ではなく、理解と、明るく浮き立つ心、周囲を巻き込む音とリズムで対抗する。

    パリの同時多発テロの直後、現実世界はテロの恐怖に対して、どう対抗するだろうか?

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    2015年11月21日
  • 妖怪探偵・百目2~廃墟を満たす禍~

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    ネタバレ

    前巻で重要人物として登場しておきながら、その背景が語られなかった陰陽師の背景が語られたため、やっとそれぞれの登場人物達の立ち位置がわかるようになった。話はこれからだろう。

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    2015年08月23日
  • 妖怪探偵・百目2~廃墟を満たす禍~

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    警戒すべき相手は、一体何のために
    すべての妖怪を土に返そうとするのか。

    どうすべきか、どうしたらいいのか。
    そんな事を悩んでいれば、そっちの人は板挟み。
    相手の人は目標に向かってがんがん突き進み。

    半分から、相手の過去が…どうしてこう思うのか、の
    掘り下げ話が始まりました。
    確かにこれは殴り倒したい。
    しかしこの道を選ぶという事は、同じ境遇の子供に
    ぶつかってしまう可能性…とかないのでしょうか?
    友人を失う事は、恐ろしいほど傷になります。

    最後には2人で話し合ってましたけど
    次には新たなる人が。
    思いっきり出てきてた人ですが、切り離したと言うのに
    自分からその道進みまくってます。
    努力が

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    2016年03月08日
  • 華竜の宮(下)

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    ネタバレ

    頭脳への介入とか
    サポートする知性体とか

    進化(?)する生命とか

    未来がこんなんだったら
    いやだなぁ…

    海中生物になる人類はやりすぎ…
    こわい

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    2015年05月05日
  • 華竜の宮(上)

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    ネタバレ

    おすすめされてて気になってたSF

    未来は温暖化じゃなくてマントルが盛り上がって(よくわかってない。笑)水没する
    ウォーターワールドみたいな

    でも遺伝子の操作とか
    有害物質の影響で
    魑魅魍魎がばっこする

    ちょっと「新世界より」風

    主人公とその相棒はいいかんじ

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    2015年05月05日
  • 妖怪探偵・百目2~廃墟を満たす禍~

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    拝み屋・播磨遼太郎の過去が明らかになる。
    人と妖怪の境界に生きる、百目や相良、忌島。
    人よ妖怪の境界にある真朱の街。
    妖怪をも食い尽くす「濁」の出現により、人と妖怪の関係はどう変化していくのか?

    すこーし違和感を感じながらも、物語の展開を期待している。

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    2015年11月21日
  • 妖怪探偵・百目1~朱塗りの街~

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    妖怪がほとんどを占める街。
    そこの一角で『探偵』をしている人の
    助手を務めている主人公。

    連続短編になっているので読みやすいですが
    これの前身は別の本に入ってる模様。
    読んでいなくても十分読めますが、所々にある説明が
    その話が暗いような救いがないような…?

    主人公は人間ですが、周囲は当然妖怪だらけ。
    思考回路の切り替えが早すぎて見事ですが
    妖怪だから、でこちらの切り替えも終了。
    知っている習性を持っていることから、読んでいて
    相手の素性はなんとなく把握できます。
    有名どころが出ている、とか?w

    しかし主人公は無気力です。
    そして事件は妖怪にとっての無事解決であり
    人間にとっては解決した?

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    2014年10月23日
  • 妖怪探偵・百目1~朱塗りの街~

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    SFチック。仲良しで和気あいあいな妖怪物語ではなく、ダークな雰囲気が漂っている。百目と相良二人の契約もシビア。
    「魚舟・獣舟」を先に読めばもっと世界に入りやすかったかも。
    まだ序章という感じ。今後の展開が楽しみ。

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    2014年09月24日
  • 妖怪探偵・百目1~朱塗りの街~

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    「真朱の街」その後の短編連作。
    妖怪と人間が共存する未来の世界。
    ありきたりな要素にもさすがの世界観。
    彼らのストーリーよりもラストの播磨遼太郎に釘付け。

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    2014年08月28日
  • 妖怪探偵・百目1~朱塗りの街~

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    妖怪と人間が共存する“真朱の街”

    妖怪と人間が共存する時代設定としては、江戸時代や平安時代がよく使われますが、この本の時代設定は近未来。しかも「見る」ことに長けた妖怪が人捜しをする探偵小説。
    京極夏彦さんの人の記憶が見える探偵を妖怪にしてしまった感じ。他にない新しい設定の小説だ。

    平安時代や江戸時代は社会が安定し、文化が発展した時代だが、さてこの本で設定された社会は、どうなのだろう。
    まだまだ社会やこの社会で生きる人々のわずかな断片しか見えないので、この後、断片がどのように繋がって全体が見えてくるのか楽しみ。

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    2015年11月21日
  • 妖怪探偵・百目1~朱塗りの街~

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    妖怪が跳梁跋扈するようになった元医療特区の実験都市〈真朱の街〉、オカルトとサイエンステクノロジーが雑じり合う都市を舞台にした連作短編集。同著者の短編集「魚舟・獣舟」収録の「真朱の街」に連なる作品となっている。作中で言及はあるものの「真朱の街」が収録されていないのは残念。
    相反する要素が混然となっている舞台設定が一番の特徴だと思うのだが全編にわたってそれを前面に押し出しているわけではないようだ。ハードボイルドと銘打っているようだがメインの探偵役たちには残念ながらその雰囲気は感じられなかった。拝み屋など気にいった登場人物もいるので、今後舞台設定をより活かした特異な話が紡がれていくことを期待したい。

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    2014年08月23日
  • 妖怪探偵・百目1~朱塗りの街~

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    『獣船・魚船』に収録された短編「真朱の街」のその後を描いた連作短編。

     続編ものとなっていますが、邦夫がなぜこの街にやってきて百目の助手を務めるようになったかは、これだけ読んでも分かるように書かれています。

     妖怪が多数登場する作品で、SF作品の多い上田さんの作品群の中ではちょっと異色な感じもありますが、作品から浮かんでくる問いかけ、というものは共通しているものも多いと思います。

     序盤の短編は近未来の設定なのに、SF要素が少なくてちょっと寂しかったのですが、四話目の「炎風」は妖怪、人間、ヒューマノイドが登場しこの世界観でしか描けないような物語になっていて面白かったです。

     そして本の

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    2015年05月03日
  • 魚舟・獣舟

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    ネタバレ

    「魚舟・獣舟」★★★★
    「くさびらの道」★★★
    「饗応」★★
    「真朱の街」★★★
    「ブルーグラス」★★★★
    「小鳥の墓」★★★

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    2015年08月07日
  • リリエンタールの末裔

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    リリエンタールの末裔ってタイトルがかっこいい。夢を叶えるために、理不尽な差別を受けながらも、自分の生活を強い意志でやり通して行く姿は勇気をくれる。けど、この差別や暴力のシーンこそが本を飛び出て最もリアリティがあって苦しい。考えさせられる。短編で終わってしまうのがもったいないな。この先チャムはどうなるの?知りたい。他の短編も突飛な設定ながら、人間の心の深いところをくすぐる内容。華竜の宮のハラハラドキドキ感に比べると、ちょっと物足りなかった。

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    2013年09月03日
  • リリエンタールの末裔

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    4作収録の短編+中編集。

    「リリエンタールの末裔」
    爽快な飛行SF。「華竜の宮」というより「魚舟・獣舟」と同世界の物語。背中に生えた第二の腕だとか、出稼ぎの民族だとかのガジェットもあるが、何はなくとも空を飛ぶこと、飛行の爽快さが身をもって伝わってくる。何もかもはなまる満点とはいかないけれども、若さゆえの未来への展望を感じる物語だった。

    「マグネフィオ」
    これもよかった。三角関係と事故による脳の損傷がテーマ。美しいだとか一途だとか、そういう清廉潔白さはないけれど、ないからこそ心に訴えるものがある。

    「ナイト・ブルーの記録」
    これもいい。「音を肌で聴き、肌で海の味を知るような感覚」こそセンス

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    2012年12月15日
  • リリエンタールの末裔

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    短編が4作のオムニバスで、どの作品も技術と人との関わりを中心に描かれていますが、中でも経度測定のための高性能な時計であるクロノメーターの開発者ジョン・ハリソンを題材とした『幻のクロノメーター』を(地図好きとしては)特にお勧めしたいところ。
    ハリソン家に仕えた家政婦視点で物語が展開していき、途中からSF的要素も混じってくるのですが、なにせ史実のハリソン氏自体が幾分神がかった才能を持っているが故に、フィクションがうまく絡み合ってこないのが惜しいところでしょうか。どことなく伝記物を読んでいるような、そんな気分にもさせられました。

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    2012年09月11日