上田早夕里のレビュー一覧

  • 妖怪探偵・百目3~百鬼の楽師~

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    【説明】〈濁〉対播磨、妖怪たちはどうする?
    【感想】前巻のラストあたりから〈濁〉が喋るようになって迫力が減った。無機質に淡々と行動するだけの方が無敵感があったかも。/百目が田中芳樹さんの薬師寺涼子みたいに無双してくれてもよかったかもね。
    【内容】対〈濁〉準備開始。紫桜の理を忌島は聞く。/〈濁〉が最初に狙ったのは妖怪楼閣。忌島にHELP要請。忌島は百目にHELP要請。/播磨遼太郎は一弦琴の中に妖怪を集める。ラプシヌプルクル、火取魔、土蜘蛛、木霊、かまいたちの辻風、人工妖怪=水、火、土、木、風、つなぎ。/邦雄の決心。

    ■真朱の街についての簡単な単語集

    【暁日技研:あかつきぎけん】明日香を作ったメーカー。
    【阿伽鴇島:あかときじま】播磨遼太郎が子供の頃滞在していた、荒々しい自然の残る島。
    【明日香】ヒューマノイドの試作品。風鎌は彼女によって満たされ執着した。
    【小豆洗い】有名妖怪。わりと気がいい。
    【綾藻:あやも】九尾の狐。妖怪楼閣で料亭宿を営んでいる。
    【イイズナ】小妖怪。使い魔などにされることが多い。
    【イタビの老翁】阿伽鴇島を古くから見守っているイヌビワに宿った神。
    【牛鬼】妖怪酒場のマスター。正体は牛鬼。かなり強い。妖怪の行き場を提供している。酒場にいる間は邦雄を守ってくれている。播磨遼太郎に負けたことがあるようだ。
    【海老谷一蔵:えびや・いちぞう】対妖怪用の武具を作る。吉野の山奥の刀鍛冶の里みたいなところにいる。播磨遼太郎の武具はこの人の作。
    【円環区】真朱の街の外部五キロくらいは妖怪が出てくる遊び場になっているので住宅は全戸事故物件扱いで家賃が安い。
    【大いなるもの】妖怪たちと繋がっている存在のようだ。
    【大鋸:おおが】刑事部捜査第一課課長。洒脱だが腹に一物ありそうなタイプ。
    【大嶋和麿:おおしま・かずま】邦雄の友人。人間。見える人で、拝み屋になった。
    【太田祐子】円環区の住人。行方不明の息子を探している。
    【鬼蝙蝠】濁の魁。偵察用の分身。
    【風鎌:かぜかま】カマイタチ。最も大きな刃を持つ。人間の女にモテる。
    【カマイタチ三兄弟】長兄は辻風、次兄は風鎌、末弟は薬壺(くすつぼ)。
    【神】《神様が祟ると妖怪よりも怖いわ。起こせる災害の規模が違うもの》p.68
    【カミナシ神社】街にひとつだけある神社。妖怪が出現するようになって神主が逃げ出した。そのとき神様もいなくなったという噂だが正月三が日は縁日が出てたこ焼きも食べられる。ついでに寺も一軒残っており鐘の音が妖怪を追い払えると信じている住職が鐘楼に高出力スピーカーを据え付けていて街中に鐘の音が響く。
    【鴉ノ御子:からすのみこ】播磨遼太郎の式神。財布も握っている。
    【忌島抗一:きじま・こういち】生活環境課第五係刑事。魔除けのため本名の文字を変えている。言葉によって妖怪の能力を一部制限できることを教えてくれた。牛鬼とタメを張れそうないかつい外見とは異なり血を見るのが嫌いで事務仕事など頭脳労働をしていたいタイプ。しかし妖怪がチカラをふるった痕跡を察知できる特殊能力を持っている(妖怪対策課から逃げ出したい忌島は警察内でも内緒にしているが)。《昼行灯でありたいというのが忌島の願いだった。》p.168。妻の規子と娘の萌がいる。夫婦仲はいいようだ。かつて一度死んだが医療特区である真朱の街の技術力で記憶の欠落もなく生き返った。《自分は、どんな局面に立たされても迷い続けるしかない人間だ。》第3巻p.14
    【勤労】妖怪には勤労という概念がない。金銭が必要ないし物々交換で成り立っているようだ。牛鬼などはそれで回らない人間社会は劣っていると感じているようだ。百目のようにいちおう事務所を営んでいるような場合でも特に働きたいと思っているわけではない。基本的にはおもしろそうだからやってるだけ。
    【薬壺:くすつぼ】カマイタチ三兄弟の末弟。薬師。
    【邦雄:くにお】相良邦雄。人間。視点役。とあるできごとの後百目の助手として働くことになった。どうやら彼の寿命は美味らしい。脳科学者だったが能力的にはたいしたことはなかった。とはいうものの科学技術には詳しいので百目には有用。
    【小鬼】忌島にかかわりのある存在。「人間は誰でも宙ぶらりんだ。あんただけじゃない」第2巻p.221。「いま目の前にいる人間や妖怪、そこに横たわる事象を愛したり憎んだりすればいい。その気持ちこそが〈おまえ自身〉であって、本物のおまえや偽物のおまえなんて、はなから、どこにもありはしないんだ。」第2巻p.223。
    【相良邦雄:さがら・くにお】→邦雄
    【紫桜:しおう】警察が開発した銃。播磨遼太郎の呪がかかっている。最初に忌島が持つことになった。これが使われたときが、曲がりなりにも成立している妖怪と人間の共存が壊れるときかもしれない?
    【真朱の街:しんしゅのまち】元は医療特区で他所では使えない医療技術を駆使することができた。妖怪が出現したとき朱色のビルで囲み封印しようとしたが不可能だった。しかし妖怪たちは好んでこのエリアで暮らしている。そうして人間と妖怪が駆け引きをしながら共存する街となった。忌島は思う《誰も何かを育てようとしない街。》第2巻p.192。
    【吸取虫:すふ】かって人間たちが研究していた機器。それが付喪神化して百目が人間から情報を聞き出す使い魔として使役している。
    【諏訪原】真朱の街のある県の県警警察署長。
    【生活環境課第五係】真朱の街は県警の管轄だが、この第五係だけは警視庁の直轄。通称「妖怪対策課」(マルヨウ)。
    【濁:だく】播磨遼太郎のライバル? 百鬼夜行絵巻の最後に登場する妖怪。妖怪すら喰らう。このシリーズのラスボスと思われる。
    【たたらの主】溶鉱炉の管理をしている妖怪。水木しげるのぬりかべみたいな見た目。妖怪図鑑なんかでは「一本だたら」と書かれたりしているがその呼称を嫌っている。
    【辻風:つじかぜ】カマイタチ三兄弟の長兄。伝承では人間を転ばせる役らしいが。
    【特殊安全対策課】生活環境課第五係を解散し警察が立ち上げた対妖怪課。通常はこれまで通り「妖怪対策課」(マルヨウ)となるだろう。課長には心ならずも忌島が選ばれた。
    【那美】花城那美。播磨遼太郎の中学時代の友人。恋人に近かった。三線の名手。
    【人間】テクノロジーを自由に操れる。良くも悪しくも節操がない。脳と電脳を直接つなぎ、肉体も変わりつつあり妖怪とあまり差がなくなってきている。播磨遼太郎《人間という存在は……唯一、自分で自分の在り方を否定できる生き物なんだよ。》第3巻p.280。播磨遼太郎《言葉=呪によってヒトはヒトとなる。》第3巻p.323。
    【鵺】妖怪酒場の常連。
    【ぬらりひょん】有名妖怪。ある場所に期間限定でやってくる。欲望を持つことこそが人間だと邦雄に言った。それは邦雄の心に届いた。
    【播磨静次郎】遼太郎の養父であり拝み屋の師匠。
    【播磨遼太郎】マスター(牛鬼)が探している人間。蘆屋道満の一派である民間の拝み屋。妖怪を殲滅しようとしているようだ。《妖怪を滅するのは筋違いだぞ、播磨。人間こそ、お前の真の敵であるはずだ……》p.295
    【播磨祐一郎】蘆屋系の拝み屋のトップのようだ。
    【一ツ輪の姐さん】子供に執着する妖怪。邦雄が保護していた少女とともに消失し、この事件で邦雄は百目と出会った。《そう遠くない将来、とんでもない未来がやってくる。》と言った。(p.54)
    【火取魔】人間から火を奪って楽しむ。たたらの主か守り刀の複製をもらった。
    【百目】妖怪探偵。探し屋。絶世の美女。正体は百目鬼。妖怪に金銭は縁がないが、邦雄の寿命の美味しさに執着し金銭で助手としての報酬を払うことにした。その代わり困りごとがあったときには少しばかりの寿命をもらう。全身に目を出現させ異空間を通して遠方まで見ることが可能。戦闘力はゼロ。牛鬼の探しびとを探す約束で荒事は任せている。基本的には妖怪絡みの出来事しか引き受けない。
    【ぶよ丸】播磨遼太郎が子供の頃親しかった妖怪。
    【マスター】→牛鬼
    【皆月翔華】本名、清夏:きよか。日本舞踊の名手。かつて救ってくれた播磨遼太郎を愛し猛烈アタックをかけた。
    【妖怪】人間の寿命を食うが、肉体も食う。諏訪原いわく《妖怪とは〈人間と環境との接点に生じる何か〉だ。》第2巻p.54。ある程度賛同できる。妖怪は自然や周囲のメタファーかもしれない。妖怪に善悪はなく常に自分だけの理屈で動くので、妖怪にとっても人間にとっても制御や協力は難しい。百目《妖怪は人間の弱さが大好きなの。あくどい人間みたいに、それを利用してやろうとは考えない。ただ、人間の弱さを愛でるだけ》第3巻p.262
    【妖怪酒場】マスターは牛鬼。
    【妖怪楼閣】行きたいと望まないと見ることも当然行くこともできない。妖怪たちと濃密につきあいたい人間が来ている。何日でも滞在できる。危険ではある。内部では空間がねじ曲がり時空が伸び縮みしている。忌島《妖怪楼閣で自滅していくだけなら、彼らはむしろ善良であるとすら言えます。》第3巻p.39。
    【雷鈷:らいこ】獅子のような妖怪。播磨の味方。
    【鰐川:わにかわ】播磨遼太郎に仕事を依頼する仲介屋。
    【輪入道】強力な妖怪。一ツ輪の姐さんとは旧知だった。自分もまたそろそろ消えてもいいかとも思っているようだ。

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    2026年09月02日
  • 妖怪探偵・百目2~廃墟を満たす禍~

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    〔01〕妖怪を科学的にとらえると…祓うとは、穢れとは。結局のところ、その追究がこの作品のひとつの軸。
    〔02〕播磨遼太郎の思惑は…妖怪をも喰らう「濁」を祓うこと。
    〔03〕百目はあくまでも「見る」ことに特化した妖怪であり、その本質を見極めようとする。それ以外の欲求はない。何に対しても距離を置き、冷たい。邦夫にはそれが心地よい。百目は主人公にはなり得ない妖怪だ。
    〔04〕戦いを避けるため忌島抗一と相良邦雄はそれぞれ播磨遼太郎の過去を探る。
    〔05〕人間と妖怪の争いは人間が謙虚になり妖怪という存在を認めるしかないが人間はすでに一線を越えてしまっているかもしれないと海老谷一蔵は危惧している。

    ■真朱の街についての簡単な単語集

    【暁日技研/あかつきぎけん】明日香を作ったメーカー。
    【阿伽鴇島】播磨遼太郎が子供の頃滞在していた、荒々しい自然の残る島。
    【明日香】ヒューマノイドの試作品。風鎌は彼女によって満たされ執着した。
    【小豆洗い】有名妖怪。わりと気がいい。
    【綾藻/あやも】九尾の狐。妖怪楼閣で料亭宿を営んでいる。
    【イイズナ】小妖怪。使い魔などにされることが多い。
    【イタビの老翁】阿伽鴇島を古くから見守っているイヌビワに宿った神。
    【牛鬼】妖怪酒場のマスター。正体は牛鬼。かなり強い。妖怪の行き場を提供している。酒場にいる間は邦雄を守ってくれている。播磨遼太郎に負けたことがあるようだ。
    【海老谷一蔵/えびや・いちぞう】対妖怪用の武具を作る。吉野の山奥の刀鍛冶の里みたいなところにいる。播磨遼太郎の武具はこの人の作。
    【円環区】真朱の街の外部五キロくらいは妖怪が出てくる遊び場になっているので住宅は全戸事故物件扱いで家賃が安い。
    【大いなるもの】妖怪たちと繋がっている存在のようだ。
    【大鋸/おおが】刑事部捜査第一課課長。洒脱だが腹に一物ありそうなタイプ。
    【大嶋和麿/おおしま・かずま】邦雄の友人。人間。見える人で、拝み屋になった。
    【太田祐子】円環区の住人。行方不明の息子を探している。
    【風鎌/かぜかま】カマイタチ。最も大きな刃を持つ。人間の女にモテる。
    【カマイタチ三兄弟】長兄は辻風、次兄は風鎌、末弟は薬壺(くすつぼ)。
    【神】《神様が祟ると妖怪よりも怖いわ。起こせる災害の規模が違うもの》p.68
    【カミナシ神社】街にひとつだけある神社。妖怪が出現するようになって神主が逃げ出した。そのとき神様もいなくなったという噂だが正月三が日は縁日が出てたこ焼きも食べられる。ついでに寺も一軒残っており鐘の音が妖怪を追い払えると信じている住職が鐘楼に高出力スピーカーを据え付けていて街中に鐘の音が響く。
    【鴉ノ御子/からすのみこ】播磨遼太郎の式神。財布も握っている。
    【忌島抗一/きじま・こういち】生活環境課第五係刑事。魔除けのため本名の文字を変えている。言葉によって妖怪の能力を一部制限できることを教えてくれた。牛鬼とタメを張れそうないかつい外見とは異なり血を見るのが嫌いで事務仕事など頭脳労働をしていたいタイプ。しかし妖怪がチカラをふるった痕跡を察知できる特殊能力を持っている(妖怪対策課から逃げ出したい忌島は警察内でも内緒にしているが)。《昼行灯でありたいというのが忌島の願いだった。》(p.168)。妻の規子と娘の萌がいる。夫婦仲はいいようだ。かつて一度死んだが医療特区である真朱の街の技術力で記憶の欠落もなく生き返った。
    【勤労】妖怪には勤労という概念がない。金銭が必要ないし物々交換で成り立っているようだ。牛鬼などはそれで回らない人間社会は劣っていると感じているようだ。百目のようにいちおう事務所を営んでいるような場合でも特に働きたいと思っているわけではない。基本的にはおもしろそうだからやってるだけ。
    【薬壺/くすつぼ】カマイタチ三兄弟の末弟。薬師。
    【邦雄/くにお】相良邦雄。人間。視点役。とあるできごとの後百目の助手として働くことになった。どうやら彼の寿命は美味らしい。脳科学者だったが能力的にはたいしたことはなかった。とはいうものの科学技術には詳しいので百目には有用。
    【小鬼】忌島にかかわりのある存在。「人間は誰でも宙ぶらりんだ。あんただけじゃない」第二巻p.221。「いま目の前にいる人間や妖怪、そこに横たわる事象を愛したり憎んだりすればいい。その気持ちこそが〈おまえ自身〉であって、本物のおまえや偽物のおまえなんて、はなから、どこにもありはしないんだ。」第二巻p.223。
    【相良邦雄/さがら・くにお】→邦雄
    【紫桜/しおう】警察が開発した銃。播磨遼太郎の呪がかかっている。最初に忌島が持つことになった。これが使われたときが、曲がりなりにも成立している妖怪と人間の共存が壊れるときかもしれない?
    【真朱の街/しんしゅのまち】元は医療特区で他所では使えない医療技術を駆使することができた。妖怪が出現したとき朱色のビルで囲み封印しようとしたが不可能だった。しかし妖怪たちは好んでこのエリアで暮らしている。そうして人間と妖怪が駆け引きをしながら共存する街となった。忌島は思う《誰も何かを育てようとしない街。》第二巻p.192。
    【吸取虫/すふ】かって人間たちが研究していた機器。それが付喪神化して百目が人間から情報を聞き出す使い魔として使役している。
    【諏訪原】真朱の街のある県の県警警察署長。
    【生活環境課第五係】真朱の街は県警の管轄だが、この第五係だけは警視庁の直轄。通称「妖怪対策課」(マルヨウ)。
    【濁/だく】播磨遼太郎のライバル? 百鬼夜行絵巻の最後に登場する妖怪。妖怪すら喰らう。
    【たたらの主】溶鉱炉の管理をしている妖怪。水木しげるのぬりかべみたいな見た目。妖怪図鑑なんかでは「一本だたら」と書かれたりしているがその呼称を嫌っている。
    【辻風/つじかぜ】カマイタチ三兄弟の長兄。伝承では人間を転ばせる役らしいが。
    【特殊安全対策課】生活環境課第五係を解散し警察が立ち上げた対妖怪課。通常はこれまで通り「妖怪対策課」(マルヨウ)となるだろう。課長には心ならずも忌島が選ばれた。
    【那美】播磨遼太郎の中学時代の友人。恋人に近かった。三線の名手。
    【人間】テクノロジーを自由に操れる。良くも悪しくも節操がない。脳と電脳を直接つなぎ、肉体も変わりつつあり妖怪とあまり差がなくなってきている。
    【鵺】妖怪酒場の常連。
    【ぬらりひょん】有名妖怪。ある場所に期間限定でやってくる。欲望を持つことこそが人間だと邦雄に言った。それは邦雄の心に届いた。
    【播磨静次郎】遼太郎の養父であり拝み屋の師匠。
    【播磨遼太郎】マスター(牛鬼)が探している人間。蘆屋道満の一派である民間の拝み屋。妖怪を殲滅しようとしているようだ。《妖怪を滅するのは筋違いだぞ、播磨。人間こそ、お前の真の敵であるはずだ……》p.295
    【一ツ輪の姐さん】子供に執着する妖怪。邦雄が保護していた少女とともに消失し、この事件で邦雄は百目と出会った。《そう遠くない将来、とんでもない未来がやってくる。》と言った。(p.54)
    【火取魔】人間から火を奪って楽しむ。たたらの主か守り刀の複製をもらった。
    【百目】妖怪探偵。探し屋。絶世の美女。正体は百目鬼。妖怪に金銭は縁がないが、邦雄の寿命の美味しさに執着し金銭で助手としての報酬を払うことにした。その代わり困りごとがあったときには少しばかりの寿命をもらう。全身に目を出現させ異空間を通して遠方まで見ることが可能。戦闘力はゼロ。牛鬼の探しびとを探す約束で荒事は任せている。基本的には妖怪絡みの出来事しか引き受けない。
    【ぶよ丸】播磨遼太郎が子供の頃親しかった妖怪。
    【マスター】→牛鬼
    【皆月翔華】本名、清夏:きよか。日本舞踊の名手。かつて救ってくれた播磨遼太郎を愛し猛烈アタックをかけた。
    【妖怪】人間の寿命を食うが、肉体も食う。諏訪原いわく《妖怪とは〈人間と環境との接点に生じる何か〉だ。》第二巻p.54。ある程度賛同できる。妖怪は自然や周囲のメタファーかもしれない。妖怪に善悪はなく常に自分だけの理屈で動くので、妖怪にとっても人間にとっても制御や協力は難しい。
    【妖怪酒場】マスターは牛鬼。
    【妖怪楼閣】行きたいと望まないと見ることも当然行くこともできない。妖怪たちと濃密につきあいたい人間が来ている。何日でも滞在できる。危険ではある。内部では空間がねじ曲がり時空が伸び縮みしている。
    【雷鈷/らいこ】獅子のような妖怪。播磨の味方。
    【鰐川/わにかわ】播磨遼太郎に仕事を依頼する仲介屋。
    【輪入道】強力な妖怪。一ツ輪の姐さんとは旧知だった。自分もまたそろそろ消えてもいいかとも思っているようだ。

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    2026年02月01日
  • 播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

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    ネタバレ

    続いたんだが!?ちゃんと続編刊行されるよね!?途中で本筋に関係の無い話を挟んで残りのページ数が見えてきたあたりで察しはしたんですが、めちゃくちゃ続きましたね…。しかもまだあきつ鬼の素性もわからんし蘆屋道満の本心もわからん!という。ちゃんと続編が出るなら結構ですが、最近の本はシリーズ化してても打ち切られることあるので心配です…みんな、読んだ感想はここに上げるだけじゃなくて作者や出版社に需要があるよ!!と直接伝えようね…。
    話は邪悪の元凶らしき人物が出てきて物語を引っ掻き回しておりますが、そこらへんの話より途中で挟まった鵜飼役をすることになった人間と死ぬ間際の蝶のお話が好きでしたね…。交われないはずの2人が交わって何も残らないけれど確かにあったという話はいつだって胸を温かくしてくれます。
    ラノベと言えばラノベという読みやすさなんですが、ラノベであった方がみんな読んでくれたんかなあ…。読みながら脳内で勝手にアニメ化して人物を動かしているんですけど、イケメン陰陽師兄弟と異形の鬼、麗しいラスボスって画面映えはあるのになあ。盛り上がりがあるのがこの次だろうから1作ごとにラノベのような極度な盛り上がりに欠けるのは否めないが。

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    2025年10月26日
  • 成層圏の墓標

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    独特で不思議な世界観を感じる短編集。

    「化石屋の少女と夜の影」この最初の話からいつの時代のことなのか?と思いながら読み始め、短篇なのが少し物足りなく感じる。

    表題作の「成層圏の墓標」は、ここ数年の危ぶまれそうな気象から考えられそうな未知の話のよう。
    雨坊(アメボウ)は人間から記憶を吸い取り雲の中へ帰り、成層圏の地球保存領域は、人間の記憶を回収し、蓄積していく。
    宇宙のどこかの惑星で、新しい知的生物を作る活動に必要な素材として、地球人の記憶が好まれる…などと、いったいどの世界のこと⁈と思ってしまう。

    怪異として面白かったのは「車夫と3匹の妖狐」で明治時代に車夫として働いていた高祖父が、狐に命をとられそうになった話。





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    2025年10月09日
  • 播磨国妖綺譚 あきつ鬼の記

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    ネタバレ

    タイトル(播磨)が気になって読んでみました。播磨で妖と言えば蘆屋道満よね、ってことで。案の定蘆屋道満関連の作品でヨシ!です。
    兄弟の陰陽師が人の悩みを解決するタイプのありがちと言えばありがちの短編集です。でも読みやすくて私は好きでした。最後の話が個人的には1番好きです。特に大きな盛り上がりがあるわけではないんですが、メインキャラ+αの小さな話が好きなんですよね〜。
    あきつ鬼がなんなのかまだあかされず、どうやら続編もあるようなのでそこで分かるんでしょうか?意外と主人公である主人に健気に仕えてくれていますが本当のところは…?が気になります。

    0
    2025年10月08日
  • 魚舟・獣舟

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    ネタバレ

    近未来的な世界を舞台とした短編5編と中編1編の構成。短編ごとに「妖怪と共存する世界」「人間でありながら異なる生物へと進化する人種が存在する世界」など、SFという共通ジャンルの中でも、ホラー寄りのものや切ない恋物語など、まったく異なる趣の物語が揃っている。
    いちいち個別に感想を書くのも面倒なので、「どれもそれなりに面白かった」ということでまとめておく。

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    2025年10月05日
  • 魚舟・獣舟

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    購入して10年以上読まずに本棚にしまっていた1冊。当時ファンタジーものだとなぜか思い込んで購入したものの苦手なSF要素を感じて読まずにそれきりになっていた。あの頃よりいろんなジャンルを読み漁るようになって改めて読んでみるとあっとう間に作者の世界に引き込まれた。
    タイトルから想像してたものとはまったく違う、冷静で容赦なくじっとりした話達だった。
    本棚にしまいっぱなしにしなくてよかった。
    作者の他の作品も読んでみたい。

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    2025年09月05日
  • 成層圏の墓標

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    SF×純文、みたいなこの独特の読み口、とても好きなんだよなあ。
    上田早夕里さんは長編よりも短編集のほうが好きかも。
    忘れた頃にまた読みたくなる、そんな文章の作家さんだなあと思っています。

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    2025年09月03日
  • 妖怪探偵・百目1~朱塗りの街~

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    〔Ⅰ〕妖怪という生命体が存在し、かつ妖怪じみた人間を作り出せるくらい科学技術が発展した世界、真朱の街という設定を構築していくSFでもある。ケレン味のない淡々とした記述もSFっぽい。そこらへんが奇妙でおもしろい。
    〔Ⅱ〕理や思考形態が異なるので怖い存在ではあるが、シンプルで意外に気のいい妖怪たち。やっぱり本当に怖いのは人間?
    〔Ⅲ〕近い将来、なにやらとんでもないことが起こるらしい。その中心にいるのは播磨遼太郎? 紫桜と忌島? 案外邦雄やったりして?

    ■百目についての簡単な単語集

    【暁日技研/あかつきぎけん】明日香を作ったメーカー。
    【阿伽鴇島】播磨遼太郎が子供の頃滞在していた、荒々しい自然の残る島。
    【明日香】ヒューマノイドの試作品。風鎌は彼女によって満たされ執着した。
    【小豆洗い】有名妖怪。わりと気がいい。
    【イイズナ】小妖怪。使い魔などにされることが多い。
    【一ツ輪の姐さん】子供に執着する妖怪。邦雄が保護していた少女とともに消失し、この事件で邦雄は百目と出会った。《そう遠くない将来、とんでもない未来がやってくる。》と言った。(p.54)
    【牛鬼】妖怪酒場のマスター。正体は牛鬼。かなり強い。妖怪の行き場を提供している。酒場にいる間は邦雄を守ってくれている。播磨遼太郎に負けたことがあるようだ。
    【海老谷一蔵/えびや・いちぞう】対妖怪用の武具を作る。吉野の山奥の刀鍛冶の里みたいなところにいる。播磨遼太郎の武具はこの人の作。
    【円環区】真朱の街の外部五キロくらいは妖怪が出てくる遊び場になっているので住宅は全戸事故物件扱いで家賃が安い。
    【大いなるもの】妖怪たちと繋がっている存在のようだ。
    【大鋸/おおが】刑事部捜査第一課課長。洒脱だが腹に一物ありそうなタイプ。
    【大嶋和麿/おおしま・かずま】邦雄の友人。人間。見える人で、拝み屋になった。
    【太田祐子】円環区の住人。行方不明の息子を探している。
    【風鎌/かぜかま】カマイタチ。最も大きな刃を持つ。人間の女にモテる。
    【カマイタチ三兄弟】長兄は辻風、次兄は風鎌、末弟は薬壺(くすつぼ)。
    【神】《神様が祟ると妖怪よりも怖いわ。起こせる災害の規模が違うもの》p.68
    【カミナシ神社】街にひとつだけある神社。妖怪が出現するようになって神主が逃げ出した。そのとき神様もいなくなったという噂だが正月三が日は縁日が出てたこ焼きも食べられる。ついでに寺も一軒残っており鐘の音が妖怪を追い払えると信じている住職が鐘楼に高出力スピーカーを据え付けていて街中に鐘の音が響く。
    【鴉ノ御子/からすのみこ】播磨遼太郎の式神。財布も握っている。
    【忌島抗一/きじま・こういち】生活環境課第五係刑事。魔除けのため本名の文字を変えている。言葉によって妖怪の能力を一部制限できることを教えてくれた。牛鬼とタメを張れそうないかつい外見とは異なり血を見るのが嫌いで事務仕事など頭脳労働をしていたいタイプ。しかし妖怪がチカラをふるった痕跡を察知できる特殊能力を持っている(妖怪対策課から逃げ出したい忌島は警察内でも内緒にしているが)。《昼行灯でありたいというのが忌島の願いだった。》(p.168)
    【勤労】妖怪には勤労という概念がない。金銭が必要ないし物々交換で成り立っているようだ。牛鬼などはそれで回らない人間社会は劣っていると感じているようだ。百目のようにいちおう事務所を営んでいるような場合でも特に働きたいと思っているわけではない。基本的にはおもしろそうだからやってるだけ。
    【薬壺/くすつぼ】カマイタチ三兄弟の末弟。薬師。
    【邦雄/くにお】相良邦雄。人間。視点役。とあるできごとの後百目の助手として働くことになった。どうやら彼の寿命は美味らしい。脳科学者だったが能力的にはたいしたことはなかった。とはいうものの科学技術には詳しいので百目には有用。
    【相良邦雄/さがら・くにお】→邦雄
    【紫桜/しおう】警察が開発した銃。播磨遼太郎の呪がかかっている。最初に忌島が持つことになった。これが使われたときが、曲がりなりにも成立している妖怪と人間の共存が壊れるときかもしれない?
    【真朱の街/しんしゅのまち】元は医療特区で他所では使えない医療技術を駆使することができた。妖怪が出現したとき朱色のビルで囲み封印しようとしたが不可能だった。しかし妖怪たちは好んでこのエリアで暮らしている。そうして人間と妖怪が駆け引きをしながら共存する街となった。
    【吸取虫/すふ】かって人間たちが研究していた機器。それが付喪神化して百目が人間から情報を聞き出す使い魔として使役している。
    【生活環境課第五係】真朱の街は県警の管轄だが、この第五係だけは警視庁の直轄。通称「妖怪対策課」。
    【濁/だく】播磨遼太郎のライバル?
    【辻風/つじかぜ】カマイタチ三兄弟の長兄。伝承では人間を転ばせる役らしいが。
    【人間】テクノロジーを自由に操れる。良くも悪しくも節操がない。脳と電脳を直接つなぎ、肉体も変わりつつあり妖怪とあまり差がなくなってきている。
    【鵺】妖怪酒場の常連。
    【ぬらりひょん】有名妖怪。ある場所に期間限定でやってくる。欲望を持つことこそが人間だと邦雄に言った。それは邦雄の心に届いた。
    【播磨遼太郎】マスター(牛鬼)が探している人間。蘆屋道満の一派である民間の拝み屋。妖怪を殲滅しようとしているようだ。《妖怪を滅するのは筋違いだぞ、播磨。人間こそ、お前の真の敵であるはずだ……》p.295
    【百目】妖怪探偵。探し屋。絶世の美女。正体は百目鬼。妖怪に金銭は縁がないが、邦雄の寿命の美味しさに執着し金銭で助手としての報酬を払うことにした。その代わり困りごとがあったときには少しばかりの寿命をもらう。全身に目を出現させ異空間を通して遠方まで見ることが可能。戦闘力はゼロ。牛鬼の探しびとを探す約束で荒事は任せている。基本的には妖怪絡みの出来事しか引き受けない。
    【マスター】→牛鬼
    【妖怪】人間の寿命を食うが、肉体も食う。
    【妖怪酒場】マスターは牛鬼。
    【鰐川/わにかわ】播磨遼太郎に仕事を依頼する仲介屋。
    【輪入道】強力な妖怪。一ツ輪の姐さんとは旧知だった。自分もまたそろそろ消えてもいいかとも思っているようだ。

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    2025年08月27日
  • 成層圏の墓標

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    表紙からの印象とは異なり、SF短編集だったので少し驚いた。もう少し奥行きがほしいと思ってしまったが、現代の日常から時代ものまで、想像力の対象が割と幅広いのはよかった。

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    2025年06月22日
  • 成層圏の墓標

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    アイディアが面白くて軽くSF読むにはちょうどいいけど、キャラクターに魅力が薄くて単調だった。舞台は面白いのに短編だと盛り上がる前に終わっちゃうのも残念。
    難解な用語も多く出てくるのにするすると読ませるし、荒唐無稽でも場面が想像できるので、上田早夕里さんは文章力がすごいと改めて実感。

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    2025年06月18日
  • 夢みる葦笛

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    ネタバレ

    収録されている掌編すべてが重厚なSFで、読むのにかなりの時間を掛けてしまった。
    最も気に入ったのは「上海フランス租界祁斉路三二〇号」。一人称視点から展開される不思議な出来事は、実は史実のパラレルワールドだったというゾクゾクする面白さ。ここで描かれた科学者の正義がとても良かった。

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    2025年02月11日
  • 播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

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    時は室町、六代将軍足利義教の治世(義教は作中で死ぬが)。

    薬師・陰陽師の兄律秀と物怪あきつ神の主にて僧侶の弟呂秀が巷に蔓延る怪異と対峙する。

    本書で向き合う敵蒲生醍醐は巨鹿の物怪伊佐々王を蘇らせるなど強力な妖力の持ち主。
    本書では決着がつかず、次巻へ持越しとなった。

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    2025年01月18日
  • 破滅の王

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    解説にもあったが、森村誠一の「悪魔の飽食」を思いだした。戦時中は何が正義で、人間の尊厳はしっかり個々人が意識しないとゴミのようになっていくのだなと感じた。

    細菌戦の恐怖は、コロナでちょっと想像ができるが(恐怖のレベルが全く違うかもしれない・・・)ものすごく恐ろしい。

    上田早夕里さん、こういう小説も書けるんだ。才能ってすごいですね。

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    2024年09月17日
  • 播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

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    ネタバレ

    シリーズ第二巻目。

    前作の短編集とは異なり、宿敵「蒲生醍醐」との戦いの序章という感じ。
    前巻の時代背景でも感じていたが、本巻のラストでついに「嘉吉の乱」が発生する。
    これってもしかして、「蒲生醍醐」と対決しつつ応仁の乱まで行くのでは?
    室町時代中期の勉強にもなりそうなので、次巻にも期待します。

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    2024年07月26日
  • 播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

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    今回はあきつ鬼はもちろんのこと、
    瑞雲(しろね)、慈徳
    伊佐々王(いざさおう)」、温羅、蒲生醍醐・・・
    たくさん登場しました。
    第3弾、いつ出るかな。
    マツリカのデジタルペインティング、
    あきつ鬼もよかったけど、伊佐々王も良い!
    ちゃんと、瑞雲(しろね)もいる!

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    2024年07月11日
  • 破滅の王

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    フォローしている方の評価が高いので、読んでみましたが、とにかく難しかったです。
    様々な用語が飛び交ってて、読み終えるのに時間を用しました。
    早くこれをサラッと読みこなせるようになりたいものです。

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    2024年05月20日
  • 夢みる葦笛

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    「夢みる葦笛」
    「眼神」
    「完全なる脳髄」
    「石繭」
    「氷波」
    「滑車の地」
    「プテロス」
    「楽園〈パラディスス〉」
    「上海フランス租界祁斉路三二〇号」
    「アステロイド・ツリーの彼方へ」
    どれも、人間とは?と問いかける考えさせられる深いお話しばかりです。かと言ってまったく難しくなく文章のうまさと物語のおもしろさに引き込まれます。

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    2024年05月15日
  • 播磨国妖綺譚 あきつ鬼の記

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    ネタバレ

    1439年から描かれる播磨国の式神(あきつ鬼)と薬師(⇨陰陽師?)兄弟の物語、神話の世界を彷彿させる切な系の物語、おそらく嘉吉の変に結びつくのだろう
    医術の才溢れる律秀(兄)と子どもの頃より妖が見える呂秀(弟⇨二人合わせて「呂律」)が病や変事を薬や祈祷で解決し銭を貯めている(目的がある様だ)
    呂秀が出会った鬼(あきつ鬼)と奇妙な五女関係、一巻目はプロローグ、二巻目は大中臣有傳の存在が意味を成し三巻目は・・・楽しみ

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    2024年05月13日
  • 美月の残香

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    作者のSFが好きで、何の予備知識なく読んだ。
    最初は「なんだ恋愛小説か」と読むのをやめようかとも思った。
    が、結局最後まで引き込まれました。
    体臭は人それぞれ、同じものはない。匂いの記憶は鮮明に刻まれている。

    すごく不思議なお話でした。

    ただ、義兄のセリフ、態度には読んでいてイライラしました。

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    2024年05月08日