上田早夕里のレビュー一覧

  • 成層圏の墓標

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    アイディアが面白くて軽くSF読むにはちょうどいいけど、キャラクターに魅力が薄くて単調だった。舞台は面白いのに短編だと盛り上がる前に終わっちゃうのも残念。
    難解な用語も多く出てくるのにするすると読ませるし、荒唐無稽でも場面が想像できるので、上田早夕里さんは文章力がすごいと改めて実感。

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    2025年06月18日
  • 夢みる葦笛

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    ネタバレ

    収録されている掌編すべてが重厚なSFで、読むのにかなりの時間を掛けてしまった。
    最も気に入ったのは「上海フランス租界祁斉路三二〇号」。一人称視点から展開される不思議な出来事は、実は史実のパラレルワールドだったというゾクゾクする面白さ。ここで描かれた科学者の正義がとても良かった。

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    2025年02月11日
  • 播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

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    時は室町、六代将軍足利義教の治世(義教は作中で死ぬが)。

    薬師・陰陽師の兄律秀と物怪あきつ神の主にて僧侶の弟呂秀が巷に蔓延る怪異と対峙する。

    本書で向き合う敵蒲生醍醐は巨鹿の物怪伊佐々王を蘇らせるなど強力な妖力の持ち主。
    本書では決着がつかず、次巻へ持越しとなった。

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    2025年01月18日
  • 破滅の王

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    解説にもあったが、森村誠一の「悪魔の飽食」を思いだした。戦時中は何が正義で、人間の尊厳はしっかり個々人が意識しないとゴミのようになっていくのだなと感じた。

    細菌戦の恐怖は、コロナでちょっと想像ができるが(恐怖のレベルが全く違うかもしれない・・・)ものすごく恐ろしい。

    上田早夕里さん、こういう小説も書けるんだ。才能ってすごいですね。

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    2024年09月17日
  • 播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

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    ネタバレ

    シリーズ第二巻目。

    前作の短編集とは異なり、宿敵「蒲生醍醐」との戦いの序章という感じ。
    前巻の時代背景でも感じていたが、本巻のラストでついに「嘉吉の乱」が発生する。
    これってもしかして、「蒲生醍醐」と対決しつつ応仁の乱まで行くのでは?
    室町時代中期の勉強にもなりそうなので、次巻にも期待します。

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    2024年07月26日
  • 播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

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    今回はあきつ鬼はもちろんのこと、
    瑞雲(しろね)、慈徳
    伊佐々王(いざさおう)」、温羅、蒲生醍醐・・・
    たくさん登場しました。
    第3弾、いつ出るかな。
    マツリカのデジタルペインティング、
    あきつ鬼もよかったけど、伊佐々王も良い!
    ちゃんと、瑞雲(しろね)もいる!

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    2024年07月11日
  • 破滅の王

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    フォローしている方の評価が高いので、読んでみましたが、とにかく難しかったです。
    様々な用語が飛び交ってて、読み終えるのに時間を用しました。
    早くこれをサラッと読みこなせるようになりたいものです。

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    2024年05月20日
  • 夢みる葦笛

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    「夢みる葦笛」
    「眼神」
    「完全なる脳髄」
    「石繭」
    「氷波」
    「滑車の地」
    「プテロス」
    「楽園〈パラディスス〉」
    「上海フランス租界祁斉路三二〇号」
    「アステロイド・ツリーの彼方へ」
    どれも、人間とは?と問いかける考えさせられる深いお話しばかりです。かと言ってまったく難しくなく文章のうまさと物語のおもしろさに引き込まれます。

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    2024年05月15日
  • 播磨国妖綺譚 あきつ鬼の記

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    ネタバレ

    1439年から描かれる播磨国の式神(あきつ鬼)と薬師(⇨陰陽師?)兄弟の物語、神話の世界を彷彿させる切な系の物語、おそらく嘉吉の変に結びつくのだろう
    医術の才溢れる律秀(兄)と子どもの頃より妖が見える呂秀(弟⇨二人合わせて「呂律」)が病や変事を薬や祈祷で解決し銭を貯めている(目的がある様だ)
    呂秀が出会った鬼(あきつ鬼)と奇妙な五女関係、一巻目はプロローグ、二巻目は大中臣有傳の存在が意味を成し三巻目は・・・楽しみ

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    2024年05月13日
  • 美月の残香

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    作者のSFが好きで、何の予備知識なく読んだ。
    最初は「なんだ恋愛小説か」と読むのをやめようかとも思った。
    が、結局最後まで引き込まれました。
    体臭は人それぞれ、同じものはない。匂いの記憶は鮮明に刻まれている。

    すごく不思議なお話でした。

    ただ、義兄のセリフ、態度には読んでいてイライラしました。

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    2024年05月08日
  • 播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

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    あきつ鬼の本来の姿はどんなものなのか
    恐ろしいものだとしても、呂秀たちはもちろんあきつ鬼自身も戻ることを望んでいないように思うから、ガモウダイゴは引っ掻き回さないでほしいな
    世を呪うようになってしまった背景を知ると同情心がわいてしまうけれど
    まだまだ先がわからない不安な状態で終わってしまった…早く続きを!

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    2024年03月17日
  • 播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

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    【収録作品】突き飛ばし法師/縁/遣いの猫/伊佐々王/鵜飼と童子/浄衣姿の男

    室町時代、蘆屋道満の子孫として民と暮らす薬師の律秀と僧の呂秀。二人は陰陽師でもあり、術者として優秀なのは律秀だが、異形の者が見えて会話できるのは呂秀。呂秀は式神・あきつ鬼を使役している。舞台となるのは、「嘉吉の乱」前夜の播磨国。

    敵方登場。

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    2024年03月08日
  • 薫香のカナピウム

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    〈人とは何か〉
    『華竜の宮』で「海に生きる」ために魚と融合した人類をテーマとした作者が、今度は「森で暮らす」人類の姿を描いた。
    林冠生物の暮らし、そのために高めたことと捨てたこと。
    そしてその背後には作為的な操作が見え隠れする。
    「生物とは何か」
    「自然とは何か」

    解説で「風の谷のナウシカ」を持ち出していたが、映画ではなく原作漫画のナウシカの世界観とよく似ている。

    〈華竜の宮〉シリーズのようにここから先の広がりはあるのか……。

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    2024年02月18日
  • 深紅の碑文(上)

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    「華竜の宮」の続編
    新たな登場人物の活躍、海の民の未来・・・
    「華竜」がかなりおもしろかったので、ちょっと焦点を当てる人物が多い気がして、いまいち物語に没頭できなかったかな。
    また時間軸がいったりきたりするので、ちょっと混乱します。
    ただ、小松左京を彷彿とさせる科学設定はさすがです。
    本格SFが読みたい人にはお勧めです。

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    2024年01月15日
  • 播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

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    播磨国妖綺譚の第二弾。読切かと思って手に取ったら思いっきり続きものだった。先が気になります。あまり室町時代にフォーカスを当てた話を読んだことがあまりなかったので新鮮でした。まだ応仁の乱も始まってない頃の話ですが、かなり血腥い感じです。イメージ通りというか。
    この話がどういう顛末になるのか、次が出たら必ず読みます。
    他の方も書かれてますがネコの神様がかわいい。

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    2024年01月12日
  • 播磨国妖綺譚 あきつ鬼の記

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    陰陽師だけれど妖が見えない医者の兄と妖が見える坊主の弟。対称的だけれど二人が力を合わせることで、力を発揮できる。
    陰陽師としては、圧倒的な力を持たず、怪異の背景と原因を解き明かすことで、禍を祓う。
    力のある鬼はなぜ呂秀を新しい主に選んだのか?力の不均衡は、これからどうなるのか?蘆屋道満の子孫という出自も含めて、今後に期待。

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    2024年01月07日
  • 播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

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    「私は仏の言葉を伝える者であって、自身が仏なのではありません」(p.161)

    真言宗の坊主は自身が仏になるために修行するんじゃないんですかね?
    絶対者たる大日如来と衆生の間を取り持つ預言者であると自認してる?

    まぁ、所詮はファンタジーだし、当たり前に三部作になるようではあるけど、なんだかなぁ、と思う。

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    2024年01月06日
  • 播磨国妖綺譚 あきつ鬼の記

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    陰陽師の兄弟が怪異を倒すのではなく、解きほぐすタイプの連作。弟が使役する式神がグロテスクな化け物なのが、時代に逆らってる感じか。美形か、美形の人間体を持つのが今時でしょうが。もっとも、この化け物はいい味を出しているのだが。

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    2023年12月28日
  • 華竜の宮(下)

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    これは、おもしろかった。
    ラストシーンがいいですね。壮大で我々人間って本当にちっちゃな存在だな。と痛感します。

    読み終わってみると「地球」という惑星の物語だったのか。人間がどう生き残り、どうすればいいのかなんてエゴは地球には関係ない。
    ただ、生き物は生きるために動き、喰らう。
    なんか清々しい気持ちになった物語でした。

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    2023年12月26日
  • 播磨国妖綺譚 あきつ鬼の記

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    これはSFなのか時代小説なのか?主人公と式神の関係は、昔読んだ「うしおとトラ」を思い出させた。この作品も、今後、壮大な話になっていくのだろうか?

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    2023年12月24日