上田早夕里のレビュー一覧
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ネタバレ続いたんだが!?ちゃんと続編刊行されるよね!?途中で本筋に関係の無い話を挟んで残りのページ数が見えてきたあたりで察しはしたんですが、めちゃくちゃ続きましたね…。しかもまだあきつ鬼の素性もわからんし蘆屋道満の本心もわからん!という。ちゃんと続編が出るなら結構ですが、最近の本はシリーズ化してても打ち切られることあるので心配です…みんな、読んだ感想はここに上げるだけじゃなくて作者や出版社に需要があるよ!!と直接伝えようね…。
話は邪悪の元凶らしき人物が出てきて物語を引っ掻き回しておりますが、そこらへんの話より途中で挟まった鵜飼役をすることになった人間と死ぬ間際の蝶のお話が好きでしたね…。交われないは -
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独特で不思議な世界観を感じる短編集。
「化石屋の少女と夜の影」この最初の話からいつの時代のことなのか?と思いながら読み始め、短篇なのが少し物足りなく感じる。
表題作の「成層圏の墓標」は、ここ数年の危ぶまれそうな気象から考えられそうな未知の話のよう。
雨坊(アメボウ)は人間から記憶を吸い取り雲の中へ帰り、成層圏の地球保存領域は、人間の記憶を回収し、蓄積していく。
宇宙のどこかの惑星で、新しい知的生物を作る活動に必要な素材として、地球人の記憶が好まれる…などと、いったいどの世界のこと⁈と思ってしまう。
怪異として面白かったのは「車夫と3匹の妖狐」で明治時代に車夫として働いていた高祖父が、狐に -
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ネタバレタイトル(播磨)が気になって読んでみました。播磨で妖と言えば蘆屋道満よね、ってことで。案の定蘆屋道満関連の作品でヨシ!です。
兄弟の陰陽師が人の悩みを解決するタイプのありがちと言えばありがちの短編集です。でも読みやすくて私は好きでした。最後の話が個人的には1番好きです。特に大きな盛り上がりがあるわけではないんですが、メインキャラ+αの小さな話が好きなんですよね〜。
あきつ鬼がなんなのかまだあかされず、どうやら続編もあるようなのでそこで分かるんでしょうか?意外と主人公である主人に健気に仕えてくれていますが本当のところは…?が気になります。 -
Posted by ブクログ
〔Ⅰ〕妖怪という生命体が存在し、かつ妖怪じみた人間を作り出せるくらい科学技術が発展した世界、真朱の街という設定を構築していくSFでもある。ケレン味のない淡々とした記述もSFっぽい。そこらへんが奇妙でおもしろい。
〔Ⅱ〕理や思考形態が異なるので怖い存在ではあるが、シンプルで意外に気のいい妖怪たち。やっぱり本当に怖いのは人間?
〔Ⅲ〕近い将来、なにやらとんでもないことが起こるらしい。その中心にいるのは播磨遼太郎? 紫桜と忌島? 案外邦雄やったりして?
■百目についての簡単な単語集
【暁日技研/あかつきぎけん】明日香を作ったメーカー。
【阿伽鴇島】播磨遼太郎が子供の頃滞在していた、荒々しい自然の