上田早夕里のレビュー一覧

  • 妖異幻怪 陰陽師・安倍晴明トリビュート

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    ネタバレ

    晴明様特集をしていた『オール讀物』2022年8月号を既読だったので、純粋に初読だった作品は『哪吒太子』くらいだったかもしれない。
    他も上記のものを読んでいると既視感のある作品だったし。
    それでも、一冊で様々な方の晴明様、もしくは陰陽師話が読めるのはお得である。
    そして、改めて夢枕獏先生の晴明様と博雅様の抜群の安心感と安定感が身に染みるという。

    個人的にはやはりこの二人を見たいと思ってしまうので、他の作家さんが書かれた話でも二人が出てくるとつい思い入れが。
    ゆえに『耳虫の穴』と『博雅、鳥辺野で葉二を奏でること』は特にお気に入りである。
    第三者視点から見るとあの二人はああ見えるのかと思えたのもよ

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    2023年03月18日
  • 華竜の宮(下)

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    ネタバレ

    「何としても生き延びねば」からのタイフォン爆死が1番衝撃でした。結構好きなキャラだったのに。。

    続編がある事を知らなかったのでこれは読まねばと思いましたが、どう考えても滅亡に向かう世界の話なんて暗重いに決まってるw
    宇宙に飛び出したAIたちのその後も知りたいけど出てくるかな。

    魚舟、獣舟、獣舟変異体、人間など世界観と設定がすごく面白い。前半が設定・世界観を緻密に描いていたので後半が結構かけ足だったかなーと思うけど、面白い作品でした。

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    2023年03月07日
  • リラと戦禍の風

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    戦争をファンタジーで描いた物語。
    途中まではどう落とし込むのか分からなかったけど、ちゃんと終わってた‥
    解説のメタファが指しているものが分からない。
    それにしてもあんなにたくさんの資料を元に書いたの作家さんほんとに凄い。普通に読んだら何年もかかりそうなので必要な部分だけ読んだのだろうけど…

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    2023年02月18日
  • 魚舟・獣舟

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    魚舟の世界観、足りない!!
    「オーシャンクロニクル」シリーズの最初の1冊

    関連するのは「魚舟・獣船」だけで、他は別なSFで全部で6編が入ってます。
    「魚舟・獣船」★★★★(ストーリーは出来てて、あえてこのシーンを初出しで使ったんだな。作戦成功ですね。)
    「くさびらの道」★★★★★コロナ禍で身につまされる。
    「饗応」★★★★疲れたAIの話
    「真朱の街」★★★妖怪の話
    「ブルーグラス」★★★★近未来の黄昏
    「小鳥の墓」★(この文庫の約半分がコレですが退屈で、途中で止めた。)

    でした。

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    2023年02月03日
  • 獣たちの海

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    ネタバレ

    オーシャンクロニクルの続編が出たの嬉しい。面白かったです。
    〈プルームの冬〉が近付いてても、陸上民と海上民は相容れないままなんだな。マルガリータ・コリエ育ちはまた違う立ち位置で。。
    「獣たちの海」「カレイドスコープ・キッス」が好き。表題作、魚舟の心が描かれてるのが面白かった。魚舟だったころは色々考えてるけど、獣舟になってしまうと飢えを満たす事だけを考えてて、完全に違う生物なんだなとつくづく感じました。
    「老人と人魚」、ザフィールのその後を読めてそれも良かったです。

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    2022年11月26日
  • 華竜の宮(下)

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    人間と人間じゃないものの境界線とは何か

    ここは、圧倒的な世界が広がる、地球と人類の未来。
    それは、いまあるものがない世界。
    でも、確かに現在の環境破壊からシミュレーションした未来の地球の姿……。

    遺伝子操作による生物科学的人類の変容
    人工知能補助による機械工学的人類の変容

    そんな世界を舞台に、ひとりの辺境の外交官が、陸上民と海上民の対立、不思議な海上民の“オサ”をめぐる各国の思惑の狭間で、自己の意思を貫こうとする。

    ちょっとした地球の動きであっという間に死滅していく生き物のはかなさ。
    他の生物が環境変化に対して自然に淘汰や変化していく中、人間だけが自らの力でもがき足掻く……。
    そこが功

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    2022年10月12日
  • 華竜の宮(上)

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    上下一括感想
    下巻にて

    凄まじいほどのシミュレーション
    その全ては、「今」の延長…

    地球の息吹に対して、
    人間の科学の無力な事、
    ましてや、
    政治や経済活動の愚かさ。

    どうなる……これから……

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    2022年10月08日
  • 獣たちの海

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    「華竜の宮」に始まるオーシャンクロニクルシリーズの短編集。

    シリーズ既読者には魚舟、獣船、海上民が登場する独特の叙情的ま世界観を新しいエピソードで楽しめる。

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    2022年08月10日
  • 魚舟・獣舟

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    上田早夕里も私の好きな作家だ。
    ホラー、SFはたまた現代への警鐘を鳴らすディストピア小説。奢った人類の行き着く先を暗示しているような小説たちに、背筋を凍らせながら引き込まれる魅力を堪能した。

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    2022年07月30日
  • 華竜の宮(下)

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    SF的な世界観の記述もそうですがそこに暮らす人々の描写と、政治的な様相も非常に丁寧で世界に入りやすい。個人用には、終盤急ぎ過ぎてる感じがしましたが、それは周辺作品で補完されるんですかね。

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    2022年06月26日
  • 獣たちの海

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    中短編集4作
    構想から切り取ったような短編と、グッとくる中篇

    生き残りをかけた種の保存のための取捨選択に正解はないのだろうけど、その先にあるものをわたしも見たい
    作者の描写における心の波動はとても響く

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    2022年06月09日
  • リラと戦禍の風

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    「『人間である』とは、どういうことなのか。おそらく人間は、常にそれを己自身に向かって問い続けていなければ、容易に、人でないものに変わってしまうのだ」
    かのワラキア公ヴラド3世の血を受けて、不死となった「伯爵」以下の魔物の目を通して描かれる、第一次大戦。庶民の窮乏など知ったことかで、戦争の継続を選ぶドイツの上層部には歴史と分かっていても怒りが募るが、2022年4月現在、似たようなことがリアルタイムで起きてるからなあ。ヒロインのリラが伯爵に、「私たち、美味しいパンと寝床があれば、それだけ充分なのに」と言うのだが、これはもちろん「どうして」と続く。ホントにどうしてなんだろうね。

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    2022年04月13日
  • リラと戦禍の風

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    この小説には魂を半分に分けられた若い男が登場する。
    片方は戦地で実体に宿って戦闘に明け暮れ、もう片方は戦争とは縁遠い古城で魔物によってつくられた「虚体」という器に宿り少女の護衛をつとめる。

    まだ読んでいる途中だが、色々考えてしまった。

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    2022年04月07日
  • 破滅の王

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    人は誰でも狂気に飲み込まれると感じました。

    多様な思想がある中で、同じことが起きないよう願います。

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    2021年09月14日
  • 深紅の碑文(上)

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    面白かったです。前作「華竜の宮」のラスト、〈大異変〉が起こるのがわかってから実際に起こるまで人類はどう生きたか。今回も圧倒されました。
    限られた資源の奪い合いで陸上民から海上民への攻撃はさらに厳しくなってるし、それに対抗する〈ラブカ〉という武装勢力も登場して世界は暴力と混沌を極めています。
    外交官を辞めて救援団体を経営している青澄も、年取ったけど熱い。宇宙船への出資を断ったの凄かったけど、これ確かマキが乗ってなかったかな…って思いました。
    ユイとマリエの友情も好きです。このグループは良いなぁ。
    ツェン・リー怖い。でもタイフォンを失ったのでこうなったのも一つあるかもと思わなくもない。デュレー会長

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    2021年08月08日
  • 華竜の宮(上)

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    ここではまだ伏線を張っている段階。それでも一筋縄ではいかない人物たちの絡まり合いが読ませる。とはいえこの手のポリティカルフィクションを読んでると感じるのが官僚機構の救いのなさだよなあ。以前、高橋和巳や埴谷雄高といった戦後の左翼作家を読んでいて、彼らが揃って「電子計算機」を使って官僚機構(と代議制)を全廃するという構想を語っているのに驚いた記憶があるが、やっぱりそれしかないと言う感じになってくるね。

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    2021年06月30日
  • 華竜の宮(下)

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    人類を含む全ての生物が絶滅する程の危機を前に、人類は何ができるのか。
    それでも、自分たちが生き残る為に他は犠牲にするという政治闘争や連合間権力闘争に明け暮れる政府に対して、青澄やツェン・タイフォン上尉の姿勢が心に残りました。上尉と月牙の最期悲しかった。
    避けられない絶滅に、人間であることを捨ててルーシィとなって魚のようになる人もいる。それでも生き延びられないかもしれない。
    マキのコピーを含む人工知性体は宇宙へ。彼らは地球で生物が生き延びたかを知ることはないだろうけど、「彼らは全力出生きた。それで充分じゃないか。」という言葉はこの物語の締めくくりに相応しい救いでした。

    プルームテクトニクス理論

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    2021年06月29日
  • 華竜の宮(上)

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    ホットプルームによる海底隆起で海面が250メートル以上上昇し、広大な海域が広がる世界。
    人々はわずかな土地で暮らす〈陸上民〉と、海上生活に適応し、居住する〈魚舟〉を自ら生み出せる〈海上民〉とに分かれて生きている。
    一度滅びかけても、陸上に残った陸上民はかつての国家の代わりに連合を作って、覇権争いが激しくてどっと疲れます。中心人物として描かれる青澄と、彼に関わる人たちがもがきながらもなんとかして陸上民も海上民も助けたい…となっているのが尊いです。気持ちの良い人たち。
    ツキソメも気高くて好きです。魚舟、いろいろなのがいてどんな感じなんだろう…サンショウウオっぽい魚のようですが大きいので。歌うのもい

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    2021年06月24日
  • 深紅の碑文(下)

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    戦いをやめて欲しい陸と、鬱憤を晴らしたい海と、憧れと情熱で目指すのを諦めない空。

    深紅の碑文ってそういうことかというのを物語内で説明されるまで分からなかった~。

    まだ終わりにはすっきりしないとこもあるなと思っていたら今後中短編くらいでシリーズの続きが出るようで楽しみ。
    他にも読んでいないお話があるので是非読みたい。

    マキみたいなアシスタントが欲しー

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    2021年06月16日
  • 魚舟・獣舟

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    再読でも面白かったです。
    同じ世界感でお話が書かれた「魚舟・獣舟」、改めて読むとこんなに短い頁数だったんだと驚きました。惹かれてもっと読みたくなります。
    「くさびらの道」「真朱の街」も好きです。くさびらの道は新型コロナウイルスが蔓延しているこのご時世に読むと前より恐ろしいです。
    どの作品も、どこか冷めた目線なところも良かったです。一歩離れたところから、描写している。

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    2021年06月12日