上田早夕里のレビュー一覧

  • リリエンタールの末裔

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    ネタバレ

    オーシャンクロニクルシリーズの3冊目(?)。
    シリーズについての下調べをしていなかったので、購入時はこれがシリーズ最初の長編だと思っていたが、読んでみると短編集で、『華竜の宮』よりも後の発表だったようだ。
    ということでシリーズとしては『華竜の宮』が最初の長編だった。

    公式にはつながりが明言されていない短編の作品群だが、どれも海・近来の(有機的な)テクノロジーが印象的な作品で、それぞれがオーシャンクロニクルシリーズの「同じ時間軸の別の時期の前日譚なのでは?」と思わせるものが多かった。
    感想を書くのが半年以上後になったので、詳細は忘れてしまっているが「作者の感性が優れている」、「この感性が好きだなぁ」と何度も思ったのは強く印象に残っている。
    作中の人物の心の機微がすばらしく描写されており、リアリティを持たせることが難しい近未来のSFも上手く描き出されている。

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    2024年04月18日
  • 破滅の王

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    破滅の王
    すごい作品でした。
    静かに、だが圧倒的な力で
    迫りくる作品に
    ただただ声をあげるしかできません。

     最初から最後まで
    一字一句に込められた力、表現力、また文章の美しさを堪能できる
    これほどまでの作品に出会えたことを嬉しく思います。

     

     夫の積読が気になり、予備知識なく読み始めて
    惹かれた理由に納得。
    子どもの頃に父の本棚に隠すようにあった731部隊の書物を夢中で読んだ頃が甦り、
    幼い日に戻るように今回も夢中で
    そして決して読み逃すまいと読み進めていました。

     

     おそらく、今後の読書生活の中でも間違いなく上位に入る作品です。

     ☆5ではなく☆10をつけます。

     

     

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    2024年04月18日
  • 播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

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    失敗して前の巻があるのに気づかずに読んでしまった。でも違和感なく読み進めて、半分以上読んだところで作者紹介のところで気づいた。室町時代、薬師と僧侶の兄弟。淡々と人々に寄り添い、傷ついたり病にかかった人々を助け、妖怪に対処する。途中で急に猿楽の「鵜飼」の話になったりしながら進むのが面白い。いかにも続きがある様子で終わっていて、後も気になるけど、それより前巻を読まないと!

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    2024年04月17日
  • 魚舟・獣舟

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    ネタバレ

    表題作は最初の33ページ。この作品だけでも良いと思い買った。
    華竜の宮を読んでいるので世界観や背景は分かっている。火薬で魚舟を傷つけるところは「ああ・・」となった。獣舟が進化する描写も良く、買った甲斐があったと思った。
    華竜の宮では見られなかった魚舟に対するドライな感情を持った人物が主人公であったので、共感する部分があった。遺伝的にイジられているとはいえ「皆が皆魚舟に執着するわけでは無いだろう」と思っていた違和感が払拭された。
    他の作品を読んでからでないと分からないが、この作者の作品はいつも悲しい。物語の背景に悲しさや寂しさが濃淡を変えながら漂っている様に感じる。

    解説には「傑作(短編)選」や「その年の最高の短編」の文字があるが、これが誇張ではないと感じる。
    どの作品もバイオサイエンスを強固な基盤としているのだが、第二軸として人間の心理やファンタジーを絡めることで驚くような広がり、多様さを感じる。
    それでも読んで感じる雰囲気は一貫しており、(作品の幅を持たせるために)無理に要素を追加している感じはせず、作者の度量、手腕に感嘆する。

    最後の書き下ろし中編では心理描写の巧みさに舌を巻いた。異常心理でありながら共感してしまうような描写に、思春期のエネルギーや心の揺らぎ、賢い主人公を完全に包括する社会実験の枠組み。SF作品であるが、そう分類したくないほどに強烈な人間の描写がある。この作品はSFを描画不足の隠れ蓑にしていない秀作であると感じた。

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    2024年03月24日
  • 播磨国妖綺譚 あきつ鬼の記

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    地元の物語、「播磨」の文字に興味を惹かれて手にとった、読み進めるとこれがしっくりくる、地元ならではの地名や歴史も反映されて親しみが溢れる、私が先週末に訪問した広峰神社、現地に着くと不思議な気分になり今後の展開に興味が湧く、著書の内容についても興味深い何処か心地よさを感じてしまう。時は室町時代、怪異や妖のものが登場、派手な退魔や戦闘などは一切なく、どちらかというとほのぼのとした進み方、童話で覚えている「泣いた赤鬼」や多くの昔話しに出てきそうな「神」の描き方、自然と人間との共存などこの世界観を楽しめた、登場人物や関係性にも注目、「安倍晴明や蘆屋道満」陰陽師を基にそれぞれ特異の能力を備えた二人の兄弟、「うしおととら」を思わせる人と怪とのつながり、ホラーというより美しいファンタジーという印象が強い、今後の展開に注目し追いかけていきたい。

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    2024年03月10日
  • 華竜の宮(上)

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    ネタバレ

    積ん読くずし

    面白い!
    描かれてる科学や技術は専門外であまり興味は持てていないが、話が面白い!
    青澄、ツキソメ、タイフォンの全員がキャラ立ってていいね
    汎アがわりと中心的舞台なので、中華系SFの情景が浮かぶなあ

    この世界で災厄を逃れた大型コンピュータって一つだけ(シャドウランズ)なのかな
    ああいうとこって電気が必要で、とすると水も必要なので、災厄で沈みやすい傾向にはあるのかなあと

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    2024年03月06日
  • 華竜の宮(下)

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    下巻は一気に読んだ。面白くなると、読むスピードがどうしても速くなってしまう。だから文庫版を選択して電車で読む作戦にしたのだが、目的の駅を何度通り過ぎたか。

    今年(2024年)に入って直ぐに北陸で大地震が起きた。しかし復興支援は不十分。オリンピック誘致で国の金を湯水のように使ってIOCに賄賂を渡し続けた奴が知事をしているのだから、進むものも進まない。国もただ金を出すだけで、どの様に有効に使うべきかが判らないため非効率的な支援しかできない。とどのつまりが、GO TO トラベルまがいの旅行支援をまたも行おうとしている。これじゃあ、復興なんて夢のまた夢。そのくせ、バラマキキシダこと増税メガネはウクライナにまた兆レベルのお金をバラ撒こうとしている。こいつは日本国を潰す気か?早く総選挙をやってくれ!海外でも、ロシア・イスラエルの侵略は止まらず、紅海では海賊が勢いを増し、アメリカでの「もしトラ」で世界的に恐怖が高まっている。そうそう、志賀原発が無事でよかった、珠洲市に原発を建設しなくて本当に良かった。

    こんな世界の悪政が世界の人々を恐怖に陥れている状況はデフォルトと思わなければならない。人間は悪政の中で生き抜いていく運命にある。平和な社会なんてありえない、なぜなら人間から私利私欲を取り除くことは殆ど無理だから。本作品の主人公の様なタイプの人間はほんの少し存在しているから現実味を帯びている。人間から私利私欲がなくなったら、精神的エントロピーは増大し続け、人間社会は滅亡するだろう。

    エピローグでは予想通りの結末となったが、避難民全員を救出することなんて無理、これまで唯一上手くいったのは小松左京の日本沈没の日本人難民くらいだろう。いくら万全の準備をしたとしても、ある程度の犠牲はしょうがない。だが、生き残った人には未来に向けて頑張って欲しい。人間であるがゆえに間違いを繰り返すだろう。地球上で生きていかなければならないので大小の紛争は避けられないかもしれない。でも、人間には知恵がある。知恵だけが人間を救う。人間が人間であることを捨てても生きたい。全ては生きるために何をするか?に尽きる。この様な観点で人生を見直すと新しい発見が突如出現するかもしれない。しないかもしれない。さあ、どっちだ?

    上田早夕里さん、純文学方面に向かっていますね。それが彼女の現在の選択。いつか、オーシャンクロニクルの世界に再び戻ってきて欲しい。

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    2024年02月21日
  • 播磨国妖綺譚 あきつ鬼の記

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    単行本で読んで気に入っていた作品が文庫化したので再読。やはりイイなあ。念願の続編刊行も!嬉しすぎる♪

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    2024年01月15日
  • 華竜の宮(下)

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    黙示録的な展開であるにも関わらず、鬱展開にならないのは青澄を始めとする最善を尽くそうとする人々の奮闘と希望に満ちているからだろう。
    原作版「ナウシカ」のようなニヒリズムが無いところも読後感が良い理由なのかも知れない。

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    2023年07月01日
  • 華竜の宮(上)

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    地球規模の大災害の後、人工的に人類や他の生命体を作り変えて無理矢理凌ぐ…という発想は、原作版ナウシカを彷彿とさせる。

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    2023年06月29日
  • 華竜の宮(下)

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    「オーシャンクロニクル」シリーズ、初の長編!
    華流の宮です。上下巻まとめてのレビュー。

    前にも書きましたが、舞台は25世紀の地球。
    未来少年コナンみたいな、ウォーターワールドみたいな感じです。

    が、読んでみると、これはプロットがガッチリ出来てる。
    良くある「温暖化の影響により極地の氷が溶けて」なんてヌルいものじゃありません。
    地殻変動により海溝が隆起。海面が260mも上昇した後の世界から物語スタートです!(リ・クリスティシャス)
    そして50年後、地球深部からのアレで「プルームの冬」が訪れる。
    これに人類はどう準備、対応するのか?って話です。

    物語は、青澄の人工知性体「マキ」による”三人称”で語られていきます。人工知性体なので当然、意識も感情も共有されているので、違和感が全く無い。
    これは上手いと思います。

    もちろんSFで、ファンタジー的な要素が多いんですが、少し”池井戸潤”の要素が入ってる。権力争い、共闘、裏切り、利益を貪りあうせめぎ合い。
    「獣たちの海」と「魚舟・獣船」を読んでココにたどり着いたんですが、読み応えありますが、この手の物語は先が知りたくて先に先に。いつもより早いペースで読み終わりました。

    私的には、ツキソメ、ジェイドのタイフォン、月牙(ユェアー)に会って見たいです。
    ちょっと期間を置き、反芻してから続編に挑みます。

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    2023年02月25日
  • 華竜の宮(上)

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    地球環境の変化を経た未来の世界。大きな戦争を経て、人類も変化している。地上民と遺伝子を変え、海に生きる海上民。彼らは双子で産まれ、人と「魚舟」として共生する。海は資源豊富だが、戦争の爪痕がそこかしこに残り、彼らを苦しめている。

    壮大なスケールと、ありそうでない設定をもとに書かれた物語。地上民の官僚でありながら官僚っぽくない青澄を中心に、国家の謀略や生物学的危機を乗り越えていく。語り手は彼のパートナーである人工知能で、この設定が下巻でよい仕事をする。語り口は少し重いけれど、ひとつひとつの描写が的確でイメージしやすく、ひとつの映画のようでとても面白い。

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    2022年05月08日
  • 獣たちの海

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    初めて上田早夕里の作品を読んだ。海を舞台にした「オーシャンクロニクル・シリーズ」の第3弾。読むきっかけはハヤカワJAの新刊書というシンプルな理由。表紙の海の情景と、裏表紙の解説に書かれている「海上民」という言葉から、遥か昔のTVアニメ「海のトリトン」に近いのかなと思いつつ読み始めたら・・・見事にハマりました。設定もなんとなく似ている。トリトンの子供時代は陸上で育ち、出生の秘密を知ってから海上で生活し、友達のイルカ(ルカー、イル、カル、フィン)と行動を共にし、ポセイドン族と戦う等々。ちなみに、このアニメの原作は手塚治虫。

    自由な海での生活と引き換えに、迫りくる大異変への怯え、その対策に奔走する人間、そしてそれらに巻き込まれる魚舟と獣舟。舞台が海とはいえ、そこでは人間の素晴らしさ、醜さが綴られている。来るべきディストピアに向けて、これからも様々なストーリーが出てくるが、いろんな切り口を楽しみたい。

    今回の本は4つの作品からなるが、なかでも本の題名にもなった「獣たちの海」が秀逸。魚舟が生まれてから獣舟に行きつくまでの過程が、魚舟の側から語られる。人間によって、人間のために人工的に生み出された魚舟が本能に翻弄されながら徐々に自我に目覚めていくのは人間にも通じるものがある。魚舟は自分で考えることが少ない分だけ、皮肉にも人間よりも幸せのような気がするな。いずれ獣舟の怒りを直接表現している他の作品に出合う機会もあるだろう。今後、上田作品を入手次第確認すると思うし、それが楽しみになる予感。

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    2022年04月13日
  • 獣たちの海

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     首を長くして待ったオーシャンクロニクル・シリーズの最新中短編集。短編三つと中編一つからなり、全編書下ろしである。すべて海上民と魚舟の視点から語られている。それらは、「華竜の宮」と「深紅の碑文」で描かれる時代の出来事となっている。そして短編「老人と人魚」では、名前こそ明かされないが長編に登場するある人物の最後が語られたりする。前述の2作品は、「日本沈没」や「デューン 砂の惑星」と比肩されることもあり、ぜひとも読むことをお勧めする。

     そして圧巻は、中編「カレイドスコープ・キッス」だろう。海上民と地上民、海上民同士、人とアシスタント知性体(描写が少なめだが)の関係が上手く深く描かれている。最後はじんわりと泣けますよ。

     次の短編集は人間の末裔たるルーシィを描いたものになるらしい。期待大です。

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    2022年03月30日
  • 獣たちの海

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    海上民を主人公にした作品集で、当然ながらこれまでの陸上民の視点とはかなり異なる。そこが醍醐味なのだけど。「カレイドスコープ・キッス」がめちゃくちゃ良くてひたすら泣いた。
    オーシャンクロニクルシリーズをあくまでフィクションとして読んでいたけど、難民問題、地球規模の大災害、命の選別と、今の自分の生活と切り離せなくなってしまったのでよけいにぐっときた。
    銘とレオーの関係や距離は、青澄とマキとはまた違っているけど心地良かった。互いの領域に踏み込まない、からかな。

    あ、それから女性キャラクターの口調、「〜だわ」「〜よ」が極力排されてる気がした。

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    2022年02月28日
  • 獣たちの海

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    このシリーズが本当に好きだ。獣たちの海が切なくて、でも力強いいきものに快さも感じて読んでいて楽しい。カレイドスコープは本編のような、諦めないひとの話でこれもとてもよかった。ルーシィという存在がとても気になるので、その話も読めたのは嬉しいが、ルーシィ月星太陽が読めてないのが悲しい。いつか本になる日を楽しみに待ちます。

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    2022年02月22日
  • 華竜の宮(上)

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    ネタバレ

    地球の海面が上昇し殆どの国が海に沈んだ世界
    マントルやら地殻やらの動き
    新たに生まれた人類
    すごく面白い
    緻密な世界観

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    2021年12月09日
  • 深紅の碑文(下)

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    1を解決するために2を無くす。そうすると2と共存関係にあった3は快く思わない。

    現実も様々な原因や現象が複雑に絡み合っており、この問題はこうすれば解決するという単純な道筋はないのだと感じました。
    また、自分の信念が揺らぎそうになる時、それをどうしたら保つことが出来るのか、それが出来る人は強い人であり、でもそれは側から見ると滑稽にも映ります。
    人それぞれ千差万別の考え方がある中で、多様性を重んじ、簡単に物事を解決しようとしない青澄さんを尊敬します。

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    2021年10月22日
  • 深紅の碑文(下)

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    下巻も読み応えがある世界でした。人の業は深い。
    人類滅亡が避けられない未来がやってくるのを知りながらも、分断と闘争はなかなか止められないないというのが…血塗れの「深紅の碑文」という言葉が重くのしかかりました。
    陸・海・空をそれぞれ、青澄・ザフィール・ユイという登場人物が中心になって描かれていました。
    青澄は救援活動、ザフィールはラブカでの陸との闘争、ユイはアキーリ号を宇宙へ放つ、というそれぞれの闘いは悲しい結末や消息不明にもなったけど、それでも、アキーリ号出発は救いでした。青澄は脳内で見てたんだな…再読で、意識不明中だったのに気付きました。副脳凄い。
    連作で続編も構想されているようなので楽しみです。

    「反対意見を持つ者を社会から排除したり、力ずくで叩き潰したりするような真似は、どこの誰にもさせてはなりません。それこそが、あの闘争から私たちが学び、最後まで担うべき仕事ではないでしょうか」…今の状況に重なる気がするので覚えておきます。

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    2021年08月25日
  • 深紅の碑文(下)

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    ネタバレ

    様々な登場人物の生きた軌跡から、人間としての愛情豊かな生活が窺われ、未来人も
    やはり私たちと同じ人間だということが感じられる。

    どうぞ、25世紀の皆さんもこのつらい時代を生き抜いてください。

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    2020年04月16日