久山葉子のレビュー一覧

  • 許されざる者

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    ネタバレ

    海外ものをよく読むけれど、
    上手いなと感心する翻訳と、
    ところどこと、ムムム・・・???と感じてしまう翻訳がある。
    本作は後者かな。
    もっと軽妙に読み進められるはずにのシチュエーションだと思うので、ちょっと残念。

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    2023年05月15日
  • 許されざる者

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    ネタバレ

    スウェーデンが舞台の長編ミステリー
    史実を絡めて物語が進むので現実味が強い作品でした。

    主人公は元凄腕の長官ヨハンソン。
    退職後に脳梗塞になり入院先の主治医から25年前のある未解決事件の話を受ける。
    時効を迎えている今、法的に罰することが出来るのか?また犯人は誰なのか?

    中盤で犯人像が明確になり、
    そこからどう追い詰めるかが面白かった。
    個人的にマティルダとマックスのキャラクターが良かった!2人が居てくれて良かった。

    ヨハンソンはもう少し体に気を遣って欲しいな。

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    2023年05月06日
  • 脱スマホ脳かんたんマニュアル(新潮文庫)

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    感想
    物理的に距離を置く。意思で制御するのは困難。依存症と同じ状態だから。誰かと生活している人は協力を仰ぐのが良い。実生活を取り戻す。

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    2023年04月26日
  • 許されざる者

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    スウェーデンミステリーの大御所、GW・ペーションの作品を読んでみた。主人公が脳梗塞で倒れ、運ばれた病院の主治医からの依頼で、時効になった事件を再捜査する。協力者は個性的な面々で面白い。後半、事件の成り行きを知りたくて一気に読んだ。
    裏切らない展開である。

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    2023年03月31日
  • ミレニアム6 死すべき女 下

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    ネタバレ

    山好きなので、エベレストが舞台になるのを知って小躍りしたけど、読んでみて残念。
    リズベットとミカエルが別件を追いつつもその事柄が一つに収斂していくのではなく、エベレストの件はリズベットに直接関係が無かった。二重スパイの話にもっとザラも深く関わっていて、その件でもリズベットに危機が及ぶとか、そういう関わりがほしかった。
    カミラが小物で美女という以外に取り柄がなさそうだし、リズベットは頭脳を駆使して出し抜くわけでもないし、エベレストで起きたシェルパの謎も大したこと無かったし、謎っぽいワードを細かくしてぱらぱらと落とした感じ。
    シェルパのDNAのくだりは興味深かった。

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    2023年02月26日
  • 白夜に沈む死 上

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    ノルウェーのほぼ最北に位置する町を舞台にしたミステリー。油田開発を狙う企業とトナカイ所有者、新しく入植した町の住民とサーミ人との軋轢。ノルウェー南部から来た新人警官が先輩と共に立ち向かって行く、と言うシリーズ2作目。今更ながら地図を見て驚いた、これ程南北に長い国とは。下巻が楽しみ。

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    2023年02月21日
  • 影のない四十日間 上

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    北欧3カ国共通に「トナカイ警察」ってのがあるそうで。その人らが事件を追う作品。あらすじはよさげなんですけども、日本でいうとアイヌ的な差別が背後にありそう、なんだが、全然頭に内容が入ってくる前に、返却期限過ぎてしまった(相性絶対あるよね。久々にボラーニョでも読もうかなーと思って、絶対に確実に50年先も文庫化はしないと思うんだけど、じゃあ電車のあの落ち着かない環境で読めるかというと、多分自分には無理で、結局内容スカスカの本しか頭に入って来ないのに、そういうのをつかまえては、悪口言っていて、なんかヤンキーみたいだ。

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    2023年02月14日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上

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    ネタバレ

    少し同じような繰り返しの場面と、よけいな描写が多い。マーリンとレオの下りなど、何度もミカエルが会って聞き出すことでもない。レオとダンの危機も、男二人ならいくらでも初老の女相手にねじ伏せられたろうし、なにをもたもたやっているんだろう、会話が長くて緊張感がない、と感じてしまった。
    必ず上下巻程度の分量にしなければならないというがために、展開を引っ張ったように思える。

    株価暴落は、事件に全く関係のない現実風のトピックを出すことで、レオのいた虚飾の世界とリンクさせる意図なのだろうか?数字だけの、駆け引きだけの脆い世界…。それとも丁寧に危険を冒して暴いた人体実験の真実よりも、センセーショナルな不確実な

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    2023年02月05日
  • ヒヒは語らず

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    長い。無駄に登場人物多くないか?別に最初のプロットから外れても、良い物を作るべきだと思う。どうでもいいエピソードが多すぎる。しかしタチが悪いのが、なんだかこの作者は人物を描いたり、文章そのものは標準よりも高い位置にいるような気がするんだよな。無理に警察ものを書くんじゃなくて、自分の良さが引き出されるような題材とまとめ方を見つけられたら良いと思う。「北欧が」とかそういう冠いらなくね?ネット社会なんだから、もうどこの国でもいいじゃん?(歴史物以外)

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    2022年12月15日
  • 許されざる者

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    読み終わってから、感想を書くために少し検索して大事なことを知った。本作、1978年から続く大人気シリーズの最終話(2010年発表)なのだということを。

    『ヤーネブリング&ヨハンソン』シリーズは、最初はペーペーだった主人公が警察組織のトップに登り詰める、いわばスウェーデン警察版「島耕作」の様なものらしく、本作『許されざる者』はその主人公の定年退職後の話。なのだが、実は本作が同シリーズの本邦初登場だった、という状況。

    それは先に知っときたかったなあ。それにいきなり最終話だけ読んでもなあ。長年愛されてきたキャラクターに対するファンの惜別の思いに応える、そういう意図を持って書かれたと理解していれば

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    2022年11月25日
  • ミレニアム6 死すべき女 上

    出だしはおもしろくて、謎のホームレスが強い印象でした。
    そのうち、いつも通りいろいろな人物がわらわらと出てきて、また複雑になりましたが、、、。

    リスベットの描き方に思ったほどの鋭さがなく、単調に思います。

    #切ない #ドキドキハラハラ #感動する

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    2022年09月30日
  • 悪い弁護士は死んだ 上

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    同じ作者の作品かと何度も確認した。「許されざる者」の主人公、ヨハンソンの人格や事件に向き合う真摯さが、このベックストレームと相反しているからだ。超が付く程の差別主義者で自己愛に満ちた主人公がどんな活躍をしてくれるのかしないのか、下巻が楽しみ。下品でどうしようもないベックストレームだが、愛着が湧いてくるからふしぎ。

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    2022年06月27日
  • ミレニアム6 死すべき女 下

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    ミレニアムシリーズの、今のところの最終巻。リスベットは、妹キーラとの決着をつけようとする。しかし、リスベットとエベレスト登山の話の二つの筋があり、話が割れているのが欠点。

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    2022年05月28日
  • ミレニアム6 死すべき女 上

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    ミレニアムシリーズの、今のところの最終巻。リスベットは、妹キーラとの決着をつけようとする。しかし、リスベットとエベレスト登山の話の二つの筋があり、話が割れているのが欠点。

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    2022年05月28日
  • 影のない四十日間 下

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    CL 2022.5.6-2022.5.11
    今まで読んだ北欧ミステリの中でもひときわ異彩を放つ。サーミ人の生活や、彼らへの差別、邪悪な人たちの言動に怒りがわく。

    日本から見た北欧は、高度な社会モデルを築いている福祉国家というイメージが強いが、原住民を虐げたうえに成り立っていることをはじめて知った。
    本来サプミはひとつなのに勝手に国境を作られて、サーミ人はそれに苦しめられたんだ。

    とても読み応えのある作品だった。
    登場人物それぞれの心が沁みるように伝わってくる。
    ただ、文章がややぎこちないのが残念だった。

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    2022年05月11日
  • 影のない四十日間 上

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    CL 2022.5.4-2022.5.6
    北欧の原住民サーミ人というのをはじめて知った。
    それにしても差別、偏見が酷くて驚く。
    ブラッツェンはもはや犯罪者となんら変わらない。
    でも、次期署長候補なんだよね。なんとも納得のいかないことだわ。

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    2022年05月06日
  • ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上

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    一気に読み終えるほど面白かったよ。
    でも、目から入って頭の中で、時とともに霧散するこの感じは、、、残念さと寂しさが入り混じる。

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    2022年04月11日
  • 悪い弁護士は死んだ 下

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     この作家を読み始めたきっかけは『許されざる者』だったが、その作品はヨハンソンという警察長官のシリーズ主人公であり、しかもシリーズ最終作だった。物凄くシリアスで読み応えのある感動作だったのでかなり気になる作家となって記憶に刻まれた。

     同じ作家の別シリーズである本書ベックストレーム警部シリーズが今や、次々と翻訳されているので、期待して読んでいるのだが、このシリーズは、実はユーモア・ミステリー。誰が見てもアンチヒーローな助平ジジイイなベックストレーム警部だけが、喜劇役者のような主人公を演じる。生前のヨハンソンが顔を出してくれるシーンでは、複雑な想いとともにこの別シリーズのヒーローの個性の強さに

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    2022年04月08日
  • 悪い弁護士は死んだ 上

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     この作家を読み始めたきっかけは『許されざる者』だったが、その作品はヨハンソンという警察長官のシリーズ主人公であり、しかもシリーズ最終作だった。物凄くシリアスで読み応えのある感動作だったのでかなり気になる作家となって記憶に刻まれた。

     同じ作家の別シリーズである本書ベックストレーム警部シリーズが今や、次々と翻訳されているので、期待して読んでいるのだが、このシリーズは、実はユーモア・ミステリー。誰が見てもアンチヒーローな助平ジジイイなベックストレーム警部だけが、喜劇役者のような主人公を演じる。生前のヨハンソンが顔を出してくれるシーンでは、複雑な想いとともにこの別シリーズのヒーローの個性の強さに

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    2022年04月08日
  • 影のない四十日間 下

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    下巻は民俗学に地質学、更に環境問題も絡み合う盛り沢山の内容。その所為か、些かまとまりに欠ける印象は否めない。蘊蓄が多過ぎて決してテンポは良くないが、終盤に入ると一気に畳み掛けてくる。気骨のある孤高のサーミ人・アスラクの悲哀に思わず胸が痛んだ。今年中に続編が刊行されるようだが、こんな場面で中途半端に幕を閉じられると流石に読まざるを得ない。残念だったのは、謎解きのキーでもある太鼓のイラストが作中に挿入されていなかったこと。私の想像力が乏しく、皆が太鼓の絵柄について議論するシーンは全く画が浮かばなかったので…。

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    2022年03月19日