久山葉子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ストレスと不安は似て非なるもの。ストレスとは、適度なものがあったほうが人生が豊かになる。ストレスがない人生自体存在しない。ストレスを引き起こす出来事を防ぐことはできないのである。ストレスを軽くなるのを待つのは意味がないし、未来を予測も出来ない。であればストレスに立ち向かう!
考え過ぎをストップすること。そのテクニックは以下。
・言葉が引き起こす苦痛を認識し、打ち勝つ。単なる言葉として考え、距離を置く。
・書き出す。ストレスやトラウマとなったことを書きだし、それが人生にどう影響するかを認識する。
・感じる余地を作る。どんな感情も一時的なものということを思い出す。感情から逃げるわけでない。湧き上 -
-
-
Posted by ブクログ
この本が発売になった時、とても気になっていた。
やっと読むことができた。
とっても、よく分かった!!!
著者はスェーデンでの精神科医。
現代の、鬱や精神障害の多くはデジタルが原因と書いてある。
人間の脳は原始時代から機能は変わらず、デジタル時代に追いついてないとのこと。
わかりやすい文章で、サクサク読めた。
巷でもスマホ依存症が問題になっている。
未だ脳が発達段階の幼い頃から、スクリーンを見続ける影響も読んでいて怖いくらいだ。
訳者のあとがきにもあるが、
この本は子供や若者だけでなく、物忘れが増えた大人や集中力が無くなった大人、ストレスを感じる大人にも読むべき本。
特に、教育関係者、保護 -
Posted by ブクログ
面白かった。なるほどなーを100回くらい言った。
人間は現在のデジタル社会に適応できるよう進化していない。それは現代社会というものが、ここ数十年で急激な進化を遂げているため。
本来、種の大きな変化というものは何万年という時間をかけて行われるため、人間の本質は現代社会に適していないそう。この説から始まり、ストレスや不安からくる精神の不調のメカニズムを、人間の特性から説明している。これがめちゃくちゃタメになる。
ストレスや不安にさらされるとき、今までは自分はなんで弱いんだろう、とか、自分ばかりが不幸だ、と思っていた。こうして体の仕組みとして客観的に考えると、今後は状況を冷静に俯瞰できるかも知れ -
Posted by ブクログ
ネタバレ日常生活に欠かせないスマホによる脳への影響が示された一冊。
私は依存症までなっていないが、不安や悩みが増大した際についスマホに取りつかれてしまう自分がいるのも事実である。
スマホに依存せず、スマホとどう向き合っていくかの本書最後にのっている。
心身を退化させないためにも、最低限ここに書かれたことは実践していきたい。
まずは手始めにスマホを寝室に持ち込まない、寝る直前にメールやチャットを開かないことからスタートする。
かのスティーブ・ジョブズも子どもたちに対してスマホやタブレットの使用を制限し、ビル・ゲイツも子供が14歳になるまでスマホを持たせなかったという件は衝撃を受けた。
IT時代の申し -
-
Posted by ブクログ
この本は、現代人にとって非常に衝撃的な一冊でした。普段何気なく使っているスマートフォンが、私たちの脳にどれほどの影響を与えているのかを、精神科医である著者が最新の科学的知見に基づいて冷静に、そして鋭く指摘しています。
特に印象的だったのは、「人類の脳はスマホの利用に対応していない」という警鐘です。集中力の低下や睡眠障害、さらにはうつとの関連性など、思い当たる節がありすぎて背筋が凍る思いでした。スマホ依存は意志の弱さではなく、脳の進化の歴史に根ざしたメカニズムだと知ることで、自分を責める気持ちが少し和らぎました。
しかし、単なる警告で終わらず、デジタル社会でどう脳を適応させ、スマホと賢く付き合っ -
Posted by ブクログ
ずっと気になっていたが、スマホ依存症についてぼちぼち書いてあるだけだろうと思っていた。実際に読んでみると、これはベストセラーになっているのに納得。
「今あなたが手にしている本はデジタル人間の脳は社会に適応していないという内容だ。」7
なんてことだ!!読み進めると、スマホやSNSを我々が使用しているのではなく、使用させられているのだと理解できる。本書では一日3時間を超えると様々な心身への影響があると述べている。現代ではもっともっと一日にスマホを使用しているだろう。若ければ若いほどその傾向は強いと考えている。若者こそ読むべきであり、若者こそ読まないだろう。大人がこのような知識をこの本を論拠に伝 -
-
Posted by ブクログ
ADHDが昔から存在し、縄張り争いや戦争において活躍したのは実はADHDの特性をもつような「気になったら動かずにいられない人」ではないかという視点は非常に面白かった。たとえば、狩猟時代には家で調理や武器づくりをするよりも、狩猟スキルが秀でている人の方が長として相応しかったし、求められていた。今で言うADHDの要素を含んでいる人のように思う。ADHDは後天的じゃなくて遺伝子に組み込まれてるんだから、こんなに昔の日本にADHDの遺伝子があったのであれば、現世はみんなADHDじゃないのか?とも思う。狩猟民族にとってADHDであると、捕獲率が上がり強みになる。農耕民族にとってADHDであると、じっとし
-
-
Posted by ブクログ
私はスマホ依存症だと思う。
何時間もスクリーンを見て、SNSを見て、YouTubeを見ている。でも、最近調子が悪い。目も悪くなったし、ケアレスミスが増えている。
一大決心をして、SNS をログアウト、スマホを隣室の指定の位置に置くようにした。
でも気になる!どうして?大した情報はないのに。
と思っていた時に本書に出会った。
脳のドーパミンは何かあるかも!となると気になる。しかも毎回あるわけじゃない方がいっぱい出る。
スマホは私たちの集中を全力で奪うように出来ている。
ジョブズ始め、スマホを作った人たちはその危険性に気づいて、スクリーンタイムを制限している話なんかも興味深かった。私も気をつけなけ -
-
Posted by ブクログ
昨今はポジティブ思考、引き寄せ、強く願えば叶うなどの自己啓発の言葉を聞かなくなった気がします。そんな私も、このような類の書籍を読んで、色々と実践してきましたが、いつも目指すゴールに辿り着くどころか、反対に惨めな気分になる自分がいました。それは努力が足りないからだと自分を責め、ここ数年ほどは自己啓発本からは遠のいていました。
そんな折、YouTubeで樺沢紫苑先生がこちらの書籍を勧めていたのと、サイエンスライターの鈴木祐さんが私たちの脳について興味深い話をされていたのが本書を読むきっかけとなりました。
本書を通して、なぜ自分が幸せを感じられないのか、でもそれは間違ったことでもなく、そしてどこに目 -
-
Posted by ブクログ
小3の娘のお友達は既にスマホを持っている子も多い。
娘も遅かれ早かれ持つことになるであろう。
わが子の前に親である私自身がスマホとの付き合い方、そして運動や睡眠といった生活の基盤の安定をはかるべきだと思った。
さらに興味深いのが、スマホの本題に入る前のうつ話。脳の進化がまだ現代の長期的なストレスや不安に追いついてないようだ。たまたま【疲労とはなにか】というタイトルの本を読んだ後に本書を手にとったので繋がりがあって面白かった。2冊同時に2周目を読んでいる最中。
長期的なストレスと疲労からくる、心身の不調を見過ごさないように過ごし、早期に適切な対策を日々模索していこうと思う。 -
Posted by ブクログ
スマホとの付き合い方について考えさせられる本。
昨今の「スマホ=悪」というような風潮は、一世代前に言われていたゲームやテレビを一括りに悪者扱いするのと同じ、メディアが煽り立てる逆張りトンデモ理論だと思っていた(なぜならどれもブルースクリーンが悪いと思っていたから)が、人間の進化の見地から展開される説明には、「なるほど」と唸らされる。一番の違いは、SNSの存在か。
自分自身のスマホの付き合い方を変えようと思えただけでなく、子供のスマホの付き合い方もちゃんと考えていかなければならないなとも思わされる。
これからデジタル化がより一層進む中で、スマホは必須のアイテムだからこそ、子供にはどんどん使 -