久山葉子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ1日のスクリーンタイム何時間ぐらいですか?
私は大体4~5時間。
1日にこんな長時間スマホを見ている自分が嫌になったのと,今月生まれる我が子とスマホの付き合い方について考えたかったのがきっかけ。
最近,ごはん屋さんでよく目にするのが中学生ぐらいの子がスマホをずっと見てて,一緒に来ている親と一言も話さない状況。
すごく違和感。親御さんはさみしくないのかな,って勝手に気になってた。
そもそもなぜここまでスマホに依存してしまうのだろうか。
この本では脳の構造からこれまで行われてきている研究をベースに最終的な対抗策まで記載。
総じて勉強になったし,自分自身も中高生の時には感じなかった集中力の欠如や注意欠陥な部分がスマホ依存によるものかも,と気づかされた。
以下,内容を整理する。
まず前提として現代社会に生きる我々の脳は狩猟採集時代から変わっていない。
なのですべての行動がちょっと大げさな感じがするが,「生き延び,遺伝子を残す方向」へ自分を動かそうとするようになっているらしい。
そのちょっと現代にはスペックオーバー?な脳をハッキングするように仕組まれたのが「スマホ」なのである。
私たちが依存性を感じるのも無理はない。
特に依存性には「ドーパミン」という脳内物質がキーワード。
ドーパミンの役割は一言で言うと「祖先を生き延びさせ遺伝子を残させるために行動を促す」。
そのからくりとはスマホの通知音が鳴ると「何か重大なことがあるかも」と脳は期待をする。そうなるとドーパミンは放出され,スマホに集中せざるを得ない。
スマホを手にとり,画面をスクロールするとますますドーパミンは「もっと新しい情報を!生き延びるための重大なことを!」と情報探索行動を促す。
こうしてまんまと私たちはスマホを手放すことができなくなる。
加えて面白いのが,スマホを無視することは能動的な行為で脳のリソースをさくようだ。
ポケットにスマホが入ってるだけで注意散漫になってしまう研究結果もあるよう。
そんなスマホを作ったスティーブ・ジョブズは自分の子供にスマホの使用を制限させていた。
あのビルゲイツも子供が15歳ぐらいになるまでスマホを買い与えなかった。つまり,その依存性をわかってた(怖)。
特に10代の子供はまだ自分の衝動をコントロールする機能が未発達のため,自分でスマホ使用を止められない。
私がごはん屋さんで見た子供たちはやめたくてもやめられない状況だったのかもしれない・・・。
スマホでマルチタスクになってしまう弊害も言及していた。
というのもドーパミンがマルチタスクを推奨するらしい。
なぜならばこの世のあらゆる刺激にすぐ対応できるよう警戒態勢を整えておく必要があったからだ。
そんなマルチタスクは集中およびワーキングメモリ(短期的な記憶みたいなやつ)を低下させる。
私が現に感じている注意散漫,産婦人科の呼び出し番号さえ覚えられないことも説明がつくはず(笑)
以上,つらつらと述べたがスマホ依存の対抗策はなんだろうか。
「運動」。もう簡単に言うと睡眠不足を解消できるし,脳の活性化にもってこいなのだ。
実際にスマホ依存を解消するために運動を取り入れている海外の学校もあるらしい。
予想通りの対抗策で拍子抜けしたが,意外と運動を週に3回程度45分を取り入れるのは結構難しい。
でも運動した後の脳の爽快感は何度も経験している。私もやってみるか~
本書ではSNSにも言及していた。スマホとの付き合い方に悩んでいる人はぜひ手に取ってみてほしい。
私は娘にスマホを買い与えたくないと思った。私みたいにあほんだらになってほしくないからね★ -
Posted by ブクログ
読み終えるのに2年かかりました。
脳が邪魔してくるのか、すぐに集中力が切れ、しばらく放置…
夫にも、スマホ依存だから早く読んだ方がいいんじゃない?と言われ続けてました。泣
やっとのことで読み終えましたが、スマホ脳になっている私の脳が、スマホを見たいために読破するのを邪魔していたのかなと思います。
何かを学ぶにも、本を読むのにも、以前のように集中できなくなってきています。
記憶力も本当になくなっています。
これを機になんとかしないとという気持ちもあるけど、時間をちゃんと制限できるかという不安もあります。
まずは運動と、食事中のスマホをやめることからやってみます! -
Posted by ブクログ
ネタバレ「家が心地よいのは、人生最高の幸運だ」
北欧インテリアに興味津々なので借りた。
わかりやすく、読んでいて楽しかった。
最近よく色見本がたくさん載った本を見かけるけど、配色のお手本にするためだったのか!と、いまさら気づく。絵画の色を使ったネイルもよく見る。とても素敵。たしかに、すでに一流アーティストが配色を決める仕事やってくれてるんだから、それを真似すれば間違いないや。
クッション・カラテ!!!クッションをおしゃれに魅せるのにそんな面白い方法があったとは…日本に住んでいながら知らなかった。(笑)
diy、中古品として売る、レゴ等、北欧ならではの前提が所々に出てきて興味深かった。掃除機のノズルにくつ下を履かせると、ソファの間に挟まったレゴ片をキャッチできるらしい。レゴまきびしに使えそう。
"日本のシンプルなスタイル"(雰囲気)と、日本の家具も出てきて嬉しかった。
これから買う家具たちは、じっくりと考えて、本当に長く付き合える気に入ったものを手に入れたい!テーブルランプが欲しいけど、妥協しないようにしよう。
引っ越すことになったときなど、インテリアを見直すタイミングで読みたい一冊! -
Posted by ブクログ
中1になった息子にスマホを与えたが、予想通り毎日スマホばかり見るようになったので、10代の若者に対するスマホの影響を考えるきっかけになるかと思い世界的ベストセラーとなった本書を購入。
著者が精神科医ということにも興味を持った。
本書は、人類の歴史的視点から、現代のインターネット環境やスマホの進化が、いかに人類の進化に適応していないかという問題提起から始まる。
スマホやSNSが、脳の報酬系をハックするよう緻密に計算されたドラッグであることを、精神科医らしく脳科学的に解説していくスタイルが中心であるが、例示が分かりやすいので、専門知識がなくても理解が進む。
著者は、「グーグル効果」や「デジタル健忘症」にも言及しており、これらの症状は知識の創造にも悪影響を及ぼしていると警鐘を鳴らしている。
知識とは、個人の記憶と体験を融合させることで初めて構築されるため、記憶することを放棄すれば知識も創造されないのだと。
スマホやSNSが脳内麻薬を大量に放出するための仕掛けであることはよく言われていることだが、知識創造を阻んでいるという視点は新鮮であった。
その意味で、新たな疑問が起こる。
外山滋比古『思考の整理学』や梅棹忠雄『知的生産の技術』などのいわゆる"思考系啓発本"の名著には、記憶することそのものに腐心するのではなく、得た情報はとにかくメモやカードに整理して記録し、あとは忘れよと「記憶の外部化」を説いている。
スマホやインターネット上の様々なサービスは、今や記憶の外部化装置として欠くことのできないほど社会生活に浸透しているといえるが、これらを利用することは知識創造を阻害していることになるのだろうか?
確かに、昨今では外部化した情報をAIにダイレクトに投入し、曖昧なプロンプトでアウトプットを生成することが一般的になりつつある。
それはAIによって"生成"された情報であって、深い仮説や考察に基づいて"創造"されたものにはなり難いのかもしれない。
ほぼ無限の外部化装置を手に入れた人類にとっての知識創造や知的生産は、今後更なる進化を遂げるのか、それとも相対的に退化していくことになるのか、新たな疑問が沸き起こる。
著者は、本書の最後にスマホ依存に対する処方箋としての運動の重要性を述べている。
これは思考にせよ、精神的ストレスにせよ、身体性とは密接不可分の関係にあることを示している。
ただ、本書が世界的ベストセラーとなっても、2026年現在においては、様々な国でスマホやSNSの利用を制限する動きが出てきてはいるものの、生成AIの爆発的普及により、人類はより思考しない方向に進んでいるのではと思えてしまう。
AIの進化スピードを考えると、娘や息子が成人する頃には、スマホ依存に加えて"AI依存"が新たな社会問題となっているのではないかとさえ想像する。
人に相談する前に、まずAIに聞かなければ気が済まず、AIの回答がないと不安で次の行動に移れないという依存。
そのような依存状態に抗うためには、谷川嘉浩『スマホ時代の哲学』で述べられているような身体性を伴う趣味に没頭するのがひとつの方法だろう。
また、AIが出力する"自分にとって正しかろう"回答に依存してしまうことに対しては、自分とは全く異なる価値観や文化などの異質性・他者性を積極的に受け入れながら、人間だけでなくAIにも「正しく問う力」を養うことも有効なのではないかと考えさせられた一冊であった。 -
Posted by ブクログ
各章のタイトルがすべて「なぜ〇〇のか」と原因を教えてくれることを示唆する文言になっている。なぜメンタルが落ち込んでしまうのか、その原因を教えてくれる新書であった。各章の終わりには要点を箇条書きで記載してくれているため、何がポイントなのかを容易に把握することができる。非常に読みやすい&わかりやすいと感じた。
第1章 なぜ私たちは生きているのか
第2章 なぜ感情があるのか
第3章 なぜ不安を感じるのか
第4章 なぜ記憶に苦しめられるのか
第5章 なぜ引きこもりたくなるのか
第6章 なぜ運動でメンタルを強化できるのか
第7章 なぜ孤独とSNSがメンタルを下げるのか
第8章 なぜ「遺伝子がすべて」ではないのか
第9章 なぜ「幸せ」を追い求めてはいけないのか -
Posted by ブクログ
・多くの若者が自分の脳について学んでくれることを願うと共に、もっと運動し、睡眠を大切にし、スマホを使う時間を減らしたいと思えるようになればいいと筆者は冒頭で言っている。
・脳の重要な任務はあなたを生かすことである。
・この本を読むことで自分のメンタルを少しでも理解できるようになる。
・人類の歴史のうち99.9%の時間では半数が10代になる前に死んだ。その先祖の子孫。→人間の脳は生き延びさせるために進化してきた。感情はそのための道具である。
・取るに足らない選択は直感に頼よって早く済ませ、重要な決定の際にメリットデメリットを比較し、論理的によく考えて選択している。(命に関わらないことでまよわないように。)
・心配より不安の方がもっと強く長続きする。不安は事前のストレスというイメージ。ストレスは現実の危険によって引き起こされる一方で、不安は危険かもしれないと考えた時に実際危険ではなくてもわき起こる。不安がしつこくうずいて心が安らぐことのない人もいれば、急に激しい不安に襲われる人もいる。その強さや頻度が違う。空腹や疲労と同じように人間にとっては自然な感情である。
・脳内の火災報知器。本当に危険な時に鳴らし損ねるよりは、念のため間違って鳴らすくらい構わないと考える。パニック発作も警報器の誤作動だと思ってみる。とても不快ですが、不安は危険なものではない。
・不安に対処するためのテクニック
①呼吸。長い深呼吸を,何度かする。息を吸うと交感神経が活発になり、息を吐くと副交感神経が活発になる。
②つらさを言葉にする。自分の気持ちを言葉にして説明する。つまり客観的に見る。視点が外からへと移すことができる。
・見えないゴリラ。人は1度に1つのことしか集中できない。
・脳は少々過保護な親のような感じ。
・脳はYouTubeではなく、Wikipediaみたいにどんどん更新されていく。
・脳は危険に強く反応するようにできている。スマホで入ってくるから注意。
・脳も体の一部。身体が健康だと脳も良い環境で過ごせる。運動は身体を強くするだけでなく、ストレスから守る力も強めてくれませす。
・運動はまさにうつの真逆。どんな運動でも良いが心拍数を上げる運動は特にPTSDにはよく効くとされている。
・運動すると自己効力感が上がり、自分で自分の未来の舵を取れる。
・触れること(撫でること)の重要性。また、笑うこと、一緒にトレーニングや歌うことも良い。
・親戚のお年寄りなど、若い人と時々話すだけで元気になれる人が周りにいる場合がある。
・周りと比較するのは良くない。
・メンタルの不調から私たちを守ってくれるのは、運動、睡眠、友人だと言われている。
・幸せを追い求めるのはやめた方が良いかも。努力を傾ける先はゴールではなく、そこまでの道のり。一緒にいて快適で信用出来る人たちに囲まれ、夢中になれて意味を感じられることをする。これを繰り返す。
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Posted by ブクログ
自殺について述べられる、書。
自殺の歴史から現代の安楽死問題、防止や予防はできるのか、日本の切腹文化など。
いろいろな人たちの自殺関連の話が書いてあり、その分量が少し多いような気がした。
私的に自殺は完全にナシと考えているが、様々な理由によってそうならざるを得ない場合もあるのかもしれない、という考えにはなった。
自殺によってその人はいろいろなことを終えられるのかもしれないが、残された周囲の人々に深い悲しみを残すことになるのは違いないし、その死に意味をつけて利用する人間もいたりする。
切腹文化に興味を持ったので少し勉強してみようと思いました。 -
Posted by ブクログ
「運動脳」や「スマホ脳」などで有名な著者の本。中高生向けに書かれている本書はとてもわかりやすくまとめられている。
人類が誕生してから、世界はすごい勢い(特に現代)は変わってきたが、「脳」はまだ人類がサバンナにいた頃と仕組みが変わってない。だから目に見える世界と脳の感覚のズレが生じ、本来の能力が過剰反応していわゆる精神疾患になったり、不安になったりする。そうなってしまうのは、その人がダメだったりおかしいのではなく、仕組み上起きてしまうことは自然なことだと書いてあり、精神疾患を複数持つ私としては少し気がラクになったし、見えてる世界と大昔から変わってない脳のズレであること、仕組みがわかって良かった。「鬱などには運動が良い」の理由も脳の仕組みから説明されていて、納得できた。
その章の終わりごとにポイントがまとめられていてわかりやすい。
SNSとの付き合い方にも触れられていてよかった。今を生きる現代人全世代に向けられてもいると思う。