久山葉子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
巷でよく耳にするADHDについての誤解とその特性についてわかりやすく書かれた本。といっても本書がスウェーデンで刊行されたのが2017年と少し古くなったこともあり、詳しく知りたい人には少し物足りないのではないかという印象を持った。これから調べる人にとっては良い入門書となっていると思う。
この本を手にとった動機は、まさに自分がADHDではないかと思ったからだった。SNSなどで紹介されるADHDの特徴と解決方法が、遂に自分の取扱説明書を見つけたようだった。それから調べるうちにADHDとは人間の個性の一つであり、身長や体重が人によって違うように、ADHDもドーパミン機能の個性のグラデーションの一つであることがわかった。詳しくまとまっている本を探していて、まず一番売れている本書を読んでみることにした。
そのような経緯だったので、より具体的な事例(生活などでの問題の解決法や、ドーパミンまわりの脳の仕組み)が読みたかったのだが、新書ということもあり、一般的な誤解を解く目的で書かれていると思うので、個人的には少し物足りなかったところも多かった。
とはいえADHDのについての研究や社会的な理解だけでなく、ADHDで生活に困っている人を救う意味でも多くの助けになる良書だと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一言で言うと、運動してくだいっとずっと言ってる本です。
運動(30分以上心臓がドキドキしている状態)する事で、脳に血液が行き、脳にとって様々ないい事があるらしいです。
記憶力UP、ストレス軽減、集中力UP、ADHD予防、発想力UP、テストの点数UP等等
朝に筋トレと有酸素運動を30分くらいやっていて、気持ちいいなーとか、体がシャキッと起きる
とは思っていたので、頷ける箇所が沢山ありました。
ひたすら運動運動っていたので、終盤はもう良いよ、、つて思っちゃしました笑
本の構成としては、細かな章になっていて、重要部分は太字になっていり、ゴールやドクターの処方箋と言った纏まりもあって、本読みが苦手な私でも楽に読めました。
もう少し運動以外の事を書いてくれたら、星4でした。
以下はGeminiに纏めてもらった要約分です。備忘録として記載します。
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この本は、ベストセラー『スマホ脳』の著者であるアンデシュ・ハンセン先生が、特に現代の子どもや若者(そして大人も)の集中力、発想力、記憶力といった脳の能力を伸ばし、メンタルを整え、自信をつけるための方法を科学的に解説しています。
• 運動が脳をレベルアップさせる唯一の手段:
• 記憶トレーニングやパズルといった従来の「脳トレ」よりも、体を動かすことが脳により大きな効果をもたらすと、研究によって示されています。
• 運動することで、脳細胞間のシグナル伝達が効率よくなり、脳全体がレベルアップします。
• 進化の視点から見た運動の重要性:
• 私たちの脳は、いまだに狩猟採集生活を送っていたサバンナ時代のヒトの脳から進化しておらず、体を動かすことを生存に直結する「良いこと」と認識しています。
• 運動をすると、脳はドーパミンなどのご褒美となる化学物質を与え、幸福感や満足感が増し、さらなる力を発揮できるようになります。
• 実践的な運動のすすめ:
• 運動は競争するものではなく、自分なりに楽しめれば良いとされています。
• 脈拍が上がり、適度な疲労感が得られる運動であれば、どんなものでも効果的です。
• 目標としては、週に3回、最低30分、心拍数が上がるような運動を継続することが推奨されています。難しければ10分程度の運動でも効果があるとされています。
この本は、現代人が抱える運動不足やそれに伴う集中力の低下、心の不調といった問題を解決するための、科学的根拠に基づいた「処方箋」として、運動の重要性を分かりやすく説いています。 -
Posted by ブクログ
多動脳は原始からの狩をする生活では役に立つ能力だったが、現代社会においてはその脳の働きを上手に経済効果に結びつけるような物に興味を持つようにすると、上手く働くがそうならない場合は、依存物質で脳の安定を満たそうとしてしまう。
有酸素運動を取り入れることで、集中力の分散を防いだり、20分程度の集中の後休憩を入れたりと、自分でコントロールできる人はする。どうしてもコントロールできない場合は薬に頼るのはありだと筆者は考えているが、昨今の多動であれば即薬の処方という動きは少し違うのではないかと例や数字を出して説明している。多動脳には有酸素運動が効果があることがわかって良かった。 -
Posted by ブクログ
山岳ミステリも入ってきてワクワクする。
ほとんどのファンがそうかもしれないけど、ラーションのミカエル&リスベッドに魅了されて読んできたとすれば、このミカエルもリスベットもよく似た他人。ミカエルはリスベッドに「拍手、拍手」なんて返信しない。アホみたいにタバコ吸ったりエリカとの上質な会話もなくなってしまった。もう、別のストーリーとして読むべき。公式な同人誌なのかもしれない。
上述した通り、山岳ミステリが入ってDNAからホームレスのルーツを探るところは面白かった。高山の酸素量に耐えられる人種ってすごい。肺活量を必要とするスポーツ選手や他の職業では大活躍なのでは?
下巻でいよいよカミラとリスベットが対立するだろうけど、そっちよりホームレスの来し方が気になる。 -
Posted by ブクログ
私たち人類は、歴史上かつてないほどに豊かで快適に暮らせるようになった。それなのに、なぜ精神的な不調を抱えている人がこんなにも多いのか。その答えを探るのが本書の目的。
人類の脳はとてつもなく賢いはずだ。なのに、なぜ持ち主の気分を常に良い状態に保つことができないのか。また、なぜいつも感情面で持ち主の足を引っ張ろうとするのか。
これらの謎を解く鍵は、自分たちが「今どこにいるか」ではなく、「過去にどこにいたのか」に目を向けること。
まず言えることは、私たちは死亡率が異常に高かった古代人たちの生き残りの子孫だということ。祖先のうちの誰一人として、子どもをもうける前にライオンに食われたり、崖から落ちたり、飢え死にしなかった。
適者生存とは、行きている環境にフィットするということ。私たちは生き延びて子孫を残すために進化したといえる。決して健康に幸せに長生きするために進化したのではない。
進化には途方もない時間がかかるため、現代人の身体と脳は今でも自分は狩猟採集民だと信じている。
私たちが慣れ親しんでいるライフスタイルは人類の歴史から見れば一瞬のようなもので、まだ適応することができてない。
狩猟採集民の暮らしは一言で言えば地獄だ。平均寿命は30歳で、半数は10代になる前に死亡。出産時や感染症にかかって死亡することが多かった。
運良く成人しても、飢餓、かんばつ、動物の攻撃、感染症、事故、殺人が待っている。
1万年前に、狩猟採集から農耕へと人類の大変革が起きたが、もっと酷い地獄が待っていた。
多くの歴史家たちも「農耕への移行は人類最大の過ちだ」と主張している。
感情というのは、実はただの任務にすぎない。任務というのは、生き延びて子孫を残すこと。飢餓や感染症、不慮の死を驚くべき確率で避けてきた何万世代もの祖先たちからのささやき声が感情である。
不安、恐怖などの負の感情、幸福感が長く続かないことも全て、生き延びるための進化の産物である。
うつになると引きこもりたくなるのは、感染症や事故などあらゆる脅威から自分を守ろうとしている。
トラウマとなった恐ろしい記憶を何度も脳内で再生されるのも、同じことが起きないように脳が自分を守ろうとしている。
不安や、うつを遠ざけるためにできることは、何をさて置いても運動だというのが著者の考え。そして、呼吸を整えること。呼吸を整えるだけで心拍は落ち着く。
さらに大切なのは、孤独を避けること。どのような状態を孤独と感じるかは主観的な問題だが、数多くの研究で浅い友人が多数いるよりも、心安らげる深い友人(家族も含む)が少数いる方が幸福度は高い。
著者が出した幸福に対する結論は、「人類はあらゆる体験を自分の期待と照らし合わせるように進化したからこそ幸せを追い求めるのはやめたほうが良い」というもの。
あらゆるメディアは、「幸せは自分で選び掴み取るもの。あなたが幸せでないなら何かが足りない、何かがおかしい」と畳み掛けてくる。
それによって脳は、事実上達成不可能な目標と自分を照らし合わせてしまう。ずっと常に幸福で満ち足りた状態というのは、人類にとっては不自然な状態であるというのに。
ある国では、広告にお金をかければかけるほど、2年後に国民の満足度は下がっていたことが分かった。
幸せというのは追い求めるほどに指の間をすり抜けていってしまう。逆説的だが、幸せになるためにできることは、幸せを無視すること、考えないこと。
幸せというのは、ゴールなどの独立したものではなく、あくまでも状況の一部でしかない。
人類が地球上で最も優勢な生物になったのは、一番強かったからでも賢かったからでもなく、協力するのが一番得意だったから。
孤独を避け、ほど良い運動をし、呼吸を整え、誰かの役に立つ。そして、幸せになりたいと考えないこと。
これを繰り返すだけで、驚くほど精神状態は良い状態を保つことができる。 -
Posted by ブクログ
結論としては『運動脳』と一緒で、運動がうつやストレスに効果的であるということ。
狩猟採集民族や発展途上国よりも近代化社会の方が同じ時代に生きていてもストレス度合いが高いことがわかっている。私たちのライフスタイルは、「運動」と「仲間と一緒に過ごすこと」が欠けているのではないかと本著では考察している。コロナ禍にzoom飲みがあったけれど、やはり対面に勝るものはないんだなあと思う。対面とオンラインではグループに属している、誰かと繋がっているという初回欲求の満たしに大きな差が出ている。もちろん対面がより連帯感を生む。そして、都会より田舎の方が精神状態が良いことがわかっている。加えて、非喫煙、環境汚染もあまりない、加工食品を食べていない、労働時間も短い、格差の少ない社会であることも影響しているはずと。ソーシャルメディアは、他人との比較によって「自分には十分な価値がない」と思い込んでしまい、ネガティブに精神状態が悪くなるリスクが高まる。これは男子はスマホでもゲームに時間を、女子はSNSに時間を割きがちなため、女子の方が孤独を感じるリスク大。浅く広くよりも、親しい相手が数人いる方が大事。つねに社交で忙しくしているより、限られた数の一緒にいてリラックスできる人たちの存在が重要。