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社会・政治 19位
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病気や飢餓などのリスクを克服し、人類はかつてないほど快適に生きられるようになった。だが、うつや不安障害は増加の一途……孤独にデジタル社会が拍車をかけて、現代人のメンタルは今や史上最悪と言っていい。なぜ、いまだに人は「不安」から逃れられないのか? 幸福感を感じるには? 精神科医である著者が最新研究から明らかにする心と脳の仕組み、強い味方にもなる「ストレス」と付き合うための「脳の処方箋」。
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Posted by ブクログ
とても良書だと思う。科学的根拠に基づいて書かれていて、わかりやすい。 印象に残ったこと 記憶は取り出した際に変化する。(語る、紙に書く) 脳の目的は、生き延びさせること。 トラウマの記憶を封じ込めるのは良くない(変化しないから) 孤独になると、交感神経優位になる、睡眠浅くなる、 人間は、集団で...続きを読む生き延びてきたから。 社会的な関係を維持したい欲求は、食欲と同じくらい欲求。 皮膚は軽く触られた時に、反応する受容体がある。 セロトニンは、ヒエラルキーや地位、情動 SNS等で他人と比較すると、セロトニン下がる→鬱 運動は、精神疾患のリスク下げる。
個人的には進歩主義や優生思想に待ったをかけてくれる内容だと感じた。 なぜわれわれ人類は経済的にも裕福になり、寿命が延び、飢餓の不安もなく、簡単に娯楽にもアクセス出来るようになったにも関わらず、精神疾患が減らないのか? これを脳のメカニズムを基にわれわれがなぜ ・感情を抱かせるのか ・不安を感じさ...続きを読むせるのか ・うつになるのか ・孤独は危ないのか を研究結果とともに教えてくれる。 さらにはうつなどを軽減するために ・運動の効果 ・宿命本能から逃れる方法 などを示してくれている。 脳のメカニズムを知ることで、自分の情動を客観的に見られるようになることはこの本を読むメリットである。 さらには変化がめまぐるしい今の時代にこそ、あえて人類の脳は狩猟採集民族から進化していない、ということに気付く大切さを感じた。
読みやすいし、実用的だし、興味の高い分野だし、という事で高評価になるのだが、『スマホ脳』『運動脳』に限らず、アンデシュ・ハンセン氏の著作から引用される別本の内容も多いため既視感が多い点は否めない。ただ似たような内容でも、面白い。特に〝感情とは何か“という点からのアプローチとその分かりやすさは秀逸。 ...続きを読む ー バスが猛スピードで向かってきたりしたら、扁桃体は即座に警報ボタンを押し、あなたを後ろに跳びのかせ、ストレスホルモンを体内に放出する。それを英語ではまさにエモーション(感情、情動)と呼ぶ。あなたを後ろに跳びのかせたのはモーション(動き)だからだ。バスに轢かれる寸前だったと気づいてから感じる主観的な恐怖はフィーリング(感情、感覚)だ。つまり、まずエモーションとモーションが生じ、その後にフィーリングがやってくるのだ。 ー 島皮質が心拍や血糖、呼吸数などの情報を受け取り、感情が生まれる。感情はただの「任務」に過ぎない。島皮質は人によりサイズが異なる。身体からのシグナルに対し、人それぞれボリュームが異なるという事。 この言葉も好きで、メモった。 ー 幸福感が持続していては、生きていくための行動が起こせない。 幸福感は持続しないものというのが生き物の定め。何だかネガティブな話のようだが、こうした本の類は、人類の普遍的原理について書かれているのだから、この内容の救いは、自分一人だけではなく全人類に当てはまるという事。永遠の幸福は訪れない。しかし、それが全人類同様という点で落ち込まずに済むのである。
第1章 私たちはサバイバルの生き残りだ 第2章 なぜ人間には感情があるのか 第3章 なぜ人は不安やパニックを感じるのか 第4章 人はなぜうつになるのか 第5章 なぜ孤独はリスクなのか 第6章 なぜ運動でリスクを下げられるのか 第7章 人類の歴史上、一番精神状態が悪いのは今なのか? 第8章 なぜ「宿命...続きを読む本能」に振り回されてしまうのか? 第9章 幸せの罠 について、体の中の生理現象(特に脳からの分泌成分)を使って非常に分かりやすく解説し、やっぱりね!と納得させられた本。これがベースとなって青少年向けに先日読んだ『メンタル脳』を書いている。
「スマホ脳」3周読みました。今回こちらの「ストレス脳」を読み、前作と主張が一貫していてわかりやすく読ませて戴きました。私自身、「スマホ脳」を読んで以降、運動を始め、運動の効能を身をもって感じています。翻訳者の力量にも敬意を表する者です。
現代社会において非常に多くの考察を与えてくれる本だと感じる。スウェーデンの精神科医であるアンデシュ・ハンセンは物質的に豊かな社会で、不安やうつといった精神衛生の悪化が増加している背景には、人間の防御本能が関わっていると説く。不安や鬱は体が正常に機能しているゆえの反応であり、目的のために動いている装置...続きを読むだと理解すること、適度に運動をすること、ジャンクフードやSNS、睡眠不足や座り過ぎを無くすことでコントロールできること、悪い記憶は後から上書きできることを現代市民に提示してくれる。また、幸せの定義についての考察も見事であり、幸せとは恒常的な快楽が続くことでは全くなく、人生の正しい方向性を意識し、自己と周囲を一体化させていく確かな感覚、これこそが幸せであり、現代的な快楽=幸せというような不健全な考え方は無視すべきだという。人間は人間であるために、この不安と向き合うことができる。不安なのは悪いことではない。不安ならば、その原因に対処すれば良いのである。その結果として、周囲により良い影響を与える結果を生み出すことができる。
①現代人は一人残らずサバイバルの生き残り。健康や幸福ではなく、生存のために特化している。だから、常に精神的に元気でいるのは非現実的 ②感情は、生存という任務を遂行するだけの器官である。幸福をもたらための装置ではない ③不安とうつは正常な防御メカニズムである。性格とか関係ない。 ④睡眠不足、運動...続きを読む不足、長期的なストレスは慢性的な炎症を起こし、免疫系を無駄に活動させ、結果疲れさせる。 ⑤運動がうつの特効薬になる。ただ、ダラダラしたいと思うことは極めて正常な本能である ⑥孤独は極めて健康に悪い。先史時代であれば死に直結するから。
精神的な疾患や問題に対して、多角的な視点から説明があり、エビデンスがあることが嬉しい。自分自身も精神的に参ってしまった時期もあり、答えではないが考え方や対処の基準として役に立った。 私は医療関係者として働いているが、自己肯定感が低いといわれている現場の方々には読んでいただきたいと感じた。
不安やうつの解消法だけでなく、なぜストレスが不安やうつに繋がるのか丁寧に解説しており、そのおかげで根本的な解消を期待できる内容だった。 (うつのメカニズムについて) 人間は昔、感染症による死亡率が高かった。そこから身を守るため、脳が危険を察知すると意図的に気分を下げ引きこもる指示を出すようにできて...続きを読むいる。 これがつまり、うつの症状である。 現代の人間の脳はその頃と変わっておらず、現代の外的ストレスを感染症の危険と勘違いすることで、脳の防衛本能が働き、うつになる。 つまり、うつになる人自身に遺伝要因などの不具合があるわけでなく、むしろ脳が正常に働くからこそ、うつになるとのこと。 この理論が100%正しいとは思わないが、目的はうつ解消であり、この理論で納得し安心することで目的は充分に果たせるはず。 (幸せに生きる方法) 不安やうつを回避し幸せに生きるには、 運動すること、仲間と過ごすこと、そして自分にとっての「生きる意義」を見つけて没頭すること。
『スマホ脳』の作者が書いた本です。 かなり読みやすかったです。 『脳は原始時代と変っていない』というところが、一番衝撃的で印象に残りました。
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ストレス脳(新潮新書)
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