久山葉子のレビュー一覧

  • ストレス脳(新潮新書)

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    私たち人類は、歴史上かつてないほどに豊かで快適に暮らせるようになった。それなのに、なぜ精神的な不調を抱えている人がこんなにも多いのか。その答えを探るのが本書の目的。

    人類の脳はとてつもなく賢いはずだ。なのに、なぜ持ち主の気分を常に良い状態に保つことができないのか。また、なぜいつも感情面で持ち主の足を引っ張ろうとするのか。
    これらの謎を解く鍵は、自分たちが「今どこにいるか」ではなく、「過去にどこにいたのか」に目を向けること。

    まず言えることは、私たちは死亡率が異常に高かった古代人たちの生き残りの子孫だということ。祖先のうちの誰一人として、子どもをもうける前にライオンに食われたり、崖から落ちた

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    2025年09月04日
  • ミレニアム7 鉤爪に捕らわれた女 上

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    ミレニアムシリーズ第7刊。ミカエルは娘の結婚式にリズベットは姪の身元引き受けに北部の町ガスカスに向かう。しかし結婚式で孫のルーカスが誘拐される。娘の新郎でガスカスの町長であるヘンリィが巻き込まれている陰謀に協力し立ち向かうこととなる。
    新しい人間関係による大きな事件のプロローグといった物語。事件よりも人間関係に物語のウェイトがおかれていると感じた。

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    2025年08月31日
  • ストレス脳(新潮新書)

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    結論としては『運動脳』と一緒で、運動がうつやストレスに効果的であるということ。
    狩猟採集民族や発展途上国よりも近代化社会の方が同じ時代に生きていてもストレス度合いが高いことがわかっている。私たちのライフスタイルは、「運動」と「仲間と一緒に過ごすこと」が欠けているのではないかと本著では考察している。コロナ禍にzoom飲みがあったけれど、やはり対面に勝るものはないんだなあと思う。対面とオンラインではグループに属している、誰かと繋がっているという初回欲求の満たしに大きな差が出ている。もちろん対面がより連帯感を生む。そして、都会より田舎の方が精神状態が良いことがわかっている。加えて、非喫煙、環境汚染も

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    2025年08月23日
  • メンタル脳(新潮新書)

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    ネタバレ

    この方の作品、意外と読んでるな。
    題名の通り、メンタル脳。
    メンタルに関することが脳に絡めて書かれている。
    例として挙げられる話も、有名なものが多く、読んだことあるなと感じるものもちらほら。
    その分、結構まとまっていて読みやすかった。
    しかし、ちょうど忙しいときに読んだからか、あまり記憶に残っていない。
    そもそもこれを読んで気付けるくらいの脳の状態にしなければ。少し落ち着いたらまた読んでみよう。

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    2025年08月23日
  • 多動脳―ADHDの真実―(新潮新書)

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    期待していたが、思ったほど衝撃は受けなかった。彼の著者「運動脳」は参考にしており、その通りに行動しているが、本書に関しては知っていることばかりであまりに参考にはならなかった。

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    2025年08月21日
  • 最適脳―6つの脳内物質で人生を変える―(新潮新書)

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    ネタバレ

    感情=自分、ではない。同解釈するか(どのような感情を持つか)は自分で選べる。

    ドーパミン
    スロードーパミンとクイックドーパミンがある。クイックばかりを求めない。
    ドーパミンを分割する=一気に快楽を感じない。分割して楽しむ。
    ビジョンボードを作って眺めれば、少しずつドーパミンを受け取れる。
    冷水浴はドーパミンのレベルを上げる。

    オキシトシン
    親近感、調和、信頼、思いやり、連帯感寛容さなどを受け取れる。
    周りの人間に興味を持ち、最高の聞き手になる。
    小さなことに感動すると、ちっぽけな自分を自覚できる。=共感力を養いオキシトシンを増やす。
    オキシトシンを増やせばプレゼン能力が上がる。
    オキシトシ

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    2025年08月21日
  • 多動脳―ADHDの真実―(新潮新書)

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    ADHDをポジティブに捉えるための本、という感じです。太古の昔は危険を察知し素早く逃げるために多動は優秀だった、というもの。

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    2025年08月15日
  • 多動脳―ADHDの真実―(新潮新書)

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    自分はADHDのグラデーションの上におり、一方で薬に頼る必要のない(診断される必要のない)レベルだと元々自認している。しかしながら、社会人として仕事をしていく上で、やはり個性として片付けられないレベルで苦手なタスクがあったり、タスクが溜まっているという感覚だけで胸が詰まることがあったりするので、何が糸口が欲しいと思い本を手に取った。期待通り、科学的な乗りこなす方法や、強みの活かし方は参考になりそうだった。

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    2025年08月14日
  • メンタル脳(新潮新書)

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    数日前に、同じ著者の『ストレス脳』を読んだのですが、本書は、『ストレス脳』を若者向け(中高生向け)にリライトした本、とのこと。
    確かにその通りな印象でした。

    「うつ」は脳の正常な反応だし、その背後には、「ヒトは、幸せになるのではなく、生き延びるようプログラムされている」という点があること、そして、「うつ」をはじめとするメンタルのマイナスな状態の予防や改善には運動が効果的、といったあたりは、『ストレス脳』と内容的に同じです。

    著者の本を初めて読む場合には、この本はお勧めできますが、すでに他の本を読んでいるならば、この本に時間を使う必要はないと思います。

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    2025年08月09日
  • メンタル脳(新潮新書)

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    ストレス脳も読んでいるが、コンパクト版である本書も読んだ。さらに分かりやすいし、前読んでからある程度時間も経っていたので、振り返りにには良本でした。
    前も書いているが、脳は命を守ることを第一に考えているため、そのためには引きこもりや鬱にもなるというメカニズム。命のための感情を脳が作ってしまう。また、脳が想定してしまう桃源郷と現実が異なるだけで、ガッカリしてしまう。
    脳も臓器の一つ。しっかり運動するのが良い、運動しよう!(以前も書いてました)

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    2025年08月02日
  • 瞬間ストレスリセット 科学的に「脳がラクになる」75の方法

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    ストレスを和らげる様々な方法の紹介。

    翻訳本にしては比較的体裁もライトで読みやすいですが、いわゆるビジネス書的にはボリューミーではあります。

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    2025年07月27日
  • メンタル脳(新潮新書)

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    私たちの脳は昔から何も変わってないから生きるためのことに反応することがわかった。
    メンタルには運動と仲間と平穏な幸せが大切だと感じた。

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    2025年07月18日
  • ミレニアム7 鉤爪に捕らわれた女 下

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    今まではリスベットが主人公で、ミカエルと大活躍!という感じだったけれど、これからはリスベットの姪っ子がメインの話になっていくのかな?ミカエルもすっかりお爺ちゃん?(-_-)二人のやりとりや活躍を期待して読むと、何だか残念な気持ちに…(._.)

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    2025年07月11日
  • メンタル脳(新潮新書)

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    『ストレス脳』の中高生向け本。難しい言葉は使わずにとても分かりやすく書かれている。

    今までにないほど豊かで恵まれた時代に生きているのに、年々先進国ではうつ病により精神を病む人が急増している。
    それは、私たちの脳が狩猟採取時代から全く変わっていないのが原因。都市部で暮らす私たちは狩猟採取時代と全く異なる環境に生きている。そのミスマッチが精神を病む主な原因である。
    私たちの脳の主な目的は私たちを幸せにすることではなく生き延びさせ、子孫を残させること。

    つらい思い出がよみがえるのは、脳が同じような危険から私たちを守ろうとするから。
    嫌な記憶もフタをするのではなく何度も取り出すことで変化させること

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    2025年07月09日
  • メンタル脳(新潮新書)

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    記憶は取り出さないと変化しない
    という仕組みは活かせそう

    特に過去の辛い経験はそのままにせず、
    取り出して変えていきたい

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    2025年06月25日
  • 脂肪と人類―渇望と嫌悪の歴史―(新潮選書)

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    ●人類の味方にも敵にもなってきた「脂肪」について、人類にとって脂肪という存在がどのように受け入れられてきたのかの変遷を辿る。

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    2025年06月13日
  • メンタル脳(新潮新書)

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    鬱とは現在の状況に対しての自己防衛反応であるということが分かった。
    鬱を治すには、周りの人との関わりを持つ、人のためになるような仕事を行うことが大事である。

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    2025年05月25日
  • 影のない四十日間 下

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    ネタバレ

    広大な自然とそこに秘め備えられた資源がもたらす可能性に吸い寄せられる人間の強欲。
    その対立に揉まれつつルールの中で正しき方へ進もうとする体制側の人間。
    読んでいくうちに思った。
    この構図は北欧版ジョー・ピケット(by C・J・ボックス)。

    ただ、ジョーほどには惹き寄せ力が薄いのが残念な主人公クレメット。
    外から見える姿はサーミの血を誇りに、かつての頼りなさを都会での経験値を積むことで払拭し、サプミの地に凱旋。毅然と職務に邁進する男。
    その実内面には女性に対するトラウマとの折り合いつけられなさが溢れかえっていて、よく言えばリアル、悪く言うと幻滅。
    ジョーにも似たようなとこはあるけど、一本通った

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    2025年05月17日
  • 最強脳―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―(新潮新書)

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    ジュニア版の新書なので簡単な表現で書かれていて、時間をかけずスッと読むことができました。

    難しい説明は割愛されていましたが、肝心なことはシッカリ理解することができました。

    身体を動かすことが何より大事。感覚的にはそうなんだろうなぁーと思っていたことの納得感が高まりました。

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    2025年05月13日
  • 影のない四十日間 上

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    ネタバレ

    太陽が一切昇らない期間が40日間もある北欧サプミの地。
    トナカイ放牧が生業としてあるこの地にて、トナカイ警察として、放牧者たちのいざこざを捌く(やれトナカイの群れが決められた範囲を越えて移動したがためにほかの群れと混じってしまっている、やれトナカイが盗まれたなどなど)クレメットとニーナ。

    待ちに待った太陽がまた昇るその日、トナカイ放牧を担う土着民族サーミ人のマッティスが両耳を切り取られた状態で死体で発見される。
    また、時をほぼ同じくしてサーミ人のアイデンティティ、差別受難の歴史のアイコンとも言えるサーミの太鼓が何者かに博物館から盗まれる事件も発生。

    めったに事件らしい事件の起きないこの地に

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    2025年05月11日