久山葉子のレビュー一覧
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ネタバレ・私たちの4人に1人が人生において精神的な不調を経験する
・回復さえできれば、たいていのストレスには勝つことができる
・孤独を絶対に感じないのは、不安を絶対に感じないのと同じくらい非現実的なことなのだ
・週に2〜6時間心拍数の上がる運動をするのが最も効果的。一方週に6時間以上運動しても、それ以上の防御効果はない
・脳の最重要任務は私たちを危険な世界で生き延びさせること
・自分は何が得意で、それをどんなふうに自分そして他人のために使えるのかを理解すること=幸せ
・エンドルフィン…鎮痛作用、強い幸福感を与えてくれる物質
・エンドルフィンの放出→親密な関係生まれる…グルーミングと呼ぶ
・ずっと幸せでいるなんてことはありえない -
Posted by ブクログ
物理学から生物学に至るまで、今日のわれわれが自然科学と呼ぶものは、もともとは自然哲学と呼ばれる哲学のサブジャンルだった!
「どうしてなんだろう?」を深掘りすることが、人間を人間たらしめ、文明の礎となった。そして、「どうしてなんだろう?」を考えることができるのは「退屈」のおかげなのだ!
現代人が暇さえあればスマホを片手にポチポチしてしまことで、一体どれほどの有益な問いが喪失してしまったことか。
タイトルからは想像つかないけれど、『なぜスーパーマンは白人なのか』の問いから、「銃・病原菌・鉄」などの書籍を基に白人規範についても論じている。
道徳を進化の観点から考察する章も面白く、進化の過程で淘汰されずに生き残った「同情」「公平感」という道徳論をパートナー選択とパートナー制御という説で展開している。
餓死しないために、各個体が協力し合う相互依存の関係で極端に利己的な個体は排除されてしまう確率が高まるので向社会的行動を促す選択圧力が働く「パートナー選択」、かといってちょっとした失態で排除していては持続可能ではないので、共通の合意に反したものを叱責したりされたりして"みんなで一緒にやり公平に分ける"「パートナー制御」が発達した。これが内集団と外集団の心理に発展し、同情本能、正義本能などの道徳観をもった個体が生き残った。わたしたちの道徳観は、こうした先天的要因と後天的要因である環境、文化が複雑に相互作用し合いつくられているという。
道徳というなんだかわからないベールに包まれていたものが露わになれば、わたしたちはそれを上手く使いこなすこともできるようになるのではないか?
つまり、外敵を排除(差別)したくなったとき進化の過程で培った「外集団」の心理が働いているから排除したくなるのだけど、いまはそういう必要(外集団を攻撃して飢えから守る)のない時代なのでやめておこう、とか。 -
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ネタバレ脂肪は命そのものだ。(P11,裏表紙)
ポテチ大好き!ちょっと脂肪が健康のために気になるお年頃(50代)、なのでかなり面白かった。今は悪者にされることが多いけれど、脂肪がどれだけ人類に貢献してきたか…脂肪は大切、自制しつつ食べたい。
著者はスウェーデンのジャーナリスト・作家。内容はスウェーデン、デンマーク、アメリカに関することが多い。日本に関してはほんの少し「縄文土器(脂肪が豊富な海産物を入れていた)」が取り上げられている。
印象に残った内容の書き抜きと感想↓
第1章
2017年秋、ロンドンの下水道でホワイトチャペルの怪物ー下水道の脂肪を含んだウエットティッシュは鉄筋となり、長さ250メートル、重さ130トンの塊ーを退治していた。
下水にこれだけの油。凄すぎる。
第2章
「そもそも私たちが人間になれたのも、油が決定的な役割を果たしたと主張する専門家もいる。」(P23)
・祖先がなにを食べていたのか(哺乳類の骨髄には脂肪がある)
・狩りで生きていた人々にとって赤身の肉は価値がなかった
脂肪、美味しいよね
第3章
バターは神々の食べ物とされてきた。(P47)
・もともと乳製品は女性が働いて作っていた。
・乳製品に経済的関心が集まると男性が進出。
・免罪符には断食中にバターを食べるためのバター符があった。
バター符には笑ってしまった
第5章
・古代エジプトの家畜管理において豚は管理しづらく独立心や個人主義という抑圧すべきものの象徴として見なされた。暑く乾燥した土地では豚は自分の排せつ物を食べる傾向がある。
・給食に豚肉を出すべきかどうか、スウェーデン人なら豚肉を食べて当然(ユダヤ系とイスラム系は食べない)
豚肉美味しいよね
第6章
・20世紀になり新しい病気(動脈硬化など)が問題になりはじめる。
・デンマークで飽和脂肪酸の含量の割合で決まる脂肪税が導入されるが、食品会社の事務作業が増えたりシングルペアレントの経済的負担が増えたため廃止される。
脂肪税、免罪符から変わっていない
第7章
・1950年代キャノーラ油が開発される。
・地中海食の流行
・2010年代、ココナッツオイルが再評価される。
・アメリカにおける大豆ロビー活動による熱帯油脂(パームオイルなど)の敵対視。
アメリカのロビー活動は多岐に渡る
第8章
・カニバリズムの極致とも言える冒頭の芸術家による実験(自身(芸術家、著者ではない)の脂肪を調理に使って食べる)はさすがに引いた
・ダイエットのため低脂肪・脂肪カット→炭水化物を抜くに変化
・1957年、ダイエット本『祈りで痩せよう』、1976年『モアー・ジーザス、レス・ミー(もっとキリスト、私は少なく)』と『脂肪に対する神の答え:減らせ』が出版される。
・6世紀末、キリスト教では貪食は大罪だった。
カニバリズム(しかも自分を食べる)はちょっと…。
祈りで痩せられたらいいよね?
第9章
良いものを食べよう、ということでしょうか -
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ストレスからくる不安やうつについて、その仕組みと背景を解説している本。科学的な面からはもちろん、人類学的な観点から、なぜ人間には不安やストレスを感じる機能が備わっているのか、ということを分かりやすく教えてくれる。人類の進化の歴史の中で言えば、私たちの脳はまだサバンナにいると勘違いしているのだ、という話は興味深かった。現代文明の急激な進歩に付随するひずみのようなものが、私たちのストレスや不安という形で表れているのかもしれない。筆者はそういった諸々への対処法として運動を進めている。これも科学的な見地からの提案になっているので、とても納得感があった。運動がいいとは聞いていたが、この本を読むことでようやく腹落ちした感じ。ストレスに悩まされていたり、現在休職中で不安に苛まれている人は、体調が良いときに一度読んでみてほしい良書。「疲れていて活字を読むのは辛い…」という方には、筆者の『メンタル脳』がおすすめ。本書の内容をもとに、中高生向けにまとめ直されたものダイジェスト版なのでとても読みやすい。
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SNSはそれが無い時代に生まれ育った人にとっては楽しいパンドラの箱、毎日開かずにはいられない。
絶好の暇つぶし、煌びやかな情報に日々囲まれて飽きることは無い。
それについての危険性、気をつける事について詳しく書いてあった。
いいねが気になってつい携帯を開いていた頃、眠れない、疲れる、怠惰な時間の使い方、何故か寂しさを感じて仕方なかった昔の自分自身、病んでいたと思う。
今はリアルな体験を通して人と会話して
陽射しを浴びて散歩して、切り替えが出来るようになりよく眠れるし鬱々しなくなった。大人でもそんな状態になるのだから子供達への影響ははかりしれない。 -
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ネタバレこの本は、スマホ脳(アンデシュハンセン)を学生向けにわかりやすく解説した本。一言で言うと、『運動』をすることで最強の脳を手に入れられるという内容だ。運動をすることで、ドーパミンやエンドルフィンが分泌される。なぜなら、人類の進化の大部分を占める狩猟と採集の時代に、狩りをするには身体を動かすことが必要で、生き抜くために運動をすると、良いことをしたと脳がご褒美をくれるように進化したからだ。
人類が誕生してから今日までを1日とすると、産業革命は23:59:40、デジタル化やスマホの登場は23:59:59であり、人間がデジタルデバイスの進化に追いついていないという意見も興味深い。
では、運動は良いということは分かるが、どれくらいやればいいの?と思うかもしれないが、どんな運動でも良く、30分の有酸素運動を週に3回程度行うことが良いということが書かれている。幸せな気分になり、賢くなり、集中できるようになり、ストレスに強く、発想力が豊かになり、記憶力も良くなる。また、それにより自分に自信が持てるようになる、良いことづくめな『運動』をしてみようと思った -
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ところどころやっぱり、リスベットはこんなこと言わないよなー、と感じてしまったものの、物語としては面白かった。
スティーグラーソンの三部作はもはや地球のマスターピースとして君臨していると思うし、あれを読み終わった後のリスベットに対する畏敬の念はすごかったわけですが、作者がもう亡くなっていて、でもあの物語が終わるのは偲びない、と思う人たちが多すぎるからこそ続いているわけで、だからと言って原作者はいないわけで、となったらもう登場人物が描く人によって育って行くのは仕方ないことなんだろうと思うし、そう言うものなんだな、と思い切った新しい視点で読んで行くのがいいんだと思う。
スミルノフさんが三部作を書き上げたら、また新しい作者がきっと引き継ぐわけで、いつまでもダヴィドラーゲルクランツの引継ぎ完璧です!
みたいなノリでは続かないと思うので。
あと、リスベットこんなこと言わないよなー、に、翻訳の仕方もあるのかなーとは思った。
加えて読みにくさについても、皆さんの大ブーイングはとてもよく分かる。笑
けども、わたしは上に書いたことを踏まえて、全体を通して面白いミステリだなと思うし、続きも気になる。
でもリスベットの天才ハッカーぷりとか、もっと強いよね?とかミレニアムなくなっちゃったんかーい、ミカエルのかっこよさはどこに?的なのは続きに期待なのだろうか?
と言う点に於いての面白さには欠けたかもしれない…。暴力的なものは決して求めてないけどリスベットの孤高の強さが好きなので。
姪のスヴァラは結構好きだった。今後も出るんだろうとは思うので期待。
リスベットの母性に関しては…多少の違和感はありながら、実際そう言う存在がいたら、リスベットは優しいからな、とは思った。表現的に言葉的に気になる点はあるけども。
上の感想にも同じこと書いたけど、スティーグラーソンは三部作で伺えるように女性の地位を引き上げることに強い意志を持っていたと思うので、その点に於いて女性作家になって、今後どうなって行くか?はやはり気になるところではある。
同じジャーナリスト繋がりという点に於いても。 -
Posted by ブクログ
おそらくティーンエイジャー向けに書かれた本だけど、大人も読むべきだと思いました。私が一番印象に残ったのは、架空のSNSをモデルに、SNSが「いかにユーザーを長く留めておくか」その仕組みを丁寧に説明している点です。結果、タイムラインは自分に都合の良い投稿が溢れ、簡単にフェイクニュースに騙されてしまう…大人でもあっけなく騙されるこの仕組み、子どもなら尚更です。その他にも、スマホがいかにユーザーの興味を惹く作りになっているか、そのスマホとうまく付き合うためにはどうすればよいか?が、分かりやすく書かれています。スマホとうまく付き合っていきたいすべての人にオススメです。