あらすじ
現役警察官が放った圧倒的リアリティに屈服せよ!かわいそうな猿…死んだ姉の謎の言葉が意味するものは――?ストックホルムの暗黒=アンダーグラウンドでうごめく、罪と性。
姉はなぜ死んだのか――その答えを探るべく、アマンダは警察官になった。麻薬依存とレイプ被害の果てに、“猿”にまつわる不可解な言葉と日記を遺して自殺した姉。早急な調査打ち切りの裏には何が? アマンダは素性を隠し、担当捜査官マグヌスの愛人となる。さらに、姉を悪の道に引き込んだ元恋人アドナンに接近するが、そこには想像を超える真相が……。北欧最旬の作家が放つ警察小説!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私は好きだった。主人公のアマンダ、悪徳警官のマグヌス、麻薬の売人アドナン、それぞれが語る展開で場面の転換も早くて、660以上のページにも関わらず一気に読み終えた。ミステリーとしても楽しめた。
Posted by ブクログ
スウェーデンミステリー。アマンダは姉の自殺事件は殺人に違いないと信じ、真実を知るには警官になるしかないと考え刑事になった。姉の当時の交際相手の常習犯罪者、アドナンに近づき、また事件の担当者で怪しい刑事マグヌスの愛人になる。マフィアに近い関係のマグヌスは危ない捜査をし、妻に暴力をふるっている。そしてアマンダはアドナンのことを好きになってしまう・・・
激しく面白かった。構成や展開が非常に目新しく、非常に好み。先がどうなるかさっぱり分からず、アマンダがどうなってしまうのかドキドキがずっと続く。
主人公だけの目線ではなく悪徳警官マグヌスの目線でも描かれていて、こいつの嫉妬深さや自分勝手さに辟易し、早く不幸になれといつの間にか念じていた。それが物語の巧妙さなんだと思う。
タイトル「ヒヒは語らず」については大したネタではなく途中で想像できてしまったので、そこは減点だけどそれを大いに上回る加点があった。
Posted by ブクログ
先の見えない展開にほぼ一気読み。出てくる男がどれもこれも最低な奴で、腹立たしいったら無い。コイツらに天罰を!と思いながら読み進めた。主人公アマンダは行動力はあるが、考え方が自己中心的で今ひとつ共感出来ない。
Posted by ブクログ
長い。無駄に登場人物多くないか?別に最初のプロットから外れても、良い物を作るべきだと思う。どうでもいいエピソードが多すぎる。しかしタチが悪いのが、なんだかこの作者は人物を描いたり、文章そのものは標準よりも高い位置にいるような気がするんだよな。無理に警察ものを書くんじゃなくて、自分の良さが引き出されるような題材とまとめ方を見つけられたら良いと思う。「北欧が」とかそういう冠いらなくね?ネット社会なんだから、もうどこの国でもいいじゃん?(歴史物以外)