伊岡瞬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ絶望の最下層にいたと思いきや、更なる絶望へと突き落とされていく物語の展開。
2転3転とする「真相」に、脳が混乱し、疲弊していく様は、主人公の絶望とストレスを少しでも共有できたのではないかと感じさせられるほど強烈だった。
【以下ネタバレ】
家族とは、最愛と憎悪の綱渡りだと、作品を通して思った。
ほんの一言で憎悪に傾き、小さな仕草で最愛に傾く。揺れに揺れながらも、細い綱の上を歩いてゆく。
そしていつか、月日が流れ、思い出が積もり、今までの「揺れ」を踏まえて、どちらかに大きく体が傾く時がくる。
1度、「憎悪」側に落ちたら、かけられた言葉が最愛でも、皮肉だと感じてしまうだろう。最愛側に落ちた別の家族 -
Posted by ブクログ
題名の"仮面"を被った人間ばかり登場する話でした。誰しも仮面は被っていると思う。そう分かってるのだけど、この作品に登場する仮面を被った人間は、仮面を脱ぐと変な人間ばかり。読んでて、まともな人間は出てこないのか?もう嫌だ、と思ってしまうほど。たいていこういう変な人間ばかりだと私は読むのが苦になってしまう。読んでも読んでも先に進まないぐらい。
でもこの作品は面白かった。なんかあっという間に読めた感じ。苦手な暴力描写もあったりしたけど、そんなに気にならなかった。一番面白いと思ったのが、こういうサスペンスには珍しい胸キュンもあった。そういうギャップもあり、私はこの作品好きです。
この作品は何年か前に -
Posted by ブクログ
もう手に取ったら一日で読み切ってしまうとわかるくらい続きが気になってしまう作品。この村に訪れる登場人物が本当にミステリーの古屋敷で1人になっちゃう人くらいフラグをたてまくる。ジェットコースターのような大味の恐怖をまずあびて、ビクビクする。と思ったらとてつもなく静かな雰囲気になっていく。お化け屋敷とはまた違う、日常に戻っているはずなのに謎を残し続けているからかずっとまだ後ろに追いかけてくる人物がいるような感覚。最後の不穏さはもうどうしようもない。なぜまた再会というかあの場所に訪れる気持ちになったのか理解できないが最後の最後にこんな怖さを感じさせられるとは思わなかった。