伊岡瞬のレビュー一覧

  • 仮面

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    私は遊園地のジェットコースターが嫌いだけど、この本の後半の展開はまさにジェットコースターで、ミステリ好きで良かったと心底おもった。おもしろい。

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    2025年02月26日
  • 奔流の海

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    伊岡さんの作品が好きでいつも読んでいます。
    この話は、年代やそれぞれの人物に分けた話で始まります。
    台風で行方不明になる赤ちゃん、クズのような父親に幼い頃から大怪我をさせられる悲劇の子供、親を失った少女、どの話もなんという悲劇なんだろうと読むのを途中で止めてしまおうかと思うくらいでした。
    それでも最後にはみんな幸せになれてこの作家さんでは珍しくハッピーエンドかとおもいます。

    #共感する #切ない

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    2025年02月12日
  • 不審者

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    伊岡瞬さんの家族のはなし
    小説なのに感じれる不穏な空気

    たまらない

    20年ぶりのお兄さんの行動がものすごくこわく感じた

    家族を狙わないでと…

    これは最後まで読んだほうがいい作品。

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    2025年02月09日
  • 乙霧村の七人〈新装改訂版〉

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    もう手に取ったら一日で読み切ってしまうとわかるくらい続きが気になってしまう作品。この村に訪れる登場人物が本当にミステリーの古屋敷で1人になっちゃう人くらいフラグをたてまくる。ジェットコースターのような大味の恐怖をまずあびて、ビクビクする。と思ったらとてつもなく静かな雰囲気になっていく。お化け屋敷とはまた違う、日常に戻っているはずなのに謎を残し続けているからかずっとまだ後ろに追いかけてくる人物がいるような感覚。最後の不穏さはもうどうしようもない。なぜまた再会というかあの場所に訪れる気持ちになったのか理解できないが最後の最後にこんな怖さを感じさせられるとは思わなかった。

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    2025年02月03日
  • 痣

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     伏線の張り方といい、さすが大御所。飽きさせなく、最後まで連れて行ってくれる。
     真壁と宮下が登場する「悪寒」や「本性」も読んでみたい。

     人間の複雑怪奇な心を極上のミステリーで楽しむ。
     伊坂幸太郎氏はそれを可能にしてくれる作家だと思う。

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    2024年11月12日
  • 白い闇の獣

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    いくら寅ちゃんや多岐川さんが頑張っても、愛の少年法では今の少年犯罪には対処しきれないと思います。凶悪犯罪を犯した子どもは大人と同じように処罰すべき。むしろ大人より厳しい罰で良いくらいだと思います。たとえ家庭環境が悪い子供でもです。特にこの本のような犯罪者には更生の機会など与える必要はありません。こんな奴らはどうせ更生など不可能、死ぬまで犯罪を繰り返すだけです。「赤ん坊はどの親のもとに生まれてくるかで人生の半分は決まる」まさにその通りです。子供と一緒に親にも責任を負わせるべきでしょう。

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    2024年10月11日
  • 瑠璃の雫

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    残酷な事件と哀しい真実。それに向き合い、前進する事がどれだけ難しいことか。読み応えがあり心を動かされる小説。

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    2024年10月04日
  • 不審者

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    10年ほど前に、代償、をよんで、
    すごさとムカつきを感じた。

    不審者もなんともいえない、
    不安感、むず痒さ、違和感。

    最後にそれらが、いきなり回収される。
    タイトルはその通り。

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    2024年09月11日
  • 不審者

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    ネタバレ

    最後の30ページまでこんな結末は全くの予想外。伊岡さんに見事にやられました。登場人物がとにかく嫌な人ばかり。脳天気で優柔不断な旦那。気が強くて半分ボケた義母。陰気な実母。そして結末が分かった後も最後まで一番嫌な奴が意地悪でしつこく権力まで振りかざす義兄。可哀想なのは犯人だけ。弁護士の奥山先生に頑張っていただき無罪判決を勝ち取ってもらいたいです。

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    2024年08月25日
  • 奔流の海

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    ミステリー特有の謎が紐解かれる快感と、そこに辿り着くまでの様々な感情を読み取り、理解していく過程で大きな感動をもたらしてくれた。
    皓広の壮絶な人生は自分では理解し難いような複雑な感情になり、自分の中にどう落とし込んでいけば良いかわからない場面もあったが、
    星の元で出会うべき人と出会い最後はハッピーエンドで終わり、とてもまとまりのある話だった。

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    2024年08月13日
  • 冷たい檻

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    物語の初めの方は登場人物が多く、場面がコロコロ変わるから話に入り込むのが難しいかったが、終わってみれば600頁が短いと感じるほど没入していた。面白かった!

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    2024年08月07日
  • 白い闇の獣

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    辛い話、少年法という難しい話ではあるが
    読み始めからあっという間に引き込まれ
    没頭した。とにかくおもしろい。

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    2024年07月09日
  • 残像

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    伊岡瞬作品を数冊読んで 今回はあらすじを何も知らず購入
    真壁シリーズかと思いきや、刑事は全く出てこない
    登場人物もそう多くはなく 不要な説明文などはあまりなくサクサク読めてしまい、次はどうなる?と3日で読んでしまった

    登場人物それぞれの人生模様がよく分かり 様々な人間の本質が垣間見える

    東野圭吾作品のように 最後には切なく温かい気持ちが残る作品である

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    2024年07月06日
  • 奔流の海

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    恥ずかしながら伊岡作品を読むのはこれが初めてで、なのにどうして『代償』や『悪寒』などといった、作者を語るうえで欠かせないあれこれではなく本作を手に取ったかといえば、青春ミステリーが読みたかったからで、帯に「最も残酷で美しい青春ミステリー」とあったからです。

    ですが、こんなに人生でも指折りの忘れられない読書体験になるなんて誰が予想できたでしょうか…
    「泣ける!」と言われれば泣かないひねくれものですが、読みながら勝手に泣けて仕方がなかった。
    その涙は、大きな物語の荒れた海の中に突き落とされたと思えば激しい波に揺られ続け、時折しょっぱい水を飲まされ、咽て、苦しい思いで這い上がった先にまた次の苦しみ

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    2024年06月01日
  • 瑠璃の雫

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    『瑠璃の雫』罪と赦し。2つの家族の物語。

    【本書の特徴】
    『瑠璃の雫』は、著者伊岡瞬氏による3作目の作品です。子供が誘拐され、行方不明になった夫婦と父親が蒸発、母親がアルコール中毒という家庭に育った姉弟の物語です。
    タイトルの「瑠璃」は、行方不明となった子供の名前です。
    誘拐した犯人グループは誰なのか?その動機は何なのか?というミステリー要素よりも、被害者家族の気持ち、そしてその家族と出会う姉と弟の気持ちの描写に重きが置かれている小説です。

    【物語のはじまり】
    幼稚園児が公園で遊んでいたそのとき、近隣で精神異常者が暴れます。その暴動の裏で、園児が1名誘拐されました。園児の父親は「検事」です

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    2024年05月29日
  • 白い闇の獣

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    最後の最後で二転三転して面白かった。
    やはり悪者は子どもだろうが大人だろうが更生しないものなのか。少年だろうが何だろうが、悪意と殺意を持って犯行に及んだのであれば、厳重に罰せられるべき。
    しかし一夜の過ちの罪の意識だけで、我が身を投げ出せるものなのか、いつも理解に苦しむ。
    エンディングに少しだけほっこりさせられたのも評価アップ。

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    2024年05月09日
  • 奔流の海

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    序章
    十万光年の花火
    清田千遥(一九八八年三月)/津村裕二(四歳~八歳)/
    清田千遥(一九八八年三月)/津村裕二(八歳~十二歳)/
    清田千遥(一九八八年三月)/
    坂井裕二(十二歳~十六歳)/
    清田千遥(一九八八年三月)/坂井裕二(十六歳)
    海の扉
    清田千遥(一九八八年七月)/坂井裕二(十九歳)/
    清田千遥(一九八八年七月)/坂井裕二(十九歳)/
    清田千遥(一九八八年七月)/
    坂井裕二(一九八七年十九歳)/
    清田千遥(一九八八年七月)/
    坂井裕二(一九八八年十九歳~二十歳)
    終章

    時が行きつ戻りつしながら千遥と裕二の世界がはっきりしてくる。序章の世界はどこにどうかかわるのかを推測しながら読んだ

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    2024年04月24日
  • 奔流の海

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     この物語の展開と読ませ方‥好きです(告白?)。何というか、帯にある「最も残酷で美しい〜」の惹句に勝手に同調してしまいました(結構センチで一人で感動する傾向ありです)。

     台風による土砂災害の「奔流」と毒親に狂わされた人生の「奔流」。荒れ狂ったように速く激しく流れるこの2つの「奔流」、その描き方と繋がり方に引き込まれ、心を深くえぐられました。

     坂井裕二にとって記憶のある、4歳〜20歳までの物語に、現在の清田千遥の物語が交互に展開し、少しずつ交差し繋がっていきます。豪雨と毒親に翻弄された哀しい運命を辿るほどに、驚愕を覚え痛みを伴う読書体験でした。苦しいけれども読むことを止められない‥、この

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    2024年04月09日
  • 奔流の海

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    押し屋や!
    押し屋!
    しかも、ムスコを!クルマに向かって押すの?
    あっ!当たり屋やな。
    一度は、偶然かもしれんけど、味しめてやるか?普通…

    はい!コイツ!クズ確定!
    父親失格!人間失格ですな…
    そんなヤツがいっぱいいて、そこから脱出して、養子となって幸せになる。
    しかし、周りにも同様の子らが…
    という訳で、クズ親オンパレード!
    ハァ〜 なんなん!コイツら!
    死んだらええねん!
    まぁ、死ぬんやけど…

    ちょっと穿った見方かもしれんけど、過去を探る行為も今が恵まれてるからかもしれんね。
    もう、今が幸せならええやん!
    将来も約束されてるようなもんやし。
    今の親もヤバい事してたとはいえ、そのヤバさ、

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    2024年04月09日
  • 奔流の海

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    『人は運命に抗うことができるのか』



    1968年、静岡県千里見町に近づく台風は、五十年に一度とも百年に一度とも言われる豪雨をもたらしていた。住んでいるところが危険区域に指定された有村一家は、乳飲み子を抱えながら 親戚の家への避難を決めるが…

    後に「千里見の七夕崩れ」とよばれた大型台風は、多数の死者と行方不明者を出した。

    それから20年後

    千里見町の旅館『清風館』の娘 清田千遥は、自分をこの町から連れ出してくれる「白馬の騎士」を待っていた。 東京の大学への進学が決まっていた矢先に 父親を轢き逃げで亡くし 旅館は閉店休業状態。精神的に不安定になった母親を一人残して上京することも出来ずに

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    2024年04月04日