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家族4人で平穏に暮らす里佳子の前に突然現れた1人の客。夫の秀嗣が招いたその人物は、20年以上音信不通だった秀嗣の兄・優平だと名乗る。しかし姑は「息子はこんな顔じゃない」と主張。不信感を抱く里佳子だったが、優平は居候することに。その日から不可解な出来事が続き……。家庭を侵食する、この男は誰なのか。一つの悲劇をきっかけに、すべての景色が一転する。暴かれる家族の秘密と、衝撃の結末。『悪寒』『代償』の著者が放つ、驚愕のサスペンス&ミステリ。
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Posted by ブクログ
夫が突然お客さんだと言い、連れてきた男。それは、21年前に家を出ていった兄らしい。なぜそんなにも経ってから突然現れたのか?しかも、どこか気味が悪い、不審な気がする。この男は、何のために、なぜ現れたのか?? なるほど、、こう来たか、という感じ。本当に伊岡さんは、悪寒でも思ったけど人間の気持ち悪さという...続きを読むか、不気味な部分をそこらそこらに散りばめるのがうまい。なんだろう、なんかなんでもないことのようにかなり気持ち悪い部分を当たり前のようにスっと入れてくる感じ。そういうの大好きです。悪寒を読んですぐこれを読みましたが、個人的には悪寒よりこっちの不審者の方が悪寒がした。どちらかと言うと悪寒は、前半は割と難しい会社のシステムも出てきて、間延びしてるけど、ラストにかけて疾走感が出てくる印象。こちらの不審者は、最初から最後まで一定のバランスで不気味さが充満していて、ずっと続きが気になっていつの間にか最後までたどり着いちゃう感じ。どちらも好きで、選べない。次は、またまた伊岡さんの痣を読みます。たのしみ
とても面白く引き込まれ、一気読みしました。ラスト数ページで騙され気づいた時には切なく、やるせない気持ちになっていました。 他の伊岡瞬さんの作品もたくさん読みたいと思いますし、友人にもオススメしたいと思います。 1回読んだあと、改めてもう1回読むと更に面白さが増すと思います。
伊岡瞬さんの家族のはなし 小説なのに感じれる不穏な空気 たまらない 20年ぶりのお兄さんの行動がものすごくこわく感じた 家族を狙わないでと… これは最後まで読んだほうがいい作品。
10年ほど前に、代償、をよんで、 すごさとムカつきを感じた。 不審者もなんともいえない、 不安感、むず痒さ、違和感。 最後にそれらが、いきなり回収される。 タイトルはその通り。
推理モノでは王道パターンなのかも知れないが私は好きだし楽しめました。 伏線も丁寧に回収された気がするし納得。
自宅で校閲の仕事をしながら夫の秀嗣と5歳の息子・洸太、そして義母と治子と暮らす折尾里佳子。平凡ながらも幸せに暮らしていた生活は、秀嗣が自分の兄として20年来音信不通だった優平を連れてきたことから徐々に壊れ始める。毎日のように折尾家に現れるようになった優平はいつしか居候まではじめ、里佳子の日常は浸食...続きを読むされていく。なぜ今さら優平はやってきたのか、最近認知症の症状が出始めた治子にとりいり、財産を手にいれるためではないのか? タイトルも相まって、完全に騙された。なるほど、そういうことかー!主人公の側からすると、優平の嫌な感じがひしひしと伝わってきていたため、優平が何のために家にやってきたのか一緒になって疑心暗鬼になっていた。まさかそんな展開になるとは。序章をはじめ、伏線回収も見事。
読んでいくうちにどんどん湧いてくる不信感。 この男は何が目的?と気になる展開。 予想がつかなかった正体。 また騙されたことが悔しい… おもしろかった。
主人公の義兄の正体は誰だろうと読み続けましたが、最後にどんでん返しとなり面白かった。欲を言えば突然の顛末で若干違和感があったので、何かひと工夫があればなお良かったと思います。
⭐️4.1 伊岡さん、流石です! まんまと騙されました笑 日常に潜む身近な恐怖。あいつが1番怪しいけど絶対違うだろうなー何か起こりそうだなーとハラハラしながら一気見。『靴の中の小石』の例えも良かった。 ラスト予想出来た人は居るのだろうか? 感想は控えめにして忘れた頃に読んでまた騙されたい。
母親視点ということもあって同じ母親として感情移入しやすく一気に読めた。客観的に見たらおかしいような状況を、訝しみながらも拒絶しきれずにいるその理由となる主人公の過去が丁寧に描かれていた。結局過去のあれこれが今に繋がっていくので、まぁ当然といえば当然だけど。 少しずつ不信感が募っていくことになる小さな...続きを読む石ころや、どこにでもありそうな人間模様やちょっとした事件がリアルだなと思った(そういうところも、感情移入できた理由かも) 伊岡さんは家族の描き方が上手だな〜。最後のページは少し泣きそうになった。
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