伊岡瞬のレビュー一覧
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伊岡瞬著 145gの孤独
ぽろり涙 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ミステリー⭐️⭐️
1.物語のはじまり
プロ野球投手。
先発を務める、150キロ本格派投手。
危険球で、相手打者に致命傷をあたえ、
その後、内角攻めができずに引退。
第二の人生で、何でも屋を始める。
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2.何でも屋の依頼人
①毎週水曜日。子供の遊び相手を依頼するシングルマザー。
②終活で蔵書の整理をしようと思い立つ大学教授の独り身女性。
③認知した子供と、故郷の旅行に同行を、、、と依頼する社長。
プロ野球を辞めざるをえなかった主人公。
何でも屋の仕事に対して、情熱も気力もなし。
ただ、依頼された仕事は、プ -
Posted by ブクログ
もしもも何も君らは天使ではないわ!
詐欺師、ヒモ、元刑事というはみ出し者3人が、ちょっとした善意みたいなのを出したら、あらあら凶悪組織に立ち向かう事に!
読んでると、谷川さんの一人勝ちって感じに思うけど。
詐欺師って職業は、嫌いやけど、物事に動じず飄々としてる雰囲気は好み!
深謀遠慮ってヤツやな。でも、表面上は何事もない。水鳥のように、見た目は優雅に泳いでるように見えて、水面下の足は、バタバタと激しく動いてるみたいな。(豆知識:実際には、そのまま浮くらしく、激しく足を動かす必要はないみたい)
とは言え、3人とも個性豊かでカッコイイ!
「天使界にも落ちこぼれはいるんだ。腹黒いやつ、喧嘩好きなやつ -
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セレブタウンと呼ばれるエリアに引っ越してきた3人家族。
中学生の真佐也は不登校で、母の柚美子はパート先の上司と不倫。中堅のゼネコンに勤める父の陽一は突然の自宅勤務。
ある日、一人の少女の遺体が見つかり、警察や世間の目を集めることになる。
危ういバランスの上に立つ家族。
決して、まともと思える人間が登場しない。
まともに思えるのは、刑事さんや代償にも登場した白石弁護士の様な気がしました。
世間でいう正しさの正体が何なのか。
子供を守ろうとする家族。
子供に無関心をよせる家族
狡猾な子供。歪な友情や依存関係に苦しむ子供。
家族や個人の形が歪だからこそ、歪な部分につけ入ろうとする人たちがいる。
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Posted by ブクログ
伊岡瞬さんの作品が好きなので作者買いの一環として買った今作品。
なんかちょっといつもと雰囲気が違う?と思いながらもウイルスによる自殺の連鎖という設定が面白くてどんどんと読み進むことができました。
あとがきを読んでなんとデビュー前の作品と知り驚愕。
最後の終わり方が個人的に衝撃的で人生で初めて読み終えた瞬間「えっここで終わるの?」と声が出た。
スルスルと読んでいたので唐突に終わったように感じたのですが、作品の余韻に浸ったあと、もう一度最後の方を読み、敢えて結末をハッキリ書かない、読者側に想像の余地を持たせる終わり方もそれはそれで好ましいなと思えた。