伊岡瞬のレビュー一覧

  • いつか、虹の向こうへ

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    尾木 遼平(46才)は、刑事であったが、ある事件がきっかけで職場も家族も失う。そして、3人の奇妙な居候達と共同生活を送ることに。
    そんな時、家出中の少女が天真爛漫な陽気と、厄介事を持ち込んで来た、、、

    徐々に明らかになる居候3人の過去。
    それぞれが悲しい過去を背負い、今日を精一杯生きる姿に、ウルウルします。

    絵本に出て来る『虹の種』は、本当にあるのでしょうか?
    悲しみで出来た虹は、きっと、いつか晴れた空の向こうで、見つけることができるのではないかと思います。

    負け犬達の、明日の希望を渇望するピュアな姿に、ウルウルです。

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    2023年04月08日
  • 祈り

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    ネタバレ

    なんか性格悪い人多い!
    千穂と尚彦がもう本当に腹が立つし胸糞悪い

    元通りになった世界で、真っ当に生きる楓太の姿を見ている春輝と真澄の姿にウルッとした
    おそらく元通りの世界には存在しない2人が、前の世界の時よりずっと幸せそうで良かった
    楓太と千穂と、ラストは登場しないけど鶴巻も、幸せな人生を歩んでいってほしいと思う

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    2023年03月26日
  • 冷たい檻

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    ハードボイルドの傑作です。ちょっとオカルトじみてる所もいい。
    主人公は樋口ですが構成は群像劇のような形で、10人近い登場人物の視点で物語が進みます。
    そんなに多様な視点で、ページ数600を超える大作、読みにくそう。と思われるかもしれませんが全然そんなことはなく、すらすら一気に読めてしまいます。
    終わり方は大団円と言って良くモヤモヤ感が残りません。すっきり全部解決してくれます。

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    2023年01月29日
  • いつか、虹の向こうへ

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    私には充分なハードボイルド。
    この尾木というおっちゃん、人を想う気持ちの理想が高すぎる。まあいいか、くらいの感覚でいろんな人の人生をひょいと背負って行く。ただ、女性に弱い。本人は気を付けているようだが。特に元妻に対してはすごく不器用だったのかもしれない。
    尾木さんに出会った人たちの虹が小さくなっていて欲しい。

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    2022年03月28日
  • 教室に雨は降らない

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    背表紙のあらすじを読んだ時は森島巧はもっとやる気がない感じで、それにモンスターペアレント、いじめ等々ちょっと重たい話しなのかと思ったが、意外と前向きなストーリーで確かに心が晴れやかになる面白い小説だった。いい意味で伊岡作品とは思えない作品。

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    2022年03月12日
  • 145gの孤独

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    伊岡瞬著 145gの孤独

    ぽろり涙 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
    ミステリー⭐️⭐️

    1.物語のはじまり
    プロ野球投手。
    先発を務める、150キロ本格派投手。
    危険球で、相手打者に致命傷をあたえ、
    その後、内角攻めができずに引退。
    第二の人生で、何でも屋を始める。

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    2.何でも屋の依頼人
    ①毎週水曜日。子供の遊び相手を依頼するシングルマザー。
    ②終活で蔵書の整理をしようと思い立つ大学教授の独り身女性。
    ③認知した子供と、故郷の旅行に同行を、、、と依頼する社長。

    プロ野球を辞めざるをえなかった主人公。
    何でも屋の仕事に対して、情熱も気力もなし。
    ただ、依頼された仕事は、プ

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    2022年03月06日
  • いつか、虹の向こうへ

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    半分くらいまでは少しダラダラした感じでなかなか進まなかったけど後半は一気読みするくらい展開が早く面白かった
    全ての謎解きがスッキリわかって
    充実した気分になった

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    2022年02月14日
  • 教室に雨は降らない

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    次は次へと楽しく読めて、読後感もとても良かった。重苦しい読書の合間に一息つくことができて、私にはとても良い本でした。先生も大変なんだろうけど、子供だけじゃなく顧客は何を考えているのか意味不明だし、教頭だけじゃなく課長も社長もパワハラはする。モンスターは父兄だけじゃなくそこら中にうろうろしている。先生だけじゃなく何をやっても大変なんだと思う。続編があれば買います。

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    2022年01月30日
  • もしも俺たちが天使なら

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    もしもも何も君らは天使ではないわ!
    詐欺師、ヒモ、元刑事というはみ出し者3人が、ちょっとした善意みたいなのを出したら、あらあら凶悪組織に立ち向かう事に!
    読んでると、谷川さんの一人勝ちって感じに思うけど。
    詐欺師って職業は、嫌いやけど、物事に動じず飄々としてる雰囲気は好み!
    深謀遠慮ってヤツやな。でも、表面上は何事もない。水鳥のように、見た目は優雅に泳いでるように見えて、水面下の足は、バタバタと激しく動いてるみたいな。(豆知識:実際には、そのまま浮くらしく、激しく足を動かす必要はないみたい)
    とは言え、3人とも個性豊かでカッコイイ!
    「天使界にも落ちこぼれはいるんだ。腹黒いやつ、喧嘩好きなやつ

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    2021年12月23日
  • もしも俺たちが天使なら

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    ネタバレ

    伊岡瞬作品には、お金の問題が絡んでくることが多い。その場合、企業や政治、闇組織の問題も同時に出てくる。その部分をもっと理解できたら、伊岡瞬作品をもっと楽しめると思った。
     本作でも、お金の問題が出てくる。ただ、あまり理解できなかった。ストーリー自体は楽しむことができたが、その部分が理解できなかったことが悔しい。

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    2021年12月15日
  • もしも俺たちが天使なら

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    ネタバレ

    『詐欺師 + ヒモ + 元刑事 = 絶妙なチームワーク?』

    セレブ専門詐欺師、喧嘩っ早いヒモ、訳アリ元刑事。
    3人の視点で語られる『義理人情クライム・サスペンス』
    伊岡さん初読みでしたが、先の展開が気になり一気読み!他の作品も是非読んでみたい。

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    2021年11月21日
  • もしも俺たちが天使なら

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    最初は、伊坂幸太郎作品の泥棒たちを連想させるキャラ設定のように感じていたが、読み進むにつれてオリジナリティ溢れる物語にどんどん引き込まれていった。やはり頭の切れる登場人物の話は爽快だ。

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    2021年11月18日
  • 145gの孤独

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    伊岡瞬さんの描く人物は魅力的。主人公の倉沢は軽口をたたくが、内面にもつ感情の反動のようなところが垣間見え、ネガティブ思考なのだけど覚悟を決めて取り組むと全力を尽くす感じ。そうなるの?っていうこともちょいちょいあって読んでて飽きもこないし面白いと思いました。
    裏表紙の紹介文にハードボイルドと書いてあるけど、ハードボイルド感はあまり感じられないです。

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    2025年12月11日
  • 代償

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    高校生の時に読んだ本を再読してみた。

    何もかも奪われた少年は、奪った少年にその代償を支払わせることが出来るのか。
    手を汚さずに罪を犯す人間に罪悪感なんてものはない。証拠もないから断罪することは出来ない。では、彼はどうやって代償を支払うのか。読んでいて、ハラハラドキドキ。
    途中胸糞悪くなる悪人に、私まで心臓を捕まれながら読んだ。

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    2025年12月08日
  • 祈り

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    ネタバレ

    自分の解釈は歪曲して捉えてるのかもだけど、
    行動力のない祈ることしかできない人間(春輝)が実際の力(鶴巻)を得たとしても、力を使うことによる代償を想像できなくて結局現実逃避してしまうのかー、と。
    実家にお金送らないくせに、母親の優しい声が聞こえるって都合いい耳だね。と皮肉を言いたくなる。取捨選択して現実を生きねば!と思える作品。

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    2025年12月05日
  • 翳りゆく午後

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    先が気になり、一気に読んだ。
    認知症を疑い、免許証の返納を勧める息子と嫁。認知症の疑いのある父は、ひき逃げの犯人として自首し、逮捕される。
    強く正しく校長まて勤めた父の老いてからの孤独と、高校教師をしている息子の家族を信じきることなく保身にはしる姿は、寂しい。

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    2025年11月30日
  • 朽ちゆく庭

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    セレブタウンと呼ばれるエリアに引っ越してきた3人家族。
    中学生の真佐也は不登校で、母の柚美子はパート先の上司と不倫。中堅のゼネコンに勤める父の陽一は突然の自宅勤務。
    ある日、一人の少女の遺体が見つかり、警察や世間の目を集めることになる。

    危ういバランスの上に立つ家族。
    決して、まともと思える人間が登場しない。
    まともに思えるのは、刑事さんや代償にも登場した白石弁護士の様な気がしました。
    世間でいう正しさの正体が何なのか。
    子供を守ろうとする家族。
    子供に無関心をよせる家族
    狡猾な子供。歪な友情や依存関係に苦しむ子供。
    家族や個人の形が歪だからこそ、歪な部分につけ入ろうとする人たちがいる。

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    2025年11月30日
  • 翳りゆく午後

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    一気読み。偶然にも父親認知症かも?の内容を2作続けて読みました。
    免許返納問題です。なかなか難しい。

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    2025年11月29日
  • 赤い砂

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    伊岡瞬さんの作品が好きなので作者買いの一環として買った今作品。

    なんかちょっといつもと雰囲気が違う?と思いながらもウイルスによる自殺の連鎖という設定が面白くてどんどんと読み進むことができました。
    あとがきを読んでなんとデビュー前の作品と知り驚愕。

    最後の終わり方が個人的に衝撃的で人生で初めて読み終えた瞬間「えっここで終わるの?」と声が出た。

    スルスルと読んでいたので唐突に終わったように感じたのですが、作品の余韻に浸ったあと、もう一度最後の方を読み、敢えて結末をハッキリ書かない、読者側に想像の余地を持たせる終わり方もそれはそれで好ましいなと思えた。

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    2025年11月27日
  • 奔流の海

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    ストーリーは大きく1部と2部に分かれる構成で、タイトルも付けられてるから意味あり気な印象でしたが読み終えるとあまり意味は無さそうです。
    ストーリーほかなり可哀想な展開が続きます、プロローグで描写した家族がどう繋がるのかは後半の後半まで微妙に解らないのですがラスト50ページから一気に判明する流れは爽快感があるくらいです。
    最後の最後で恋愛小説っぽい終わり方が少しギャップを感じましたが、青春ミステリーと呼べるのかなって印象を受けた作品でした。

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    2025年11月23日