伊岡瞬のレビュー一覧

  • 痣

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     伏線の張り方といい、さすが大御所。飽きさせなく、最後まで連れて行ってくれる。
     真壁と宮下が登場する「悪寒」や「本性」も読んでみたい。

     人間の複雑怪奇な心を極上のミステリーで楽しむ。
     伊坂幸太郎氏はそれを可能にしてくれる作家だと思う。

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    2024年11月12日
  • 白い闇の獣

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    いくら寅ちゃんや多岐川さんが頑張っても、愛の少年法では今の少年犯罪には対処しきれないと思います。凶悪犯罪を犯した子どもは大人と同じように処罰すべき。むしろ大人より厳しい罰で良いくらいだと思います。たとえ家庭環境が悪い子供でもです。特にこの本のような犯罪者には更生の機会など与える必要はありません。こんな奴らはどうせ更生など不可能、死ぬまで犯罪を繰り返すだけです。「赤ん坊はどの親のもとに生まれてくるかで人生の半分は決まる」まさにその通りです。子供と一緒に親にも責任を負わせるべきでしょう。

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    2024年10月11日
  • 瑠璃の雫

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    残酷な事件と哀しい真実。それに向き合い、前進する事がどれだけ難しいことか。読み応えがあり心を動かされる小説。

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    2024年10月04日
  • 不審者

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    10年ほど前に、代償、をよんで、
    すごさとムカつきを感じた。

    不審者もなんともいえない、
    不安感、むず痒さ、違和感。

    最後にそれらが、いきなり回収される。
    タイトルはその通り。

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    2024年09月11日
  • 不審者

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    ネタバレ

    最後の30ページまでこんな結末は全くの予想外。伊岡さんに見事にやられました。登場人物がとにかく嫌な人ばかり。脳天気で優柔不断な旦那。気が強くて半分ボケた義母。陰気な実母。そして結末が分かった後も最後まで一番嫌な奴が意地悪でしつこく権力まで振りかざす義兄。可哀想なのは犯人だけ。弁護士の奥山先生に頑張っていただき無罪判決を勝ち取ってもらいたいです。

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    2024年08月25日
  • 奔流の海

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    ミステリー特有の謎が紐解かれる快感と、そこに辿り着くまでの様々な感情を読み取り、理解していく過程で大きな感動をもたらしてくれた。
    皓広の壮絶な人生は自分では理解し難いような複雑な感情になり、自分の中にどう落とし込んでいけば良いかわからない場面もあったが、
    星の元で出会うべき人と出会い最後はハッピーエンドで終わり、とてもまとまりのある話だった。

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    2024年08月13日
  • 冷たい檻

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    物語の初めの方は登場人物が多く、場面がコロコロ変わるから話に入り込むのが難しいかったが、終わってみれば600頁が短いと感じるほど没入していた。面白かった!

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    2024年08月07日
  • 白い闇の獣

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    辛い話、少年法という難しい話ではあるが
    読み始めからあっという間に引き込まれ
    没頭した。とにかくおもしろい。

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    2024年07月09日
  • 残像

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    伊岡瞬作品を数冊読んで 今回はあらすじを何も知らず購入
    真壁シリーズかと思いきや、刑事は全く出てこない
    登場人物もそう多くはなく 不要な説明文などはあまりなくサクサク読めてしまい、次はどうなる?と3日で読んでしまった

    登場人物それぞれの人生模様がよく分かり 様々な人間の本質が垣間見える

    東野圭吾作品のように 最後には切なく温かい気持ちが残る作品である

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    2024年07月06日
  • 奔流の海

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    恥ずかしながら伊岡作品を読むのはこれが初めてで、なのにどうして『代償』や『悪寒』などといった、作者を語るうえで欠かせないあれこれではなく本作を手に取ったかといえば、青春ミステリーが読みたかったからで、帯に「最も残酷で美しい青春ミステリー」とあったからです。

    ですが、こんなに人生でも指折りの忘れられない読書体験になるなんて誰が予想できたでしょうか…
    「泣ける!」と言われれば泣かないひねくれものですが、読みながら勝手に泣けて仕方がなかった。
    その涙は、大きな物語の荒れた海の中に突き落とされたと思えば激しい波に揺られ続け、時折しょっぱい水を飲まされ、咽て、苦しい思いで這い上がった先にまた次の苦しみ

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    2024年06月01日
  • 瑠璃の雫

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    『瑠璃の雫』罪と赦し。2つの家族の物語。

    【本書の特徴】
    『瑠璃の雫』は、著者伊岡瞬氏による3作目の作品です。子供が誘拐され、行方不明になった夫婦と父親が蒸発、母親がアルコール中毒という家庭に育った姉弟の物語です。
    タイトルの「瑠璃」は、行方不明となった子供の名前です。
    誘拐した犯人グループは誰なのか?その動機は何なのか?というミステリー要素よりも、被害者家族の気持ち、そしてその家族と出会う姉と弟の気持ちの描写に重きが置かれている小説です。

    【物語のはじまり】
    幼稚園児が公園で遊んでいたそのとき、近隣で精神異常者が暴れます。その暴動の裏で、園児が1名誘拐されました。園児の父親は「検事」です

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    2024年05月29日
  • 白い闇の獣

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    最後の最後で二転三転して面白かった。
    やはり悪者は子どもだろうが大人だろうが更生しないものなのか。少年だろうが何だろうが、悪意と殺意を持って犯行に及んだのであれば、厳重に罰せられるべき。
    しかし一夜の過ちの罪の意識だけで、我が身を投げ出せるものなのか、いつも理解に苦しむ。
    エンディングに少しだけほっこりさせられたのも評価アップ。

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    2024年05月09日
  • 奔流の海

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    序章
    十万光年の花火
    清田千遥(一九八八年三月)/津村裕二(四歳~八歳)/
    清田千遥(一九八八年三月)/津村裕二(八歳~十二歳)/
    清田千遥(一九八八年三月)/
    坂井裕二(十二歳~十六歳)/
    清田千遥(一九八八年三月)/坂井裕二(十六歳)
    海の扉
    清田千遥(一九八八年七月)/坂井裕二(十九歳)/
    清田千遥(一九八八年七月)/坂井裕二(十九歳)/
    清田千遥(一九八八年七月)/
    坂井裕二(一九八七年十九歳)/
    清田千遥(一九八八年七月)/
    坂井裕二(一九八八年十九歳~二十歳)
    終章

    時が行きつ戻りつしながら千遥と裕二の世界がはっきりしてくる。序章の世界はどこにどうかかわるのかを推測しながら読んだ

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    2024年04月24日
  • 奔流の海

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     この物語の展開と読ませ方‥好きです(告白?)。何というか、帯にある「最も残酷で美しい〜」の惹句に勝手に同調してしまいました(結構センチで一人で感動する傾向ありです)。

     台風による土砂災害の「奔流」と毒親に狂わされた人生の「奔流」。荒れ狂ったように速く激しく流れるこの2つの「奔流」、その描き方と繋がり方に引き込まれ、心を深くえぐられました。

     坂井裕二にとって記憶のある、4歳〜20歳までの物語に、現在の清田千遥の物語が交互に展開し、少しずつ交差し繋がっていきます。豪雨と毒親に翻弄された哀しい運命を辿るほどに、驚愕を覚え痛みを伴う読書体験でした。苦しいけれども読むことを止められない‥、この

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    2024年04月09日
  • 冷たい檻

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    安定の作品だった。
    登場する人物が多く、また組織、国の思惑もあって最後までどうストーリーが転んでいくのか分からなかったが、中盤で動きが加速し最後もうまくまとめられて読後感も大変良いものだった。
    できれば、透吾のその後も知りたかったですし、また伊岡作品で登場してくれたら嬉しい。
    フィクション作品だがこの作品は日本の未来または、自分が無知なだけで今の日本の現実を描いてるのかもしれない。

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    2024年03月30日
  • 赤い砂

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    ならば、この「アレナ・ルブラ」が宿主の脳を破壊して、別の宿主に広がろうと試みても、不思議なこととはいえないでしょう。一般の人は『宿主を殺してはウイルスだって生き残れない。元も子もないじゃないか』と言います。しかし、死ぬ前に『炸裂』のような行動にでれば、それはそれで伝播のひとつの方法ではあります。211ページ

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    2024年03月08日
  • 赤い砂

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    すごく引き込まれる作品。

    主人公が真面目すぎず人間らしい刑事であり、周囲の人物も“嫌な奴”が居ないので、ストレスなく読めた。

    ウィルスに関係する話であり、出版が2020年であったことから、コロナ禍に考えたのかと思ったら、あとがきで語られた執筆時期で驚いた。

    専門分野への知識が無くても非常に分かりやすく、話の展開も面白かった。終わり方もとても好き。

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    2024年02月01日
  • 清算

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    広告代理店「八千代アドバンス」が経営悪化により清算へ。手続きを任されたのは畑違いの制作部の畑井。懸命に作業を進める中負債の返済用資金二億円が社員と共に消え、殺人事件まで...。経済色が強い小説かと思ったら本格ミステリー、ストーリーテラーの面目躍如。

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    2024年01月27日
  • 145gの孤独

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    素晴らしかった。
    主人公の親友のことは全く気づかなかったので驚いた。

    ただヒロインの存在というか好意は、都合のいい少年漫画的だった。
    彼女は田中と恋に落ちるべきだったと思う。
    普通、無理でしょ。

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    2024年01月17日
  • 赤い砂

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    初めてコロナが発生した時ってこんな感じだったんだろうなあ、と思える作品。

    ある男がホームに来た電車に飛び込んで自殺する、という衝撃的な場面から物語が始まる。その処理に関わった人間も連鎖的に自殺してしまう。自殺した人間に共通点はあるけど、はっきりした事は言えない。同僚の自殺に納得がいかなかった刑事の永瀬は、真相を探ろうとする。そして、題名にもなっている"赤い砂"と呼ばれているウイルスが関係してるのではないのか?と考える。このウイルスがとても恐い。ウイルス全般怖いんだけど、"赤い砂"は最後は自殺するっていうのが恐い。読んでて思い出したのが同僚との会話。コロ

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    2023年12月14日