伊岡瞬のレビュー一覧

  • 冷たい檻

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    安定の作品だった。
    登場する人物が多く、また組織、国の思惑もあって最後までどうストーリーが転んでいくのか分からなかったが、中盤で動きが加速し最後もうまくまとめられて読後感も大変良いものだった。
    できれば、透吾のその後も知りたかったですし、また伊岡作品で登場してくれたら嬉しい。
    フィクション作品だがこの作品は日本の未来または、自分が無知なだけで今の日本の現実を描いてるのかもしれない。

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    2024年03月30日
  • 奔流の海

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    ネタバレ

    深く複雑で壮大

    過去から現在にかけて2人の人生が近づいていく。

    裕二には幸せになってほしい。
    坂井隆はきっといい人であってほしい。
    そう願いながら読み、裏切られ、
    それでも助かった子供がいるならいいと思った。

    「わたしはお母さんの子だけど、お母さんのための子じゃないんだよ」

    この言葉はとても心に刺さった。
    母の思いと娘の思いは時にすれ違う。
    それは相手のことを思うからこそだろう。
    私自身、この言葉は忘れずにいたい。

    裕二の産みの母、昭代の長い長い20年、
    庭に立て看板を立てた思い、
    再会できた時の気持ちは想像すらできない。

    千遥の父の苦しみも
    時枝の苦しみも。
    様々な要素が絡み合

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    2024年03月20日
  • 奔流の海

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    だいすきな両親がいて、何も不自由なく生きてきた自分には
    想像してもしきれんくらい苦しい現実。
    その中で、人との出逢いが考え方やすきなことを変え
    より自分らしく生きれる人生にしていく。
    考えさせられるけど前向きにもなれた。
    別々だと思った話が繋がっていく後半は
    止まらなかった。

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    2024年03月19日
  • 奔流の海

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    なかなか興味深いテーマだった。それぞれの人生がどこかでぶつかるのは想定していたが、まさかそこか。
    しかも、三重、四重に家族を転々と…
    冷静に考えればあり得ない設定かもしれないが、納得の結末に心安らいだ。

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    2024年03月10日
  • 赤い砂

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    ならば、この「アレナ・ルブラ」が宿主の脳を破壊して、別の宿主に広がろうと試みても、不思議なこととはいえないでしょう。一般の人は『宿主を殺してはウイルスだって生き残れない。元も子もないじゃないか』と言います。しかし、死ぬ前に『炸裂』のような行動にでれば、それはそれで伝播のひとつの方法ではあります。211ページ

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    2024年03月08日
  • 痣

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    面白かった。
    宮下くん良いキャラだったから続編あれば…って思ったらある!
    真壁さんとコンビ!
    嬉しい。読もう。

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    2024年03月06日
  • 不審者

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    ネタバレ

    面白かった!最初は主人公の気持ちになり、突然やってきた義兄の優平が気味悪かったけど徐々に、あれ?この主人公被害妄想大きいしなんか変だなーと思ってたら驚きの結末に。
    さらに、最後の最後に明らかになる真実に納得。

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    2024年02月14日
  • 赤い砂

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    すごく引き込まれる作品。

    主人公が真面目すぎず人間らしい刑事であり、周囲の人物も“嫌な奴”が居ないので、ストレスなく読めた。

    ウィルスに関係する話であり、出版が2020年であったことから、コロナ禍に考えたのかと思ったら、あとがきで語られた執筆時期で驚いた。

    専門分野への知識が無くても非常に分かりやすく、話の展開も面白かった。終わり方もとても好き。

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    2024年02月01日
  • 清算

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    広告代理店「八千代アドバンス」が経営悪化により清算へ。手続きを任されたのは畑違いの制作部の畑井。懸命に作業を進める中負債の返済用資金二億円が社員と共に消え、殺人事件まで...。経済色が強い小説かと思ったら本格ミステリー、ストーリーテラーの面目躍如。

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    2024年01月27日
  • 145gの孤独

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    素晴らしかった。
    主人公の親友のことは全く気づかなかったので驚いた。

    ただヒロインの存在というか好意は、都合のいい少年漫画的だった。
    彼女は田中と恋に落ちるべきだったと思う。
    普通、無理でしょ。

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    2024年01月17日
  • 赤い砂

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    初めてコロナが発生した時ってこんな感じだったんだろうなあ、と思える作品。

    ある男がホームに来た電車に飛び込んで自殺する、という衝撃的な場面から物語が始まる。その処理に関わった人間も連鎖的に自殺してしまう。自殺した人間に共通点はあるけど、はっきりした事は言えない。同僚の自殺に納得がいかなかった刑事の永瀬は、真相を探ろうとする。そして、題名にもなっている"赤い砂"と呼ばれているウイルスが関係してるのではないのか?と考える。このウイルスがとても恐い。ウイルス全般怖いんだけど、"赤い砂"は最後は自殺するっていうのが恐い。読んでて思い出したのが同僚との会話。コロ

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    2023年12月14日
  • もしも俺たちが天使なら

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    単なるお金の騙し合いや利害関係の話だけでなく、人の思いやりや心に触れる話。展開が早く、面白いだけでなく、終わり方も良かった。

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    2023年12月12日
  • 白い闇の獣

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    『この世に神の慈悲などない。ただ、まっ白な闇が広がっているばかりだ。』
    この一行に震えました。

    小学六年生の少女・朋美が誘拐され殺された。しかし、捕まったのは少年3人で、彼らは少年法に守られ、再び世に放たれた...

    4年後、少年たちの1人が転落死する。果たして、遺族による復讐なのか?
    朋美の元担任・北原 香織は、ある秘密を抱えながら、真実を求めて転落現場に向かう。

    様々な謎がいく層にも重なり、真実は闇の中ですが、少しずつベールが剥がれていきます。
    ジャーナリストの秋山と、元担任の北原の2人が眼にする真実とは?
    そして、最後に北原が取った決断とは?

    本当に神の慈悲は無いのか、分かりません

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    2023年11月11日
  • 赤い砂

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    最初はえらく突飛な設定かと思ったが、今の世の中絶対にあり得る話しだと思ったし、後書きを読んで20年近く前に書かれた作品だと聞き、そのアイデアの秀逸さに驚いた。
    刑事モノの主人公のすべてを仕事に捧げる使命感には毎度驚かされるが、ホントにそんな感じなのだろうか、と疑問には思う。

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    2023年10月09日
  • もしも俺たちが天使なら

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    めっちゃ面白い!詐欺師とヒモと元刑事という異色のメンバーが組む話なんやけど、めっちゃ好き。特に詐欺師の谷川さんがね、飄々として頭が切れて格好良い。この異色のメンバーが組むのまた見たい。この爽快感がクセになる。代償イメージ一変した(笑)

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    2023年08月06日
  • 瑠璃の雫

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    この夏、久々にミステリーばかりを読んでいるのですが、とても面白くてすぐに読み終わってしまいました。
    主人公の気持ちを考えると胸が苦しくなることばかりでしたが、この本に出会えてよかったです。

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    2023年08月04日
  • 瑠璃の雫

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    ネタバレ

    母と弟の3人で暮らす小学6年生の杉原美緒。母のアルコール依存によって、親類に引き取られた美緒は心を閉ざしていく。そんな折、元検事の永瀬丈太郎という初老の男と出会う。美緒は永瀬の人柄に心を開いていくが、彼はひとり娘を誘拐されており、大きな心の傷を抱えていた。数年後、美緒は事件を調べ始め、あまりにも哀しい真実を知る。家族とは何か。赦しとは何か。今最も注目を受ける気鋭が贈る、慟哭のミステリ!

    薫さんの明るさで読み進められた。
    結局悪い奴が逃げ切った話・・・天罰は下ったかもだが・・・

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    2023年07月03日
  • 145gの孤独

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    これまで読んだ伊岡瞬の作品とは違いました。
    また違う伊岡ワールドを見た気がします。
    後半どんどん物語の世界に引きづり込まれて面白かったです!

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    2023年06月25日
  • 教室に雨は降らない

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    伊岡さんの本は読んだことがなかったけど、たまたま本屋さんで見つけて、買ってみた。
    最初は、全部読み切れるか不安だったけど、読み始めると面白くて、一気に読み終わった。最後の数ページに共感。続編が出たらまた買うだろうなと思う。

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    2023年06月03日
  • 瑠璃の雫

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    交錯する人間模様。
    最後に明らかになる衝撃の事実。
    ありそうだけど、身近にはいない親子や夫婦などを登場人物に展開していく伊岡瞬ワールドに今作も引き込まれました。

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    2023年05月15日