伊岡瞬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人間の醜さと怒りを力強く描いたサスペンスミステリー、疾走感と緊張感でドキドキが止まらない! #追跡
■あらすじ
東京の住宅街で火災が発生、その家に住む老人と息子夫婦の遺体が発見される。通常の火災事故と思われたが、発見された遺体は刺されていることが判明、さらに現場から少年が失踪していたのだ。警察は捜査を開始するのだが、この事件の背後には隠された秘密があるようで…
■きっと読みたくなるレビュー
スピーディーでドキドキが止まらないドエンタメ小説、もうこの本そのまま脚本で映画にできちゃいそうですね。
伊岡瞬先生は粘り気のある警察小説のイメージが強かったのですが、本作はノンストップサスペンス。まず構成力が素晴らしいんですよ、たぶんプロットの段階で既に優勝レベルの出来と見た。読者を惹きつける力はさすがですよね。
さて物語の内容はタイトルの通り「追跡」していくストーリー、何よりテンポがイイ。さくさくと読み進められ、ハリウッド映画を観てるみたいに次々お話が進んでいく。
追跡というくらいなので、逃げる人と追いかける人がいるのですが、これがハラハラして手に汗を握る。そもそも、なぜ逃げているのか、なぜ追いかけているかが良く分からんというところが惹きつけるんすよね。
そしていつものとおり人間性を切り取るのがお上手、醜さや怒りをふつふつと伝わってくる。悪人だけじゃなくて、やっぱり警察も人間なんだよなーと思わせてくれるんです。そりゃ警察官だって人の子ですよ、正義感が強い人もいれば、出世したい人もいれば、他人を信じない人もいますよね。
登場人物のイチ推しキャラは、やっぱりアオイですね。本作のキャラはみんな謎めいている人たちばっかりなんですが、最たる人がアオイ。強く優しく頭が良い、そして美人(たぶん)。もし映像化される際は、誰が演じるか注目するに違いない。
全編にわたって切った張った大立ち回り、駆け引き裏切り騙し合いばかりなんですが、物語のコアとなる動機の部分には温かみを感じることができます。ちょっとホッとしますね。ぜひ続編で主要キャラたちを再演させて欲しい!面白かった~
■ぜっさん推しポイント
あらためて世の中には悪党やクズが存在することを認識させられますね。陰謀論、闇組織、裏社会、上級国民… 本作みたいに派手じゃないにしろ、現実にありそうでマジで怖い。政治家のお偉いさん、自分や友達の利益ばっかりじゃなく、未来ある子どもたちのために住みやすい日本にしてあげてください。