伊岡瞬のレビュー一覧

  • 桜の花が散る前に

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    まさに、桜の季節に読めて良かったと思える。最後も良かったかど、続きあるのかな。
    いわゆる日常のちょっとしたミステリと恋心ってことで◎

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    2016年04月01日
  • 145gの孤独

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    だれとも関わりのない孤独ではなかった。
    関わろうとしてくれる人は周りにいるのに心を開くことができない本人が閉じているための孤独。表向きは会話もするし推理もするのに閉じている。なんて複雑なおじさんなんだ。
    いやいや145g分だけ、関わりきれないってことかも

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    2013年01月14日
  • 145gの孤独

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    誰にも、どこにも、属さない、という美学が、心に染みる物語だった。
    栄光の日の自分の幻影を無意識に追い続けてしまう。
    俺はこんなんじゃなかった。そんな苦しみが心の奥に潜んでるような、人間の醜さを悔やむような思いも、想像してしまう、一冊だった。

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    2012年12月18日
  • 145gの孤独

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    元プロ野球選手の男が、便利屋として働きつつも色んなカンで色んな事実を知っていくという話。
    「ハートウォーミング」なんてほど甘いもんじゃないほど抱えてるものが物悲しい。
    色んな人が主人公に手を差し伸べるんだけど、振り払ってきたっていう一節があって、人間の夢とか失意とか感じてなんとも言えない気分になった。
    そういう意味では「145gの孤独」ってとってもいいタイトル。

    実は再読なんだけども、主人公が「女が落ちる冗談」をさりげなく言う奴でちょっと好きだったんだなぁと思い出した。
    割とシリアス目な話なんだろうけど、主人公の内面の二枚目っぷりと頭の良い冗談を言える感じがライトな印象を残す一冊。
    割とこう

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    2012年09月22日
  • 祈り

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    東京に馴染めない25歳の青年と、関わりなどあるはずもなかった「チェリまほ」級の超能力を持つ男。
    二人は、公園の炊き出しの場で偶然交錯する。
    このまったく別々に生きてきた二人の物語が、章ごとに交互に綴られていく。

    伊岡作品にはよく“クズ目の男子”が登場するけれど、本作も例外ではない。
    彼らがジタバタともがく姿は決して爽快ではなく、むしろストレスが溜まる。
    それなのに、なぜか読ませる。読んでしまう。

    そしてタイトルの「祈り」。
    読み進めてもなかなかその意味が定まらず、
    最後の最後に、まさかの終焉を迎えることでようやくその意味がわかる。

    単行本では『ひとりぼっちのあいつ』として改題・加筆修正さ

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    2025年12月14日
  • 祈り

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    楓太と春輝ともに共感できない性格で、不遇の人生は自業自得しか思えなかった。春輝のやさしいところは好感が持てましたが、もう少し強く生きてほしいと感じた場面が多かった。

    何よりラストがあっけない。
    モヤモヤが残ったので星3つ。

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    2025年12月13日
  • 朽ちゆく庭

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    嫌いな物語。
    暗く嫌な気分がずーーと続く物語です。

    不登校の中学生の息子。
    かつてのセレブタウンに引っ越して来た山岸家では、その引越しを機に生活が好転することを期待。
    しかし、子供は不登校のまま。
    なにか秘密がありそう。
    そして母親はパート先の上司と不倫。
    さらに父親も会社から干されている状態に。
    みんな秘密を持っている家族です。

    そんな家族関係の下、息子が知り合った幼い少女の遺体がその自宅で発見される。

    犯人はだれなのか?
    真相は?

    という展開です。

    母親も父親も救いようがない..
    読んでいて、暗い気持ちになります。
    特にこの母親!最悪です。

    真相は明らかになりますが、家族の問題

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    2025年12月07日
  • 朽ちゆく庭

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    見たくもないものを見せつけられて思い知らされるのザ・伊岡瞬って感じで刺さる。
    荒地の中からの再生を願う

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    2025年12月06日
  • 代償

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    本作はなんともいえず『歯がゆい』代表作ではと感じます、本作には2人の主人公が登場しますが、この2人の性格が真逆、一方は悪魔の子みたいなキャラで一方は天使みたいなキャラなのですが完全に天使のような子が悲惨な人生を送る前半は読んでられない感じで何度か断念しそうでした、ラスト50ページまで、それが続く展開はこのまま浮かばれずに終わるのでは…と思える程です。
    ラスト50ページの為に頑張って読む…そんな感じかなぁ!

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    2025年12月04日
  • 赤い砂

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    出版から17年前にかいたという本。風邪症状から始まるウイルスと連鎖する自殺。その当時ならもっと衝撃があったのかと思うけど、長くてつまらなかった。登場人物や設定も浅く、結末も惜しいなと思った。星2.5

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    2025年12月04日
  • 乙霧村の七人〈新装改訂版〉

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    初めはホラー小説かと思いきや、インタビュー形式の終盤でのどんでんが驚いた。
    短いお話しでしたが、上手くまとまっていました。


    悲鳴は飲み込め。あいつに見つかる。

    かつて乙霧村で、戸川稔という男によって一家五人惨殺事件が引き起こされた。二十二年後、事件を題材にノンフィクション作品を書いた泉蓮が顧問を務める、大学の文学サークルのメンバー六人が乙霧村を訪ねる。事件当日を思わせる豪雨の中、彼らは斧を持った大男に襲われる。閉ざされた集落で何が起きているのか、全てを見ていたのはオトギリソウの花だけだった――。全面的に加筆修正を加えた戦慄のホラー・サスペンス完全版!

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    2025年11月23日
  • 追跡

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    全くこんな闇の世界線があったら
    国は持たない。
    人も信じられないし、日本の政治家は
    なるべくクリーンであって欲しい。
    願わくばだが。

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    2025年11月18日
  • 水脈

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    タイトルと表紙に引き込まれるように一気読み。間壁と宮下コンビにまた会えた喜びも束の間、現代社会の闇がキツイ。
    合間の朝乃のパートに胸が痛む。優しくされたり、大事にされた記憶がいつか心に届いて、違う未来を選べるように成長してほしいと強く願う。

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    2025年11月17日
  • 痣

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    やっぱり伊岡ミステリーは胸糞悪い悪党が多い。
    それでも警察側のキャラが立っていて、展開が早く一気読み。退職間近の真壁主任が冴えていく変化と、頼りない宮下刑事の成長、そんなふたりのバディに引き込まれた。ただ、あれだけの狂気に至った動機がしっくりこなかったので星3つ。

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    2025年11月16日
  • 代償

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    ネタバレ

    「20世紀の終わりに、この世界は終焉を迎えなかったが、圭輔の世界は崩壊してしまった」
    主人公圭輔を取り巻く「達也」という、私の理解の範疇を超える倫理観をもつ少年が次々に引き起こす展開が気になりずんずんと読み進められたが、読後の印象は、暗く、重く、しんどいものだった。
    この物語は二部構成になっていて、
    • 第一部では、達也との出会い、両親を火事で失った後、達也と、その継母道子に引き取られてからの地獄のような幼少期が描かれている。
    • 第二部では、寿人と牛島夫婦に助け出された圭輔が弁護士となり、皮肉にも殺人事件の被疑者となった達也の弁護人となる顛末が描かれている。

    純粋な悪そのものである達也がど

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    2025年10月26日
  • 奔流の海

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    冒頭の台風による土砂崩れのお話はどこに出てくるのかと探りながら読んでいった。
    台風被害の20年後、その町の娘の清田千遙と、東京からやってきた坂田裕二が出会い、物語が進んでいく。
    裕二の残酷な生い立ちには読むのも嫌になる思いだったが、いい出会いもあった。
    子どもは親を選べない。どんな酷い仕打ちを受けても逃げることができない。でもそれを救ってくれた大人がいた。
    数奇な運命を生きる裕二だけど、運命を受け入れてしっかり生きていることに安心した。

    初めての伊岡瞬さんの作品。
    冒頭の台風被害からの話から、急に変わって千遙と裕二の話、裕二が千遙に出会うまでのお話が意外とスムーズに進んでいて読みやすかった。

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    2025年10月25日
  • 代償

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    スピード感のあるどうなるのか感
    這い上がれる主人公と出会いと、逃亡者は北へ向かうと真反対の救いのある加減もまた。
    映画っぽい感じの内容だったけど、あまりにも対比のゲス感が強い。。。

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    2025年10月24日
  • 痣

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    引き込まれて一気読みしました。
    警察の人間模様、それぞれが抱える過去を乗り越えようとする様が面白かったです
    でもたぶん過去に読んだ事がある作品で、最後の結末あたりで思い出しました…たまにミステリ小説って通り過ぎるだけの作品があって、読んだことを忘れてしまうことあるなと再認識しました。

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    2025年10月23日
  • 痣

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    それぞれの登場人物の背景が浅いので感情移入はしにくかったですが、久しぶりの警察小説だったので楽しめました!

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    2025年10月13日
  • 朽ちゆく庭

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    高級住宅街の一戸建てに越してきた家族。
    しかし、父親は勤務先での不祥事により自宅待機。母親は、パート先の所長と不倫関係、さらに同僚の誘いに唯々諾々と従い危うい羽目に。息子は、引きこもりの不登校。
    この壊れかけた家族の状態が、それぞれの視点で綴られ、読み続けることに倦んでいると、事件が起きる。
    この事件をきっかけに緊迫感が増し、犯人は?真相は?と俄然、頁を捲らざるを得なくなる。
    やがて真相が明らかになるが、この家族に救いはあったのだろうか。
    『悪寒』での白石真琴弁護士が本書にも登場し、その活躍が、ダルな家族の物語の中で一服の清涼剤となっている。

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    2025年10月10日