伊岡瞬のレビュー一覧

  • 教室に雨は降らない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読みやすく痛快でとても面白い作品だった。事勿れ主義が蔓延りどこか保身に走る教師たちとは裏腹に、複雑な人間関係に揉まれながらもしっかりと自分の意思があった子どもたちが描かれているのが皮肉じみてて良かった。
    昔塾の先生に「教師は真面目じゃ務まらない」という言葉を聞いたことがある。仕事など探せばいくらでもある職業だからこそ真面目に根詰めると死んでしまう。だから教師はちょっと道から外れてるくらいがいい、と。そんな言葉を思い出しながら、森島こそ教師に向いているのではないかと思った。我流が過ぎる部分もあれど、誰よりも子どもたちと真摯に向き合っていた彼の姿は、結果として子どもたちを惹き付けたのだ。
    「教師」

    0
    2021年11月24日
  • 教室に雨は降らない

    Posted by ブクログ

    ふ〜ん。伊岡さん、こんなんも書かはるんや。
    いつものミステリーとは、一味違う。
    小学校の熱血?アルバイト教師の話。
    なので、「飛び出せ青春」(古る!)ではなくて、「熱中時代」(これも古い…)って感じの現代版かな?
     +ミステリー風味。
    上のテレビドラマには、あんまりモンスターペアレントはいなかったような…
    最近の小学校は、大変や。知り合いに保健の先生いるけど、めっちゃ忙しいらしい。私の頃は、楽やったと思うけど、今は、満員御礼らしい。
    何か、学級崩壊、いじめと色々事件が発生して…させてもあるけど 笑。
    アルバイト教師は、終了して、ピアノの生かして、楽団へ!
    …でも…やはり…

    《好きなら、それで

    0
    2021年11月09日
  • もしも俺たちが天使なら

    Posted by ブクログ

    詐欺師とヒモと探偵の組み合わせで、謎の犯罪者集団に喧嘩を売る物語。
    騙し騙されのコンゲーム。

    結末はもう少し捻るかな、と予想してたので拍子抜け。
    ドロップアウトしたキャラクターの悲哀を描く点は安定した面白さ。

    0
    2021年10月27日
  • もしも俺たちが天使なら

    Posted by ブクログ

    詐欺師に不良に元刑事。
    君たちが天使ならそんな生き方はしなかっただろう。
    けれど、もしも天使だったらこんなにこんがらかった事態に手をつけなかった気もする。「信心のない者たちに手を貸す理由はない」なんて言ってね。
    「くそったれめ」 とか言いながらそれぞれの立場で何とかしようとする彼らは、チームとしての一体感には欠けるけどすごい奴らだよ。

    0
    2021年09月14日
  • 教室に雨は降らない

    Posted by ブクログ

    1話完結ですごく面白かった。私の好きなバンドのギターが、ガンズの大ファンなので作中に出てきて嬉しくなった。小学生の言動に関しては、大人びすぎていたり無理のある設定だったりすることもなく、違和感なく読めた。個人的に先生に憧れや好意を抱く生徒、というのがめちゃめちゃに好きなので作中の舞ちゃんのことは読み終わる頃には大好きになった。生粋のハピエン好きなので分かりやすくハピエンだったら星5にしたけど、それだったら内容が薄くなるのかなあ、などと色々考えた。

    0
    2021年08月26日
  • 145gの孤独

    Posted by ブクログ

    前半の2章は流行りの作家が書いたお涙頂戴の短編風ですが、よく経験する読んで失敗したと思う薄っぺらさはなく、充実した内容でさすが深いという感じでした。3章以降は雰囲気が一変、いつものサスペンス性が戻ってラストは怒涛の展開。十分に楽しませていただきました。ただ、この小説としては前半、特に最初が良かったかな。ラストも今まで読んだこの著者の作品としては珍しい終わり方でこれも癒されました。

    0
    2021年01月28日
  • 代償

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    平凡な家庭に育った小学生の圭輔は、彼にとって不幸な事件のため、遠縁で同学年の悪魔のような達也の家で暮らすことになる。読んでて辛くなる(何でここまで卑屈なの?)。
    その後長じて弁護士となった圭輔のもとに、逮捕された達也から弁護の依頼が来る(何で卑屈を引きずったまま断れないんだ!)。そして達也の巧妙な罠で裁判でも翻弄される。
    450ページの長編の内330ページくらいまでは、圭輔の弱さと達也の悪魔的な巧妙さで人間の醜さとそれに屈する弱さから来る無力感にイライラする(結構「吉田修一」っぽい)。
    しかしその後、332ページ目くらいから友達の寿人の友情により巻き返しが来て最終的にほホッとする(勧善懲悪的な

    0
    2025年06月27日
  • 代償

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前半(1部)は少年圭輔が達也と出会い、そしてどん底に突き落とされていく読みは進めるのが辛い悲惨な少年時代が語られている。何度も涙腺が緩んでしまった。後半は成人した圭輔が弁護士となりそして再び達也と絡んでしまい、過去の事件を紐解いていく。
    圭輔の人生で両親を早くに亡くすのは悲劇に違いないけど、寿人と出会えたことが最大の喜びでありその幸運はその後感謝してもしきれないだろう。2人の友情が暗い物語に明るい材料になっている。
    冷静な圭輔が弁護士の資格をその明瞭な頭脳だけでなく適正もあると思える。まだまだ感情をコントロールしきれない駆け出しの弁護士を先輩女性弁護士という存在も少なからず明るいエッセンスとな

    0
    2025年11月20日
  • 145gの孤独

    Posted by ブクログ

    ラストの1ページにじーんときた。
    ああ、そういうことだったのか、と驚きの設定もあり。
    それを知るまでは、面白くて笑いながら読んでいたので。
    伊岡さんの本はとことん残酷な話もいいけど、こういうのもいいな。

    0
    2019年02月10日
  • 桜の花が散る前に

    Posted by ブクログ

    優しさに包まれた伊岡さんらしい作品でした。
    あらすじ(背表紙より)
    カメラマンの乾耕太郎は、幼馴染の美人占い師・深沢桜子に淡い恋心を抱いている。しかし、その父・七ノ瀬天山を死に追いやったという自責の念から、本心を明かせずにいるのだった。「占いと事件」を縦軸に、「幼馴染みの恋の行方」を横軸に描いたミステリー連作集。

    0
    2016年04月10日
  • 桜の花が散る前に

    Posted by ブクログ

    まさに、桜の季節に読めて良かったと思える。最後も良かったかど、続きあるのかな。
    いわゆる日常のちょっとしたミステリと恋心ってことで◎

    0
    2016年04月01日
  • 145gの孤独

    Posted by ブクログ

    だれとも関わりのない孤独ではなかった。
    関わろうとしてくれる人は周りにいるのに心を開くことができない本人が閉じているための孤独。表向きは会話もするし推理もするのに閉じている。なんて複雑なおじさんなんだ。
    いやいや145g分だけ、関わりきれないってことかも

    0
    2013年01月14日
  • 145gの孤独

    Posted by ブクログ

    誰にも、どこにも、属さない、という美学が、心に染みる物語だった。
    栄光の日の自分の幻影を無意識に追い続けてしまう。
    俺はこんなんじゃなかった。そんな苦しみが心の奥に潜んでるような、人間の醜さを悔やむような思いも、想像してしまう、一冊だった。

    0
    2012年12月18日
  • 145gの孤独

    Posted by ブクログ

    元プロ野球選手の男が、便利屋として働きつつも色んなカンで色んな事実を知っていくという話。
    「ハートウォーミング」なんてほど甘いもんじゃないほど抱えてるものが物悲しい。
    色んな人が主人公に手を差し伸べるんだけど、振り払ってきたっていう一節があって、人間の夢とか失意とか感じてなんとも言えない気分になった。
    そういう意味では「145gの孤独」ってとってもいいタイトル。

    実は再読なんだけども、主人公が「女が落ちる冗談」をさりげなく言う奴でちょっと好きだったんだなぁと思い出した。
    割とシリアス目な話なんだろうけど、主人公の内面の二枚目っぷりと頭の良い冗談を言える感じがライトな印象を残す一冊。
    割とこう

    0
    2012年09月22日
  • 仮面

    Posted by ブクログ

    犯人はクズ!

    表題の「仮面」通り、それぞれの登場人物の仮面、その真相という物語です。
    登場人物ごとに章立てされていて、ストーリが語られていきます。

    本作では、「読字障害=ディスクレシア」という障害が出てきます。
    初めて知りました。
    そんな障害(本書の中では特性)をもち、アメリカ留学後、作家・評論家として活躍中の三条。
    その三条がTV出演するときに一緒にカンペの内容を伝える早希。
    三条のマネージャのような役割の久保川。

    カンペ読んで、伝えるためだけに女性って必要?
    イヤフォンで伝えればいいんじゃないの?
    って思いますが、とりあえず、その設定は受けいれて...

    しかし、TVの世界の中で、つ

    0
    2026年01月18日
  • 痣

    Posted by ブクログ

    殺された恋人を思い出される連続殺人が発生
    退職間近の刑事が無念を晴らすため捜査
    王道中の王道!刑事あるあるなお話、、、
    たぶん刑事が出すぎるのと名前が難しくて覚えられないのよ!誰だっけ?ってなる
    あるあるやけど伊岡ワールド嫌いじゃない

    0
    2026年01月17日
  • 代償

    Posted by ブクログ

    序盤はとんでもない胸糞なので要注意。

    展開がしんどすぎて火事くらいで読み進めるか考え、一旦手を止めた。結局、このまま終わる方が気持ちが暗くなりそうだから、物語が好転するまで読むことに。予想以上にまだまだ地獄の状況になってメンタルが燃え尽きる。でも、逆に何としてもスッキリする展開が見たくて、そこからノンストップで読み切った。

    虐待や性加害など達也に同情できる要素があるのに、全く同情できないほど非道。すでに今世だけでは償いきれない代償を背負ってると思う。

    夢中で読んだのに、面白いの一言では表せない作品。まだ重さを引きづってるから、次は優しい作品を読んで気持ちを浄化したい。

    0
    2026年01月14日
  • 白い闇の獣

    Posted by ブクログ

    01月-03。3.0点。
    小学生の女の子が、3人の少年に拉致され殺害される。
    数年後、犯人が死亡し。。。

    ルポライターと女の子の元担任が、捜査に。元担任には秘密があり。。。
    読みやすい。デビュー後にお蔵入りにした小説らしい。確かに描写がどぎつい感じが。

    0
    2026年01月09日
  • 代償

    Posted by ブクログ

    達也が邪悪すぎて、全編通して胸糞悪すぎる話でした。読んでる間本当に気分が落ち込みました…。そういう意味では、元気なときに読んだ方がいい作品。

    1章は少年時代、2章は弁護士になった主人公の圭輔が強盗致傷罪で逮捕された達也から弁護を依頼される…という展開ですが、有罪になれば無期懲役か死刑という重い罰が下るのに達也はヘラヘラとして焦る様子はなく。主人公は嫌々ながら弁護を引き受け、達也の有罪を願います。
    達也がそんなに余裕なのはなぜか?主人公に弁護を依頼した意図はなんなのか?
    次第に、悪魔のような計画が明らかになっていく展開がスリリングで引き込まれました。

    0
    2026年01月01日
  • 悪寒

    Posted by ブクログ

    終わり方が纏まってる。

    伊岡さんは後味悪く、不気味なまま終わるイメージだったので、いい終わり方でびっくり

    0
    2025年12月31日