伊岡瞬のレビュー一覧

  • 赤い砂

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    感染した人を自殺に追い込む恐ろしいウイルス。しかも固形粉末化され、長期保存が可能。液体に溶かせば、感染力を持ったウイルスに戻るという。こんな物が盗まれるなんて、セキュリティ甘すぎ。刑事モノの形をとっているが、永瀬刑事一人で解決って、無理でしょう。などと書いてますが、面白かった。

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    2023年07月22日
  • 冷たい檻

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    600ページ弱の長編。
    ちょっと登場人物が多すぎたのと、視点があっちこっちいって、最初は頭の中がごちゃごちゃしましたが、後半からやっと名前も覚えて、人物像がはっきりしてくるので読みやすくなりました。
    村に存在する大型複合医療施設をめぐる事故や事件の真相が明らかになっていく最後は時間を忘れて読んでいました。
    調査官樋口シリーズがあってもよさそう。(あるのかな?)

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    2023年07月15日
  • 瑠璃の雫

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    井岡瞬さんの小説が好きだから買った一冊。

    赦しとは何か家族とは何かを知る話

    それなりに厚い本だったがスラスラ読んでしまった。
    それだけ内容に興味がもてたからだと思う。

    元検事の過去の事件は謎が少しあるが大まかな内容がわかりスッキリ終えたと思う
    でも主人公の家族の事件はスッキリしていない

    赦しもテーマの一つの話らしいが、自分の子を殺した親なんて赦されるものじゃない
    その事で家族が不幸になるなら復讐もしたくなるんじゃないかとおもう
    主人公は復讐なんてしてないけど

    もっと残酷な話で主人公があまり救われない話かなとも思ったが、なんとなく主人公が救われる話で良かったと感じた小説でした。

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    2023年07月08日
  • 赤い砂

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    ネタバレ

    自殺、ウイルス、黒幕探し
    ウイルスや細菌の話が好きな人には持ってこいの本でした。

    みんなが工藤の錯乱をもみ消してなかったことにしようとしている中、自分の勘と友人工藤の人柄を信じて処分を受けながらも捜査を続けていた永瀬の執念深さがすごかったです。だから、もう少し永瀬を讃えてほしい!と思いました。
    最後がどうなったのか…欲を言えばハッピーエンドまで描いて欲しかったです。

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    2023年06月22日
  • 赤い砂

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    読みやすかった。
    コロナのときに発刊された本だそうだけど、実際に書かれたのは2000年代前半とか。いまでは常識のウィルスと細菌のちがいも、当時は常識でなかったから説明的に書かれてる。
    恋愛要素も刑事要素も、警察内部の力関係もバランスよく配分されてた本でした

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    2023年05月07日
  • 赤い砂

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    ネタバレ

    伊岡作品にハズレはあまりないですかね。どの作品もなかなか楽しめました。
    本作は連続した自殺に不審を抱いた主人公の刑事が真相を追っていくというストーリー。背後には「赤い砂」と呼ばれるウィルスが…。
    デビュー作以前に書かれたという本作(2003年)ですが、古臭さが全く感じられません。むしろ現代的とも思えます。
    文章も読みやすくサクサク読み進められました。
    結末はご想像にお任せします的なオチですが、それもアリかなと。嫌いな展開ではありません。事件の犯人や犯行の動機に薄さを感じたので、もう少し深みが欲しかったかなと思います。

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    2023年04月23日
  • 祈り

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    コンプレックスに苛まれている25歳のサラリーマン宮本楓太は、ひょんなことで出会った冴えない中年男の秘密を知って以来、彼から目が離せなくなる。

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    2023年04月20日
  • 145gの孤独

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    プロ野球で活躍していた倉沢 修介。
    しかし、不幸な死球事故で相手のバッター共々不幸な人生に。

    始めた仕事は、便利屋。その中でも、人に付き添う『付き添い屋』を始めることに。
    しかし、奇妙な依頼の数々。
    『息子のサッカー観戦に付き添って欲しい』
    『フィリピンに帰る女性に成田空港まで付き添って欲しい』などなど
    しかし、その依頼には、裏があった、、、

    ・第一章 帽子
    ・第二章 報酬
    ・第三章 記憶
    ・第四章 利腕

    それぞれ味わいがある作品です。
    登場人物の過去が明らかとなり、そして、かつての相手バッターの西野 真佐夫が、実は、、、
    これは、驚きでした、なるほど。

    最後、ボールが投げられない体と

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    2023年04月15日
  • 赤い砂

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    いや〜おもしろかった!ウイルスと言えばやっぱりコロナ(もう今5類になったが)を思い出す。
    ウイルスの見た目が『赤い砂』に似ていることからそのタイトルなのか、なるほど。

    ウイルスによって無念の死を遂げた作中の人達を思うと辛いし、感染後に自殺させるウイルスに恐怖と恐ろしさも感じました。
    最後なぁ〜これ読者の皆様のご想像にお任せします的な感じっぽくて私は絶対永瀬さんは大丈夫やと信じたい!!!! 
    美由紀さんと2人で笑って何も起こらかったねぇっていうストーリーで終わったことにしとく笑

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    2023年03月26日
  • 赤い砂

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    コロナの時代の今、危険なウィルスを取り巻くストーリー。読み進めているうちにあの小説に似ている?と思うものがいくつか浮かんできましたが結局はどれも違っていてこの『赤い砂』が単純に面白かった。
    ただ、リドルストーリー的なオチはちょっとモヤモヤでした。

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    2023年03月23日
  • 冷たい檻

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    面白かった。最後は怒涛の伏線回収だったけど。
    あとがきにもあったように伊岡瞬さんはとても読みやすい。(リーダビリティがある)
    たくさん登場人物が出てくるが、一人一人がしっかり描かれているから、彼ら彼女らのドラマを感じ取りやすい。

    また、この一冊にいろんなテーマが凝縮されているが、とくにぐちゃぐちゃになることもなく、結末へと誘うのは本当にお見事です。

    いや、すっかりファンだな、、いつからだろう笑

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    2023年02月28日
  • いつか、虹の向こうへ

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    一人称で語られる酔いどれ男(大概、過去に傷を負った)が、敵対勢力にボコボコにされながら、それでも己の心に決めた信念を愚直に貫く。
    ハードボイルド小説のひとつの典型ともいえるが、著者のデビュー作である本書も、それを踏襲していると言えそうか。
    この主人公、自分の家で3人の居候(それぞれ深い悩みを抱えている)と同居して疑似家族的関係でいるというのがユニークで、そこに家出中の少女が転がり込んでくることにより、事件が始まる。
    暴力団も絡まり、主人公も骨折するなど再三瀕死の重傷を負うが、休む間もなく直ぐさま行動を開始できることに少し違和感が拭えないが(笑)。
    題名は、居候の一人が翻訳した絵本の内容からとら

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    2023年01月26日
  • 瑠璃の雫

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    伊岡瞬作品らしく、人の嫌な部分が大きな比重を占めるが、それにも増して情緒的、とてもエモい。延々と無表情な印象の主人公、裏に流れるミステリーの軸、クライマックスの展開、500ページ弱に詰め込まれた盛り沢山の要素、端的に言えばとてもエモ素晴らしかった。

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    2023年01月16日
  • 白い闇の獣

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    少年法とは、罰するために存在するのではない。
    被告ではなく、保護されるべき対象。

    【罪を犯した加害者】ではなく、保護者 社会のせいで罪を犯してしまった被害者。とされている。

    これは自論だけれど、この上記の少年法理念は非常に腹が立つ。もっと汚い言い方をすればクソだ。

    少年の獣にも制裁がある社会が実現できると信じたいな…

    伊岡瞬さんの小説これからもたくさん読んでいきたい。勉強になりました。

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    2024年08月02日
  • 冷たい檻

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    ネタバレ

    舞台は北陸の過疎の村 比山、岩森、青水
    かんぽの宿の跡地に、3年間、岩森の丘という複合型ケアセンターができた。通称「施設」。にじ、みらい、かもめ、病院から成る。にじは、民間児童養護施設。みらいは、青年更生施設。かもめは、アルツハイマー専門の介護付有料老人ホーム。今までに入所者の老人2名が崖から転落死している。運営は中国の大手製薬会社。センター長は元官僚の天下り。
    数年前は賑わっていたが、隣町の比山に新設された大型ショッピングモールに客足を奪われ、閉鎖された岩森の大型ショッピングモール「タウン」。土地の売買で揉めているようす。
    8月16日夏祭りの夜、青水駐在署の北森が失踪した。北森は公安として任

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    2022年11月20日
  • 祈り

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    最近、本運(こんな言葉ないけど)がいいかも!面白かった!!伊岡瞬の他の本も読んでみよ。
    いやあ…千穂こわい。無邪気に可愛い顔して巧妙に残酷なことこれからしようとしてるんやから。ある意味一番かわいそうかもしれん。颯太は最初っからいけすかんくて、嫌悪感半端じゃなかったけど、さすがにザマアミロとは思えない。千穂こわい…。
    「祈り」は届いたんかな。誰も彼もが自分のことを忘れて、春輝は大切な人とベンチに座ってた。誰かを生かすことができた。でも、生かされた颯太が地に足つけて生きていけるかどうかまでは、さすがにね。また、騙されるんやね…学ばないヤツ。そして…最後の一章は、???やった。どういうこと。颯太は晴

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    2022年09月03日
  • 祈り

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    二人の青年が同時進行で進んでいく物語。あまりこういう形の小説は読んだことがなかった。
    だいたい小説に出てくる男子は情けない、危なっかしい人だと思うが、今回の二人もそんな感じだ。
    だから、その行く末に興味が持てる。

    どうしてそうするかなー
    そう言っちゃうよね

    と、人とのかかわりや状況のシチュエーションに目が離せない。

    おもしろかった

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    2022年08月11日
  • 冷たい檻

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    ネタバレ

    大人って汚い、、

    三つの福祉施設をくっつけた複合施設。
    100%の善意でそんな事業をやる人はいなくて、何かしら、どこかしらに利益があってやっていることなのだなと感じ、悲しく思った。
    利益が発生しなければ生きていけないので、仕方ないのはわかっているが、利益の出し方よ、、
    子どもたちや、真面目に働いている施設の職員は報われないと思った。
    最後の息子(?)との再会が胸熱だった。

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    2022年07月18日
  • 教室に雨は降らない

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    伊岡瞬の連作ミステリ。
    小学校で起こる様々なトラブルに巻き込まれる音楽臨時講師が、真摯に向き合い解決し成長していく姿を描いています。
    展開が面白く、先が気になっての一気読みでした。
    さすがは伊岡瞬!な感じですが、バイクにこだわる理由が・・・?? それは読んでのお楽しみで(^_^;)

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    2022年07月12日
  • 冷たい檻

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    ネタバレ

    消えた警察官、怪しすぎる施設とどこかおかしな子供たち、裏で行われる権力者達の取引など不穏な要素がいくつも絡み合って何が起こるのかワクワクぞわぞわした。
    主人公はかなりキレ者のようだったが、組織には上司や他のもっと有能な者もいるような描かれ方をしていたのが意外だった。
    子ども達が薬漬けにされていたのは少し衝撃を受けた。気付かぬうちに薬物依存に陥り人を殺していただなんてさすがに同情を感じざるを得ない。

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    2022年07月06日