伊岡瞬のレビュー一覧
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『八千代アドバンス』に勤める畑井は、制作部の次長から突然、総務部長に昇格するのだが、これは解散前の作業を無理矢理押し付けられ感が否めないのである。
覚悟などできないまま、「わかりました」というしかない。
「やはりわたしには、無理だと思います。考え直してください」や「そういうことでしたら辞めさせていただきます」という言葉は、口から出せないまましぼんでいった…。
解散後も清算業務をあたってもらいたいと言われ「は?」である。だがそれも受け入れてしまう畑井。
少人数での清算中に負債の返済用資金二億円が元社員と共に消えてしまう。
何もわからないまま上層部に言われることしかできない畑井。
やがて傷害事 -
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少年犯罪や少年法をテーマにした作品を好んで読むことが多い。守るべきは被害者や遺族なのに、蔑ろにされる描写はどの作品であっても心苦しくなるしやるせない。
過剰に保護される加害者たちは、少年法を逆手に取り、反省など微塵もせずに犯罪を重ねていく。
この作品に登場する少年たちもまさしくそれで、生きてる価値すらないクソ共が!!と読んでる間本当に腹立たしかった。
伏線もしっかり回収されてるし、犯人もまさかな人物で面白かった。
いなくなった人は二度と戻らない、犯した過ちも無かったことにはならない。そう思うと一縷の望みを感じるラストではあったが、モヤモヤしてしまう。 -
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極度のアルコール中毒の母親を持つ小学生の美緒
母を恨み、他人を拒絶する
元検事の永瀬丈太郎という元検事の初老の男性と出会い、心を開いていく。
幸せってなんだろう
幸せな家族ってなんだろう
相手を許すことの難しさ
弟の充の無邪気さの一方で、この世で一番残酷なのは何も知らない子供自身なのでは
もし丈太郎が単に優しいだけの好々爺なら、美緒もここまで心を許すことがなかったかもしれない。不器用な優しさと適度な距離感が素敵だなと思う
子供を持っても愛せない人もいれば、不幸に遭い、どんなに愛しても会えない人もいる
伊岡さんの描く世界はどうしても、理不尽だけど最後まで読まずにはいられない
最期の方の展 -
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ネタバレままならなさがあまりにリアルで、
序盤を読むのに時間を要しました。
読み進めていくと、登場人物の様々な方向への想いが交差していく様子に目が離せなくなりました。
幸せになって欲しいと思わずにいられない人物、
どうしてそんな事を、と思ってしまう人物、
それぞれに訪れる結末も一読者としてはままならないものでした。
それが、この一冊の本により現実味を持たせていると感じました。
理不尽な事はいつでも訪れる、日々の幸せにどれだけ自分で気づいてあげられるか、そんな分かっているようで分かっていない事を改めて考えさせてくれます。
颯太の行動が少し変わっている事に、2人の未来が明るい方向に向かうのではない -
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井岡瞬さんの小説が好きだから買った一冊。
赦しとは何か家族とは何かを知る話
それなりに厚い本だったがスラスラ読んでしまった。
それだけ内容に興味がもてたからだと思う。
元検事の過去の事件は謎が少しあるが大まかな内容がわかりスッキリ終えたと思う
でも主人公の家族の事件はスッキリしていない
赦しもテーマの一つの話らしいが、自分の子を殺した親なんて赦されるものじゃない
その事で家族が不幸になるなら復讐もしたくなるんじゃないかとおもう
主人公は復讐なんてしてないけど
もっと残酷な話で主人公があまり救われない話かなとも思ったが、なんとなく主人公が救われる話で良かったと感じた小説でした。