伊岡瞬のレビュー一覧

  • 教室に雨は降らない

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    読みやすかった。
    伊岡瞬シリーズ順番に読んでて、3作品目で躓いて、4作品目の今回。
    いつもの伊岡瞬ではない感じも、よかった

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    2022年06月25日
  • 教室に雨は降らない

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    なんと!読んでびっくり!人が死なない!バリバリの学校ミステリーかと思ってました。
    伊岡さんの作品、大好きで8冊目ですが、こういうのも書かれる作者さんなんですね〜。
    でも流石の伊岡さん。面白かったです!
    子どもって何するか分からないもんですね。でもその行動にも何かしら理由があって、大人の考えていることとは違うことが明らかになって解決していくのが面白かったです。

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    2022年05月04日
  • 祈り

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    不思議な能力を持ち常に控えめな春輝と、世の中を舐めたような中途半端な性格の楓太の一人称の物語が交互に進行する構成で、特に大きな出来事は起こらないのに何故か引き込まれる不思議な魅力がありました。
    途中から存在感が大きくなる鶴巻氏の静かな魅力や、なかなか正体を表さないものの危険な黒さを感じる千穂など、脇役陣の個性も光ります。
    ただ、いろんな解釈ができる締め方には不満です。ここまで引っ張っておきながら不完全燃焼でもやもやした感じが残るので、キッチリとした結末を見せて欲しかった。

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    2022年04月20日
  • 祈り

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    先日の「代償」がとても面白く、また伊岡瞬さん読みました。こちらは、また全然違った風合いの作品。
    楓太の章と、春輝の章が、順繰りに語られていきます。
    楓太は、お調子者で、ちょっとだらしないが、悪人というほどではない。
    楓太の章は、私的には、荻原浩さんの文章を思い出すような、軽妙な面白さがあり、危なっかしいけれど、明るくもがく様子が描かれます。
    春輝は、真面目で心優しい少年なのに、人にはないちょっとした力を持っていたがゆえに苦しんでいきます。このあたりがもう…辛い。今作の中で、最初から最後まで嫌いだったのが、春輝の友達(といえるのか?)の尚彦。こいつ、ホント大嫌いだわ‼︎ 上手くいかないことは、何

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    2022年03月07日
  • もしも俺たちが天使なら

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    電子書籍が安くなっていたので読んでみた。
    主要人物3人の視点から交互に進んでいき、展開も早くストーリーも面白い。主人公の詐欺師をもっと深掘りして欲しい。

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    2022年02月22日
  • 祈り

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    オリンピック前の話なんで、まさか延期とかは考えんわな(^◇^;)
    オリンピック景気はね…

    自分に特殊な能力がある。
    そんなに大層なものではないかもしれんけど。
    こういう主人公だから、その力を有効というか、お金の道具にせずに、めっちゃしないから…
    何かその生き方に好感持てるけど、何かやり切れんもんがあるなぁ〜
    能力を隠すけど、昔の記事でバレてツライ目に…で、逃げる。
    新しい生活始まって、ええ感じ!で、バレる。の繰り返し。
    ある出来事で人を助けて、ええ感じになって来たのに…
    「ひとりでいるのが好きなのに、困っている他人が気になってしょうがない。そうして気を揉んでは、己の至らないところを見つけて自

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    2022年02月21日
  • いつか、虹の向こうへ

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    ハードな描写も多く、この人を犯人にする?みたいな内容だったが読み終わった時に少しほっこり感が残ったのは意外だった。

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    2022年01月04日
  • もしも俺たちが天使なら

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    人物の設定が少し雑な気がするけど、スピード感があっておもしろい。詐欺の手口もそこそこ手が混んでいて、楽しめました

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    2021年12月15日
  • 145gの孤独

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    軽〜!なんちゅう…
    ウェットに富んだ会話っていうんかな?屁理屈多いけど、嫌いではない。むしろ、好き!飄々としてて、実は!って人好きなんで、主人公には好感持てる。実際に隣りにおるとどうなるか知らんけど。

    軽口叩く元プロ野球選手、今は、便利屋(兼探偵?)が、付き添い作業とかのトラブルの短編集。短編といっても、繋がってるんで、テレビドラマ風かな。
    でも、人間性か、必要以上に首を突っ込む。それがええ方向に向かって行くんやろうけど、こら、商売には苦労するわ!助けてくれる人には困らん感じやけど。
    話的には、それぞれのお仕事のエピソードが繋がって、ラスト!って、まぁまぁ面白かった!
    重た〜いのを期待してる

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    2021年12月04日
  • 教室に雨は降らない

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    ネタバレ

    読みやすく痛快でとても面白い作品だった。事勿れ主義が蔓延りどこか保身に走る教師たちとは裏腹に、複雑な人間関係に揉まれながらもしっかりと自分の意思があった子どもたちが描かれているのが皮肉じみてて良かった。
    昔塾の先生に「教師は真面目じゃ務まらない」という言葉を聞いたことがある。仕事など探せばいくらでもある職業だからこそ真面目に根詰めると死んでしまう。だから教師はちょっと道から外れてるくらいがいい、と。そんな言葉を思い出しながら、森島こそ教師に向いているのではないかと思った。我流が過ぎる部分もあれど、誰よりも子どもたちと真摯に向き合っていた彼の姿は、結果として子どもたちを惹き付けたのだ。
    「教師」

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    2021年11月24日
  • 教室に雨は降らない

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    ふ〜ん。伊岡さん、こんなんも書かはるんや。
    いつものミステリーとは、一味違う。
    小学校の熱血?アルバイト教師の話。
    なので、「飛び出せ青春」(古る!)ではなくて、「熱中時代」(これも古い…)って感じの現代版かな?
     +ミステリー風味。
    上のテレビドラマには、あんまりモンスターペアレントはいなかったような…
    最近の小学校は、大変や。知り合いに保健の先生いるけど、めっちゃ忙しいらしい。私の頃は、楽やったと思うけど、今は、満員御礼らしい。
    何か、学級崩壊、いじめと色々事件が発生して…させてもあるけど 笑。
    アルバイト教師は、終了して、ピアノの生かして、楽団へ!
    …でも…やはり…

    《好きなら、それで

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    2021年11月09日
  • もしも俺たちが天使なら

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    詐欺師とヒモと探偵の組み合わせで、謎の犯罪者集団に喧嘩を売る物語。
    騙し騙されのコンゲーム。

    結末はもう少し捻るかな、と予想してたので拍子抜け。
    ドロップアウトしたキャラクターの悲哀を描く点は安定した面白さ。

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    2021年10月27日
  • いつか、虹の向こうへ

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    ネタバレ

    読み始めて西村寿行が浮かんだ。

    変わっているのは、主人公の尾木は、孤独でありながら、3人の他人と共同生活を続けていること。

    5人目の早希が3日泊まった後、尾木は自宅に乱入してきた久保にボコボコにされ気を失った。

    気づくと、早希は殺人容疑で拘留され、殺されたのは久保だった・・・。

    ささくれ立った感があったので、前半読むのに少し時間がかかった。

    尾木が脅され、真相を調べざるを得ない状況となってから、グイグイ物語に引き込まれた。

    サンキュー、伊岡さん初めてやったわ、毎度ありがとう。

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    2021年09月18日
  • もしも俺たちが天使なら

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    詐欺師に不良に元刑事。
    君たちが天使ならそんな生き方はしなかっただろう。
    けれど、もしも天使だったらこんなにこんがらかった事態に手をつけなかった気もする。「信心のない者たちに手を貸す理由はない」なんて言ってね。
    「くそったれめ」 とか言いながらそれぞれの立場で何とかしようとする彼らは、チームとしての一体感には欠けるけどすごい奴らだよ。

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    2021年09月14日
  • 教室に雨は降らない

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    1話完結ですごく面白かった。私の好きなバンドのギターが、ガンズの大ファンなので作中に出てきて嬉しくなった。小学生の言動に関しては、大人びすぎていたり無理のある設定だったりすることもなく、違和感なく読めた。個人的に先生に憧れや好意を抱く生徒、というのがめちゃめちゃに好きなので作中の舞ちゃんのことは読み終わる頃には大好きになった。生粋のハピエン好きなので分かりやすくハピエンだったら星5にしたけど、それだったら内容が薄くなるのかなあ、などと色々考えた。

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    2021年08月26日
  • 145gの孤独

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    前半の2章は流行りの作家が書いたお涙頂戴の短編風ですが、よく経験する読んで失敗したと思う薄っぺらさはなく、充実した内容でさすが深いという感じでした。3章以降は雰囲気が一変、いつものサスペンス性が戻ってラストは怒涛の展開。十分に楽しませていただきました。ただ、この小説としては前半、特に最初が良かったかな。ラストも今まで読んだこの著者の作品としては珍しい終わり方でこれも癒されました。

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    2021年01月28日
  • 代償

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    ネタバレ

    平凡な家庭に育った小学生の圭輔は、彼にとって不幸な事件のため、遠縁で同学年の悪魔のような達也の家で暮らすことになる。読んでて辛くなる(何でここまで卑屈なの?)。
    その後長じて弁護士となった圭輔のもとに、逮捕された達也から弁護の依頼が来る(何で卑屈を引きずったまま断れないんだ!)。そして達也の巧妙な罠で裁判でも翻弄される。
    450ページの長編の内330ページくらいまでは、圭輔の弱さと達也の悪魔的な巧妙さで人間の醜さとそれに屈する弱さから来る無力感にイライラする(結構「吉田修一」っぽい)。
    しかしその後、332ページ目くらいから友達の寿人の友情により巻き返しが来て最終的にほホッとする(勧善懲悪的な

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    2025年06月27日
  • 代償

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    ネタバレ

    前半(1部)は少年圭輔が達也と出会い、そしてどん底に突き落とされていく読みは進めるのが辛い悲惨な少年時代が語られている。何度も涙腺が緩んでしまった。後半は成人した圭輔が弁護士となりそして再び達也と絡んでしまい、過去の事件を紐解いていく。
    圭輔の人生で両親を早くに亡くすのは悲劇に違いないけど、寿人と出会えたことが最大の喜びでありその幸運はその後感謝してもしきれないだろう。2人の友情が暗い物語に明るい材料になっている。
    冷静な圭輔が弁護士の資格をその明瞭な頭脳だけでなく適正もあると思える。まだまだ感情をコントロールしきれない駆け出しの弁護士を先輩女性弁護士という存在も少なからず明るいエッセンスとな

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    2025年11月20日
  • 145gの孤独

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    ラストの1ページにじーんときた。
    ああ、そういうことだったのか、と驚きの設定もあり。
    それを知るまでは、面白くて笑いながら読んでいたので。
    伊岡さんの本はとことん残酷な話もいいけど、こういうのもいいな。

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    2019年02月10日
  • 桜の花が散る前に

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    優しさに包まれた伊岡さんらしい作品でした。
    あらすじ(背表紙より)
    カメラマンの乾耕太郎は、幼馴染の美人占い師・深沢桜子に淡い恋心を抱いている。しかし、その父・七ノ瀬天山を死に追いやったという自責の念から、本心を明かせずにいるのだった。「占いと事件」を縦軸に、「幼馴染みの恋の行方」を横軸に描いたミステリー連作集。

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    2016年04月10日