伊岡瞬のレビュー一覧
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プロ野球で活躍していた倉沢 修介。
しかし、不幸な死球事故で相手のバッター共々不幸な人生に。
始めた仕事は、便利屋。その中でも、人に付き添う『付き添い屋』を始めることに。
しかし、奇妙な依頼の数々。
『息子のサッカー観戦に付き添って欲しい』
『フィリピンに帰る女性に成田空港まで付き添って欲しい』などなど
しかし、その依頼には、裏があった、、、
・第一章 帽子
・第二章 報酬
・第三章 記憶
・第四章 利腕
それぞれ味わいがある作品です。
登場人物の過去が明らかとなり、そして、かつての相手バッターの西野 真佐夫が、実は、、、
これは、驚きでした、なるほど。
最後、ボールが投げられない体と -
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一人称で語られる酔いどれ男(大概、過去に傷を負った)が、敵対勢力にボコボコにされながら、それでも己の心に決めた信念を愚直に貫く。
ハードボイルド小説のひとつの典型ともいえるが、著者のデビュー作である本書も、それを踏襲していると言えそうか。
この主人公、自分の家で3人の居候(それぞれ深い悩みを抱えている)と同居して疑似家族的関係でいるというのがユニークで、そこに家出中の少女が転がり込んでくることにより、事件が始まる。
暴力団も絡まり、主人公も骨折するなど再三瀕死の重傷を負うが、休む間もなく直ぐさま行動を開始できることに少し違和感が拭えないが(笑)。
題名は、居候の一人が翻訳した絵本の内容からとら -
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ネタバレ舞台は北陸の過疎の村 比山、岩森、青水
かんぽの宿の跡地に、3年間、岩森の丘という複合型ケアセンターができた。通称「施設」。にじ、みらい、かもめ、病院から成る。にじは、民間児童養護施設。みらいは、青年更生施設。かもめは、アルツハイマー専門の介護付有料老人ホーム。今までに入所者の老人2名が崖から転落死している。運営は中国の大手製薬会社。センター長は元官僚の天下り。
数年前は賑わっていたが、隣町の比山に新設された大型ショッピングモールに客足を奪われ、閉鎖された岩森の大型ショッピングモール「タウン」。土地の売買で揉めているようす。
8月16日夏祭りの夜、青水駐在署の北森が失踪した。北森は公安として任 -
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最近、本運(こんな言葉ないけど)がいいかも!面白かった!!伊岡瞬の他の本も読んでみよ。
いやあ…千穂こわい。無邪気に可愛い顔して巧妙に残酷なことこれからしようとしてるんやから。ある意味一番かわいそうかもしれん。颯太は最初っからいけすかんくて、嫌悪感半端じゃなかったけど、さすがにザマアミロとは思えない。千穂こわい…。
「祈り」は届いたんかな。誰も彼もが自分のことを忘れて、春輝は大切な人とベンチに座ってた。誰かを生かすことができた。でも、生かされた颯太が地に足つけて生きていけるかどうかまでは、さすがにね。また、騙されるんやね…学ばないヤツ。そして…最後の一章は、???やった。どういうこと。颯太は晴 -
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先日の「代償」がとても面白く、また伊岡瞬さん読みました。こちらは、また全然違った風合いの作品。
楓太の章と、春輝の章が、順繰りに語られていきます。
楓太は、お調子者で、ちょっとだらしないが、悪人というほどではない。
楓太の章は、私的には、荻原浩さんの文章を思い出すような、軽妙な面白さがあり、危なっかしいけれど、明るくもがく様子が描かれます。
春輝は、真面目で心優しい少年なのに、人にはないちょっとした力を持っていたがゆえに苦しんでいきます。このあたりがもう…辛い。今作の中で、最初から最後まで嫌いだったのが、春輝の友達(といえるのか?)の尚彦。こいつ、ホント大嫌いだわ‼︎ 上手くいかないことは、何