伊岡瞬のレビュー一覧

  • 痣

    Posted by ブクログ

    読みやすく、テンポも良いが、事件は凄惨である。
    主人公の心理的な部分にはもっと細く切り込んで欲しかったが、作品としては良かった。


    平和な奥多摩分署管内で全裸美女冷凍殺人事件が発生した。被害者の左胸には柳の葉のような印。二週間後に刑事を辞職する真壁修は激しく動揺する。その印は亡き妻にあった痣と酷似していたのだ! 何かの予兆? 真壁を引き止めるかのように、次々と起きる残虐な事件。妻を殺した犯人は死んだはずなのに、なぜ? 俺を挑発するのか──。過去と現在が交差し、戦慄の真相が明らかになる!

    0
    2024年03月20日
  • 水脈

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    真相に近づくほど、引き込まれていくが、最後の最後まで犯人像が見えず、動機がちょっと無理矢理っぽい感じが少し残念。
    でも最後まで一気読みするほど面白かった。

    0
    2024年03月20日
  • 白い闇の獣

    Posted by ブクログ

    これは辛い、重い物語。
    テーマは少年法。
    薬丸岳を思い出させるテーマです。

    小6の少女朋美が誘拐され殺害されます。
    犯人は3人の少年。しかし、少年法に守られ、再び社会に戻ってきます。
    4年後、その1人が転落死。
    朋美の父親はの俊彦は失踪。
    俊彦の復讐なのか?
    そして、もう一人も不審死。
    と、ありがちの展開ですが、ここからの味付けは伊岡流。

    この事件の真相をジャーナリストの秋山と少女の元担任の香織が追うことになります。
    なんで、元担任がここまでこだわるの?この香織の行動が変だなぁって思っていたら、なるほどそういうことですか。つらい。

    そして、事件の真相は?
    ということで、これまた辛い。驚き

    0
    2024年03月17日
  • 水脈

    Posted by ブクログ

    宮下・真壁刑事コンビシリーズ第二弾。今回のテーマは「暗渠」。
    読んでいても、なかなか没入できない面がある。読後感も余韻があるものでもなかった。まぁ普通かな。

    0
    2024年03月07日
  • 清算

    Posted by ブクログ


    勤めている会社の状態が悪化して
    『清算』になると告げられるだけでも
    目の前が真っ暗になるほど驚くのに、
    清算手続の担当者を打診されるなんて
    日常がひっくり返るどころの話じゃない。

    ノーと言えない小心者の主人公が
    生活の危機に晒されながら、思いもよらない
    事件に巻き込まれて、それでも精一杯誠実に
    職務を全うしようと奮闘する物語でした。

    壁にぶつかり、四苦八苦しながら頑張る姿が、
    等身大の人間らしくて共感しました。

    清算手続きが細かく具体的に描かれているので、
    会社を畳む際の動きをイメージしやすかったです。

    0
    2024年03月05日
  • 不審者

    Posted by ブクログ

    夫の両親が離婚して夫は母親と、兄は父親と暮らすことになった。
    長いこと会ったことが無かったのに、ある日夫は兄だと言う男と共に帰宅した。
    けれど一緒に暮らす夫の母はそれが息子だと分からないようだ。
    妻の里佳子の中に芽生える不信感。
    里佳子が望むのは自分と夫と息子三人の平穏な生活なのに、男が狙うのは何なのか。

    次の展開が気になって読み進めたが、ラストは・・・う~ん。

    0
    2024年03月02日
  • 水脈

    Posted by ブクログ

    宮下刑事&真壁刑事再び。

    神田川護岸の排水口で若い男性の遺体が発見された。
    地下水路の暗渠を通って流れ着いた遺体には殴打の痕跡があり殺人事件と認定される。
    両刑事は謎多き女性・小牧未歩と共に事件を追う。

    捜査状況と交互に描かれるのは認知症を患う老女の日常。

    川が合流していく様に点と点が線で繋がり事件の背景が見えて来ると、これは復讐劇だと理解する。
    だが真相は更にその先をいく。

    警視庁公安部に所属していながら、使い捨ての駒として利用された男の暴走。
    特殊詐欺を絡めながら社会の闇を暴き出す。

    まさに外からは見えない暗渠の世界。

    0
    2024年02月27日
  • 教室に雨は降らない

    Posted by ブクログ

    いつもの著者の作品をイメージして読み始めたら、なんだか違う雰囲気。
    爽やかな感じもするし、ミステリー要素よりヒューマンドラマ的な印象をもった。
    森島先生がなんだか飄々としていて、こんな先生がいたらいいなと素直に感じた。

    0
    2024年02月26日
  • 瑠璃の雫

    Posted by ブクログ

    ミステリーとしてはなんだかすっきりしないような印象をもったけれど、美緒をとりまく環境や丈太郎との絆はリアルに書かれていたと思う。

    0
    2024年02月21日
  • 残像

    Posted by ブクログ

    前半は何かが起ころうとしている怪しげな感じが続きます。中盤から徐々に見え始めて俄然読書スピードが加速します。最後多少ご都合主義的な展開もありながら終着しました。
    中々手の込んだストーリー展開をよくぞ書き上げましたといった印象です。とにかく、中盤からラストまでページを捲る手が止まりませんでした。

    0
    2024年02月14日
  • 冷たい檻

    Posted by ブクログ

    登場人物一覧を見たとき覚えられるか不安になったけど、意外とスラスラ読み進めることができて不思議だった。利権まわりが少しややこしかったけど、こういうことはよくありそうだなと思ったし、こういう施設も実はありそう。

    登場人物も多いし、なんだかんだスケールがデカめなので仕方がなかった部分もあるかもだけど、もう少し子供たちひとりひとりの章があると良かったなーと思った。伏線回収が結構ざっくりしている印象を受けた。

    犯人とオチは途中からなんとなくそうだなと思いながら読んだ。終わり方は救われる感じで良かったし幸せになって欲しい。

    0
    2024年02月14日
  • 清算

    Posted by ブクログ

    広告会社の制作部次長が主人公。嫌と言えない生真面目な性格の彼が、会社の解散の為に畑違いの総務部長となり、、と言う経済小説の様な展開で始まるが、清算資金の持ち逃げから殺人事件等次々に起こり、少し盛り込み過ぎた感があった。

    0
    2024年02月14日
  • いつか、虹の向こうへ

    Posted by ブクログ

    伊岡瞬さんにしてはそこまでのダーク感はなし。
    主人公はものすごくお人好し。
    そのお人好しの周りに集まる同居人3人+この物語の重要人物1人。
    絆の感じられる作品かなと思う。

    0
    2024年01月22日
  • 白い闇の獣

    Posted by ブクログ

    「少年法」がテーマの作品は、暴力のシーンや被害者の家族が苦悩する場面があって読むのが辛くなります。
    被害者の家族が復讐するのかと思いきや?!まさかの展開に驚きでした。

    0
    2024年01月20日
  • 清算

    Posted by ブクログ

    あれ?
    今まで読んだ伊岡作品のようなはらはらした感じがなく、なんだか印象が違う。
    読みやすいんだけど、少し残念。

    0
    2024年01月12日
  • 不審者

    Posted by ブクログ

    イヤミスっぽいなーと思いながら読み進め、優平が怪しいは怪しいんだけど、このままやっぱり優平が怪しかった!で終わるのも普通すぎるし、きっとミスリードされてるんだろうなと思いつつ、そう来たか!って感じでした。
    優平の正体についてはちょっと強引すぎでは?って思ったけど、秀嗣もなんだかなーって感じだし、、まともな人が一人もいなかったなぁ、、というのが率直な感想。
    まぁでもイッキに読ませられましたw

    0
    2024年01月09日
  • 清算

    Posted by ブクログ

    まあまあ…あまり評判はいまいちだけど…
    ただ、ちょっとスリリングはなかったかなー
    伊岡瞬だけにちょっと期待しちゃった^_^

    0
    2024年01月07日
  • 清算

    Posted by ブクログ

    貧乏クジを引いた畑井以外は自分勝手な社員大集合の話。
    畑井自身も優柔不断な自分の性格に不甲斐なさを感じながらも、上司や周囲からの要請に流されるように易々諾々と清算をしてゆく姿は、読んでいながら苛々してしまう。
    が、精算渦中での様々な事件や、トラブルの真相を解明してゆく中で、畑井が精神的に逞しくなってゆく姿は好ましい。
    会社を解散して清算する異常事態を、頼まれ易い中間管理職がどう決着をつけるか?
    サラリーマンの悲哀を淡々と描いていた。

    0
    2024年01月03日
  • 不審者

    Posted by ブクログ

    相変わらず、夢中で読まされる。
    日常の中に入ってきた異物。
    20年以上音信不通の夫の兄。
    そこから起こる、出来事と疑惑。

    最後の展開は、そうなるとは予測出来なかった。
    なんか怖いわぁ。

    0
    2023年12月07日
  • 145gの孤独

    Posted by ブクログ

    短編連作?と思いきや、これは、全体で一つの長編ストーリ。
    ハードボイルドミステリとなっていますが、主人公倉沢の軽口に辟易します。かなり残念。
    とはいうものの、この主人公の人を見る目がきれっきれ!なんじゃこのギャップ(笑)
    元プロ野球選手ですよ(笑)

    ピッチャーだった倉沢は試合中のバッター頭への死球事故で現役を引退。便利屋を始めます。
    その仕事内容は「付き添いや」
    息子のサッカーの試合に付き添ってほしいという依頼
    フィリピンに帰る女性を成田まで送り届けてほしいという依頼
    泊りがけで本棚を整理してほしいという依頼
    などなど、変な依頼が舞い込みますが、その真相をズバリと読み取る倉沢の人の見方がすご

    0
    2023年11月26日