伊岡瞬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルから想像もできないハードボイルド小説だった。
飲み屋の女性に誘われて家に行ったら、その女のヤバい彼氏が現れて揉み合いになった挙句死なせてしまい、服役した過去がある元刑事(主人公)。
その男の家に居候する、繋がりのなさそうな奇妙な3人の男女。
その家に転がり込んできた若い女。
その若い女を追って家にやってきたチンピラが死体として発見され、若い女は逮捕。主人公はチンピラが所属していた暴力団の組長から「本物の犯人を見つけ出さなきゃ、山に埋める」と謎の二択を迫られ、事件の解明に乗り出す…っていう物語。
虹の向こうっていうのは「死」のことで、いつか虹の向こうに行ったら、先に死んだ人(3歳で死んで -
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伊岡先生のお名前で購入したが、残念、こちらは私の苦手な短編だった(~_~;)
短編ではあるが、一応主人公は変わらない。
カメラマンの乾耕太郎と、幼馴染の占い師、深沢桜子が主役。
この2人に巻き起こる事件の一つ一つが短編となっている。
乾耕太郎は、桜子の父親に命を救われる。桜子を頼むと言い残された耕太郎は桜子を見守っていた。
DV鬼嫁の殺害、没交渉となっていた母娘の再会、過去のホームレス殺人事件、耕太郎のファンだと名乗る女、桜子の占いの危機、、、
やっぱり短編だと、どうしても物足りないんだなぁ。。。
それで?その後どうなったの??知りたいところが全部切れてしまう(^◇^;)
一編、一 -
Posted by ブクログ
お話としては、プロ野球の投手として活躍していた主人公は死球事故が原因で引退し便利屋を始める。
その便利屋の仕事のうちの一つとして始まったのが「付き添い屋」
付き添い屋への依頼は、どこか変わった依頼ばかり・・・
本来ならただ付き添えば良いだけなのに、客の奇妙な依頼の背景を主人公が観察と推理で解き明かす。
本の帯には「ハートウォーミング・ミステリー」と書かれていましたが、ミステリーと言う程ではないな。。。
読み始めは付き添い業務の一話完結の短編集かと思っていましたが全てのお話が繋がって結末に向かってくるところが面白かった。
登場人物のキャラが一人一人個性的でかつ会話が軽妙なので読みやすい。
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ネタバレ
奥さんの気持ちを思うと胸が痛い
読みやすく、あっという間に読了。
ただ、娘を失ったその日に夫が娘の担任と浮気していたと知った朋美ちゃんのお母さんの気持ちを思うと、胸が痛くてたまりません。
本文中に香織さんが由紀子さんに対して、直接あの日の件に関して謝罪をしている場面が無かったのが個人的には納得いきませんでした。
そのためか全く香織さんに感情移入することができず、秋山が香織にどう考えても惚れている描写や、由紀子が香織に怪我を負わせたと知った瞬間、秋山が由紀子の家を睨む描写、秋山と香織の恋愛要素などには若干の不快感を覚えました。
胸糞の悪さで有名な伊岡ワールドは好きですが、今回は個人的な都合で胸糞の悪さを大いに感じました -
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ネタバレこちらも、会社の人からいただいた一冊。
私がミステリー読みたいと言っていて、
おすすめしていただいた本です。
東野圭吾「放課後」と本書をいただきましたが、
私はこちらの方が好きかもしれないです。
そして、なんか過去に読んだことある気がする。
たぶん10代(すっかり忘れてる泣)
登場人物たちの背景とか心情が描かれている方が、
読みやすい感じがします。
小学校の音楽の臨時講師の森島巧が主人公。
モンスターペアレント、いじめ、無気力教師、学校崩壊。
あらゆるトラブル、事件に森島が奮闘(?)します。
それにしても、森島は若いし、
子どもたちもまーまー曲者いるし、
教師達もなんだかなあって人もい -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の美緒が叔母の知人である
元検事の永瀬と知り合い、心を開いてゆく。
成長した美緒は永瀬の身に過去に起きた事件を
調べてゆく。
美緒自身の苦しい環境と永瀬の過去の事件が
絡みながら、解決とは言えない許しに向かう
過去の誘拐事件と美緒の家庭環境や事件、
それぞれなかなか複雑なものが
一冊の中にあるものだから、かなり濃い。
美緒がただの元気な探偵少女のような設定では
深い許しには繋がらないのだろう
許しに向かうラストとは言え、はい許しました
お終い。とはならないわけで、美緒の家庭環境は
まだ良くなった訳では無く
救いは最初からブレずに寄り添う薫さんの存在かな
と感じた。その薫さんも幼い頃の -
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音大卒の主人公が赴任先の小学校でさまざまなトラブルにまきこまれるというお話。帯には連作短編ミステリということになっているけれど、どちらかというと長編を各話で区切っただけ、という感じ。主人公もずっと同じだし。
本作はいわゆる人が死なない『広義のミステリ』というやつで、イメージとしては石田衣良さんの『池袋ウェストゲートパーク』なんかが作品の雰囲気に近いかな。
一話読んだ時点では、主人公のキャラも薄いし、ミステリ的な要素も微妙なので、最後まで読みきれるか心配だったけれど、じわじわと面白くなってきて意外と楽しんで読めた。
子供の純粋な残酷性、学校現場の改善すべき点、教育に絶対的な正解がない点、な