【感想・ネタバレ】教室に雨は降らないのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年06月03日

伊岡さんの本は読んだことがなかったけど、たまたま本屋さんで見つけて、買ってみた。
最初は、全部読み切れるか不安だったけど、読み始めると面白くて、一気に読み終わった。最後の数ページに共感。続編が出たらまた買うだろうなと思う。

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Posted by ブクログ 2022年03月12日

背表紙のあらすじを読んだ時は森島巧はもっとやる気がない感じで、それにモンスターペアレント、いじめ等々ちょっと重たい話しなのかと思ったが、意外と前向きなストーリーで確かに心が晴れやかになる面白い小説だった。いい意味で伊岡作品とは思えない作品。

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Posted by ブクログ 2022年01月30日

次は次へと楽しく読めて、読後感もとても良かった。重苦しい読書の合間に一息つくことができて、私にはとても良い本でした。先生も大変なんだろうけど、子供だけじゃなく顧客は何を考えているのか意味不明だし、教頭だけじゃなく課長も社長もパワハラはする。モンスターは父兄だけじゃなくそこら中にうろうろしている。先生...続きを読むだけじゃなく何をやっても大変なんだと思う。続編があれば買います。

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Posted by ブクログ 2020年06月30日

伊岡瞬さんの4作品目
20歳の自分と比べた時親近感が湧くようで時には大人な巧が名状し難いが良かった。
比喩の言葉が良い
4.7

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Posted by ブクログ 2017年04月12日

学校が舞台で、まあ学校での出来事で特に大きな事件などはない(殺人などっていうことです)中で、若い非常勤講師の日々を綴りながら語られていきます。
そういった題材でも読ませるところが伊岡瞬のすごいところ!最後まで楽しめました。そして爽やか~!
ありがとうございます!

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Posted by ブクログ 2022年07月12日

伊岡瞬の連作ミステリ。
小学校で起こる様々なトラブルに巻き込まれる音楽臨時講師が、真摯に向き合い解決し成長していく姿を描いています。
展開が面白く、先が気になっての一気読みでした。
さすがは伊岡瞬!な感じですが、バイクにこだわる理由が・・・?? それは読んでのお楽しみで(^_^;)

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Posted by ブクログ 2022年06月25日

読みやすかった。
伊岡瞬シリーズ順番に読んでて、3作品目で躓いて、4作品目の今回。
いつもの伊岡瞬ではない感じも、よかった

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Posted by ブクログ 2022年05月04日

なんと!読んでびっくり!人が死なない!バリバリの学校ミステリーかと思ってました。
伊岡さんの作品、大好きで8冊目ですが、こういうのも書かれる作者さんなんですね〜。
でも流石の伊岡さん。面白かったです!
子どもって何するか分からないもんですね。でもその行動にも何かしら理由があって、大人の考えていること...続きを読むとは違うことが明らかになって解決していくのが面白かったです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年11月24日

読みやすく痛快でとても面白い作品だった。事勿れ主義が蔓延りどこか保身に走る教師たちとは裏腹に、複雑な人間関係に揉まれながらもしっかりと自分の意思があった子どもたちが描かれているのが皮肉じみてて良かった。
昔塾の先生に「教師は真面目じゃ務まらない」という言葉を聞いたことがある。仕事など探せばいくらでも...続きを読むある職業だからこそ真面目に根詰めると死んでしまう。だから教師はちょっと道から外れてるくらいがいい、と。そんな言葉を思い出しながら、森島こそ教師に向いているのではないかと思った。我流が過ぎる部分もあれど、誰よりも子どもたちと真摯に向き合っていた彼の姿は、結果として子どもたちを惹き付けたのだ。
「教師」になっている人、目指している人達に是非とも読んで欲しい。教育学部の学生である自分でさえ色々と思うことがあったからだ。

森島の教師人生と安西との関係に幸あれ、と願いつつ上谷東小学校に別れを告げたい。

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Posted by ブクログ 2021年11月09日

ふ〜ん。伊岡さん、こんなんも書かはるんや。
いつものミステリーとは、一味違う。
小学校の熱血?アルバイト教師の話。
なので、「飛び出せ青春」(古る!)ではなくて、「熱中時代」(これも古い…)って感じの現代版かな?
 +ミステリー風味。
上のテレビドラマには、あんまりモンスターペアレントはいなかったよ...続きを読むうな…
最近の小学校は、大変や。知り合いに保健の先生いるけど、めっちゃ忙しいらしい。私の頃は、楽やったと思うけど、今は、満員御礼らしい。
何か、学級崩壊、いじめと色々事件が発生して…させてもあるけど 笑。
アルバイト教師は、終了して、ピアノの生かして、楽団へ!
…でも…やはり…

《好きなら、それでいいじゃないか》
使命感だの公共性だの国家百年の計だの、そんなものは関係ないって!

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Posted by ブクログ 2021年08月26日

1話完結ですごく面白かった。私の好きなバンドのギターが、ガンズの大ファンなので作中に出てきて嬉しくなった。小学生の言動に関しては、大人びすぎていたり無理のある設定だったりすることもなく、違和感なく読めた。個人的に先生に憧れや好意を抱く生徒、というのがめちゃめちゃに好きなので作中の舞ちゃんのことは読み...続きを読む終わる頃には大好きになった。生粋のハピエン好きなので分かりやすくハピエンだったら星5にしたけど、それだったら内容が薄くなるのかなあ、などと色々考えた。

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Posted by ブクログ 2017年12月20日

小学校の臨時音楽講師として働く森島の話。
生徒、教師、保護者、同僚のことなど。
それから本人の未来、恋。
学校はそれぞれ独自ルールがあったり、学校の常識は世間とずれていたり。
でも子どもはどんな場所でもたくましい。
そして子どもは子どもである前に人だと気づく。
でも現実に担任でもないクラスにここまで...続きを読む介入することはないだろうな…。
小説としてはよかった。

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Posted by ブクログ 2017年03月10日

短編集。
「ショパンの髭」感想
自分にとって大切な人、守りたい人を笑いものにされて気分のいい人間がいるはずはない。
子どもとか大人とか関係ない。
誰にだって特別な存在はいるのだ。
卒業後、すぐに先生と呼ばれるようになる教師という職業。
何かあるとすぐに上司のチェックが入ったり叱責が待っていたりする一...続きを読む般の職業とは少し違う。
いったん教室という空間に入ってしまえば、そこは絶対権力を持つ教師という大人が支配する異世界になってしまうのだから。
真っ直ぐなものを曲げることもできる・・・故意かどうかは別にして・・・それが教師という職業だ。
逆に言えば、曲がったものを真っ直ぐにもできるし、回り道も無駄じゃないということも教えることができる。
「自分は教師として間違ったことはしていない」という間違った固定観念が一番面倒だ。
あとになって「そんなつもりはなかった」などという言い訳はいらない。
教師はどうあるべきか?
常に自分に問う心構えは忘れないでほしいものだ。
逆さ警告。
こんなもの、わたしの頃にはなかった。
「調子に乗るな!」ってまるで法律に引っかからないように脅す暴力団の手口のようだ。
子どもの世界も殺伐としてきているんだな。
好きなことが嫌いになっていくのは悲しい。
専門家は別にして、音楽は楽しんでこそ価値があると思うのだけれど。
音楽室で音楽の楽しさに目覚めるなんてあるのだろうか。
そういえば、中学までは音楽の時間は退屈でしかたなかったっけ。

森島に共感し、イラつき、失望し、最後には「そっか、よかった」と思える。
そんなに上手くいくもの?と疑問に感じるところもあるけれど、一生懸命さは伝わってくる。
方法を間違うこともあるけれど、前に進もうとする姿もいい。
ミステリーというよりも、頑張っている人の成長記という感じがした。

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Posted by ブクログ 2024年02月26日

いつもの著者の作品をイメージして読み始めたら、なんだか違う雰囲気。
爽やかな感じもするし、ミステリー要素よりヒューマンドラマ的な印象をもった。
森島先生がなんだか飄々としていて、こんな先生がいたらいいなと素直に感じた。

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Posted by ブクログ 2023年11月15日

これまで読んできた伊岡作品とは違ったテイストかなと思った。

アルバイト先生が学校内の問題に次々と直面していくなかで、心や行動の代わりようが読んでいておもしろかった。

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Posted by ブクログ 2023年10月01日

ちょっと想定と違ってましたけど、楽しめました。

学校を舞台にしたミステリーということで、どんな事件が起きるのかと思いきや、どちらかというと小学校におけるアルバイト先生の奮闘の物語。
今まで読んできた伊岡作品とはちょっと違います。

主人公森島巧は小学校の音楽のアルバイト教師として赴任。
腰かけ気分...続きを読むで、次の職を見つけるまでのアルバイトとして働きますが、学校内の様々なトラブルに巻き込まれます。

モンスターペアレント、いじめ、無気力教師、学級崩壊。

それらに対して、腰かけながらも真摯に対応していく中で、その真相を明らかにしていきます。

そんな森島の中にも変化が..

ちょっと暴走気味の森島ですが、こんな先生いいなって思います。

しかし、この学校の先生たちってどうなのよ!!

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Posted by ブクログ 2023年08月27日

一番最初の宮永と安西の時は森島なかなかやるな!って思ったけどだんだん出しゃばりすぎな感じが鼻に付いてきて朝山母のところであーもう無理ーってなった。
卒業式前日の校長から森島への言葉には胸がスーッとした。さすが校長!わかってらっしゃる。
最後の最後でえーそっち?ってなってまた軽くイラッと。。
森島のこ...続きを読むとが結局最後の最後まで好きになれなかっけど……面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年05月05日

今まで読んできた伊岡さんの作品とはちょっと毛色が違うかな。

怖さのようなドキドキ感というよりも、教室で起こる少しの謎的な感じ。

アルバイトの新米教師が、生徒や保護者と触れ合いながら謎を解決しつつ、段々と教師という仕事にハマっていく。
生徒だけでなく、保護者とも同僚とも色々あって大変よね。

学校...続きを読むでは問題色々起こるよね。
学校って、一体何年前?
教員免許取っておけばなぁなんて思ったりもしたね。

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Posted by ブクログ 2023年04月20日

結構前に読み終わった作品。
小学校の臨時教師となった音大卒の主人公が様々なトラブルに巻き込まれていくが、それを鮮やかに解決していく短編集。1話完結もののテレビドラマを観ているような感覚。
一つ一つのお話は短いから読みやすいけど、読んだ後の達成感みたいなものはなし。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月29日

こちらも、会社の人からいただいた一冊。
私がミステリー読みたいと言っていて、
おすすめしていただいた本です。

東野圭吾「放課後」と本書をいただきましたが、
私はこちらの方が好きかもしれないです。
そして、なんか過去に読んだことある気がする。
たぶん10代(すっかり忘れてる泣)

登場人物たちの背景...続きを読むとか心情が描かれている方が、
読みやすい感じがします。

小学校の音楽の臨時講師の森島巧が主人公。
モンスターペアレント、いじめ、無気力教師、学校崩壊。
あらゆるトラブル、事件に森島が奮闘(?)します。

それにしても、森島は若いし、
子どもたちもまーまー曲者いるし、
教師達もなんだかなあって人もいるし、
保護者もどう考えてもおかしい人が。苦笑

面白くて一気読みでした。

みんなどこかしらに不安や孤独を抱えていて。
承認欲求は満たされないし。

でも時は過ぎていく。
読後感は良かったです!
たまに人からおすすめされて読むのも良いかも、と思いました。

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Posted by ブクログ 2022年12月30日

音大卒の主人公が赴任先の小学校でさまざまなトラブルにまきこまれるというお話。帯には連作短編ミステリということになっているけれど、どちらかというと長編を各話で区切っただけ、という感じ。主人公もずっと同じだし。

本作はいわゆる人が死なない『広義のミステリ』というやつで、イメージとしては石田衣良さんの『...続きを読む池袋ウェストゲートパーク』なんかが作品の雰囲気に近いかな。

一話読んだ時点では、主人公のキャラも薄いし、ミステリ的な要素も微妙なので、最後まで読みきれるか心配だったけれど、じわじわと面白くなってきて意外と楽しんで読めた。

子供の純粋な残酷性、学校現場の改善すべき点、教育に絶対的な正解がない点、などなど、読後に思うところがいろいろあったし、ハッピーエンドすぎない点も含めて悪くない小説だと思った。

ただ、仮に次回作が出ても読みたいとまでは思わない。もうちょっと味が濃い目の小説が好みなので。

というわけで、可もなく不可もなくで☆3つ。

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Posted by ブクログ 2022年07月19日

小学校の臨時音楽教師が約1年間の間で起こる様々な出来事に遭遇する連作ミステリー

ミステリー要素は結構薄め
伊岡作品は赤い砂、代償、痣等、どこかダークな世界観を纏っている作品群ばかり読んでいたため全く別の作者の作品を読んでいる新鮮な感じだった

内容としては心のなかでモヤモヤ感が残る部分もあるが舞台...続きを読むが小学校ということもあり全般的に各編の読後感はスッキリしたものが多い
殺人ばかりが起きる作品を読んでいる自分の身からしたらこういう教育現場での青春ミステリーは清涼感を与えてくれる良い作品だった

大人にはなかなか理解できない小学生ならではの考え方、行動には考えさせられる点があり一種の感嘆めいたものを感じた
現在の教育現場の一端を表しているものもあり、なるほどなと納得する点も

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Posted by ブクログ 2022年06月01日

学校で起こる問題を軸にしたミステリ小説で
公立小学校の音楽の臨時講師が主人公。

小さな悪魔と称される児童たち。
純真な無邪気さが大人にとっては残酷に感じる事もあるけれど、子供は子供社会の秩序に応じて懸命に生きている。さて、大人はどうだろうか?

教師が素晴らしい職業であるだけに、なり手が不足してい...続きを読むる現状はとても残念な事だ。
その原因は小さな悪魔じゃなくて、我を見失った化け物だったりする。
本来は守るべき大人が子供の学舎を壊していないかい?と感じた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年12月29日

アルバイトの臨時教師の森島巧が校内の様々な問題にあたり、解決していく話。
最初の話は痛快だったが、なんだかだんだん主人公の独断が先行していく感じでちょっと違和感がありました。

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Posted by ブクログ 2021年08月10日

 臨時音楽講師の森島巧が、学校で起こる様々なトラブルに巻き込まれていく。管理職や同僚、トラブルの内容など、実際の学校現場より脚色されている部分が多いが、時代や社会情勢の変化により、子どもたちの抱える問題は昔と大きく変化している。その様々な問題の真髄を把握し、奮闘している新任講師の姿が素晴らしかった。...続きを読む

 物語の中で、「教師は叱られることをしないで生きてきた」という言葉があった。世間的には今もそう思われているのかもしれないが、そんなことないですよとつっこみたい。実際は教師の立場はとても低くなっていて、保護者や管理職、同僚から叱られることもしばしば。(小声) 昔の学級王国なんてものはなく、毎日いろんなことに悩まされている。

 それでも、子供の成長に携われる素晴らしい仕事であることに主人公が気づき、教師の道を選んでくれてとても嬉しかった。
 この本を読んで教師になんか絶対なりたくないと思われることが少し残念

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月30日

読後の爽快感というか、希望が感じられるような素敵なお話。「毎日自分はずぶ濡れになっても(中略)教室はきっと晴れている」名言すぎる。

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Posted by ブクログ 2021年04月15日

どちらかと言うと長編を好むので連作のスタイルはどうかと思ったけど、なかなかに読み応えがあった。まぁ氏の長編の面白さには及ばないが。

学校が舞台という事でいつもの雰囲気とはだいぶ違うけど、脇役まで含めてキャラが立っているのはさすが。隙がない作り込みよう。

代償や瑠璃の雫に比べて激しく揺さぶられる感...続きを読むじではなくライトな読み応えで低年齢層でも入りやすそう。

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Posted by ブクログ 2021年02月27日

音楽の臨時講師である主人公が学校で起こる様々な問題に苦難しつつも解決していく物語。

今までの著者の作風にはない設定が新鮮であり、教育現場で起きそうな状況を描き、子供や保護者とのトラブルを解決する展開は面白かった。

しかしながら、先生という職業は本当に大変なお仕事だと思う。

ご尊敬申し上げる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年10月15日

臨時講師とはアルバイト教師の事。一般的に教師と付いていれば全信頼してしまうのが保護者の考えだったのですが、今後リアルに遭遇した時に信用するにどうなのかなと感じてしまいました。ただ判断する基準はやはり人間性であり、信用が見え、信頼に値する人物です。主人公の臨時講師から見える正職の教師達の人間性はお世辞...続きを読むにも信頼したいとは思えない人達で、作中にもありましたが、大学を出て「先生」とどんな立場の保護者であろうと敬われる存在で、叱られる事をしないで生きてきた人間達。だから他の社会人として生活している大人と比べると世間知らずで常識知らずでプライドばかりが高い。
逆に子供達の方は閉鎖的で秘密主義、悪い意味で独特の空気を持つ集団として異質さを感じました。ただし、教師に比べてまだ素直な部分も持ち合わせていて、そこの部分が主人公も読者も救いだったのではないかと思いました。
最終的に主人公は厳しいのは承知で学校へと目指しますが、物語が終わってからの方が厳しいんじゃないかなと感じます。
教師になろうと夢を描く人は見ない方がいいですね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年10月01日

1年間音楽専科の嘱託臨時教員として採用された森島巧を主人公に、小学校の1年間を舞台にしたミステリー短編集。日常?ミステリーとしてはなかなか上手い。ドラマの素材としても良いだろう。

あくまでフィクションである。
金八先生を筆頭に学園モノというジャンルが優れすぎていたからか、日本にはなんだか、義務教育...続きを読むについていびつな理解が広がっているように思う。例えば俺なんかは「教師は生徒に感動を教える仕事」などという、たわごとを信じていた過去もあったし、今も感触としてどこかに残っているような気がする。

それは絶対間違っている、先生は勉強や団体行動を教えるのが仕事であって、学校における義務教育とはそれ以上でもそれ以下でもいけない。それゆえに教師とは、非常にプロフェッショナルに徹した職能集団であらねばならない、と思っている。

残念なことに、教師の側もプロフェッショナルに徹しきれていない人が多いし、生徒…いや保護者の側も、義務教育に関して勘違いをしている人が多いように思う。教師や保護者自体がプロフェッショナルな教師に教育を受けてこなかったという、負の循環がそこにあると思う。

その原因の1つに、金八先生に類する学園モノが、視聴者に与えた幻想があると思う。金八先生はあくまでドラマのヒーローであって現実の先生ではない。それは七曲警察署(@太陽にほえろ)が現実の警察機関でないのと一緒なはず、なのに学園モノは幻想が現実を侵してしまったのではないか?その結果、日本の義務教育は非効率的なモノになってしまったのではないか?

本題に戻るが、この作品も、あくまでフィクションであることを念頭に置いて読まないといけない学園モノである。「教育をなめている、こんな先生おるわけないわ」…当たり前である。西部警察をみて、「こんな警察…」と思わないはずが、この作品を読むとちょっと思ってしまいそうになるところに、日本の義務教育の危うさがあるんじゃないかと思うのである。

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