奔流の海

奔流の海

950円 (税込)

4pt

人は運命に抗うことができるか?

1968年、後に「千里見の七夕崩れ」とよばれる大型台風による土砂崩れで、町は多数の死者・行方不明者を出した。
20年後、同じ町の旅館の娘・清田千遥は、東京からやってきた大学生・坂井裕二と出会う。裕二はなぜか夜ごと町を徘徊していた――
激流に飲まれた運命がやがて大きな感動へとたどり着く。

『代償』『悪寒』のベストセラー作家・伊岡瞬史上、
最も残酷で美しい青春ミステリー!

Apple Books Store 2022年上半期ベストブック(ミステリー部門)

※この電子書籍は2022年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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奔流の海 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    【慟哭の傑作】
    伊岡瞬『奔流の海』:
    引き裂かれた親子の運命

    1.伊岡瞬さんへの信頼:
    購読動機
    私が伊岡瞬さんの作品を読む動機は、ひと言で言えば「伊岡瞬さんの作品だから」。

    これまで、『本性』、『代償』など数々の作品を読んできました。彼の作品には凄惨な描写もありますが、私が心惹かれるのは、事件

    0
    2025年10月06日

    Posted by ブクログ

    最後までいろんな?を抱えながら、そしてなんとかなって欲しいと祈りながら、最後まで止まる事なく読み続けられるストーリーが本当によかった。

    プロローグと本編の関係?
    主人公を取り巻く坂井隆や八木沢トオルのような得体の知れない登場人物の持つ影?
    いい人なのか、とてつもなく悪い人なのか?
    どんどん「?」の

    0
    2025年05月21日

    Posted by ブクログ

    ミステリー特有の謎が紐解かれる快感と、そこに辿り着くまでの様々な感情を読み取り、理解していく過程で大きな感動をもたらしてくれた。
    皓広の壮絶な人生は自分では理解し難いような複雑な感情になり、自分の中にどう落とし込んでいけば良いかわからない場面もあったが、
    星の元で出会うべき人と出会い最後はハッピーエ

    0
    2024年08月13日

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら伊岡作品を読むのはこれが初めてで、なのにどうして『代償』や『悪寒』などといった、作者を語るうえで欠かせないあれこれではなく本作を手に取ったかといえば、青春ミステリーが読みたかったからで、帯に「最も残酷で美しい青春ミステリー」とあったからです。

    ですが、こんなに人生でも指折りの忘れられ

    0
    2024年06月01日

    Posted by ブクログ

    序章
    十万光年の花火
    清田千遥(一九八八年三月)/津村裕二(四歳~八歳)/
    清田千遥(一九八八年三月)/津村裕二(八歳~十二歳)/
    清田千遥(一九八八年三月)/
    坂井裕二(十二歳~十六歳)/
    清田千遥(一九八八年三月)/坂井裕二(十六歳)
    海の扉
    清田千遥(一九八八年七月)/坂井裕二(十九歳)/

    0
    2024年04月24日

    Posted by ブクログ

     この物語の展開と読ませ方‥好きです(告白?)。何というか、帯にある「最も残酷で美しい〜」の惹句に勝手に同調してしまいました(結構センチで一人で感動する傾向ありです)。

     台風による土砂災害の「奔流」と毒親に狂わされた人生の「奔流」。荒れ狂ったように速く激しく流れるこの2つの「奔流」、その描き方と

    0
    2024年04月09日

    Posted by ブクログ

    押し屋や!
    押し屋!
    しかも、ムスコを!クルマに向かって押すの?
    あっ!当たり屋やな。
    一度は、偶然かもしれんけど、味しめてやるか?普通…

    はい!コイツ!クズ確定!
    父親失格!人間失格ですな…
    そんなヤツがいっぱいいて、そこから脱出して、養子となって幸せになる。
    しかし、周りにも同様の子らが…

    0
    2024年04月09日

    Posted by ブクログ

    『人は運命に抗うことができるのか』



    1968年、静岡県千里見町に近づく台風は、五十年に一度とも百年に一度とも言われる豪雨をもたらしていた。住んでいるところが危険区域に指定された有村一家は、乳飲み子を抱えながら 親戚の家への避難を決めるが…

    後に「千里見の七夕崩れ」とよばれた大型台風は、多数の

    0
    2024年04月04日

    Posted by ブクログ

    だいすきな両親がいて、何も不自由なく生きてきた自分には
    想像してもしきれんくらい苦しい現実。
    その中で、人との出逢いが考え方やすきなことを変え
    より自分らしく生きれる人生にしていく。
    考えさせられるけど前向きにもなれた。
    別々だと思った話が繋がっていく後半は
    止まらなかった。

    0
    2024年03月19日

    Posted by ブクログ

    なかなか興味深いテーマだった。それぞれの人生がどこかでぶつかるのは想定していたが、まさかそこか。
    しかも、三重、四重に家族を転々と…
    冷静に考えればあり得ない設定かもしれないが、納得の結末に心安らいだ。

    0
    2024年03月10日

奔流の海 の詳細情報

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