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人は運命に抗うことができるか?
1968年、後に「千里見の七夕崩れ」とよばれる大型台風による土砂崩れで、町は多数の死者・行方不明者を出した。
20年後、同じ町の旅館の娘・清田千遥は、東京からやってきた大学生・坂井裕二と出会う。裕二はなぜか夜ごと町を徘徊していた――
激流に飲まれた運命がやがて大きな感動へとたどり着く。
『代償』『悪寒』のベストセラー作家・伊岡瞬史上、
最も残酷で美しい青春ミステリー!
Apple Books Store 2022年上半期ベストブック(ミステリー部門)
※この電子書籍は2022年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
Posted by ブクログ 2024年04月09日
この物語の展開と読ませ方‥好きです(告白?)。何というか、帯にある「最も残酷で美しい〜」の惹句に勝手に同調してしまいました(結構センチで一人で感動する傾向ありです)。
台風による土砂災害の「奔流」と毒親に狂わされた人生の「奔流」。荒れ狂ったように速く激しく流れるこの2つの「奔流」、その描き方と...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月09日
押し屋や!
押し屋!
しかも、ムスコを!クルマに向かって押すの?
あっ!当たり屋やな。
一度は、偶然かもしれんけど、味しめてやるか?普通…
はい!コイツ!クズ確定!
父親失格!人間失格ですな…
そんなヤツがいっぱいいて、そこから脱出して、養子となって幸せになる。
しかし、周りにも同様の子らが…
と...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月04日
『人は運命に抗うことができるのか』
1968年、静岡県千里見町に近づく台風は、五十年に一度とも百年に一度とも言われる豪雨をもたらしていた。住んでいるところが危険区域に指定された有村一家は、乳飲み子を抱えながら 親戚の家への避難を決めるが…
後に「千里見の七夕崩れ」とよばれた大型台風は、多数の...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月03日
伊岡瞬さん,最近はイヤミス寄りの作品が多いので,その覚悟でビクビクしながら読み出しました。
最初から引き込まれるのはいつもの事ですが、過去と現在とが交互に描かれる中,それぞれの登場人物が思わぬところで交差していく書き方のうまさよ。
主人公どうなっちゃうの〜不幸になっちゃうの〜とずっっとハラハラさせら...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月12日
めっちゃ良かった!途中、最近よく読んでる町田そのこに近いドラマを思い浮かべ、また違う伊岡瞬だなと思ったり、やはり精神的に辛い残酷さもあって伊岡瞬だなと思ったり、とても楽しめた。2人の主人公を交互に、時間軸をずらしつつも徐々に絡み合わせていく構成は、理解し易くとても上手い。真相に近付いていくスピード、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月22日
さすがの伊岡瞬作品。ページをめくる手が止まらなかった。気を衒った仕掛けがあるわけでもなく、推理を促してくるわざとらしさもなく、でも続きが気になって仕方ないという。
ラストは珍しくハッピーエンドといってもいいような終わり方でなんだか嬉しかった。
そこだけやや説明不足…というか、端折った感じはあったかな...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月02日
【2024年46冊目】
こんっなにも運命に弄ばれる話だなんて聞いてないんですけど!!第一部が終わった時点で辛すぎて目眩がしました。あまりにも過酷すぎる。運命のいたずらという言葉もありますが、いたずらで済まされるかぁ!と叫びたくなる残酷さ。
冒頭の話がどう繋がっていくのだろうと思いながら読みましたが...続きを読む
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