伊岡瞬のレビュー一覧

  • 瑠璃の雫

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    久々にラストに感情を揺さぶられた
    一冊。

    伊岡瞬さん作品は全体的に暗い人間模様で、その代表格な印象です。(明るい作品があったらごめんなさい)

    色んな人の罪と隠蔽。 人を想う気持ちと自分だけを守りたい気持ち。エゴ。

    最終的に全ての念が集まって、隠蔽された罪は土から掘り起こされる(読んだテンションそのままに生意気にも比喩表現であります)

    瑠璃の雫はラピスラズリという石であり、涙であり、確かにそこに人がいた跡であり、この本のタイトルであ(以下略)

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    2025年07月06日
  • 奔流の海

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    読み始めのストーリーと途中から始まるストーリーにあまりにも関連がないから?????だった。
    さらに裕二の辛い幼少時代にはグッと惹き込まれ、そこから浮上するあたりでさらに最初のストーリーとどう関わるのか?????に。
    さらにその先でようやく繋がっていくところが爽快感があって気持ちよかった。ストーリー全体としては虐待や暴力だったから凄惨な内容も。時代背景がバブル前あたりでノスタルジックだった。

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    2025年07月05日
  • 残像

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    おもしろかった。
    浪人生の堀部一平はバイト先の同僚(お爺さん)が職場で倒れ、部屋まで送り届けるところから運命の歯車が狂いだす。
    ぼろっぼろのアパートへ送り届けると、どう見ても親戚などではない女性3人と男の子が集まって来て、側から見ても奇妙な宴会に参加させられる。
    その人たちの不可思議な関係に疑問を持ちながらも、なんだか興味が湧き一平と奇妙な住人たちとの交流が始まる。
    しかしこの奇妙な住人たちにはさまざまな過去があり、とある縁から一緒にある事件について水面下で行動を起こしていた。

    ミステリーではなくサスペンス。
    最初から犯人もわかっている状態だったが、最後のまとまりもよく、ちょっとした寂しさを

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    2025年06月24日
  • 仮面

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    好きな伊岡作品。
    今回も入り組んだ人間関係と、タイトルの『仮面』が交差する楽しい一冊でした。

    自ら被り人を欺く仮面と、周りから被された勝手な仮面。評価や思い込み(○○な人)が持つ不安定さが話をより深くしてくれているように思います。

    冒頭の数ページを読んで買うか迷われる方も居るらしいので、あえて言うならば、その数ページは当本の仮面です。笑

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    2025年06月22日
  • 残像

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    だんだん二つの物語が繋がっていく感覚がぞわぞわして面白かった。けど、エンディングが少し薄いかな?と思った。恭一のお父さん死んだのとかもっとインパクト付けても面白かったのに!あっさり書いてるのが逆に怖いのかな

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    2025年06月17日
  • 翳りゆく午後

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    高齢ドライバーの危険運転が招く事故は最近、頻繁にニュースで取り上げられる。この作品は、それをベースにしたミステリーであり、家族崩壊までの様子がリアルなタッチで描かれている。
    主人公の大槻敏明は私立高校の教師で妻・香苗と息子・幹人の3人暮らし。同じ市内で一人で住む父親・武はまもなく80歳。中学校の校長を務めた後、再任用も退き、現在は生涯学習センターの講師をしている。そんな武に認知症と思われる症状が現れ、運転する車のキズが絶えず、敏明や香苗は免許証返納を望むものの、頑迷な武は受け入れようとしない。
    さらに、武は講座の受講生である65歳の女性と時々ドライブに出かけていることがわかってくる。
    そして、

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    2025年06月15日
  • 赤い砂

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    安心安定の間違いのないストーリーだった。

    中でも真相を追う主人公とその周辺人物との心理的なやり取りが、とても読み応えがありました。

    様々な視点もあったが終始テンポが良くて読みやすく、散りばめられた伏線(多少は無理もあるが)もしっかり回収していって、最後はほどよく読者の想像に委ねる感じで、読後はとても気持ち良かった。

    ただし、一気読みしてしまったので完全に寝不足になり日常生活を犠牲にした。

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    2025年06月11日
  • 仮面

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    東京の武蔵野の山中で、東村山のパン屋の妻である宮崎璃名子が白骨死体で発見されたことから物語は始まる。
    そして璃名子の友人である新田文菜も行方不明となっていた。

    この『 仮面 』では、人間の本性は何処にあるのかを問うている。
    人の心は複雑怪奇な面がある。
    本人にさえ理解していない一面が、突如現れてくる可能性がある。
    信じていた友に裏切られたり、長年生活を友にしていた家族でさえ理解不能の行動に出られたりもする。
    本人さえも自覚できない「仮面」を、人は心に備えているのだろう。
    この『 仮面 』に登場する7人の人々も、二面性や三面性を擁しているがために、本人でさえも予想外の行動に出ることになり、その

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    2025年06月10日
  • 本性

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    再読、やっぱり伊岡さんはめちゃくちゃむかつくクズを書く(笑)
    トラブルの周囲に"サトウミサキ"がいる
    前半はサトウミサキと関わる人たちの不穏なエピソード、後半は事件を追いかける刑事ふたりの視点で話が展開される
    動機は復讐劇によくあるものではあるけれど、サトウミサキの執念にぞっとする
    ラストの宮下刑事の思いから、勝手な想像ですが続編が出ないか期待大です

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    2025年06月06日
  • 翳りゆく午後

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    ネタバレ

    敏明。武。元校長。老人。轢き逃げ。認知症。西尾。ドラレコ。秋川渓谷。幹人。家族崩壊まで世間は許さない。家族。人生の翳り。

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    2025年06月05日
  • 仮面

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    視点がコロコロ変わってそれぞれが長くないので長編ながらも長く感じない。毎度ながら読みやすいです。
    事件の意外性というよりかは、仮面の下の新たな顔、顔、顔…それぞれを剥がしていくような楽しさがあったかなと思う。ジャジャーン!ではなく、はらはら剥がれていくのが良い。
    いやー流石にバレるでしょと突っ込みたくなるところはあるにせよ、私がキャラ好きな部分もあるので割と全ての登場人物を気に入っていて、土台3.5点のキャラ立ちで4点!って感じかも。

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    2025年05月28日
  • 本性

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    途中までは、すごく面白く読めたが、最後がなんだか…なぁーという感じ。衝撃が2度襲うとあったけれど…どこ?という感じだった。

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    2025年05月28日
  • 奔流の海

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    虐待は許されないし、する人の気持ちは永遠にわからない。裕二と千遥の両面から時間軸に沿って描かれておりわかりやすく面白かった。

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    2025年05月26日
  • 水脈

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    殺人事件の捜査と、一人暮らしの老女ととある母子のふれあいの双方の物語が展開されていき、最終的には悲惨な事件となってしまう…
    物語の主題は特殊詐欺
    世間を騒がせる犯罪の背景や闇がリアルに表現されており、なんだか酷い時代になってしまったな、と読んでいて少し憂鬱になりそう
    特殊詐欺のような犯罪が起きてしまう社会の病態を水脈に例えてるのは、なるほどよく纏まってるなと思った

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    2025年05月17日
  • 翳りゆく午後

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    『翳りゆく午後』の「午後」とは、人生の午後だろう。

    高齢者による交通事故のニュースを見ては、またか!といつも憤慨している一人である。
    しかし、家族がいくら言っても本人が頑として免許を返上しないという事情も知っている。車がないとどこにも行けないという事情も分かっている。
    だが、人の命には代えられないのではないか。
    運が悪かったら、最悪こういうことになるんだよ、という小説である。

    元校長の父親・武(たけし)には世間から重きを置かれる地位にいた人間特有の頑固さとプライドがあり、屁理屈を振りかざすのが得意で、最初は主人公の敏明に同情していた。高齢の親に手を焼いた自分自身の体験から、感情移入もしてい

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    2025年05月17日
  • 冷たい檻

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    なかなかの超大作。
    確かに風邪に悩む村では、こんな利権にまみれた補助金目当ての人体実験もあるかも、と思えた。
    クスリの力が人を安易にコントロールしてしまう、そんな世界も大いにあり得て、ちょっと薄ら寒くなった。

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    2025年05月08日
  • 翳りゆく午後

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    多発する高齢者ドライバーの事故報道から物語は始まる。
    最初は他人事だった事故も段々と我が身に重なり始める。誰の足元にもある「まさか」の落とし穴をジリジリと足で探るように進む展開。

    “今日の何処かの悲劇は明日の自分が主役かもしれない”と思うと本当に怖い内容。

    社会的制裁、老い、家族とは信頼とは?を突きつけ静かに不穏が広がる社会派心理サスペンスでした。

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    2025年05月07日
  • 翳りゆく午後

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    親子間のコミュニケーション、高齢親の認知症、運転問題と、今まさにその渦中にいる主人公の心理が迫真に迫っていて一気に読めた。決して小説の中の出来事ではない、と身につまされ人が多い事だろう。何十年と横たわってきた親子間の行き違いをどこかで修正できていたら、親の認知が始まった段階で話し合いうことができる。親の認知や運転問題の根っこは繋がっている。

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    2025年05月04日
  • 翳りゆく午後

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    ネタバレ

    まさに今自分が直面している問題
    主人公は自分本位であまり共感できなかった
    息子がところどころ怪しい動きをしていたのでもしかして…とも思ったりしたが
    犯人は想像通りだった
    現実にありそうなお話で最後までハラハラしながら読んだ

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    2025年05月02日
  • 悪寒

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    ネタバレ

    最後まで一貫して思ったのは、
    優子さんは本当に心の底から恨んでたのかな?ということ。
    お姉さんへの甘えだっただけじゃないのか。
    子供は親にどこまで許されるか試すことがあるという。それが甘えだと。
    家族から愛されないと感じる優子は、倫子を憎みながらも、受け入れてくれることに甘えていたのではないか。

    一方倫子も、自分だけが血が違うことから、家族として必要とされているということを、優子をかばうことで感じていたのかも。

    優子は倫子が羨ましかった。
    お金や権力になびくことのない実直な旦那がいて、無条件に愛されている。
    本当に血のつながった家族を作っていく様子。
    すごく幸せに見えたに違いない。
    そんな

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    2025年04月25日