伊岡瞬のレビュー一覧

  • 仮面

    Posted by ブクログ

    前にこの作家の作品を2冊ほど読んだ。
    面白いが何となくスッキリしなかったと言う印象がある。
    それと比較して本作はかなり面白い。
    何人かの登場人物からの物語が語られる構成だ。
    途中で犯人がほぼ分かるが、もう一段物語を絡めている所が良い。唯一言えば、「秘書:菊井早紀」の心変わりに至る過程や物語が読みたかった。

    0
    2025年02月05日
  • 乙霧村の七人〈新装改訂版〉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     凄惨な事件が起きた村で、再び恐怖の幕が上がる。スリル満点のホラー展開にハラハラし手に汗握っていると、そこかしこの違和感に引っ掛かる。が、正体は分からず。
     モヤモヤを抱えつつ読み進めていき…マジかよ、と…。予想外過ぎて言葉も無い。
     どんでん返しを食らった後にもうこれ以上は何もないだろうと、最後の最後に気を抜いてしまったのがいけなかった。ラスト、まさかの戦慄が…。いやぁ面白かった。

    0
    2025年02月04日
  • 乙霧村の七人〈新装改訂版〉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前半は和風ジェイソンと言った感じのホラーパート、後半はその前半の解答パート。
    ただ後半でも真実が明らかになりつつ次の謎も登場するので、どう着地するんだとわくわくしながら読んだ。

    前半のホラー展開のオチ自体は物足りなさはありつつも(寧ろ肩透かし感すらあった)後半でオセロをひっくり返すようにこれまで「思い込んで」読んでいた部分をひっくり返されるさまは本当に驚かされたし、爽快感すら覚えた。
    何より主人公の正体が……何か仕掛けがあるのは分かっていたが、よもやよもや。
    やはり「思い込み」は危険ですね……気をつけねば。

    0
    2025年02月03日
  • 本性

    Posted by ブクログ

    今まで何作か伊岡さんの作品は読みましたが、この作品は今まで読んだものとはちょっと違う作風でしたが、読者の私もサトウミサキに翻弄されるように、色々な謎を抱えながらどんどん読み進めていきました。特に青木繁子の章は思ってもみない展開すぎて、衝撃でした。
    そして、最後そう終わるのかと…
    今までにない終わり方だったのが、意外でした。

    0
    2025年02月02日
  • 奔流の海

    Posted by ブクログ

    20年前に起こった台風による災害「千里見の七夕崩れ」から物語が始まる。
    幼い頃から当たり屋をさせられていた裕二、上京を控えた千遥、そして裕二の過去を知る矢木沢——彼らの運命がどのように交錯していくのかが次第に明らかになり、裕二の真実に引き込まれ一気読み。

    伊岡さんらしい不穏な空気が漂う中、星や天体観測の描写が物語の暗さを和らげる。裕二の優しさと冷静さが際立ち、全ての真実が明らかになったとき、穏やかな気持ちで本を閉じた。

    0
    2025年02月02日
  • 水脈

    Posted by ブクログ

    真壁警部と宮下のコンビが久しぶりに復活!
    「痣」の奥多摩時代から、「仮面」で大きく成長した宮下と、鋭さは相変わらずで少し丸く?なった真壁がコンビを組んで活躍する姿が見れて嬉しい!

    テーマは暗渠、特殊詐欺、公安捜査など

    0
    2025年01月26日
  • 悪寒

    Posted by ブクログ

    「男は何もわかってない」これにつきる。
    ところどころに伏線があり、
    事件が進まんなあ〜と思っていたら最後に
    大どんでん返しが起こる。

    おそろしいが、家族のあたたかさも感じられる。

    0
    2025年01月21日
  • 悪寒

    Posted by ブクログ

     最近久しぶりに読書にハマってて、ここ最近でいちばん読んでて気持ちよかった本。
     推理小説の1番気持ちいい瞬間は、今までのもやもやが全部解決するときなのに、今回はそのもやもやが最初からずっとあって、途中までめちゃ気持ち悪かった。でもそれがスッキリした瞬間、ほんまにページを捲る手が止まらんかった。
     この話は、賢一って言う1人の中年男性が主人公で、この賢一が女心も娘の心もわかってなさすぎて腹立つ(笑)「中年男の鈍感さは、それだけで犯罪だ。」って、ほんまにそー思う。なんか自分のお父さんみたいやった。
     家族って温かいなあってめっちゃ思ったしそれを文学作品で、ミステリーで表現できるんは凄いなーて思っ

    0
    2025年01月18日
  • 本性

    Posted by ブクログ

    サトウミサキの意味不明な行動の理由とは?どうやら15年前のある出来事が発端の様だが、、、とにかく、読み始めたら止まらないノワールミステリー。

    0
    2025年01月13日
  • 白い闇の獣

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    伊岡瞬作品という事で、胸糞です。
    同情出来る部分がほぼ描かれない犯人たちと、同情を誘う過去を描かれた主人公が犯した罪、お互いの衝動が複雑に絡み合った結果事件に発展した、という因果に自分で落とし前をつけた事を喜ぶべきか…
    完結をハッピーエンドと見るかどうかは好みが分かれると思いますが、本筋には沿わない部分なのでまあこの終わり方でもいいかな〜と思いました。

    0
    2025年01月04日
  • 仮面

    Posted by ブクログ

    新年早々、クズの殺人鬼を読んでしまい気が重くなってしまった。
    最初の方は章ごとに主人公が目まぐるしく変わり、わかりずらい展開だったが、次々とその主人公達が殺されて行く。繋がって行く先に出てきたのは読字障害を抱える作家で評論家の三条。
    若い男女の刑事が出てきて、これが主役かと思うと肩透かし。どんどん死者が増えて行き、犯人の身勝手な理由に腹が立ってくる。若い刑事達の危なっかしい捜査とほのかな恋愛状況に救われる。
    タイトルは若い刑事が犯人に言った『どんなにうわべを飾ってみても、おまえたちがつけているのは反吐が出そうなほど腐った仮面だ』から来ていた。

    0
    2025年01月03日
  • 本性

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    謎の女『サトウミサキ』に翻弄されたり恐怖に陥れられた人たちの視点で楽しめ、ますます『サトウミサキ』の謎が深まる。半分以上がそいいった話で、後半から解決編になるため刑事の活躍が薄いようにも感じたのが残念…というか、もっと読みたかったという個人的感想。警察の事情で事件を軽視されたことが始まりか…ミサキの母と安井が肌を合わせるという描写は『サトウミサキ』が誕生するうえで必要だったんだろう。中学のイジメ描写が酷すぎて、これは恨まれてもしょうがないなと思いつつ、外で行われるイジメをどう止めたらいいのか、大人は無関心ではいけないけど、恐怖を感じてしまうだろうし…といろいろ考えさせられた。

    0
    2025年01月03日
  • 痣

    Posted by ブクログ

    妻を亡くし気が削がれている刑事が、ある死体をきっかけに妻の事件をひとりで探るお話しの中にいろんな登場人物が入ってバディ的展開になる。
    個人的には真壁と宮下のバディが好きで、事件も伏線回収が面白かった。

    0
    2025年01月03日
  • 悪寒

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    裏のまた裏をかいてくる。それでいて筋が通っている。ただ、だんだん誰が犯人でも驚きがない、言ってしまえば、裏をかかれることに慣れてしまう。この娘が嫌う父親の感じがリアルで解像度が高かった。娘の成長を認識できず常に上から目線であたかも自分が正解だと疑いもしない感じ。また、いわゆる、"もらわれっ子症候群"。これは誰もが感じることなのか、と自分の中だけにあった塊が広がった気がした。自分の考えを客観視するための読書でもあるのでものすごく良かった。読みやすかった。

    0
    2025年01月02日
  • 仮面

    Posted by ブクログ

    夫の前のA子、彼氏の前のA子、誰かの前のA子
    相手に応じて仮面を付けるのは当たり前?

    面接の時は猫を被ってた気はする
    基本的に私は私でいるつもりだけどちょっとした仮面はつけてるかもしれない
    けれど 人を傷つけるような仮面はいらない

    0
    2024年12月31日
  • 赤い砂

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ラスト、そこで終わるの?
    と思ったが、どっちになるのかをはっきりさせなかったのは正解かも知れない。
    映像化したら、どっちになるんだろう。
    誰かしてくれないかな〜。

    0
    2024年12月23日
  • 冷たい檻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最近流行っている怪しい村ものと思いきや製薬会社のありそうな治験の話だった。若干、MナイトシャマランのOLDという映画に似ていた。途中まで面白かったが、最後が少し興醒めする感じだった。登場人物のキャラクターが立っていてその点は面白かった。

    0
    2024年12月23日
  • 奔流の海

    Posted by ブクログ

    想像していたミステリーとは違ったけれど、美しい描写の中に様々な残酷さが織り交ぜられているお話。
    最後はすっ…と何かが落ちたように感じた。

    0
    2024年12月20日
  • 痣

    Posted by ブクログ

    予想してなかった犯人でした…。
    続きが気になって一気読み。
    あまりに胸糞悪い事件のオンパレードなので、苦手な方はお気をつけて。

    0
    2024年12月15日
  • 悪寒

    Posted by ブクログ

    大切な人を庇っていただけの話で終わらない感じがタイトルに込められている。人を信じること、信じ抜くことはこれほどまでに難しい。

    0
    2024年12月08日