伊岡瞬のレビュー一覧
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感想
子供を虐待した親が亡くなり、子供が欲しい夫婦に引き取られていく。一見良さそうだが、深い闇が潜んでいたなんて。
壮大な物語。最後は時間がかかったけどやっと元の場所に戻った感じ。
あらすじ
千遥は母親と二人で暮らしていた。実家である旅館は閉めていた。ある日、坂井という学生が旅館に泊まりに来る。
裕二は子供の頃、貧乏で父親から無理矢理当たり屋をやらされ、何度も入院していた。裕二は父親に騙され、何度も当たり屋をやらされる。母親は、父親に無理矢理働かされて亡くなる。裕二は最後に当たり屋をやり、入院している時に父親が亡くなる。そのまま当たり屋をやった坂井家に引き取られる。
千遥は父親が事故 -
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22年前に惨殺事件が起きた村に、大学生がサークル活動という名目で訪れた。そこで過去と同じ惨劇が繰り返される…、みたいな事が背表紙に書かれていて、横溝正史の世界の匂いがプンプンすると思い読んでみました。
ろくでもない学生たちにうんざりしつつも、確実に迫ってくる者がいるという恐怖。横溝正史のあのおどろおどろしい感じがずっと続いていきます。でも残り1/3でアレ?アレ?アレ?となりました。そういう事件の解決もありなんだ、とそこが私の中でどんでん返し。結末も真相が分かりスッキリはするのだけど、これから何か不吉な事が起こります、という感じで話が終わったので怖い。私は絶対にアイツがやらかすと思う。 -
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おもしろかった。
浪人生の堀部一平はバイト先の同僚(お爺さん)が職場で倒れ、部屋まで送り届けるところから運命の歯車が狂いだす。
ぼろっぼろのアパートへ送り届けると、どう見ても親戚などではない女性3人と男の子が集まって来て、側から見ても奇妙な宴会に参加させられる。
その人たちの不可思議な関係に疑問を持ちながらも、なんだか興味が湧き一平と奇妙な住人たちとの交流が始まる。
しかしこの奇妙な住人たちにはさまざまな過去があり、とある縁から一緒にある事件について水面下で行動を起こしていた。
ミステリーではなくサスペンス。
最初から犯人もわかっている状態だったが、最後のまとまりもよく、ちょっとした寂しさを -
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高齢ドライバーの危険運転が招く事故は最近、頻繁にニュースで取り上げられる。この作品は、それをベースにしたミステリーであり、家族崩壊までの様子がリアルなタッチで描かれている。
主人公の大槻敏明は私立高校の教師で妻・香苗と息子・幹人の3人暮らし。同じ市内で一人で住む父親・武はまもなく80歳。中学校の校長を務めた後、再任用も退き、現在は生涯学習センターの講師をしている。そんな武に認知症と思われる症状が現れ、運転する車のキズが絶えず、敏明や香苗は免許証返納を望むものの、頑迷な武は受け入れようとしない。
さらに、武は講座の受講生である65歳の女性と時々ドライブに出かけていることがわかってくる。
そして、 -
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東京の武蔵野の山中で、東村山のパン屋の妻である宮崎璃名子が白骨死体で発見されたことから物語は始まる。
そして璃名子の友人である新田文菜も行方不明となっていた。
この『 仮面 』では、人間の本性は何処にあるのかを問うている。
人の心は複雑怪奇な面がある。
本人にさえ理解していない一面が、突如現れてくる可能性がある。
信じていた友に裏切られたり、長年生活を友にしていた家族でさえ理解不能の行動に出られたりもする。
本人さえも自覚できない「仮面」を、人は心に備えているのだろう。
この『 仮面 』に登場する7人の人々も、二面性や三面性を擁しているがために、本人でさえも予想外の行動に出ることになり、その -
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ネタバレ冒頭は主人公の置かれた立場があまりにも酷く、辛く悲しい気持ちでした。早くこの子に平穏な暮らしが訪れますように、と祈っても、近くにいる継母、そして達也の見えない行動で狂わされていく日々。こどもは本当に無力だと感じました。主人公だけでなく、達也もこどもであり、力が無かったため、継母の言いなりになっていた部分もあるのでしょう。達也がもし、普通の家庭で成長していたら、こんな性格にならっなかったのでは?この継母の影響で、達也も人生を狂わされた一人なのかと思いました。
時は経ち、達也は悲しく辛い過去をバネにして、そしてその環境で出会った方に支えられて、弁護士に。そこでまた、達也との縁が復活します。達也か