伊岡瞬のレビュー一覧

  • 奔流の海

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    感想
    子供を虐待した親が亡くなり、子供が欲しい夫婦に引き取られていく。一見良さそうだが、深い闇が潜んでいたなんて。

    壮大な物語。最後は時間がかかったけどやっと元の場所に戻った感じ。


    あらすじ
    千遥は母親と二人で暮らしていた。実家である旅館は閉めていた。ある日、坂井という学生が旅館に泊まりに来る。

    裕二は子供の頃、貧乏で父親から無理矢理当たり屋をやらされ、何度も入院していた。裕二は父親に騙され、何度も当たり屋をやらされる。母親は、父親に無理矢理働かされて亡くなる。裕二は最後に当たり屋をやり、入院している時に父親が亡くなる。そのまま当たり屋をやった坂井家に引き取られる。

    千遥は父親が事故

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    2025年07月29日
  • 本性

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    一見関係のない人たちの物語のようで、事件が少しずつ進んでいき、見えない部分が見えてくるという、多視点型のミステリー。

    ただ、事件の全貌が見えてきても、彼女の本性は見えてこない。そんな気味悪さがあって、面白かった。

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    2025年07月22日
  • 乙霧村の七人〈新装改訂版〉

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    22年前に惨殺事件が起きた村に、大学生がサークル活動という名目で訪れた。そこで過去と同じ惨劇が繰り返される…、みたいな事が背表紙に書かれていて、横溝正史の世界の匂いがプンプンすると思い読んでみました。

    ろくでもない学生たちにうんざりしつつも、確実に迫ってくる者がいるという恐怖。横溝正史のあのおどろおどろしい感じがずっと続いていきます。でも残り1/3でアレ?アレ?アレ?となりました。そういう事件の解決もありなんだ、とそこが私の中でどんでん返し。結末も真相が分かりスッキリはするのだけど、これから何か不吉な事が起こります、という感じで話が終わったので怖い。私は絶対にアイツがやらかすと思う。

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    2025年07月13日
  • 不審者

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    ネタバレ

    21年も音信不通だった義理の兄が現れて里佳子の生活が脅かされる。何者なんだ?という不安と恐怖がじわじわと迫ってきて楽しめた。それにしても秀嗣がやばい。

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    2025年07月12日
  • もしも俺たちが天使なら

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    ネタバレ

    元刑事の染井さんと、詐欺師の谷川くんと、ケンカだけは強いイケメン松岡くん。3人が松岡くんの実家のぶどう園を詐欺集団の魔の手から守ることになるお話。

    読みやすい。
    最近多い感想なんだけど、2時間ドラマ観たみたいな気分。
    ラストがちょっとあっさり終わってしまったけど、気分の良い終わり方で良かった。

    ぶどう園が山梨で、超地元だったので、なんか親近感沸いた。
    笛吹川とか懐かしい響き^^;

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    2025年07月11日
  • 代償

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    主人公の人生を、めちゃくちゃに破壊するサイコパスな少年達也に胸くそが悪くなる。心底関わりたくないという描写が続く。2部で舞台が変わり、幸せを取り戻すのかと思えば、再び人生を狂わされる。達也にどのような鉄槌が下されるのかと、ページをめくる手が止まらない。

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    2025年07月10日
  • 瑠璃の雫

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    久々にラストに感情を揺さぶられた
    一冊。

    伊岡瞬さん作品は全体的に暗い人間模様で、その代表格な印象です。(明るい作品があったらごめんなさい)

    色んな人の罪と隠蔽。 人を想う気持ちと自分だけを守りたい気持ち。エゴ。

    最終的に全ての念が集まって、隠蔽された罪は土から掘り起こされる(読んだテンションそのままに生意気にも比喩表現であります)

    瑠璃の雫はラピスラズリという石であり、涙であり、確かにそこに人がいた跡であり、この本のタイトルであ(以下略)

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    2025年07月06日
  • 奔流の海

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    読み始めのストーリーと途中から始まるストーリーにあまりにも関連がないから?????だった。
    さらに裕二の辛い幼少時代にはグッと惹き込まれ、そこから浮上するあたりでさらに最初のストーリーとどう関わるのか?????に。
    さらにその先でようやく繋がっていくところが爽快感があって気持ちよかった。ストーリー全体としては虐待や暴力だったから凄惨な内容も。時代背景がバブル前あたりでノスタルジックだった。

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    2025年07月05日
  • 残像

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    おもしろかった。
    浪人生の堀部一平はバイト先の同僚(お爺さん)が職場で倒れ、部屋まで送り届けるところから運命の歯車が狂いだす。
    ぼろっぼろのアパートへ送り届けると、どう見ても親戚などではない女性3人と男の子が集まって来て、側から見ても奇妙な宴会に参加させられる。
    その人たちの不可思議な関係に疑問を持ちながらも、なんだか興味が湧き一平と奇妙な住人たちとの交流が始まる。
    しかしこの奇妙な住人たちにはさまざまな過去があり、とある縁から一緒にある事件について水面下で行動を起こしていた。

    ミステリーではなくサスペンス。
    最初から犯人もわかっている状態だったが、最後のまとまりもよく、ちょっとした寂しさを

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    2025年06月24日
  • 仮面

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    好きな伊岡作品。
    今回も入り組んだ人間関係と、タイトルの『仮面』が交差する楽しい一冊でした。

    自ら被り人を欺く仮面と、周りから被された勝手な仮面。評価や思い込み(○○な人)が持つ不安定さが話をより深くしてくれているように思います。

    冒頭の数ページを読んで買うか迷われる方も居るらしいので、あえて言うならば、その数ページは当本の仮面です。笑

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    2025年06月22日
  • 残像

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    だんだん二つの物語が繋がっていく感覚がぞわぞわして面白かった。けど、エンディングが少し薄いかな?と思った。恭一のお父さん死んだのとかもっとインパクト付けても面白かったのに!あっさり書いてるのが逆に怖いのかな

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    2025年06月17日
  • 翳りゆく午後

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    高齢ドライバーの危険運転が招く事故は最近、頻繁にニュースで取り上げられる。この作品は、それをベースにしたミステリーであり、家族崩壊までの様子がリアルなタッチで描かれている。
    主人公の大槻敏明は私立高校の教師で妻・香苗と息子・幹人の3人暮らし。同じ市内で一人で住む父親・武はまもなく80歳。中学校の校長を務めた後、再任用も退き、現在は生涯学習センターの講師をしている。そんな武に認知症と思われる症状が現れ、運転する車のキズが絶えず、敏明や香苗は免許証返納を望むものの、頑迷な武は受け入れようとしない。
    さらに、武は講座の受講生である65歳の女性と時々ドライブに出かけていることがわかってくる。
    そして、

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    2025年06月15日
  • 赤い砂

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    安心安定の間違いのないストーリーだった。

    中でも真相を追う主人公とその周辺人物との心理的なやり取りが、とても読み応えがありました。

    様々な視点もあったが終始テンポが良くて読みやすく、散りばめられた伏線(多少は無理もあるが)もしっかり回収していって、最後はほどよく読者の想像に委ねる感じで、読後はとても気持ち良かった。

    ただし、一気読みしてしまったので完全に寝不足になり日常生活を犠牲にした。

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    2025年06月11日
  • 仮面

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    東京の武蔵野の山中で、東村山のパン屋の妻である宮崎璃名子が白骨死体で発見されたことから物語は始まる。
    そして璃名子の友人である新田文菜も行方不明となっていた。

    この『 仮面 』では、人間の本性は何処にあるのかを問うている。
    人の心は複雑怪奇な面がある。
    本人にさえ理解していない一面が、突如現れてくる可能性がある。
    信じていた友に裏切られたり、長年生活を友にしていた家族でさえ理解不能の行動に出られたりもする。
    本人さえも自覚できない「仮面」を、人は心に備えているのだろう。
    この『 仮面 』に登場する7人の人々も、二面性や三面性を擁しているがために、本人でさえも予想外の行動に出ることになり、その

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    2025年06月10日
  • 本性

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    再読、やっぱり伊岡さんはめちゃくちゃむかつくクズを書く(笑)
    トラブルの周囲に"サトウミサキ"がいる
    前半はサトウミサキと関わる人たちの不穏なエピソード、後半は事件を追いかける刑事ふたりの視点で話が展開される
    動機は復讐劇によくあるものではあるけれど、サトウミサキの執念にぞっとする
    ラストの宮下刑事の思いから、勝手な想像ですが続編が出ないか期待大です

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    2025年06月06日
  • 翳りゆく午後

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    ネタバレ

    敏明。武。元校長。老人。轢き逃げ。認知症。西尾。ドラレコ。秋川渓谷。幹人。家族崩壊まで世間は許さない。家族。人生の翳り。

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    2025年06月05日
  • 仮面

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    視点がコロコロ変わってそれぞれが長くないので長編ながらも長く感じない。毎度ながら読みやすいです。
    事件の意外性というよりかは、仮面の下の新たな顔、顔、顔…それぞれを剥がしていくような楽しさがあったかなと思う。ジャジャーン!ではなく、はらはら剥がれていくのが良い。
    いやー流石にバレるでしょと突っ込みたくなるところはあるにせよ、私がキャラ好きな部分もあるので割と全ての登場人物を気に入っていて、土台3.5点のキャラ立ちで4点!って感じかも。

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    2025年05月28日
  • 本性

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    途中までは、すごく面白く読めたが、最後がなんだか…なぁーという感じ。衝撃が2度襲うとあったけれど…どこ?という感じだった。

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    2025年05月28日
  • 奔流の海

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    虐待は許されないし、する人の気持ちは永遠にわからない。裕二と千遥の両面から時間軸に沿って描かれておりわかりやすく面白かった。

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    2025年05月26日
  • 代償

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    ネタバレ

    冒頭は主人公の置かれた立場があまりにも酷く、辛く悲しい気持ちでした。早くこの子に平穏な暮らしが訪れますように、と祈っても、近くにいる継母、そして達也の見えない行動で狂わされていく日々。こどもは本当に無力だと感じました。主人公だけでなく、達也もこどもであり、力が無かったため、継母の言いなりになっていた部分もあるのでしょう。達也がもし、普通の家庭で成長していたら、こんな性格にならっなかったのでは?この継母の影響で、達也も人生を狂わされた一人なのかと思いました。

    時は経ち、達也は悲しく辛い過去をバネにして、そしてその環境で出会った方に支えられて、弁護士に。そこでまた、達也との縁が復活します。達也か

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    2025年05月24日