伊岡瞬のレビュー一覧

  • 悪寒

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    私がにぶいためか、ひたすらにぶい違和感が続いた。キャラクターも濃いのが続いて、夜更かしして読み続けてしまった作品でした。

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    2025年06月20日
  • もしも俺たちが天使なら

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    犯罪小説は大抵分厚くて読むのに勇気がいる。けれど良作の場合1度読み出すとページを捲る手が止まらずスラスラと読み進めてしまう。本書もこんな感じ。

    途中までは誰か真の黒幕なのか、真相は何なのかとハラハラしたけれども、どうやらどす黒い闇だけが描かれる作品では無いことに終盤になって気がついた。

    解説には本書がとある映画のオマージュになっているのではないかという指摘がある。確かに本書は純粋な人間の闇模様だけでは無い、人の善性をも描き出そうという姿勢が自分にも感じられた。

    そしてこの本の良かった点のひとつは、あくまで詐欺を題材に、上手い具合に登場人物たちの行動の起動装置を連続させることで善と悪の繋ぎ

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    2025年06月19日
  • 冷たい檻

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    7年前に読んでいた・・・
    全然記憶にない・・・・
    主人公がカッコいい、シリーズものかと思う描写があるが1作しかないようだ。続きが出たら読みたい。
    最後のシーンは鳥肌が立った。おすすめ

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    2025年06月14日
  • 翳りゆく午後

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    もし自分が敏明だったら。この物語を読んだ誰もがそのように思い、考えながら読み進めることになるのではないだろうか。
    こうであってほしい、自分の思いと答え合わせをするべく一気読みでした。
    最後の終わり方も、物語を俯瞰しながら全体を振り返ることができて構成的に素晴らしいと感じた。

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    2025年06月08日
  • 乙霧村の七人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    ラストについての考察だが、
    浩樹は最終的に和泉夫妻を殺した(殺そうとした)ということだろうか?

    まず、ラストシーンで友里が「鈴の音が聞こえた」と述べている点から考えると、
    ラストシーンで友里が浩樹と出会った際に、友里は「鈴の音が聞こえた」と言っているため、浩樹の顔を見て、恐怖の対象でもあった「鈴の音」を思い起こしたということになる。つまり、その時の浩樹に、何かしらの残虐性や殺意を見出したのではないだろうか?

    次に、
    友里が浩樹に面談を行っている際も
    浩樹は、
    「雨が降ったせいで、面談する場所が、当初会う予定だった死角の多い公園ではなくなった。あなたは運がいい。」
    「仮に例のイタズラで死人が

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    2025年06月05日
  • 痣

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    なかなか宮下さんや上司に 気づいた事を言えない真壁さん 

    読み進めていくうちに どんどん悲惨な事件が増えてきて 謎が増える
    しかし自分勝手でグロい事件でした

    面白かったです 一気読みです

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    2025年06月02日
  • 代償

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    2週目だが、かなり良かった。完全なサイコパスが描かれていて、憎しみを持って感情移入してしまう。サイコパスの小説、どなたか紹介してください。

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    2025年06月01日
  • 奔流の海

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    最後までいろんな?を抱えながら、そしてなんとかなって欲しいと祈りながら、最後まで止まる事なく読み続けられるストーリーが本当によかった。

    プロローグと本編の関係?
    主人公を取り巻く坂井隆や八木沢トオルのような得体の知れない登場人物の持つ影?
    いい人なのか、とてつもなく悪い人なのか?
    どんどん「?」の核心に迫っていくストーリー展開が最後まで飽きることなく読み続けられた。


     

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    2025年05月21日
  • 痣

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    ネタバレ

    ★4.5。
    面白かったなー。読み始めたらさっくさく読めちゃった。読みやすいわ。
    ストーリー展開とかキャラクターも"ザ・キャラクター"って感じしてわかりやすい。ただ内部犯オンパレードだったのがあーって感じだったし結構エンタメ系なのかなって感じはしたけども。読後そんな嫌な気になんなかったからそれは良かった。
    真壁さんはものすごく好きなタイプですね。大泉洋でどうですか。とりあえず悪寒も今度見てみっかなー。悪寒が先なのかと思ったけど痣の方が先だったのね。上手いこと順番に読めていいわー。

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    2025年05月17日
  • 悪寒

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    ネタバレ

    絶望の最下層にいたと思いきや、更なる絶望へと突き落とされていく物語の展開。
    2転3転とする「真相」に、脳が混乱し、疲弊していく様は、主人公の絶望とストレスを少しでも共有できたのではないかと感じさせられるほど強烈だった。

    【以下ネタバレ】
    家族とは、最愛と憎悪の綱渡りだと、作品を通して思った。
    ほんの一言で憎悪に傾き、小さな仕草で最愛に傾く。揺れに揺れながらも、細い綱の上を歩いてゆく。
    そしていつか、月日が流れ、思い出が積もり、今までの「揺れ」を踏まえて、どちらかに大きく体が傾く時がくる。
    1度、「憎悪」側に落ちたら、かけられた言葉が最愛でも、皮肉だと感じてしまうだろう。最愛側に落ちた別の家族

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    2025年05月15日
  • 悪寒

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    なかなか、最後の方まで、誰が犯人なのかわからなかった。人の増悪って、ここまで極端なことはないんだろうけど、妬みや嫉妬から、根強いものがあるんだろうと思う。

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    2025年05月14日
  • 翳りゆく午後

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    高校教師の父親が認知症で交通事故を……というとにかくしんどい展開。でも読み終わって1番に思ったのは自分の父親のことだったな。昔はどんな理不尽とも戦ってくれる人だと思ってたな。現実に気がつくのは妹の方が早かった。私は今も甘えっぱなしだけれど。

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    2025年04月29日
  • 追跡

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    誰が味方で誰が敵なのか、テンポよく繰り広げられるストーリー展開に一気に読んでしまいました
    面白かったです

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    2025年04月21日
  • 追跡

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    まさに追跡する者と追跡される者の緊張感が溢れる疾走感ある小説だった。

    冒頭に小説の人物相関図が記されていたので面倒な物かと危惧したが、たしかにこの相関図と共に読み進めると、放火殺人小児誘拐という複雑な事件の物語に没入できた。
    信頼と裏切りの繰り返しにより、読者も誰が正しいのか探っていく。
    コミカルな要素も含みながら、スピード感溢れる追跡の小説だった。

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    2025年04月19日
  • 追跡

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    読みやすいのに、読み応えもあった。
    複雑に絡み合った人間関係で、それぞれ、誰と誰が仲間なのか敵なのか、目的は何なのか先が気になった。
    最初から気持ちを入れて集中して読まないと、人物像を見誤ってしまいそうでした。
    『冷たい檻』の樋口さんが再登場した。

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    2025年04月12日
  • 追跡

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    東京都武蔵野市で住宅火災が発生。焼け跡から男女三人の遺体が見つかる…。警察小説かと思いきや裏組織や政界フィクサー、与党幹事長も登場して息詰まる展開に。「冷たい檻」の樋口も登場。この作者さん、こんな小説も書くのかとビックリするやら感心するやら、傑作。

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    2025年04月10日
  • 翳りゆく午後

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    とても主人公に共感出来る物語でした。
    何かあった時にあれこれ手を打とうと
    考えてしまい、泥沼にハマって行く。
    自分の立場、考えを脇に置いて瞬発的に
    やるべき事をやれる人が羨ましいです。

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    2025年04月04日
  • 仮面

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    題名の"仮面"を被った人間ばかり登場する話でした。誰しも仮面は被っていると思う。そう分かってるのだけど、この作品に登場する仮面を被った人間は、仮面を脱ぐと変な人間ばかり。読んでて、まともな人間は出てこないのか?もう嫌だ、と思ってしまうほど。たいていこういう変な人間ばかりだと私は読むのが苦になってしまう。読んでも読んでも先に進まないぐらい。
    でもこの作品は面白かった。なんかあっという間に読めた感じ。苦手な暴力描写もあったりしたけど、そんなに気にならなかった。一番面白いと思ったのが、こういうサスペンスには珍しい胸キュンもあった。そういうギャップもあり、私はこの作品好きです。

    この作品は何年か前に

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    2025年03月27日
  • 翳りゆく午後

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    ネタバレ

    伊岡作品、6冊目。人間ドラマを感じさせてくれる作家さん。今回も然り。主人公の敏明には、間もなく八十歳になる父・武がいて、一人暮らしをしている。市民講座の教師を務めている。最近物忘れがいどいが、運転免許証を返納しない。武の車に大きな傷。武は人を轢いたかかもしれないと伝える。さらに近くで轢ひき逃げ事件があったことを知って懊悩する敏明。武は事故を起こしたのか?実はこの物語は高齢者の交通事故の話しがメインではなく、敏明がこれまで家族を蔑ろにしてきた代償を払う作品だった。伊岡作品は単純にはいかないところが魅力。⑤

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    2025年03月27日
  • 悪寒

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    主人公の苦悩がうまく表現されており、ドンドン読める。最後にはどんでん返しとまでは言えないながらも仕掛けがあり、最後まで楽しめた。

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    2025年03月05日