伊岡瞬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
個人的には面白かったのに、何故こんなに評価が低いんだろう…というのを自分なりに検証。
まず戦慄のホラーサスペンスって書かれているけど、どっちかというとサスペンスミステリーという印象だった。
確かにホラーの様な怖いシーンはあるけれど、ホラー好き人が読んだら、たぶん拍子抜けして低評価になるのも致し方ないと思う展開である。
最初からミステリーだと思ってミステリー好きが読んでいれば、もう少し評価はマシだったのでは、と考えた。
私はホラーがあんまり得意ではないし、ミステリーが好きなので、程よく楽しめたからだ。
つまりこれはジャンルを間違えた、勿体ない結果である。…とも言える。
そのため高評価と低評価が乱雑している評価になってしまったのではないだろうか。
さて、これを踏まえて本編の話に進もう。
22年前、乙霧村で戸川稔という大男が豪雨の中一家5人を惨殺した上、自身も殺されるという凄惨な事件が起きた。生き残ったのは末の弟のみ。その事件を題材にノンフィクション作家・泉蓮は本を出版し大ベストセラーとなる。
そして現代。主人公・友里を加えた泉蓮が顧問を務める大学の文学サークルのメンバー6人は、廃村となっている乙霧村を訪れる。いわゆる聖地巡礼である。
ただの見学…と思っていた時、メンバー2人が考えたドッキリをキッカケに、謎の大男に襲われる事に。やがて天気は豪雨になり、まるで22年前の事件と同じような状況にメンバー6人はパニックになっていく。もしかして戸川稔は生きていたのか…!?
という第一部と、この事件を紐解いていくインタビュー形式の二部構成になっている。
第一部はホラー?サスペンス?っぽく
第二部はミステリーっぽい。
第一部は臨場感がヤバくハラハラドキドキ本当に恐くて一気読みをオススメします。
第二部は友里がこの事件の謎を解くために関係者にインタビューしていくスタイル。さすがミステリー作家。第一部の中に色々な伏線が隠れていて、話していく中少しずつ小出しにされて真実に迫っていく。
犯人を当てるのは難しくないが、それ以上の本ならではの驚きが隠れており見事にヤラレた。
そしてラストは不穏な空気を醸し出す。
さすがにここはホラーっぽかった。
さて、あなたはこの本をどう評価するのか…。
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Posted by ブクログ
ずいぶん久しぶりに伊岡瞬さん。かなり網羅的に氏の作品は読んできているので、良し悪しがあるのも承知のうえ。
そのうえで今作はかなり好みで面白かった。中盤少しだるいなと感じる作品ほど後半戦の興奮度が高く、とはいえドキドキというよりはドクンドクンとじわじわくる興奮がほんと堪らない。
作品群の中では瑠璃の雫もかなり好きなんだけど、それに匹敵するくらい好きだったなー。
ファンであるプロの作家さんに対しての感想ではないなと思いつつ、どうしてそんな緻密に計算されたストーリーを思いつくんだろうと。
氏のSNSもフォローしているので日常を垣間見つつ極上のフィクションを読む贅沢は今時ならではですな。
まだ積読が数冊あったかな。またどうしても外れない読書をしたいタイミングまでグッと我慢しつつ機会を伺う。 -
Posted by ブクログ
真壁刑事と宮下刑事の名コンビが復活。
今回は暗渠と特殊詐欺、そして警察の隠蔽というのがストーリーの重要な鍵だと思います。
心優しい高齢の女性の行動がまさか、あの様な悲惨な結末を迎える事になるとは思いもせず読み進め、伊岡作品にありがちな救いのない結末…。読んでいる私まで痛みが伝わってくる凄惨な場面は苦しくなるほど。
そしてこんな凄惨な事件があっても警察としては発表出来ないと判断した場合はとことん隠蔽するものなんでしょうか?恐ろしや〜
不公平感や鬱屈した不満がなくならない限り、特殊詐欺は減るどころか増えて行くという犯人の言葉。現実に事件の多さを目の当たりにして否定出来ないですね。改めて犯罪に巻き込まれないように気をつけなければと思いました。