沢渡あまねのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わかりやすいビジュアルと文章で職場の「あるある」が書かれている。
様々な「あるある」問題が書かれているが、すべての問題は複雑に絡み合い新たな問題に繋がっている。本書の章立ては「○丁目」という形で進んで行くが、正しくずんずんと問題のある職場の深部へ潜り込んで行く様だった。
全ての原因はコミュニケーション、確認不足に帰結している。
仕事の5つの要素(①目的②インプット③成果物④関係者⑤効率)に当てはめ、不明瞭な部分がないかの確認が必要だと感じた。自己判断自己完結はNG。
ビジュアルが非常にきれいでかわいく、まとまっているので、見直す時は絵のみを見返すだけでも充分価値がある。 -
Posted by ブクログ
開発ではなく運用チームからの視点で他部署を巻き込みながらカイゼンしていくストーリー
開発手法はウォーターフォールのままでアジャイルで良く使われるプラクティスやツールを用いて徐々に組織のエンゲージメントが高まっていく
読み物としても面白くて、ここ数年自分がやって来たことと重ねながらしみじみ読んだ。
自分達は通り過ぎてしまって当たり前に思える内容も多かったが、自分が取り組んでいた時期に読みたかった(周りにも読ませたかった)
説得より納得させる、0-1ではなく部分的に取り入れても良いというところに共感した。
業種や社風でカイゼンを諦めてしまった人にオススメ -
Posted by ブクログ
なぜか二項対立で語られがちなウォーターフォールとアジャイルを良いとこ取り的に組み合わせて導入することを提案する一冊。問題地図シリーズ著者とカイゼン・ジャーニー著者(越境というキーワードは今回も登場)の共著と聞けばミーハー心に「すげー!」となってしまうわけだが期待に違わぬ良書。小説パート→解説パートを刻んで繰り返す構成が読みやすい。個人的には振り返り手法のKPTに若干の煮詰まりを感じていたのでYWTやFun! Done! Learn!が印象に残った。強いて言えばコロナ禍で急速に普及しつつあるリモートワークを前提とした話も(全く触れられてないわけではないが)知りたかった。