あらすじ
アジャイル開発「最初の一歩」に好適!
ウォーターフォールとアジャイルは融合できる。
現場のリアルが詰まった、幸せな共存ストーリー。
過去アジャイルに挫折した人も、これなら大丈夫。
【本書のポイント】
・ストーリーでアジャイル開発の基本を学べる
・現場から目の前のことをどんどん解決していく方法が満載
・昔ながらの開発をしている会社でも、大企業でもできる
・開発に限らず、チームワークや部署間の連携にも効く
【アジャイルの効能】
・どんな現場でも使える
・変化に対応できる
・競争力が高まる
・カイゼンサイクルが回る
・組織がセイチョウする
・個人の力を活かせる
・協調性が生まれる
・部署の壁を越えられる
【あらすじ】
3月のある月曜日。大手精密機器メーカー、ハマナ・プレシジョン株式会社に勤める相良真希乃は、マーケティング部門から情報システム部門への異動を通達される。着任早々目にしたのは、見切り発車で問題だらけのシステム、地獄絵図のヘルプデスク、開発チームと運用チームの格差、融通の利かない上司、忙殺されイラ立つスタッフたち……。真希乃はなんとかしなければと思うものの、周囲は変化することに拒否反応を示す。そんなとき、ある勉強会でアジャイルと出合い、ウォーターフォールと共存できることを知る。「無力感」に包まれた現場を変える真希乃の挑戦が始まった。
★読者特典あり★
「登場キャラクター設定資料」をダウンロード提供!
※感想はハッシュタグ「#ここアジャ」で!
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「企業体質が根本的に変わらなければアジャイル開発はできない」という考えを改めさせてくれる本。
現場の小チームからでも、アジャイルの理念を少しずつ取り入れて共感者を作っていけば、やがて組織レベルでの改革にも繋がっていくかもしれない。必ずしも0 -> 1ではなく、時には0.5、0.7のアジャイルを目指すような寛容さと柔軟さを持って、チームと向き合っていきたいと思った。
Posted by ブクログ
タイトルと帯の文言を見た第一印象は「ウォーターフォールとアジャイルの共存がテーマ」という感じ。
実際の内容は、うまく機能していないプロジェクトをどう改善するかに主眼が置かれ、その過程でウォーターフォール開発を採用しているプロジェクトにアジャイル開発を「いいとこどり」していく方法の紹介、でしょうか。
アジャイル開発教本としては、知識に加えて導入事例を交えての紹介となるので、実践を踏まえた知識を得られるのは良いと思います。
以下2点はあくまで個人的な意見になるのですが……
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1点目は、プロジェクトが機能不全に陥っている要因は、開発手法に問題があるからではない、ということ。
本書の事例でも、機能不全の要因は明らかにコミュニケーション不足(特に部署間)。アジャイル開発はコミュニケーションを重視しており、コミュニケーションをとらざるを得ないやり方が多いため、結果として機能不全解消につながっていったと考えています。
なので、ウォーターフォール開発でも、要件定義や設計を行う場合はその作業担当者だけで考えず、実装担当や運用担当なども巻き込んで要求分析などができれば、本書序盤のような機能不全に陥ることは少ないと思います。
そうしたコミュニケーション活性化を促すスキーム作りも、プロジェクトマネージャの役割の一つなのだと、改めて気づかされました。
2点目は、安易に(特に新規プロジェクトにおいては)ウォーターフォール・アジャイル共存状態から始めない方が良いのでは?という点。
それぞれの開発手法のエッセンスを「なぜそのやり方なのか」を理解せずに導入すると、本質が抜け落ちて結果として「いいとこどり」にならず、むしろデメリットの集合体になるリスクがあります(実際にそうなっていたプロジェクトを経験したことがあります)。
異なる開発手法の一部要素を取り入れる場合は「どういう目的でこのやり方になっているのか」を関係者みんなが正しく理解したうえで、それを取り入れるようにしたいです。
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という感じで意見が分かれる点もあるかもしれませんが、プロジェクト管理について考えさせられるいいきっかけになりましたし、その点を抜きにしても、アジャイル開発導入のテキストとしてはかなりわかりやすい内容と思います。
全体的に表現もやわらかめで難しい言葉遣いも少ないので、新人やこれまであまりプロジェクト管理系の本を読んだことがない人にも薦めやすい気がします。
Posted by ブクログ
硬直した組織がアジャイルのプラクティスを取り入れながら柔軟性を手に入れていく姿を主人公の視点で描いたストーリー
ストーリーがあることで各プラクティスがどのような場面で活きるのかがわかりやすく、チェンジエージェントである主人公の真希乃の人間性もわかりやすいため読みやすい
主人公が外向的なキャラとして描かれているため内向的な主人公でも問題に気づいた自分から組織を変えていけるんだというようなストーリーラインの物語も読んでみたいなと思った
Posted by ブクログ
この本で言うところの「ウォータフォール」は「ウォータフォール開発をしてる組織」というよりは「死にゆく組織」のほうがピンとくるかも。
そんな組織の中で「死なずに」「生きていくために」奮闘するお話。
アジャイル開発でよく挙げられるベストプラクティスを『導入すれば問題解決』とはなっていない。
この「9割の現場のリアルと1割の理想」が絡み合った話の中では、現場の問題と、試行錯誤して道入したベストプラクティスの効用が、たまたま噛み合ったから数行の間で簡単に解決しているように感じるかもしれない。
けど実際は、読み手が置かれている現場現場で違うだろう。
もし、「死にゆく組織」の中で試行錯誤をしなければいけない状況の時には、この本を読み直してみるといい。
絶対の解決策などないけれど、よくある問題にはよく効く対処方法がいくつかある。それを教えてくれる本だと思う。
Posted by ブクログ
購入本。ストーリー仕立てのため、アジャイル開発の導入のシナリオがイメージしやすい。アジャイルでも計画はするし、必要なドキュメントは書く必要がある。新しいことは小さく始めてスピード感を持って回す。個の尊重。そして、信頼し合ったメンバーで「チームで働いているのだ」という感覚が重要なのだと再認識した。
Posted by ブクログ
出来るところ、やれるところからはじめる。
その中で自分たちに合う方法を見つけて、現場に落とし込んでいく。
それがパターンとなり浸透し、更に改善していければ、現場が良くならないはずがない。
Posted by ブクログ
非常に良いですね。アジャイルはカルチャーで、ウォーターフォールと二項対立ではないですわ。
Techの話がほとんどないのも好感持てます。ツールじゃないんだよね。
Posted by ブクログ
大事なのは何のプロセスを選択するか、いかに遵守するかではない。いかに目的地を定め、そこに共に向かうか
だ。そういった本質が詰まった小説形式の一冊。
タイトルにはガッツリ「ウォーターフォール」、「アジャイル」とあるが、本文中では意外なほどその言葉が出てこない。職場をニューノーマルにトランスフォームさせていくには?というのが主題のようにも思える。
芯の部分にはアジャイルソフトウェア開発宣言が確かに息づいているが、変化球といえば変化球。タイムボックスが出てこない(少なくとも前には)というのは、アジャイル本として捉えると異例ではある。
しかし、この現場で発生するであろう(していたであろう)リアルな課題を解決していくことにフォーカスしたストーリーを、私は全面的に支持する。ひとつのBe Agileの形がここにはある。
Posted by ブクログ
少し専門的だったけど、
このカタカナに興味がある人や、
勉強しないとなと考えている人には、
ちょうど良いレベルの本だと思う。
「相手のキーワードに飛び込む」
いい言葉を頂きました、
Posted by ブクログ
最近、「アジャイル開発」という言葉に会社で振り回されているので、敵を知るために(?)色々読み漁っている。。。
アジャイルな仕事のやり方を取り入れていくことで、仕事がうまくまわるようになった話。
今の仕事のやり方の中に、少しずつでも取り入れていけば、よい流れを作れるかも?という希望は湧いた。
一番大事で、できていないことは
「ふりかえり」
どうにかうまくできるようにならないかな。
①データを収集する
その期間に起こったこと。うれしかった、楽しかったことでもOK(Keep/Problem)
②アイディアを出す(Try)
③何をすべきかを決定する
場合によって他のフレームワークを使ってみるのもあり。
毎日のふりかえりはKPT
月に一度の戦略の練り直しはYWT
研修や道のことを実施した際にはFun!Done!Learn!
まずは自分ができるようにならないといけないので、
毎日…は’無理でも、週1で[振り返り]をしてみようと思う。
Posted by ブクログ
ウォーターフォールが主流の環境で、アジャイルの良いところを取りながら組織改革をしていくストーリー仕立ての内容のためとても読みやすい内容でした。
アジャイル初心者向け。
Posted by ブクログ
タイトルから想像される内容とは一致しないけど、読み終えると言いたいことは伝ってくるタイトルです。
ウォーターフォールの中でアジャイルを実現する前提であるが背景がウォーターフォールであるかどうかはわからないが、現場でアジャイルを体現する具体的なストーリーを見せてくれる。実際にやろうと思うと、そんなにうまく行くかどうかはチームメンバー次第かもしれない。
個人的には、アジャイルというものをある程度わかってきた人たちが改めてアジャイルとはなんなのかを再認識するのに有用な書籍かなと感じた。そういった点ではアジャイルになりたい人の理想が詰まった楽しいストーリーだった。
あなたやあなたのチームにとってのアジャイルが見つかる助けになるかもしれない一冊。
Posted by ブクログ
ここアジャ!
どの組織にもよく起こり得そうな事をストーリー仕立て、
わかりやすくシンプルに、具体例と詳細にまとめていただいてる書籍。
組織改変!働き方改革!が問題視される中で日々の緊急事態宣言も終わりが見えない状況。
直接の解決に向けてとはならないがこの考え方動き方は今後どんな難しい問題に対しても有効だと思いました。
Posted by ブクログ
アジャイルとウォーターフォールは対立関係ではなく、共存関係にある、ということを小説仕立てのストーリー+解説で違和感なく理解できる内容だった。
この本を読むと、アジャイルに対するイメージが「とにかく早くリリースするための開発手法」から、「じっくり対話して同じ方向を向くためのチームの在り方」に変わる。ステークホルダーがそれぞれ違う方向を向いて起きる軋轢が起きる前に防ぐ、起きてもその場で質すためのプラクティスが、結果的にアジャイルな組織を作り出すのだろう。
来週から早速自分の組織でも小さな一歩を踏み出してみたいと思える一冊だった。
Posted by ブクログ
開発ではなく運用チームからの視点で他部署を巻き込みながらカイゼンしていくストーリー
開発手法はウォーターフォールのままでアジャイルで良く使われるプラクティスやツールを用いて徐々に組織のエンゲージメントが高まっていく
読み物としても面白くて、ここ数年自分がやって来たことと重ねながらしみじみ読んだ。
自分達は通り過ぎてしまって当たり前に思える内容も多かったが、自分が取り組んでいた時期に読みたかった(周りにも読ませたかった)
説得より納得させる、0-1ではなく部分的に取り入れても良いというところに共感した。
業種や社風でカイゼンを諦めてしまった人にオススメ
Posted by ブクログ
なぜか二項対立で語られがちなウォーターフォールとアジャイルを良いとこ取り的に組み合わせて導入することを提案する一冊。問題地図シリーズ著者とカイゼン・ジャーニー著者(越境というキーワードは今回も登場)の共著と聞けばミーハー心に「すげー!」となってしまうわけだが期待に違わぬ良書。小説パート→解説パートを刻んで繰り返す構成が読みやすい。個人的には振り返り手法のKPTに若干の煮詰まりを感じていたのでYWTやFun! Done! Learn!が印象に残った。強いて言えばコロナ禍で急速に普及しつつあるリモートワークを前提とした話も(全く触れられてないわけではないが)知りたかった。
Posted by ブクログ
仕事のやり方を、周りを巻き込んで良いやり方に変えていく話。
あとがきの「虚しい論争」には共感しました(なんでアジャイル論者は"存在しない"ウォーターフォールを目の敵にしてるんだろね的な)。
だからこそ、この小説はウォーターフォールやアジャイルと関係なくてもよかったと思う。
Posted by ブクログ
ストーリー仕立てだったので期待したが、なんかモヤモヤしていいと思えなかった。
勉強会でスクラムマスターのかたに相談するのだけれど、無料…?なんで受けてんの?となった。
相談した人のアドバイスしか出てこなくて、イラストも最初の方だけ。
表紙は、あんな写真じゃなくて、せっかく登場人物のイラストあったんだから、主人公メインのビジュアルで作ればもっととっつきやすかったのに。
以前手に取った時はこんな内容だとは思わなかった。
Posted by ブクログ
ウォーターフォールとアジャイルをどう組み合わせるのか気になって読んでみた。
物語形式で進み、それに対する解説という形でアジャイルの手法が説明されている。
物語なので技術書に慣れていないない人にも、読みやすく理解もしやすい本であると感じた。
ただ、物語の内容が普遍的?(教科書みたい)なのかあまり共感を得ることが出来なかった。
内容も解説も丁寧だが、それ故にタイトルとの解離が大きい(本の帯紹介「ーこれが現場のリアルだ」)
面白いタイトルが故にもう少し物語をリアルに寄せて欲しいと強く感じた。(なんなら体験記でもいいぐらい)
解説だけをつまみ読みするぐらいなら良い本だと思いました。
Posted by ブクログ
評価が難しい。よく考えられた本だと思います。ですが、一般的なイメージである「アジャイル”開発”」をウォーターフォール型の組織の中でどう実現するのか?を期待して読む人は肩透かしになるので注意。『「アジャイル」は文化である』を啓蒙する本なので、舞台も開発チームではなく「運用チーム」なのが斬新であり、ミソです。なので、ウォーターフォール開発で品質監査をしているのでアジャイル開発が適用できないと悩んでいる人には直接的な答えは描かれておらず、むしろDevOpsの話のように感じる人が多いと思います。
『「アジャイル」は文化である』というのがキーメッセージであり、そのための本なので、入門には良いですが、それを超えて進みたい人には向かない本でした。