沢渡あまねのレビュー一覧
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ネタバレ自分がシステム開発をベンダーに依頼する側なので読んだ。
PMBOKやアジャイル開発周りの知識を理解した上で読むことをオススメしたい。この本の方が取っ付きやすいので先に手に取りそうだけど、この本は業務の流れを理解しているからこその「あるある集」。ひとつひとつの問題の解決策をズバッと提示しているわけではなく、「システム開発という島で起こってる渋滞」のを鳥瞰図で眺める本と言える。
シャドーイングという方法で、業務フローやマニュアル、仕様を作るのは試したいと思った。これならWBSや要件定義に不慣れなユーザーの炎上リスクを小さくできそうだ。 -
Posted by ブクログ
働き方をソフトランディングさせる必要があること。まさに同感。私が働く会社の制度はフレックスも入り、徐々に変わってきてはいるが、働く社員の意識が変わってないため、みんな苦しそうに仕事している。効率的に生産性を上げて仕事をすることは、自分の体のために、家族のために、そして最終的には会社のためにつながる。旧態依然の働き方がいかに非効率なものか、よく認識する必要がある。仕事終わりに飲んで帰る習慣も、日本の悪しき習慣のうような気がしてならない。遅くまで飲んで、翌日に通常どおりのパフォーマンスをあげようなど、不可能な話だと思う。うつ病を経験し、仕事に復帰してはいるが、つらいひはあるし、またいつ会社に行けな
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Posted by ブクログ
仕事は生き物
私達も生き物
「正論」や「べき論」をふりかざしてもどうにもならない。
キレイゴトだけの対策を並べ立てても駄目。
子供たちをルールで縛っても上手くいかない。夏休みの宿題を子供にやらせるためにあの手この手を使うように、仕事もあの手この手が必要。
という冒頭の記載に共感した。
法規制や急激なグローバル化で、日本の働き方改革が急務になる一方で、やり方を変えようとしない、面倒がる人達が立ち憚り、早く帰れ!でも作業は今まで通りの手順で!時間がない?何とか工夫しろ!という部下泣かせの指示が増えている気がする。
メンタル者をこれ以上増やさないために、業務改善をもっと全体で行う必要があると思 -
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「問題地図」シリーズの著者、沢渡あまね氏の本。
今何かと話題の「生産性」について、8つのステップで改善を提案する。
「職場の問題地図」「仕事の問題地図」をすでに読んでいたが、それらと同様、非常に分かりやすく書かれており、読書に馴染みがない方でも読みやすいと思う。300ページ超と、この手の本にしてはボリュームがあるが、その割にサクサク読める。図が多いというのもあるが、無駄なページ数稼ぎの図ではない。筆者の主張について、理解を助ける「ちょうどいい」図が挿入されている。
本文も「こういう問題が発生する」「こう対処する」「具体的にはこうする」という
要点で書かれており、余計な精神論・意味合い・背景の -
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p.100くらいまでは全部うちの会社も当てはまってるのでは…と悲しくなり、問題が根っこのように絡み合っているのを改めて感じた。
―すぐに辞めてしまう外国籍社員には熱いメッセージを上司が定期的に伝えていくことが重要。多くの外国籍社員は、会社に対する忠誠心は希薄ですが、個人に対しては強い忠誠心をはっきします。「自分を正しく評価し、期待をかけてくれる相手に対してできるだけ報いた」という気持ちは、日本人社員以上にもっています。(p.80)同期らを見ていて、これは日本人でも最近の若い世代には当てはまってきている感じがした。
―病気が病気を生む可能性
性格の変化、感情の変化、気力の低下といった、外見か -
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問題地図シリーズのマネージャー版。
耳に痛い話も書かれていて、確かにそうだ!
と思えることが事例としてグサグサ書いてある。
マネージャーって、ポジションがメンバーと少し離れて
いるように見えがちなので、コミュニケーションが
滞らないよう自分が配慮しておく必要があるが、
多忙だからという言い訳で積極的にケア出来ない。
プロジェクトにおいては、どれだけ正しい情報が
タイムリーに展開されるか、決断すべきときに決断して
いるのかといったことが大事で、それをするためにも、
事実の確認や決断するためのネタ収集に奔走する必要が
ある。それも結局はコミュニケーションなので、
マネジメントの大半はコミュニケ -
Posted by ブクログ
沢渡あまね氏の「職場の問題地図」を読むついでに、一緒に買ってしまおうと思い購入。
「職場の問題地図」は、属人化や仕事のプロセス共有の問題、仕事の客観的定量化等に言及する内容だったが、こちらはタイトルのとおり、職場=組織よりは仕事=個別タスクに重点を置いて言及した内容。
どちらの本も…というか、この「問題地図」系の本はどれもそうだが、帯や折り返し、「はじめに」の文をちょっと見ただけで、かならず思い当たることがある人ばかりと思う。
サービス残業という文化がごく自然に存在する社会で働く我々には、実に惹かれる、共感できるフレーズばかり目につく。
内容も悪くはない。
軽い内容なので物足りなさはある