沢渡あまねのレビュー一覧
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移動時間にサクッと読める内容。
深く考えて読むというよりは、共感できる事が多いので、高速で読んでも全く支障がない。悪く言えば、引っかかる事もないので、頭に残り難いというのは残念。ファストフードみたいになってしまったが、クオリティの高いセットメニューではある。
ワークプレイスアナリティクスで仕事量を分析し、成果を上げるための課題を提言。一対一の交流の重要性、人脈の多い上司の部下はモチベーションも上がる、部門間コラボが多い程付加価値は上がりやすい、会議を主体的に設定する機会が多い人は優秀など、それらをアンケート等のデータで示す。図解も分かりやすく、有料セミナーを受ける位の価値はある。ただ、なん -
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評価が難しい。よく考えられた本だと思います。ですが、一般的なイメージである「アジャイル”開発”」をウォーターフォール型の組織の中でどう実現するのか?を期待して読む人は肩透かしになるので注意。『「アジャイル」は文化である』を啓蒙する本なので、舞台も開発チームではなく「運用チーム」なのが斬新であり、ミソです。なので、ウォーターフォール開発で品質監査をしているのでアジャイル開発が適用できないと悩んでいる人には直接的な答えは描かれておらず、むしろDevOpsの話のように感じる人が多いと思います。
『「アジャイル」は文化である』というのがキーメッセージであり、そのための本なので、入門には良いですが、それ -
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テレワーク、週休3日制、仕事が終わったら帰ってもいい制度など、自分が働く会社に導入してみたい制度がたくさんある。でも、タイトル通り「で、どこから変えたらいいの?」状態だったのでこの本を読んでみた。
その視点で読むと参考になるのは1章のグローバル化と3章の完全出社主義のところ。少子高齢化による労働人口の減少と、全国平均1時間14分にも及ぶ通勤によって生産性が下がる問題を、どう解決していくかが書かれている。
自分が今日からでもできることは、自分の部署をよく知ること。誰が何をやっているか、何のためにその業務をするのか、このチームは何が得意で何が不得意なのか。基本的なことなのに、恥ずかしなが -
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ネタバレ優先度不明、スケジュール不明、何を期待されてるのかがわからない、などのモヤモヤは生産性とモチベを下げる。
見える化する。
ゴールイメージ共有で必要なリソースがわかる。
ビジョンやポリシー共有で動きやすくなる。
丸投げしないで権利は渡す。
言うことコロコロ変えずに信頼し合う。
情報共有でスムーズに。
不安→不満になる。
情報共有が無いと二度手間、頑張りどころを間違える。せっかく頑張ったのにやる気が無くなる。
意識合わせより、景色合わせ。
なんのため?
何が必要?
期限や提出先は?
協力者は?
コストや人員は?
上司部下ではなくパートナーへ。
いつものやり方、で部下も学ぶ。
指針は必要。 -
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腰が重くなるテーマを読みやすくまとめた一冊。「働き方改革」という言葉が浸透してきているからか、若者や女性に向けたような可愛らしく読みやすいビジネス書が近年増えているように思います。
「業務改善」が必要な理由、そしてそれを阻むモノへの対処法などがおおまかに書かれており、「今のままじゃ何か良くない気がする…」という「何か」に気づくことができる、まさしく現在地を確認するための地図を開くような気持ちで読めばいいかと思います。
個人的には「業務改善を阻むモンスター」の章にひたすら共感でした(笑) 組織内の仕組みだけでなく、最も繊細で書きづらいであろうヒトについても言及されているところから、著者の -
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・ポイント、アクション
仕事意識を変える。以下を意識する。
仕事は下記要素で成り立っている。
目的
その仕事は何のために、誰のために行うのか
インプット
その仕事を進め、成果物を生むためにどんな情・材料・ツール・スキルが必要か
成果物
生み出すべき完成物あるいは完了状態は?期限は?提出先は
関係者
巻き込むべき関係者、協力者は?インプットはだれから入手すべき?成果物は誰の為?
効率
その仕事のスピードは?生産量は?コストは?人員は?歩留まり(不良率)は?
仕事に関しては以下を整理しておく
・どんな専門性があるのか
・何が得意なのか
・どんな仕事でどんな実績を残してきたのか
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職場の問題地図
あまねキャリア工房 代表の沢渡あまね 氏の著書です。
業務改善、オフィスコミュニケーション改善士の肩書で活動されています。
ワークライフバランスの向上を掲げつつも、実現できていない日本企業は多いです。
それらがなぜ起こるのか、どうすれば対策できるのかを簡潔にまとめた「あるある」です。
入社、2、3年目の方が読むのが、一番良いかと思います。
チームや部課のみんなでワークショップとかができると理想だと思います。
【本書で学べること・考えること】
- ワークライフバランスの改善ができない理由
- 手戻りが多いことの原因と対策
- 無駄な会議が多い原因と対策
- 業務プロセスの -
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タイトルの通りの本
業務改善における問題の発見からソリューション導入までの実行難易度的な谷の深さを認識してその谷をどう攻略するかのヒントを与えてくれる本。
内容は地に足をつけてて思わず「わかる〜」といいたくなるものばかり。現場でコンサルをしているノウハウの賜物だろう。
組織の改善には立場(インセンティブ)が異なるステークホルダーがいるために猪突猛進・恒常論的な「カイゼンだー!」は出来ませんよ、これはこういう仕組みがあるからですよ、と俯瞰できる。
組織や業務改善がミッションになりがちな経営企画、人事総務や経営者が読めば自分の取り組みの課題を見つめる機会になるし、そうでない人が読んでも上述 -
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#システムの問題地図
あまねキャリア工房 代表の沢渡あまね 氏の著書です。
日産自動車、NTTデータなどで、システムを発注する側、作る側を経験し、その経験から問題点をまとめた一冊です。
【本書で学べること・考えること】
・SIerでの問題点あるある。
=> 正直、暗い気持ちになるのでSIerで働きたいとは思えなくなる
・ユーザー側の問題点
- ベンダーへのリスペクト不足
- 目的が不明確(誰のため、何のため、廃止基準)
- 無駄にハイスペック(例外まで要件に入れがち)
- 丸投げ、スキル不足(システム管理部門、購買部門)
- 運用軽視
- 提案の横流し、期限を守らない