沢渡あまねのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
チームプレーが得意な人たちの共通項をあぶり出した1冊。
天才的なカリスマ性や飲みニケーションに頼るのではなく、権力や役職・金銭的インセンティブなどの一過性の動機形成を利用するのでもなく、技術として誰とでもうまく仕事をする方法を示唆している。
▼「ゴールイメージ」を相手によって調整する。
見ている景色がバラバラだと、協力は生まれにくい。
まず大事なのは、3方向地図を描くこと。 「自分たち」「顧客」「社会」の3者にとってのメリット(三方よし)を可視化する。→相手によって『良し』を使い分けられるようにする。
・未来のプレスリリースを描く
プロジェクトが成功した時の記事を先に書いてしまい、ワクワクする未来を共有すると、リーダーもメンバーも方向性を理解しやすく、各メンバーが「どこに向かっているか」をズレなく共有することができる。
・物語の整合性を見直す
ゴールを達成するために、必要なことを因数分解し、どのようにすれば達成するのかを言語化し、実行する。
ゴールに対して行動がズレていれば、リアルにゴールイメージが描けなくなり、メンバーが心の底から行動に集中できなくなる。
▼冷ややかな視線を淡々と取り除く。
自分や自分たちだけで盛り上がっていると、「何やってるの?」と冷ややかな目で見る人物がでてくる。
彼がキーマンであり、そして協力的でなければ、たとえそれが面倒であっても巻き込むことで成果を上げられるようになることを忘れてはいけない。あの手この手で巻き込む。
・巻き込むための文脈(ストーリー)を作る
彼が孤立することを極力防ぐ。互いの利害や期待をつなぎ合わせる共通のストーリーを描くことで、協働感を生む。
彼のキャリアのイメージを共に描く。
チームメンバー各自の成長やその後のキャリアを、共に語りあう。
期待値を真剣に伝える。
・ナラティブの溝に橋をかける
相手の動機や価値観を理解し、自分側の目標を押し付けない。まずは相容れない立ち位置にいるんだ、という認識から始め、それでも理解しようと懸命になる。
下請け扱いせず、対等なパートナーとして接する。
最初からガチガチの公式活動にせず、まずはゆる~く付き合いを増やし、ハードルを下げる。
・余白を大切にする
関係性や創造性につながる「余白」の重要性を理解し、意図的に設計する。
▼体験と成長振り返りポイントを創って、不安を解消する。
口先だけでなく、実績や体験をもってして、信頼関係を構築する。
・小さい目標と、達成への振り返り・称賛
いきなり大きく動かず、小さな成功体験を作って「これならできるかも」と思わせる。
振り返りの習慣化。経験を単なる反省で終わらせず、学習サイクルが実ったからこその結果であると理解させる。
・全体の進捗を共有する
短期評価だけでなく、中長期での成長・変化を捉え、組織がいまどのように変わっているか、変われているかを、ゴールイメージの経過として振り返る時間を設ける。
前進している!という感覚を、全員が持てるように努力する。
~余談~
チームがうまくいかないのは、やる気の問題ではなく、
(1)純粋な力量不足
(2)ゴールイメージと物語の共有不足
(3)振り返り不足
であるパターンがほとんど。(2)は上手に使えないリーダーが多く、それでは小規模でもチームプレーは生まれにくい。
(1)だけに注目せず、(2)→(3)ができる人は、チームプレーに深みをもたらす。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『「すぐに」をやめる』を手に取ったきっかけは、成果や結果ばかりを要求する現代企業の体質に疑問を感じていたからだ。本書は二部構成で、第一部では「ネガティブ・ケイパビリティ(不確実さや答えの出ない状況を受け入れる力)」の欠乏が引き起こしている事例を紹介し、第二部ではそれを組織に落とし込むための具体的アプローチを20項目提示している。 読んでいていくつか刺さる点はあったが、事例として挙げられていた会社については「そんな会社ならさっさと辞めて転職した方が早いのでは」と思ってしまった。また、仮に本書の指摘通り「ネガティブ・ケイパビリティの不足」が原因だとするなら、20項目をすべて導入するには膨大な時間がかかりそうで、現実的には転職のほうが早いと感じたのも事実である。とはいえ、第二部のアプローチにも学びはあり、特に「成果と変化のマトリクス」の考え方は興味深かった。 一方で気になったのは、経営陣や社長、社員の視点は本書で扱われていたものの、「株主の視点」が十分に論じられていなかった点だ。個人投資家でも企業に資金を投じられる現代において、株価や投資判断にネガティブ・ケイパビリティがどのように関わるのか、そして株主にどう説明すれば受け入れられるのか、といった点についてはもう少し議論が欲しかった。最終的なゴールを株主に置きつつ、その前段階として経営陣・社長・社員の合意形成を通じてネガティブ・ケイパビリティを浸透させていく、というのも一つの道ではないかと思う。 また、第一部の事例と第二部の20項目がどのように対応しているのかがやや分かりにくかった。第二部で各アプローチと対応する事例にもう一度言及してもらえれば、理解が深まったと思う。さらに驚いたのは、想像か実例かは不明だが「社員教育にまったく予算を出さない会社」が存在するという点だった。
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Posted by ブクログ
少し前の本ということもあり、リモートやAIが発達した今はまた別のtipsがあるだろうと思う。
つまるところ、仕事を早く終わらせるには、
・優先順位を整理する
・出戻りを少なくするために、他者との認識をすり合わせる
・先読みをする(上司の予定把握、次に起こるだろうことの予測、など)
あたりなのかなと思う。
その上で、以下の考え方はとても勉強になった
☆受けた仕事を5つの要素で整理する
→他者と認識合わせができ手戻り防止&段取り整理ができる
①目的: 何のためにやるのか?
②インプット: 成果物のためにどんな準備が必要なのか
③成果物: 何をどのように納品したらゴールなのか
④関係者: 巻き込む人、関連する人は誰か
⑤効率: どのぐらいの時間かけるものなのか