沢渡あまねのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ羽田空港の雑貨屋兼本屋で平積みされてたので、ちょっと気になって衝動買い。仕事でありがちな問題、課題をピックアップし、それがなぜ起きているか、その問題によってさらにどのような問題が生じてしまうか、という点が主に紹介されている。
惜しいなー、と思うのが、せっかくたくさんの問題をピックアップしておきながら、具体的な解決につながるようなヒントや、実際に解決に導くことのできたグッドプラクティスの紹介がそれほど多くないこと。章立てとしては10個の問題を挙げ、1章ごとに1つの問題の発生原因とその解決策を紹介しているが、章によって解決策の密度というか、現実味がけっこう違う。そして、「そこんところ、もうちょい詳しく知りたいんだけどなー」というあたりで章が終わってしまう。勿体ない。
もちろん、あらゆる職種で発生している同種の問題に対して、画一的な解決策があるわけではないし、そんなものがあるならばそもそも、問題がそれほど長引くことも悪化することもないわけで。簡単に解決しないからこそ問題だ、と言われればそこまでなのだが、それでも本として読ませるのなら何か実践的な解決策を出してほしいな、というのが人の常。
文体からしても少しライトな切り口の本ではあるので、あまり「ちゃんとした答え」を求めること自体が不適切なのかもしれない。あーこういうことあるよね、この問題が起きてるのはうちだけじゃないんだ、ぐらいのテンションで読むのが正解かも。 -
Posted by ブクログ
個々人の働きをデータにより量と質で可視化する。生産性を改善する目的だが効果的に利活用できているのか?
データ化することに関して、全く意味がないとは思わない。
むしろ、非常に有効だろうと思う。
例えば、活躍しているハイパフォーマー社員のデータを観測することで、他者とどんな異なる動きをしているのか?
そんな具体的比較が出来るだけでも、マネジメント側に気付きがあるだろう。
しかしながら、実情はなかなか困難だ。
それは人事側のスキル不足も正直大きい。(私のスキル不足という固有の問題だが)
さらに、システムを管理する人事側の負担が大きいのも現実的な課題である。
なかなかデータというのは不思議なもので「数字で見れば一目瞭然だろう」と思っても、案外と読み解く人によって解釈にブレが出たりする。
「10点満点中5点」と出た場合は、「多い」と思うのか「少ない」と思うのか?
当然実点数だけでなく、他者と比較したり平均値と比べたりするのだが、それでも調べれば調べるほど迷子のように深みにハマる時がある。
この辺も永遠の課題であるが「もっと上手くできないものか」と常日頃悩んでいる。
定型化された業務であればあるほど、数値化して生産性を計ることは分かりやすい。
しかし今の状況でそういう業務が社内にどれだけあるのか?
特にこれからの時代はAI化が益々進んでいく。
数値化しづらい「人間ならでは」みたいなものの価値が高まるのは間違いない。
この状態で科学的アプローチがどこまで有効かは、その時になってみないと分からない。
あくまでも個人的な感想かもしれないが、そんな悩みを私(今まさに人事で働いている)が抱えているということも補足しておきたい。
非常にレベルが低くて申し訳ないのだが、科学的アプローチで分かりやすく結果が出たのが、社内のペーパーレス化だった。
これもさらにレベル低い話であるが、ペーパーレス化がDX上で大きな一歩になることは案外本質であるため、少しでも話が進展して安堵したというので印象に残っている。
もちろん「紙を無くすことがDXの本質か?」と疑問に思う人も多いとは思う。
しかしながら、今までの仕事の発想を全く変えて「全部紙を無くす」という極限まで突き詰めたことで、結果的にその後のDXの施策がすんなり入っていったのは確か。
「本当にそんな単純な話?」と疑うかもしれないが、結局「簡単なことほど難しい」という典型事例ではないかとさえ、今でも感じてしまう。
この事例も含めて、見極めが非常に困難なのだ。
人事側でその見極めを背負うことは、社内の人事部の力関係にもよるし、周囲の理解力にもよる。
ペーパーレスは絶対に必要だったのに、効率性以前の問題で「絶対に今までの仕事のやり方を変えたくない人たち」が、案外と多数存在したことも事実である。
コロナ禍だったからこそ「各人事の施策を無理矢理進められた」という側面も正直大きい。
社内で改善したいことはまだまだ多数あるが、今後どこまで実施出来るかは分からない。
効率化&生産性向上の歩みを止めるつもりはないが、困難は続くだろうことも想像している。
どれだけスピード感を持って、本気でやり切るかが非常に重要だ。
そうでないと、もう今の会社は生き残れない。
これだけ急激に社会自体が変化している中で、その変化について行けなければ負けるだけである。
そういう意識を今の経営陣がどれだけ持っているのか。
「あと数年だけ、つつがなく過ごせれば」と考えている人も現実的にはいると思う。
しかしその考えは確実に命取りだ。
断固たる決意と実行力が、今こそ必要なのだと思う。
本書を読んで1点だけ「当社の状況はさらに変化しているな」と感じたところがある。
「無駄な会議は止める。そして会議時間はとにかく短くする。会議コストも可視化する」という部分。
書いてあることはその通りの部分が大きいのだが、当社の場合は「会議(というか打ち合わせや議論)」が増えている傾向がある。
それは「解決しなければならない課題」が山積しているためだ。
「課題が見えているなら、解決のための実行をすればよいのでは?」と思うだろうが、そんな単純な話でもない。
解決しづらい課題ほど先送りにされ、結果山積みになったという状況なのだ。
そもそも正解がないために、1人の判断ではなく多くの知恵を使ってこの時点での最適解を求める必要性がある。
そのためには、どうしても「議論」が必要なのだ。
しかも1回の議論で結論が出ることは少ないし、そもそも議論し尽くすためには相当な時間の確保が必要となる。
「会議は30分以内」などを強制的に当てはめると、いつまで経っても結論が出ないことになってしまう。
こういう部分はデータ分析だけではどうしても計れない。
まだまだ社内では、課題解決のための議論が足りていない。
早めに結論を出して、実行して行かなければならないのに。
この辺も含めて、人事部としての大きな悩みなのである。
(2023/7/30日) -
Posted by ブクログ
他の作品もそうだけれども、この著者の本は、業務効率化と言うお題がそうなのかもしれないけれども、やはりどこかでちょっと聞いたことがあるようなことが多くてね。
後はそれほど期待せずに読んだ。
とは言え、これでは感想にならないので
出社前提の時代から、リモートとのハイブリット、あるいはフルリモートの働き方が出てきているのだから、新しいスキルを身に付けましょうと言う趣旨で書かれている。とは言え、リモートにのみ通用するスキルではなく、これまでの出社全体の時以上に1人になってくるようなスキルを漏らさず書いたと言う印象が強い。
その中で印象に残ったのは、自分の仕事の種類に応じて、出社日リモートか涙はどの時間帯が1番パフォーマンスが出やすいのかを意識しておくと言うこと。
言われてみると、自分ももうかなりの年数回8行目携わっているので癖なり、時間ていうのも出てきているはず。いちど書き出してみようなと。
ほか、気に入ったフレーズは成果重視より変化重視。
細かいところだが、出社は悪でリモートこそが好ましい。働き方、みんな妹に収束すべきと受け止められ来れない表現もあるのは多少気になった。 -
Posted by ブクログ
本文より"「管理」といっても、3つの意味がある。Management、Control、Administration "
仕事柄、子どもに関わる業務のアシスタントをよくしている。
この本を自分の職業に置き換えると、きっとリーダー(つまり、マネージャー)にこの3つをすべてやってもらうのではなく、たとえばControlはリーダーにやってもらって、それ以外のふたつに対してアシスタントとして責任を持つとか、
アシスタントもマネージャーの一員として、役割をうまく分担するべきということ。なのだろう。
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ティーチングとコーチングの使い分け。
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読んでいくうちに、読み方によっては、子育て/教育とか、夫婦関係(夫に対して?笑)とかにも使える一冊なような気がしてきた………。笑 -
Posted by ブクログ
評価が難しい。よく考えられた本だと思います。ですが、一般的なイメージである「アジャイル”開発”」をウォーターフォール型の組織の中でどう実現するのか?を期待して読む人は肩透かしになるので注意。『「アジャイル」は文化である』を啓蒙する本なので、舞台も開発チームではなく「運用チーム」なのが斬新であり、ミソです。なので、ウォーターフォール開発で品質監査をしているのでアジャイル開発が適用できないと悩んでいる人には直接的な答えは描かれておらず、むしろDevOpsの話のように感じる人が多いと思います。
『「アジャイル」は文化である』というのがキーメッセージであり、そのための本なので、入門には良いですが、それを超えて進みたい人には向かない本でした。 -
Posted by ブクログ
テレワーク、週休3日制、仕事が終わったら帰ってもいい制度など、自分が働く会社に導入してみたい制度がたくさんある。でも、タイトル通り「で、どこから変えたらいいの?」状態だったのでこの本を読んでみた。
その視点で読むと参考になるのは1章のグローバル化と3章の完全出社主義のところ。少子高齢化による労働人口の減少と、全国平均1時間14分にも及ぶ通勤によって生産性が下がる問題を、どう解決していくかが書かれている。
自分が今日からでもできることは、自分の部署をよく知ること。誰が何をやっているか、何のためにその業務をするのか、このチームは何が得意で何が不得意なのか。基本的なことなのに、恥ずかしながら現状感覚だけで働いていたのでコツコツ職場で進めていこうと思う。
現状の働き方の問題点をあげて、その問題に対して制度や現場でできる解決策を示していくというわかりやすい構成に加えて、かわいいイラストもあって非常に読みやすい。一つ一つの働き方の問題が一冊の本になってもおかしくないものを広く取り上げてるので、人によっては浅いと感じるかもしれない。この本で解決したい職場の問題を見定めて、また別の本で深堀りしていくという使い方がよい。