三川みりのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ついに完結してしまったー。
続きを書くと知った時はこんなに嬉しいことがあっていいのかと。時が経って、好きな物語が再び動き出すなんて素敵な出来事でした。
この、激しさが水面下にありつつの、表面化は少ない描写がなんとも心地いい。
この章は大きな流れとして父親の痕跡を探る物語だったけど、その中で生き方を葛藤する妖精たちがたくさん出てきて。人生でも長くてどう生きるかなんて上手く考えられないのに妖精として生まれて、長い長い時間を出会ったり別れたり、楽しんだり悲しんだり。
純粋な彼らがどうか穏やかに過ごせますようにと祈らずにはいられないお話でした。
フラウはこれからどのくらい生きるんだろう。
ローガンと -
Posted by ブクログ
今回は謎の男ギルバートの正体を探るべく、彼の誘いに乗ってみるアン・シャル・ミスリルたち。そしてまんまと罠にはまりますが、もちろん持ち前の正義感が上手く発動して、悲しいハッピーエンド。力の有るものに寄りかかりすぎる愚者を知らされます。さあ、ついにギルバートの○○がわかる次巻。楽しみだ。次はどんな仕掛けが待ってるんだろう?シュガーアップルはいつも~~編っていうサブタイトルでまとまった巻の塊があるんですが、これは「銀砂糖師の家」だそうです。うーん?家から遠くて帰れない日は続くけど、結果そこにおちつくのかな。夫婦になってシャルのたがが外れて楽しいけど、早く本当に穏やかな日々を迎えて欲しいです。あ、小説
-
-
-
Posted by ブクログ
七夜を共にすると正式な妻となる儀式の途中で師匠の下に返された千樹。自分の力は役に立つはずなのになぜ、放り出されるのか?しかも刀火を好きな自分の気持ちにも気づいてしまう。絵師試験の途中で刀火を守るため試合放棄したので放り出されたら王宮に戻るすべはない。そんな中弟宮の綾峰から嫁入りとして宮廷に来ることを持ち掛けられ、危うい橋を渡る。鬼の手はどこに行ったのか。なぜ魔王の力が強まっているのか、どうやって鬼を払うのか。物語はクライマックスへ。
なんか、ようやくラブラブになるのかと思いきやまだまだなんです。千樹がまじめすぎなんだよね。次巻以降、もっとニヤニヤしたい。 -
-
Posted by ブクログ
日本の平安時代のような世界。しかし魔界がそばにあり、取り込まれると国を亡ぼすくらいの魔王が異界から出てくる。主人公・千樹は今は上東国にいるが、元々は上北国の下位の姫だった。父が魔王に飲まれ、国が滅びたのだ。一緒に逃げてきた姉の阿樹は上主の仮妻となり、千樹は絵師の弟子となった。魔界への入り口は成る絵と呼ばれる、生きた絵が入り口となることがあり、現世で描けるものはいない。しかし、過去の成る絵の封印が解けると魔王の素質のあるものが飲まれてしまう。
魔王素質のある第一王子暁宮が千樹の隠された能力を見抜いて居抜きで側におこうとするあたりから話が始まる。展開は読めるものの主人公たちのまっすぐな思いがおもし -
-