三川みりのレビュー一覧
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ついに恋人同士になったアンとシャル。
まだまだお子さまなアンをからかって、楽しんでる風なシャルだけど、まぁその反応までも愛おしいとか思ってんでしょうね。ごちそうさまです。
そんな二人をあざ笑うように、ハイランド王国では砂糖菓子の原料となる銀砂糖がなくなろうとしていた。
それにいち早く気づいたのは、奇しくも砂糖菓子職人見習いの妖精たちだった。
国王からの直々の命令を受け、ヒューたちと調査に乗り出すアンたち。
辿り着いた結論は、すでに去年の凶作からこの終末劇は始まっていて、その打開策の鍵を握るのは、やはり、妖精たちだった。
そもそも銀砂糖は、妖精たちが作った奇跡よね。
それを人間が、妖精の尊厳 -
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銀砂糖妖精を育てること。
銀砂糖子爵を始めとするルルの最後の弟子たちの想いと、
同じ砂糖菓子職人でありながら
妖精は、自分たち人間が使役するものだという常識から
なかなか工房へ見習いとして妖精を入れることに難色を示す各工房。
唯一、ペイジ工房だけが、
シャルやミスリル、ノアとの交流があったためか、
柔軟な態度を示しているのみ。
銀砂糖妖精の素質があるものを効率よく探すため、
妖精商人と交渉すべく、
灰の狼と仇名するギルド長の元へ赴くアンたち。
そこで出会ったのは、再びのラファル。
ただし棺のなかで、眠っているのだが……
ほら〜!やっぱりしんでないやん〜。
憎まれっ子世にはばかるて言うやん -
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ネタバレ今回、銀砂糖子爵の名において王城へ招聘された
各流派の代表となる職人と、無所属のアン。
そこで知り得たことは他言無用と最初にココン!と大きな釘を刺されます。
王国が500年の永きにわたって抱えていた秘密ですから、そりゃ釘も特大になるわけです。
ルルは500年の間、
人間にしか伝えられないという歯がゆさ、悔しさを
いったい何回味わい絶望してきたのだろうか。
しんどかったろうな。
妖精を「使役する」という言葉に包んだ奴隷制度にアンが感じる違和感は
おそらく現代日本に住む私たちと同じもの。
人間と妖精とが種族を超えて手を繫ぎ合う日はくるのかしら。くるといいな。
今、わたしが習っている習い事で壁 -
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新聖祭に飾るための砂糖菓子を朝から晩まで
わき目もふらずただひたすら作り続けていたペイジ工房の面々。
なのに、やはり一筋縄ではいかなくて。
前巻ラスト、アンとシャルが聞いた悲鳴は、
シャルに異様なまでの執着を見せるラファルに襲われた
前職人頭のものだった。
鋭利な刀傷は眼球まで達し、左目は失明の可能性が強いという。
砂糖職人にとって、手と同じくらい大事な目。
ラファルを連れてきたブリジットも、罪の意識に苛まれます。
シャルを手に入れるためにアンを軟禁したラファル。
シャルや他の妖精たちの片羽を手に入れ支配し、
寒村を襲って、人間を奴隷のように使役しようと考えます。
初代妖精王の遺志を継ぐのは -
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アンとペイジ工房の愉快な仲間たち。
新聖祭の砂糖菓子を作る、栄えある仕事を任されたペイジ工房だったけれど、
新聖祭の砂糖菓子は一つではないため、
作業には大きな場所が必要で、
なおかつペイジ派本工房は王都からは馬車で移動しなければならない位置にあったため、
教会を通じて、王都にほど近い場所にある大きな場所を借り受けられることになったけれど、
それが、長年打ち捨てられたままになっていた古城。
いかにも夏の風物詩のアレが出そうです。
で、出ました。
まぁ、祟るとかそういった部類ではないのが唯一の救いでしょうか。
そもそも、迫りくる年の瀬、恐るべきタイトな納期(それを守らないとリアルに干からびる -
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ジョナスの人でなし度が上がってない……?
っていうか、腐れ縁なんですね。
シュガーアップル・フェアリーテイルの第二弾。
銀砂糖師にはなれなかったアンは、いまだジリ貧、いえ清貧生活真っ只中。
救いは、旅を共にしてくれるシャルとミスリルがいること。
銀砂糖子爵のヒューに才能を買われ、彼の城で修行を持ちかけられるも
それはなんか違う、とお断り。
そんな折、王都近郊のフィラックス領を治めるアルバーン公が
彼の望みどおりの砂糖菓子を作った者に
多額の報奨金を出すと聞いたアンは、フィラックスへ向かうのでした。
ティーンズ文庫ということもあって
全体的にソフトな印象で、そんなに酷いことも起きないよねと、 -
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ネタバレ面白いよ~と聞いていたので読んで見た。まあまあ。期待通りで期待以上じゃなかったのが残念。やっぱ十二国記のほうが好き。あと烏のほうとか。まだ1作目だから、読み進めばおもしれ~ってなるのかな。
ファンタジーとミステリー。
ミステリーは誰がどうやって殺したか?
容疑者少ないし、意外性も無い。動機や経緯についてはでしょうな具合。
龍鱗はどこにある?も、まあそうですか、という感想。もっと箱について調べようよとは思ってた。観察する時間が少なかった。でもしょうがない。ミステリー小説無い世界だもんな。
日織が神に挑み、そして、自分の望みが叶わなければ滅べば良いというスタンスは非常に好感が持てる。烏や十二国 -
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