三川みりのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
アンとペイジ工房の愉快な仲間たち。
新聖祭の砂糖菓子を作る、栄えある仕事を任されたペイジ工房だったけれど、
新聖祭の砂糖菓子は一つではないため、
作業には大きな場所が必要で、
なおかつペイジ派本工房は王都からは馬車で移動しなければならない位置にあったため、
教会を通じて、王都にほど近い場所にある大きな場所を借り受けられることになったけれど、
それが、長年打ち捨てられたままになっていた古城。
いかにも夏の風物詩のアレが出そうです。
で、出ました。
まぁ、祟るとかそういった部類ではないのが唯一の救いでしょうか。
そもそも、迫りくる年の瀬、恐るべきタイトな納期(それを守らないとリアルに干からびる)を前に、
怪奇現象怖いとか言ってるヒマはすぐになくなるので、いいんですけれど。
強大な王国の影には、哀しい出来事が隠れているものです。
アンとシャルの淡い恋は、
本人たち同士だけが気づいていないという、いつもの感じの両片想い。
そして、ブリジットが連れてきたグラディスの正体に、
ますます暗雲が立ち込めているようです。 -
Posted by ブクログ
ジョナスの人でなし度が上がってない……?
っていうか、腐れ縁なんですね。
シュガーアップル・フェアリーテイルの第二弾。
銀砂糖師にはなれなかったアンは、いまだジリ貧、いえ清貧生活真っ只中。
救いは、旅を共にしてくれるシャルとミスリルがいること。
銀砂糖子爵のヒューに才能を買われ、彼の城で修行を持ちかけられるも
それはなんか違う、とお断り。
そんな折、王都近郊のフィラックス領を治めるアルバーン公が
彼の望みどおりの砂糖菓子を作った者に
多額の報奨金を出すと聞いたアンは、フィラックスへ向かうのでした。
ティーンズ文庫ということもあって
全体的にソフトな印象で、そんなに酷いことも起きないよねと、ある意味安心して読めました。
おそらく、直前に読んだのが十二国記で
血なまぐさいものだったせいでしょうね。
しかし、ティーンズ文庫と侮ることなかれ。
また夜ふかしして読み切ってしまいました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白いよ~と聞いていたので読んで見た。まあまあ。期待通りで期待以上じゃなかったのが残念。やっぱ十二国記のほうが好き。あと烏のほうとか。まだ1作目だから、読み進めばおもしれ~ってなるのかな。
ファンタジーとミステリー。
ミステリーは誰がどうやって殺したか?
容疑者少ないし、意外性も無い。動機や経緯についてはでしょうな具合。
龍鱗はどこにある?も、まあそうですか、という感想。もっと箱について調べようよとは思ってた。観察する時間が少なかった。でもしょうがない。ミステリー小説無い世界だもんな。
日織が神に挑み、そして、自分の望みが叶わなければ滅べば良いというスタンスは非常に好感が持てる。烏や十二国記にもいたし、86にもいた。ほんと世の中腐ってるもんな。
まあもうすこしあくせくしようよとは思った。
あと不津とのやりとりで相互理解出来ない相手だと理解するまでの時間がかかったのが、幼いなと思った。人と関わって来なかったもんね、仕方ない。
もう少し欲得まみれた人間とも渡り合えるキャラが好み。
悠花の正体は声が出せない時点で、わかってしまって、ワクワクが無かったし、こいつももうちょっと勉強とかしてきなよと思ったし27歳と19歳か、年の差は、男女だったら逆だよなあと思ったが、作者はそこ狙ってる?
しかし、27歳には見えない仕事ぶりのような。うーん。
一族の男は自動的に官僚、女は龍の声が聞ければ一族の者として誰かの妻になれるという世界。反吐が出る~。滅べ~。しかしその価値観でやってきたのだから、日織の考えが異端で理解されないのもわかるはずなのになあ。不津とのやりとりは世間知らずさを感じてあまり好きじゃない。
貨幣の概念が無いめちゃくちゃ牧歌的な国家なの面白い。純粋培養。カルトじゃん。カルトだった。
これ、ラストはどうなるんだろう。あの世界全体を治めるのか、歴史の真実を暴くのか。龍とまた再契約して終わりとか?
薔薇王の葬列もアニメで見ていたので、まああんな感じで覇道を突き進んで欲しい。
あと読んでないが侍女の物語もこんな風にヘドが出るような感じなのかなと想像した。
物語ではおぞましさを描きつつも綺麗に掃除して欲しいな。 -
Posted by ブクログ
理美は、立后式に向け朱西から厳しい皇后教育を受け、立后式で和人に蔑みの心を持つ伊文亮の妨害にもめげず、機転を利かし難しい問答を切り抜ける。
鳳家に出入りする朱西を問いただそうと出かけた理美に伊文亮の凶手が迫るが寸鉄に救われる。寸鉄は大けがを負う。なんと理美の作った料理のにおいで意識を取り戻すが、朱西は既にとんでもないことを企てていた。
とまあ、筋だけ言うと目まぐるしいのだが、それぞれの登場人物の思いが詳細に描かれ、読みごたえがあるのだ。寸鉄の生い立ちも明かされ、その立ち位置も変わってくる。朱西も思い切ったことをする。決して、理美をあきらめていないのだ。 -
Posted by ブクログ
4人の姫妃が王の横に並ぶ式典が近づいてきた。誰が皇帝のすぐ横に並ぶかで争いが起きそうなのだ。和の国から来た料理が得意な理美と食学博士の朱西は、毎晩4人に料理を出すことになる。4人のことをよく知って、それに合った料理を出そうと奮闘する理美。しかし、式典に必要な蓮花散華宝玉が盗まれてしまい、理美に疑いがかかる。この後の解決のところが感動的だ。理美のおかげで、だれもが事情を抱えていることを知った4紀妃たちが、互いに手を取り合うのだ。若き皇帝の式典での序列の問題の解決法もいい。普通は醜い争いが常態の紀妃たちを、皇帝を支える臣下としてしまうのだ。これも、理美の働きがすべての根源だ。こういうのはいい。