あらすじ
風光明媚な尾道に暮らす中学2年の鈴川有季(すずかわゆうき)は、ある日、奇妙な自動販売機を発見。100円玉を投入すると、大量の本と、その後ろから老人が現れた。本に埋もれた屋敷を終活整理する目的で始めたらしい。しかし、「どんな本にだって、救われたり感動する奴はいる」と熱弁する彼の言葉に有季の人生が動き出す――少年と、本をこよなく愛する老人との出会いを通して描く友情と恋と家族の物語。
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Posted by ブクログ
住宅街に現れた謎の自販機。いかにも手作りで、売っているのは本。どんな本が出てくるのかわからない。最近は書店でも、書名やカバーをあえて隠して売っていることもあるから、それと似ているけど、この自販機の場合は、売ることが目的ではない。家の中に有り余っている本を処分したいという男が中にいる。処分というよりも、適切な人に勧めたいという願望があるのだと思う。適当に選んで渡しているようでいて、その時々で適切な本になっている。まぁ、物語のためではあるのだけれど、人は本から色々なメッセージを受け止めているんだとも思う。
Posted by ブクログ
謎の本の自販機(怪しい手作り)にうっかり100円いれてしまい、自分が要らない本だけ人に押し付けたい家主と関わるようになった中学生の有季。ただ、へんなおじさんの押し付けてくる本は何故か有季の今の悩みにマッチしていく。
老人と海
ひざまずいて足をお舐め
ハゴロモ
岳物語
有季はかわいくて頭が良い設定なのに、何故かちょっと判断力が甘い行動をとってて、ばかなの?と思わせる事が多く、気持ちが入らなかったけど、そこが気にならなければ、中学生にオススメです。
Posted by ブクログ
優しいというか、とてもやわらかい文章。
とげとげギスギスしていない、まるくて穏やかな世界だ。
七曲さんみたいな人が近所にいたら面白いだろうな。
気難しそうだから、ゆっきーと違って私では仲良くなれないだろうか。
このアプリに集うような本好きには大人気になりそうだけど笑
尾道は行ったことがないけど、海が身近にあるのは憧れる。
一度行ってみたいなあ。
終盤どうなることかと思ったが、作者が湊かなえでなくて良かった。
主人公は愛される子供でいてほしい。
続巻もあるようなのでぜひ読みたいと思う。
Posted by ブクログ
屋敷が本で埋まった偏屈なお爺と中学生男子。私だったら知り合えたら嬉しいお爺さんだけど…ほんとにいたらちょっと怖いw
グインサーガ、全巻持っていけ(しかも只で)とか!言われてみたい~!!!本好きさんだから状態もよさそうだし。
ただし行く度に自分の部屋が今度は本で埋められていくw
Posted by ブクログ
予想してたよりオオゴトなエピソード。
先に読んじゃったシリーズ2作目くらいの落ち着いた感じの方があってるように思うけど、主要人物の紹介としてはインパクトがあってよかったのかも。
各話に登場する本に興味が湧く本です。
3作目もあるよね?