【感想・ネタバレ】龍ノ国幻想1 神欺く皇子(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

神の眷属である龍が支配する龍ノ原では、女たちは龍の声を聞く。その能力をもたず生まれた者は闇に葬られる理。異端の一人である日織はその身を偽り男として生き、皇尊崩御にあたり次期皇位を目指す。命の尊厳を守る国に変えるために――皇位を狙う男たちの野望渦巻く闘いに日織は勝ち得るのか。そして日織の二人の妻たちを待ち受ける運命とは。壮大なる男女逆転宮廷物語、開幕!

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Posted by ブクログ

久しぶりにとても面白いと思えた本。
龍の声を聞けない女性は言葉にできないほどひどく差別される。
そんな国で龍の声を聞けない女性が男として生き、王を目指す。
その場その場の決断や覚悟にとても心揺さぶられます。
続きが楽しみ♪

1
2022年08月06日

Posted by ブクログ

久しぶりの一気読み。
マイブーム「龍」なので、たまたま手に取り正解‼️
一巻だけでも完結している。
十二国記が好きな方にお薦めしたい。

0
2025年09月19日

Posted by ブクログ

男女と龍の声を聞くかどうかで
隔離されたり遠ざけられたり
最悪命を奪われる可能性も高くなる。

なんて最悪な国なんだ!!って怒りもあるけど
そうなった背景には複雑な歴史があって
国を守るためって誰もが思ってるし
仕方ないのかなぁと思う気持ちもある。

だけど
そんな運命を変えようと色々偽りながら
の時が来るのを待ち続けて
運命に立ち向かっていく日織が格好よくて
私は何があっても日織たちを応援する!

日織が皇尊になって平和な国になって欲しい。

0
2024年10月09日

Posted by ブクログ

龍の声を聞くことができない女性は14の歳に追放される。そういう子をこの国では遊子(ゆうし)と呼ぶ。遊子である主人公、日織は生きるため、遊子にまつわる令を変えるため男として生き、皇位を狙う。皇位は代々男のみ。女であること、それも遊子であることは、絶対にバレてはいけない。日織の願いは叶うのか。

「男女みたいな主人公がかっこいいなぁ」くらいの感覚で手に取った一冊。大当たり。
ファンタジーとミステリーとアドベンチャー(?)のバランスが大変良く、ハラハラドキドキ、
そして最後のページの文書がカッコ良すぎる。
世界観にあわせ漢字の読みが古語っぽくなっているが、各章ごとにルビが振り直されるので後半はすんなり入ってくる。1巻を読んだら2巻に行かずにはいられない。楽しみ!

0
2024年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初の数ページをパラパラ読んで暫く放置してはや数ヶ月…
ようやく本腰を入れて読み始めたら後悔…!
なんでもっと早く読まなかったんだろうと(´・_・`)
おもしろすぎた!!

ただの男女逆転ファンタジーではなく、
差別や区別を題材?にした壮大な物語。
きっと遊子も禍皇子もその暗喩かな?

登場人物も皆それぞれ味がある。

月白のまさかの展開にびっくり…
好きなキャラクターだったのに…

続きが気になる、2巻買ってて良かった(*¨*)

0
2023年03月07日

Posted by ブクログ

テンポよく展開が進んですごく良かった!
でも、漢字の読み方にいまだに慣れなくて、これなんて読む?って前に戻ったりして読んだ
続きも期待!

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2023年01月15日

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ネタバレ

おもしろい〜!!
男女逆転異国ファンタジー。

生まれもった特性だけ『異端』とされる不条理に立ち向かう主人公。
主人公の生き様、覚悟、ときおり垣間見える人間味。とても好きです。

主人公の周り固める2人の妻や教育係も、それぞれにまた背負ったものがあって、ひとつひとつ明らかになるにつれて、ページをめくるスピードが上がる上がる…笑笑

日織は、悠花は、どうなるのか…。
この後の展開も非常に楽しみです!!

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2022年11月09日

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めちゃくちゃ面白かった!!差別や古い因習に命を賭して挑む主人公がかっこいい。支える面々もそれぞれ魅力的。次巻が非常に楽しみ。

0
2022年10月28日

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ネタバレ

存在を観葉に認めると口にしながらも、自分たちとはけして交わらないように徹底的に区別したいのだ。彼にとって彼女たちが、忌まわしいから。自分とは別の存在としたいのだ。

生まれ持った特性だけのために受ける理不尽について、考えさせられた。その「区別」になんの正当性があるのか。区別される側の身になって考えるという想像力の欠如。
幸いなことに、自分はそんな区別をされた経験はないと思っているけど、知らず知らずのうちに、そんな区別をしていないか…ということを考えさせられた。

話はとてもおもしろく、どんどん読み進められたけど、名前の読み方が途中でわからなくなる…。
2巻も読むのが楽しみ。

0
2022年05月15日

Posted by ブクログ

面白かった!
一見ややこしい設定が活かされた物語。
謎もその解決も最後は見事な一本道に。
この夫婦が今後どうなっていくのかとても楽しみ。

2022.4.3
53

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2022年04月03日

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神の眷属、龍が住まう龍ノ原。
そこで皇族の女性は生まれながらに龍の声を聴く。
その能力を持たぬものは異端とされ、排除される。
その運命に抗う者の、命を賭した物語。

ものすごくおもしろくて、一気に読んでしまいました。
中華風な、古来日本風な、それでいて幻想的な世界観も素敵だし、登場人物の見た目も、人柄も最高にいい。
皇位を狙う中で出されたお題、想定外の出来事に翻弄されつつ、根底にあるマイノリティに対する差別の是非を問う眼差しにはっとさせられたのです。

生まれながらに多数派でない者は、差別され、区別されても仕方がないのか。蹂躙され、排除されても、構わないのか。
そんなはず、ない。けれど、これはそれが当たり前とされる世界。人類の歴史が脳裏を掠めます。

異世界の物語でありながら、普遍的な題材を内包していることで、言葉が心に刺さるのです。

令和の新ファンタジーシリーズ、読めてよかった。大好き。

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2022年03月04日

Posted by ブクログ

龍の棲まう地、龍ノ原。
そこに住む人々のうち、皇の一族に連なる女性は龍の声を聞くことができる特性を持つ。
声を聞くことができない女性は遊子(ゆうし)と呼ばれる。翻って男性で声を聞く者は禍皇子(まがつみこ)として、いずれも闇に葬られる定め。
生まれ持った特性で命を決められることの理不尽を打ち砕くため、
日織皇子は重大な秘密を抱えて、皇位を目指す。

遊子や禍皇子は現代の差別の比喩だと強く感じる。
遊子への不津王の態度や考え方と同じような人は、悲しいかな現代日本に少なからず存在するであろうことは想像に易くて。
なにが寛容な態度だ。傲慢以外の何物でもないじゃないか。
不津王に対して、ふんぬ〜!と鼻息が荒くなる。

人死にも出るサスペンス色もありつつ、日織の秘密が暴かれちゃうの?!とドキドキするファンタジー。
安倍智里さんの八咫烏シリーズにも通じるところがあるかも。
続きも楽しみなシリーズです!

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2022年02月19日

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三川みり作品、男女逆転、ファンタジー……私の好きな要素が詰め込まれた作品でどうして2巻出るまで存在を知らなかったのか悔やまれます…

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2022年02月19日

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海に囲まれた央大地は、一原八州からなり、その中心の龍が住む一原の龍の原の物語。皇尊が亡くなり、次の座を狙う日織には秘密があった。皇族の女子は龍の声を聞くことができ、聞けない女子は遊子と呼ばれ忌む存在であり、隔離され適齢になれば他国に嫁に出される。が、その実は殺されるのであった。日織の姉も遊子として殺された。日織も遊子であったが、男として偽り皇子となったのだ。逆に、男で龍の声を聞けるものは、禍皇子として忌む存在でもある。
遊子を家に隠しているのを見つけ出して脅迫し、関係を迫る卑怯な者も出てくる。この物語は、人間の勝手な決めつけで差別される者たちを描く優れた物語なのだ。現実の差別の比喩としての遊子や禍皇子なのだと思う。
次の皇尊が決まるまで龍の原に雨が降り続き、81日で水の中に沈んでしまう。候補は3人。皇尊になるためには、特別な箱に入れる龍鱗を見つけなければならない。いろいろな事件が起こって、物語はますます緊迫感を増していく。

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2022年01月22日

Posted by ブクログ

造り込まれたファンタジーの上に、ひとつの能力を以って異端と言えるのか?異端だったとして、排除されても仕方がないのか?という問いが重なって、濃厚で面白かった。
女性ながら妻を二人娶り、しかも年下の愛らしい娘とミステリアス美女という贅沢な取り合わせで、ヅカファン的にも楽しかった。過酷な運命なれど……
れからがいろいろあるんだろうなと思われるので続刊楽しみ。

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2021年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙がヒロインとは思わなかったぜ……。凛々しすぎか。いや、ヒロインであってヒロインではないわけだが。

古代日本風ファンタジー。龍とタイトルにある割にはあまり出て来なかったので、次以降に持ち越しかな? 

宝塚が似合うと思った。

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2021年10月30日

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印象的な文
「あなたは、わたしたちを救えるかもしれない」「わたしたちのために、あなたは皇尊になれ」
伏線があり驚くような展開があるためファンタジー好きの人だけでなくミステリ好きの人にも読んでもらいたい一冊。
帯の「命懸けの嘘をつく男女逆転ファンタジー」はまさしく本書の内容を一文に要約しているように思う。


ネタバレ
不津に月白を殺される。
悠花は禍皇子だった。

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2025年08月01日

Posted by ブクログ

初読みの作家さん。本屋で表紙に惹かれて。何処かで読んだようなエピソードが織り混ざった雰囲気のお話ではあったが、龍が出てくるだけで、面白さ3割り増しだからな〜。今のところ6巻まで続くようなので、期待を込めて星4かな。この物語の世界では、女性だけが龍の声を聞ける。この法則に当てはめれば、声が聞けない女性と、聞ける男性は人にあらず…になる訳だよね。普通って何?誰が決めるの?今の世も龍の世も、変わらんね。

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2024年03月21日

Posted by ブクログ

フォロワーさんから面白いと伺ったので積読から取り出してきて読んだ。
私は龍が好きだ。男装も好きだ、そして女装も好きだ。好きなものづくしのファンタジーすごく好みで面白かったです!!!

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2023年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

十二国記やら男女逆転劇やら色んな要素入ってて、既視感は有るけど、読みやすくて一気読み

日織のバックボーンから余り人前に出られないのは仕方ないのかもしれないけど、皇尊を目指すならそれなりに人脈作りとかの努力はしないと、お宝探ししないなら負け確定みたいなのはダメなのでは?

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2023年05月08日

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途中まではそこまで入り込めなかったけど、後半にいくにしたがって、目が離せなくなる。
そしてラストの怒涛の展開には、ゾクゾクした。
続きが気になり過ぎる。

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2023年04月24日

Posted by ブクログ

龍の声が聞こえないというだけで殺された姉の無念を晴らし,また自分も聞こえないために殺される運命を変えるため,日織皇子は皇尊となる決意のもと20年待ち望んでいた時を迎える.龍の原と八州でできた央大地という龍の棲む国.遊子,禍皇子の設定が男女逆転の宮廷を生み出した.
始まったばかりで、日織皇子と悠花皇女のその後が楽しみだ.

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2023年01月29日

Posted by ブクログ

この手のシリーズものの1巻は大体世界観の紹介と主要人物が出揃うまで話が単調だったりするのですが、面白かったです。
表題とイラストから中国っぽいファンタジーなのかなと思って読み始めましたが、どちらかといえば長屋王とかが出てくる奈良時代の感じで、名前の感じもその時代を浮かべると頭に馴染み易かったです。
話の展開は終われば想像つきやすいのですが、気にさせないのは作者さんの筆力だと思います。
偶然手に取ったのですが、この作者さんに出会えて嬉しいです。

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2022年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いよ~と聞いていたので読んで見た。まあまあ。期待通りで期待以上じゃなかったのが残念。やっぱ十二国記のほうが好き。あと烏のほうとか。まだ1作目だから、読み進めばおもしれ~ってなるのかな。

ファンタジーとミステリー。
ミステリーは誰がどうやって殺したか?
容疑者少ないし、意外性も無い。動機や経緯についてはでしょうな具合。
龍鱗はどこにある?も、まあそうですか、という感想。もっと箱について調べようよとは思ってた。観察する時間が少なかった。でもしょうがない。ミステリー小説無い世界だもんな。

日織が神に挑み、そして、自分の望みが叶わなければ滅べば良いというスタンスは非常に好感が持てる。烏や十二国記にもいたし、86にもいた。ほんと世の中腐ってるもんな。
まあもうすこしあくせくしようよとは思った。
あと不津とのやりとりで相互理解出来ない相手だと理解するまでの時間がかかったのが、幼いなと思った。人と関わって来なかったもんね、仕方ない。
もう少し欲得まみれた人間とも渡り合えるキャラが好み。

悠花の正体は声が出せない時点で、わかってしまって、ワクワクが無かったし、こいつももうちょっと勉強とかしてきなよと思ったし27歳と19歳か、年の差は、男女だったら逆だよなあと思ったが、作者はそこ狙ってる?
しかし、27歳には見えない仕事ぶりのような。うーん。

一族の男は自動的に官僚、女は龍の声が聞ければ一族の者として誰かの妻になれるという世界。反吐が出る~。滅べ~。しかしその価値観でやってきたのだから、日織の考えが異端で理解されないのもわかるはずなのになあ。不津とのやりとりは世間知らずさを感じてあまり好きじゃない。

貨幣の概念が無いめちゃくちゃ牧歌的な国家なの面白い。純粋培養。カルトじゃん。カルトだった。

これ、ラストはどうなるんだろう。あの世界全体を治めるのか、歴史の真実を暴くのか。龍とまた再契約して終わりとか?

薔薇王の葬列もアニメで見ていたので、まああんな感じで覇道を突き進んで欲しい。
あと読んでないが侍女の物語もこんな風にヘドが出るような感じなのかなと想像した。
物語ではおぞましさを描きつつも綺麗に掃除して欲しいな。

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2022年05月08日

購入済み

楽しめた!

 もともとはこの作者の他のライトノベルを読んでいたので、あらすじ見てすぐ買いました。こちらはややシリアスですが、この作者独特の登場人物の内面の強さや葛藤の描き方、藻掻きながら羽化するような心の成長が眩しくなります。
私もしっかり生きたい!って思わせてくれます。

#切ない #ドキドキハラハラ

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2022年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白くて一気読み。
よくある設定だけど、ある意味それが読みやすさとなっていて良いし、展開も面白い。
悠花の正体も、月白の行方も今後の展開を考えるとなるほどー、そうするのがベストなのかと納得。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

★4.5 オススメ!
日本の古代を舞台にしたすめらみことをめぐるファンタジー。
話はわかりやすく、登場人物も多すぎず、物語がグダグダしていなくてどんどん進むので、楽しく読み進めていったら先が気になって止まらなくなってあっという間に読み終わった。

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2022年01月18日

Posted by ブクログ

世界の成り立ちとしてら、十二国記を感じざる得ないが、ファンタジーとはこうゆうものだろう。
世界観がしっかりしており、続きが気になる。
ただ、なかなか漢字の、読み方が特異で、慣れるまで読みにくかった…

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2022年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議な話だった。

読後感は悪くないが、言葉にするのは難しい。この物語を読んでいると、男だとか女などとかは些細なことに思えてくる。
そもそも人間は皆同じで、男女の性差も「個性」であり「特性」なのだろうか。男であること、女であることは、その人を形作るあまたの要素の一つに過ぎないのかもしれない。
壮大なスケールで、展開される物語りは日本のはるか昔、古代神話時代を彷彿とさせる。
女性ながら男として天皇に即位した主人公。「彼」が妻として娶った先代の皇女が実は男だという設定は、とりかへばや物語を思わせた。
先が読めないと書かれている方がいたが、それはあまり感じられなかった。が、夫婦のこの男女逆転劇だけは私も衝撃を受けるほど意外だった。
内容はかなり深刻なものなのだが、淡々とした筆致からかえって重厚かつ緊迫した雰囲気が伝わる。
手に汗にぎるという感じでもないのに、不思議な吸引力で気がつけば魅せられて読み進んでいるといつた感じだ。
語彙の乏しい自分としては、何とも不思議な世界へ導かれた感じとしか言いようのない読後感だった。作品としては、大変良く考えられ作り込まれた世界観を持つといえる。
先が気になるという点でも、魅力的な作品なのでは。

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2021年10月15日

購入済み

ヨミオワッテシマッタ

大事に大事に。一気に読むのはもったいないので、通勤中など時間の制限のある時だけ読みました。ドキドキが止まらず、謎の答えを知りたいような、知ってしまうと終わってしまうジレンマの中で。今後どのような展開になるのか?また、楽しみに待ちます‼️

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2021年09月15日

Posted by ブクログ

そうきたか〜!
男女逆転宮廷物語と銘打つファンタジー
第1巻に当たるが、これだけで完結もしてる。

龍が実存し、龍に認められたものが
世界の長・皇尊として君臨する龍ノ原。
女は生まれながらに龍の声を聞くことができ
できぬものは「遊子」として虐げられている。
先代皇尊の娘で「遊子」の日織は
生まれた時から男として育てられてきたが
皇尊が崩御し、叔父や従兄と跡目を争うことに。
はたして日織は、出自を知られずして
皇位を奪うことができるだろうか。

異世界ファンタジーの常として
世界のことわりやら人間関係やら
名前やらを飲み込むまでは時間かかったけど
叔父が殺害され、その犯人探しも加わってから
俄然ペースアップしました!
女の身を隠しつつ2人も妻を娶ったけど
そこにもまた驚くような展開が。
丁々発止のやりとりにワクワクしたわ。

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

龍とその声を中心に繰り広げられる壮大なファンタジーで、ワクワクしながら読みました。それぞれのキャラクターの決意や矜持に胸を打たれ、次の展開が楽しみです!

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2024年10月08日

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