【感想・ネタバレ】龍ノ国幻想1 神欺く皇子(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

神の眷属である龍が支配する龍ノ原では、女たちは龍の声を聞く。その能力をもたず生まれた者は闇に葬られる理。異端の一人である日織はその身を偽り男として生き、皇尊崩御にあたり次期皇位を目指す。命の尊厳を守る国に変えるために――皇位を狙う男たちの野望渦巻く闘いに日織は勝ち得るのか。そして日織の二人の妻たちを待ち受ける運命とは。壮大なる男女逆転宮廷物語、開幕!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最初の数ページをパラパラ読んで暫く放置してはや数ヶ月…
ようやく本腰を入れて読み始めたら後悔…!
なんでもっと早く読まなかったんだろうと(´・_・`)
おもしろすぎた!!

ただの男女逆転ファンタジーではなく、
差別や区別を題材?にした壮大な物語。
きっと遊子も禍皇子もその暗喩かな?

登場人物も皆それぞれ味がある。

月白のまさかの展開にびっくり…
好きなキャラクターだったのに…

続きが気になる、2巻買ってて良かった(*¨*)

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2023年03月07日

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ネタバレ

おもしろい〜!!
男女逆転異国ファンタジー。

生まれもった特性だけ『異端』とされる不条理に立ち向かう主人公。
主人公の生き様、覚悟、ときおり垣間見える人間味。とても好きです。

主人公の周り固める2人の妻や教育係も、それぞれにまた背負ったものがあって、ひとつひとつ明らかになるにつれて、ページをめくるスピードが上がる上がる…笑笑

日織は、悠花は、どうなるのか…。
この後の展開も非常に楽しみです!!

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2022年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

存在を観葉に認めると口にしながらも、自分たちとはけして交わらないように徹底的に区別したいのだ。彼にとって彼女たちが、忌まわしいから。自分とは別の存在としたいのだ。

生まれ持った特性だけのために受ける理不尽について、考えさせられた。その「区別」になんの正当性があるのか。区別される側の身になって考えるという想像力の欠如。
幸いなことに、自分はそんな区別をされた経験はないと思っているけど、知らず知らずのうちに、そんな区別をしていないか…ということを考えさせられた。

話はとてもおもしろく、どんどん読み進められたけど、名前の読み方が途中でわからなくなる…。
2巻も読むのが楽しみ。

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2022年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙がヒロインとは思わなかったぜ……。凛々しすぎか。いや、ヒロインであってヒロインではないわけだが。

古代日本風ファンタジー。龍とタイトルにある割にはあまり出て来なかったので、次以降に持ち越しかな? 

宝塚が似合うと思った。

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2021年10月30日

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ネタバレ

十二国記やら男女逆転劇やら色んな要素入ってて、既視感は有るけど、読みやすくて一気読み

日織のバックボーンから余り人前に出られないのは仕方ないのかもしれないけど、皇尊を目指すならそれなりに人脈作りとかの努力はしないと、お宝探ししないなら負け確定みたいなのはダメなのでは?

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2023年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いよ~と聞いていたので読んで見た。まあまあ。期待通りで期待以上じゃなかったのが残念。やっぱ十二国記のほうが好き。あと烏のほうとか。まだ1作目だから、読み進めばおもしれ~ってなるのかな。

ファンタジーとミステリー。
ミステリーは誰がどうやって殺したか?
容疑者少ないし、意外性も無い。動機や経緯についてはでしょうな具合。
龍鱗はどこにある?も、まあそうですか、という感想。もっと箱について調べようよとは思ってた。観察する時間が少なかった。でもしょうがない。ミステリー小説無い世界だもんな。

日織が神に挑み、そして、自分の望みが叶わなければ滅べば良いというスタンスは非常に好感が持てる。烏や十二国記にもいたし、86にもいた。ほんと世の中腐ってるもんな。
まあもうすこしあくせくしようよとは思った。
あと不津とのやりとりで相互理解出来ない相手だと理解するまでの時間がかかったのが、幼いなと思った。人と関わって来なかったもんね、仕方ない。
もう少し欲得まみれた人間とも渡り合えるキャラが好み。

悠花の正体は声が出せない時点で、わかってしまって、ワクワクが無かったし、こいつももうちょっと勉強とかしてきなよと思ったし27歳と19歳か、年の差は、男女だったら逆だよなあと思ったが、作者はそこ狙ってる?
しかし、27歳には見えない仕事ぶりのような。うーん。

一族の男は自動的に官僚、女は龍の声が聞ければ一族の者として誰かの妻になれるという世界。反吐が出る~。滅べ~。しかしその価値観でやってきたのだから、日織の考えが異端で理解されないのもわかるはずなのになあ。不津とのやりとりは世間知らずさを感じてあまり好きじゃない。

貨幣の概念が無いめちゃくちゃ牧歌的な国家なの面白い。純粋培養。カルトじゃん。カルトだった。

これ、ラストはどうなるんだろう。あの世界全体を治めるのか、歴史の真実を暴くのか。龍とまた再契約して終わりとか?

薔薇王の葬列もアニメで見ていたので、まああんな感じで覇道を突き進んで欲しい。
あと読んでないが侍女の物語もこんな風にヘドが出るような感じなのかなと想像した。
物語ではおぞましさを描きつつも綺麗に掃除して欲しいな。

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2022年05月08日

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ネタバレ

面白くて一気読み。
よくある設定だけど、ある意味それが読みやすさとなっていて良いし、展開も面白い。
悠花の正体も、月白の行方も今後の展開を考えるとなるほどー、そうするのがベストなのかと納得。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議な話だった。

読後感は悪くないが、言葉にするのは難しい。この物語を読んでいると、男だとか女などとかは些細なことに思えてくる。
そもそも人間は皆同じで、男女の性差も「個性」であり「特性」なのだろうか。男であること、女であることは、その人を形作るあまたの要素の一つに過ぎないのかもしれない。
壮大なスケールで、展開される物語りは日本のはるか昔、古代神話時代を彷彿とさせる。
女性ながら男として天皇に即位した主人公。「彼」が妻として娶った先代の皇女が実は男だという設定は、とりかへばや物語を思わせた。
先が読めないと書かれている方がいたが、それはあまり感じられなかった。が、夫婦のこの男女逆転劇だけは私も衝撃を受けるほど意外だった。
内容はかなり深刻なものなのだが、淡々とした筆致からかえって重厚かつ緊迫した雰囲気が伝わる。
手に汗にぎるという感じでもないのに、不思議な吸引力で気がつけば魅せられて読み進んでいるといつた感じだ。
語彙の乏しい自分としては、何とも不思議な世界へ導かれた感じとしか言いようのない読後感だった。作品としては、大変良く考えられ作り込まれた世界観を持つといえる。
先が気になるという点でも、魅力的な作品なのでは。

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2021年10月15日

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