あらすじ
龍ノ原(たつのはら)に攻め入る附孝洲(ふのこうしゅう)軍から逃れた日織(ひおり)は、八洲に二つの三国同盟を成立させ、奪還する策を講じる。約定を結ぶため各々の国に三手に分かれ、日織は附道洲(ふのどうしゅう)へと向かう。だがその道中、原因不明の体調悪化に苛まれる。龍ノ原を離れたことで、龍の怒りにより下された罰なのか。漸く附道洲に臨幸するも、何故か国主から面会を拒まれてしまう。命賭す皇尊(すめらみこと)の旅路に待ちうける応(いら)えとは。
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Posted by ブクログ
このシリーズは基本的に後味が悪いような人間臭い描写が少なく、問題が起きる→解決する、がフラットに続くことが多いけれど、
そこが最大の魅力に感じます。
程よくハラハラしたい、でも悲しい気持ちになりたくない、という私にぴったりでした。
キャラクターもみんな魅力的で、イライラすることが少ないです。
読後のスッキリ感も最高です!ずっと続いて欲しい!
Posted by ブクログ
今回の話は好きだったな〜!
昔の人が定めた犯してはいけない法律があって、それに背いたら罰する。
それは現実でも同じ事だけど、暴君から国民を守る為にいけないと分かりながら王を殺し、その罪を隠して善政を敷く。
国民を10年間騙していたのは確かにそうだけど、果たしてその罪は斬首されるほどの罪なのか?
罪かどうかを決めるのはあくまで『人』であって神ではない。龍が本当に居る世界の話ではあるけど、人の世界に龍が介在しているだけで龍は特に手を出してこなない。人間の思うようにとか、人間に力を貸すために龍が何かをすると言う事が無いのがこのシリーズの面白いところ。
日織の身体も心配だし、次はどうなるのだろう…
Posted by ブクログ
二つの三国同盟を成立させるため、日織の腹心達は各国へ行く。
しかし、各々自国の利益を優先する国主を前に一朝一夕にはいかない。
日織は体調が悪化するなか、附道洲に向かうが、国主に会えないでいた。そんな中白に忍び込んだ日織は国主が亡くなっている事、政は御前衆3人で10年行っていた事と、自分が懐妊している事を知る。
国主の弟が御前衆をとらえ、謀反の罪で罰しようとするさなか、日織は神や民衆にとう。このまま御前衆が処刑されていいのかと。
民衆は立ち上がり、日織の後ろ盾で御前衆が国主となり、三国同盟の2つめが成立する目処が立つ。
次巻で日織は龍陵に戻れるのか?普通の6倍の速さで成長する悠花との子は無事産まれるのか?熱を持つ龍陵に雨は降るのか?次巻が楽しみ!
常に考え続け、神に問い続ける事で困難を乗り越える日織の生き方がカッコいいし、真似したい!
Posted by ブクログ
前巻から間があいたのでエンジンかかるまでに時間がかかったが、ことが露見してからは一気読みでした。
理か、とはいえの現実か、そんなことを問う巻でした。
血が流れなかったわけではないが、落ち着くところに落ち着いた感じです。
それにしても夏井王がいい人すぎて、そろそろ裏がないか疑いたくなってくる笑
2025.3.1
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Posted by ブクログ
八洲に隣合わない国どうしによる二つの三国同盟を結ぶため,4方向に分かれて動き出す.要になる附道洲に向かった皇尊日織の困難に一時はどうなるかと思ったけれど,懐妊も含めて良き方に進む気配が見えてほっとした.いよいよ次巻で,大きく動くのか期待が高まります.
Posted by ブクログ
日織の体調については想像どおり。
附道洲についても概ね予想どおり。
ただ、子の育ち方については想像を超えてたので、どうなるのか楽しみ。
あと、日織を探している龍に早く会わせてあげてほしい。
夏井さんが良い人すぎて逆に胡散臭く思えてしまうのは私だけかな。