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Posted by ブクログ
龍の声を聞くことができない女性は14の歳に追放される。そういう子をこの国では遊子(ゆうし)と呼ぶ。遊子である主人公、日織は生きるため、遊子にまつわる令を変えるため男として生き、皇位を狙う。皇位は代々男のみ。女であること、それも遊子であることは、絶対にバレてはいけない。日織の願いは叶うのか。
「男女みたいな主人公がかっこいいなぁ」くらいの感覚で手に取った一冊。大当たり。
ファンタジーとミステリーとアドベンチャー(?)のバランスが大変良く、ハラハラドキドキ、
そして最後のページの文書がカッコ良すぎる。
世界観にあわせ漢字の読みが古語っぽくなっているが、各章ごとにルビが振り直されるので後半はすんなり入ってくる。1巻を読んだら2巻に行かずにはいられない。楽しみ!
Posted by ブクログ
神の眷属、龍が住まう龍ノ原。
そこで皇族の女性は生まれながらに龍の声を聴く。
その能力を持たぬものは異端とされ、排除される。
その運命に抗う者の、命を賭した物語。
ものすごくおもしろくて、一気に読んでしまいました。
中華風な、古来日本風な、それでいて幻想的な世界観も素敵だし、登場人物の見た目も、人柄も最高にいい。
皇位を狙う中で出されたお題、想定外の出来事に翻弄されつつ、根底にあるマイノリティに対する差別の是非を問う眼差しにはっとさせられたのです。
生まれながらに多数派でない者は、差別され、区別されても仕方がないのか。蹂躙され、排除されても、構わないのか。
そんなはず、ない。けれど、これはそれが当たり前とされる世界。人類の歴史が脳裏を掠めます。
異世界の物語でありながら、普遍的な題材を内包していることで、言葉が心に刺さるのです。
令和の新ファンタジーシリーズ、読めてよかった。大好き。
Posted by ブクログ
龍の棲まう地、龍ノ原。
そこに住む人々のうち、皇の一族に連なる女性は龍の声を聞くことができる特性を持つ。
声を聞くことができない女性は遊子(ゆうし)と呼ばれる。翻って男性で声を聞く者は禍皇子(まがつみこ)として、いずれも闇に葬られる定め。
生まれ持った特性で命を決められることの理不尽を打ち砕くため、
日織皇子は重大な秘密を抱えて、皇位を目指す。
遊子や禍皇子は現代の差別の比喩だと強く感じる。
遊子への不津王の態度や考え方と同じような人は、悲しいかな現代日本に少なからず存在するであろうことは想像に易くて。
なにが寛容な態度だ。傲慢以外の何物でもないじゃないか。
不津王に対して、ふんぬ〜!と鼻息が荒くなる。
人死にも出るサスペンス色もありつつ、日織の秘密が暴かれちゃうの?!とドキドキするファンタジー。
安倍智里さんの八咫烏シリーズにも通じるところがあるかも。
続きも楽しみなシリーズです!
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