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王家が認めた砂糖菓子の作り手・銀砂糖師の称号を手に入れたアン。けれどその陰には、アンのために、ペイジ工房の娘・ブリジットに自らを売ったシャルの犠牲があった。シャルを取り戻すため、アンは工房へ乗り込むが、砂糖菓子職人の大派閥であるはずのペイジ工房は、なんと没落寸前。工房を立て直せたら、シャルを返すと言われたアンは!? 個性的なペイジ工房の職人たちと、アンの新たな挑戦スタート!! 待望の第四弾!!
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かわいい、楽しいです
この巻、2回目です。新しく気づいたこともあります。 ミスリル・リッド・ポットのちょっと頓珍漢なセリフに 笑ってしまって楽しいです。アンとシャル、ブリジットの 関係、それぞれの気持ちがわかって、同情したり、 良かったねって思ったりしています。 双子の妖精とかも含めて、この世界で起こっていくことを 見て...続きを読むいくのが楽しいです。 追記 アニメ第16話を見ました。上手な省略の仕方で、 はらはらしながら見ました。エンディングの花の色彩が 綺麗で、『青春ブタ野郎』の古賀ちゃん役の歌もよかった。
#ハッピー #ほのぼの #ドキドキハラハラ
Posted by ブクログ
目をかけてくれる人はいれど半ば孤立奮闘ぎみだった前巻までとはうって変わって、ペイジ工房の面子とのチームワークがメインの回でした。 アンを銀砂糖師にする為にブリジットの元へ行ったシャル、シャルを取り戻す為に自分の持てる全ての力で勝負するアン。 経て二人が元の関係へ戻り、銀砂糖師になれたアンを祝福する...続きを読むシーンに感動しました。 工房の人たちも個性的でいい人ばかり。 傷心のブリジットの前に 美しい妖精が現れる所で、次巻へ続きます。
シャルがアンに祝福をあげるシーンが素敵でした。 二人の恋模様や、新聖祭の準備、謎の妖精など気になることが盛りだくさんです。 早く続きを読まなければ!
“アンは驚いた。 「そうか……。ほんとうに、そうよね……誰が?ていうか、どうやって……?」 ――銀砂糖は最初に誰が作ったの?妖精が作ったって言われてるけど、妖精の誰が作ったの?どうやって!? 見慣れた風景の前に突然、未知の扉が開いたようだった。 銀砂糖は、最初の一握りの銀砂糖がなければ精製できない。...続きを読むけれど最初の一握りの銀砂糖も、銀砂糖がないとこの世に出現しない。銀砂糖は一体どうやってこの世に現れたのか。 それはいいようもなく不可思議な事実だ。なにかの魔法か、奇跡か。人間が知らない、妖精の神秘の技法か。想像するだけで、心が躍った。 「だから最初の銀砂糖には、得体が知れないものって意味もある。あなたは、ただ物珍しいから、期待されているだけよ。実力を買われたわけじゃない。そんな人に、なにができるの?」 最後のブリジットの言葉は、嫌味だろう。くどくどしくて攻撃力に欠けるので、嫌味としては不出来だ。だが嫌味には違いない。 けれどアンは、それどころではなかった。知らされた事実に興奮していた。 「気がつかなかった、今まで!」 「そうよ、だから」 「よく考えればわかったことなのに。わたし今まで、考えた事なかった。ブリジットさん、最初に銀砂糖を精製した人は、ほんとうにどうやって精製したの!?」 問うと、ブリジットは一瞬、なにを問われたのかわからないようにきょとんとした。しかしすぐに、かっとしたように怒鳴った。 「わたしが知るわけないじゃない!?」 彼女の怒声で、はっとする。 ――あ…………。怒ってる。 当然だろう。馬鹿にされたと思ったに違いない。 「ご、ごめんなさい。つい」 あせって謝ると、ブリジットの背後で、シャルがくっくと笑いだした。” どうしようアンがめちゃくちゃ格好いい。 アンがシャルを助けるその言い分とか。キャットの親切を断った理由とか。 彼女は本当真っ直ぐで折れることもあるけれど強いなぁ。 シャルの心境の変化も楽しい。動揺とか葛藤とか。 エリオットは結局、んー、良い人なのかな。中身が読めないけどそこまで悪人でもない。 ブリジットと、幸せになってくれたらとても嬉しいのだけど。 “「ほんとうに、無事でよかった。ありがとうシャル。いつも、守ってくれてる」 力の弱いアンは、シャルと一緒にいれば常に守ってもらうしかない。それはわかっているし、甘えてはいけないと思う。でもシャルが嫌だと言わない限りは、自分からシャルのそばを離れることはできない。もし離れてしまったら、恋しくて恋しくて、どうにかなってしまう。 ずっとシャルの優しさに甘えて、そばにいる自分の身勝手さを感じる。だからできるだけ、彼に負担をかけないようにするしかない。そしてただ感謝して、シャルがアンのそばにいてもいいと思ってくれる気まぐれが、ずっと続くように祈るしかない。 シャルの羽を握ってひきとめるようなことは、アンにはできない。 「待っててくれて、ありがとう。やっと羽を返すことができるね。シャル。あなたのもの」 羽の入った袋を、アンは手を伸ばしてシャルの首にかけた。シャルは微笑んだ。すこしかがみこむと、両掌でアンの頬を包む。そしてゆっくりと顔を近づけた。 「助けられたな」 彼の吐息が、アンの唇に触れた。落ちかかる髪が、さらりとアンの頬に触れる。背すじがしびれるような艶がシャルの瞳にやどり、それに射すくめられて、体の自由がきかなくなる。 「これでおまえは、自分の力で銀砂糖師になったと言える。胸を張って名乗れ。銀砂糖師と」 しばらくなにかを迷うように、シャルは動かなかった。それから思いなおしたように、彼の唇はわずかに位置を変えてアンの額に口づけた。 「銀砂糖師となったおまえに、祝福を」 囁きは優しく、甘かった。 アンは銀砂糖師になった。 飾り蠟燭の炎が揺らめき、聖堂はやわらかな光に満たされている。この世にいるのはたった二人だけだと錯覚しそうなほどに、静かだった。”
前巻で銀砂糖師となったアン。 シャルを取り戻すためにペイジ工房へ。 今回は社会人の方が身に染みるかも。 顧客が本当に求めるものとは。チームワークとは。 素敵なお話でした。
毎度思うのですが、砂糖菓子を作っているシーンを読むとうっとりします。今回も、アンの頑張り、そして出来上がった作品共にとても素敵でした。 シャルも戻ってきてめでたしめでたし。といきたいところですが、不穏な影がちらちらと…。 今後も目が離せないです。 あとミスリルかわいい……!
シリーズ4 アンのがんばりと優しさが尊い 弱小の工房でアンがこれからどう成長していくのか、 楽しみ!
前巻で陰謀に巻き込まれたため、シャルは羽をペイジ工房の娘、ブリジットに渡してしまった。シャルの羽を取り返すために、ペイジ工房の工房長代理であるエリオット(ブリジットの婚約者)に誘われてペイジ工房で働くことになる。しかし、3大派閥の一つであるはずのペイジ工房は着いてみると今にも倒れそうなほど経営が傾い...続きを読むていた…。 4~6巻がペイジ工房編にあたるそうです。ラドクリフ工房よりはまともな人たちに囲まれて少し心安らかに読めますが、今回も苦難の連続なアン。まあ、才能ある人の安寧な職人修業なんかつまんないもんね。グレン工房は果たして立ち直れるのか!?シャルの羽は戻してもらえるのか!?というところが読みどころです。
前回のラストからシャルがピーチ姫状態に。しかし、結局はシャルなので、あまり囚われている感は少なかった。もちろん、アンと接触禁止令が出たり、羽を痛めつける罰があったりしたが、シャルはあんまり気にしていない。 命令を無視してアンに会いにいったり、「お願い」は一切聞かないシャルの姿は1巻を思い出す。そ...続きを読むう考えると、シャルは大分アンに優しくなった。 工房で働くアンは一生懸命で、前作より安心して見れる。工房の人達も「家族感」があって、ラスト付近は楽しそう。 ジョナスは遂に登場しなくなってしまったが、代わりにブリジットが今後のトラブルメーカーになるんだろうか。すでにトラブルメーカーっぽいけど。
最初から一緒にいた二人の妖精以外にも、仲間と呼べるような存在ができてほっとした巻。それでも優しいだけじゃなくて、思い合う人々の間でもどうしようもないすれ違いや葛藤があるのがこのシリーズのカラーなのかなと思いました。アンとシャルの関係もそうですが、そのもどかしさが読んでいてつらくもあり楽しくもあります...続きを読む。
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