菅野雪虫のレビュー一覧

  • YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors
    ジェンダーフリーアンソロジー。
    性に悩む中学生たちが主人公。ほろっときたり切なかったり可愛かったり、感情が忙しかった。
    惜しいのは男の子目線が少なかったところ。男の子主人のジェンダーフリー短編集、ぜひお願いします。


    よかったのは、にかいどう青さんの「チョコレートの香りがするね」と長谷川まりるさん...続きを読む
  • アトリと五人の王
    最初に嫁いだ先の王に与えてもらった知識や愛情がアトリ(主人公)の芯になって、その後嫁いだ王達に影響与えていった話。
    だいぶ前に読んだので細かい部分は忘れてしまったのですが、悲しくて優しい話でした。
  • YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors
    ジェンダーフリーアンソロジー、ふーんと読んでみましたが、すごい! YAや児童書はジェンダーの問題をきちんと語る作品は多いですが、最先端も最先端の話がずらっと並んでいて全くゆるみのない仕上がり。作品ごとにテーマ分けもされてるし、話のバランスもいい。非常に優れた仕事だ。
  • アトリと五人の王
    大きなうねりのような運命に翻弄されながらもハッピーエンド。とはいえ、完全解決みんながハッピーというわけではないビター加減もいい感じ。小さい頃に読んでも、大人になってから読んでも、数奇な人生をワクワクしながらページを捲ることができる。いい本。

    登場人物それぞれが、多面的で複雑な心情を持っているところ...続きを読む
  • YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors
    こういう本が、小学校や中学校の図書室にあってほしい。ジェンダーについてだけじゃなく、他のさまざまなことについても、いろんな考え方や生き方があっていいんだって思わせてくれる本だから。
  • 天山の巫女ソニン(1) 黄金の燕
    巫女失格と里に帰されたソニンは、口のきけぬ王子の声を聞き侍女として城に赴く。
    巫女や夢見というファンタジー要素と、宮廷の陰謀や戦争という生々しい出来事との融合が面白い。
    純粋で真っ直ぐだけど、世界の暗部の陰りもある物語に惹かれる。
  • 天山の巫女ソニン(5) 大地の翼
    まず、夢見の力というのが限定的な力なのがちょうどいいものでした。未来を見通すのではなく、夢で魂を飛ばしてある場所のことを視る。ただそれだけなのです。でも、それはどういう状態だったのか、何がおこっていたのか、場所はどこなのか。というのを知識でもって判断し伝えるということを巫女は行っているというとこです...続きを読む
  • アトリと五人の王
    主人公のアトリが健気で、辛いことがあっても立ち止まらず進む姿が大好き。自分も頑張ろうって思える。
    全てが上手く行く訳じゃない、でも中で幸せを見つけていくんだ!って思うえるようになった一冊。

    辛いことがあったときに読むより、ちょっと落ち着いてから読むのがオススメ。
    大変な時期に読むと涙が止まらない。...続きを読む
  • 星天の兄弟
    前半の兄ヘソクの視点での物語は、ヘソクに感情移入してつらかった。後半から弟ヘリョンの視点で物語が進み、兄の考えていることがわからなくなった。思っていたよりも兄弟仲良しというシーンは少なかったが、そのぶんふたりが幼い頃に家族と過ごした時間はとても貴重な時間だったのだと装幀画を見ながら感じた。兄弟それぞ...続きを読む
  • アトリと五人の王

    自然と深い知恵を得られる。

    分かりやすい言葉で綴られた面白いお話の中に、非常に深い知恵が散りばめられています。子供にも読んでほしい一冊でした。
  • 天山の巫女ソニン(5) 大地の翼
    『天山の巫女ソニン』シリーズ最終巻。巨山国と江南国の同盟、巨山から沙維国への侵攻、そして三国の和平までが描かれ、未来への仄かな希望を見せて物は閉じる。

    一番大切なのは「夢見であれ現実であれ、自分の目でしっかり観察することと、自分で考えることです。それはどこの国であろうと、いかなる世界であろうと変わ...続きを読む
  • 天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺
    『天山の巫女ソニン』第4巻。
    舞台は江南国。沙維、江南、巨山の微妙な緊張関係が、経済問題と災害からの復興を下敷きにして緻密に、しかし分かりやすく描かれていて読み応えがある。
    ソニンとイウォル王子だけでなく、江南国のクワン王子と巨山国のイェラ王女という食えないふたりに関しても、成長が丁寧に描かれていて...続きを読む
  • 天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星
    『天山の巫女ソニン』第3巻。
    舞台は巨山国へ。3巻かけて、物語世界における三国を回りきったことになり、主要な人物も出揃った印象。
    今巻では、それぞれに成長の途上にあるソニンとイウォル王子が、お互いの内面に踏み込んでいく場面もあり、丁寧な描写に説得力を感じさせられる。それだけに、各巻が短いのが残念で、...続きを読む
  • 天山の巫女ソニン(2) 海の孔雀
    『天山の巫女ソニン』第2巻。
    舞台は沙維国を離れ、江南国へ。物語世界が広がり、ますます今後が楽しみ。
    ソニンは生きる道を自ら選び始め、イウォル王子は他者を知ろうとすることをおぼえるなど、登場人物たちの成長が垣間見えるから読後感も爽やか。
  • 天山の巫女ソニン(1) 黄金の燕
    俗世を離れて夢見を行う天山の巫女、燕に入り込む魂や、それを呼び戻す香など、象徴的な人物や物事が、穏やかな語り口で、しかし決して平板ではなく語られる。
    初めて読むのになぜか懐かしいような、古き良き児童文学の香りがどことなく漂う、良質なファンタジー小説。
  • 天山の巫女ソニン(1) 黄金の燕
    読みやすい文章ですが、深かった。ソニンの行動には心が洗われました。クワン王子がかっこよくてびっくり。彼の活躍もまた楽しみです。すごく良かった。
  • ぎりぎりの本屋さん
    児童書ですが、面白い☝️。この本屋さんでわたしが巡り合う本はどんな本なのか?。ギリギリのところで教えてもらいたいっ
  • 天山の巫女ソニン(5) 大地の翼
    さて、いよいよ最終巻に入る。
    この間、イェラ王女は江南へ3度目の訪問を果たし、巨山と江南は急速に接近。沙維だけが蚊帳の外という状況の中、遂にイェラ王女が沙維へ訪れることになるという発端。
    そして巨山の侵攻から収束までスピーディーで怒涛の展開は、あっという間に読み終えた(こんなに面白いのに、勿体な~い...続きを読む
  • ぎりぎりの本屋さん
    ギリギリの人が辿り着く、ぎりぎりの本屋さん。表紙の店員の男の子がお話のイメージとぴったり。5にんの作家さんのリレー形式、ということで少しずつ登場人物がリンクしていておもしろかった。
    個人的には廣嶋さんの『魔本、妖本にご用心!』が好きかな。不思議な世界だけど、本が逃げ出すなんておもしろい。小学生からす...続きを読む
  • ヤイレスーホ
    親の仇をとりたくて魔物ヤイレスーホに頼るランペシカ。ヤイレスーホは、かつて自分が苦しめたイレシュのもとへランペシカを連れていく。神とは魔物とは人間とはなんなのか。決して力は強くないが人のことを親身になって考えてくれるチポロがかっこいい。