Posted by ブクログ
2018年03月30日
とある小学校の図書室で5年生の子どもたちが出会う、不思議な本たち。
昨日のことを後悔するのぞみ。
大嫌いなかぼちゃを食べさせるお母さんとケンカをした卓也。
ボーイッシュな千尋と仲良くなりたい、女子力の高い男子の光。
周りの子を「エイプ」と小馬鹿にしている現。
本に全く興味がない樹。
きゅっとなる...続きを読む胸を抱えた相手、親子、友達。
いろんな関係と本がぐるぐると絡み合う。
それぞれの作家さんの個性が出ていて、楽しい。
木の葉は土に還るもの。言の葉も同じです。これはもう、多くの人の中に肥やしとなって糧となって消えた本。朽ちて形もなくなって、読んだことすら覚えていない人もいるでしょうが、その人たちの言の葉の中に、生まれ変わっているのです。
自分の好きな本なんて、そう簡単には出合えないもの。好きな人に簡単に出会えないように。
でも、そうやって怒りに囚われているうちに、あなたは平太郎君を見逃し、あの子を失う。