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Posted by ブクログ
『あれから十年たったね。』
15歳の誕生日に届いた一通の手紙と、一袋の黒い砂。この奇妙な贈り物が、止まっていた時計の針を動かし始めます。
世界各地で起こる事件・事故、無意識に自分には関係ないと思いがちですが、誰もが類似する事件・事故の被害者、または加害者になってしまう可能性を孕んでいます。
だからこそ、同じような歴史を繰り返さないために過去の事例から教訓を見出し、再発防止に取り組むことが大切だと感じました。
また、事件・事故の被害者の方には一過性の対応ではなく、長期的な支援が必然であることを再度認識させられました。
グリム童話『眠り姫』になぞらえて展開する物語。大人の方々にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
Posted by ブクログ
主人公の透馬は、精神的に不安定な母に気を使いながら、日々過ごしている15歳。母の過剰な心配を訝しく思う透馬の元に、1通の封書と黒い砂が届く。透馬の記憶にない5歳の夏。10年前に何があったのか、透馬は記憶を探し始める。大人たちは何を隠しているのか。幸島(さちのしま)の遊園地で遊んだ記憶と、爆発による島の閉鎖は関係しているのか。そして、誘拐犯の告白文が雑誌に載り、記憶のピースははまっていく。
「いつも大人の甘い見込みで、酷い目にあうのは子どもだ」と、透馬が言ったひと言は、重い。生活の場を失うことは、お金の問題だけではない。そして、精神的なものはさらに派生し広がっていく。あるはずだった子どもたちの未来を狂わすということを肝に銘じなくては。
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小説・文芸
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