これで一応本編は終わり。外伝も楽しみだなぁー。
相変わらずイェラがイケメンすぎて、他の空気感!!←
でも、最初の頃に比べて、イウォル王子、かっこ良くなりましたね。
手も足も大事にしてください。そこに恋心はないのか!!←
解説読んでて気づいたんですが、この本はファンタジーとしては、毛色が変わってるんで
...続きを読むすね。
なにせ、ソニンは「落ちこぼれ」として、天山から…きつい言い方すれば、放逐されてるわけですから、よくあるファンタジーの…あなたは伝説の魔法使いなのです!生き残った男○子万歳!…とかではないですよね。
ま、元気出せよ、人生天山ばかりじゃねぇよ、世界でたった12人しかなれない、エリート中のエリートな巫女さんじゃなかったとしても、君を必要としてくれる人はいるさ…家族とか、隣の家の男の子とか…嫁に欲しがってくれるかもじゃん?
みたいな、肩叩いて語りかけたくなるような始まり方でしたよね。
でも、最後は、彼女しかなしえなかったことがあった、巫女になるために、天の導きで、野に降りさせられた巫女なのかもしれない、なんて養母は語っています。
いや、まて、私が見つけた居場所だからね!!運命なんか、冗談じゃないよ、これ以上翻弄されてたまるか、くそくらえだよ!!おこ、とソニンは言っていいと思いますが笑。
でも、ソニンはそう思ってないんですよね。巫女であったことが、無駄だとは思わない。全て必要なことだった、全てがあって今の私があると言い切れる彼女は、ほんとに一本筋が通っていて、ハッとするほど美しい。だから、読者の心を打つ。
この現実の世界では、選ばれた12人の巫女じゃなければ、もちろん王子でも姫でもない、ふつーの人たちが溢れてて、読者もその多くがそんな人なはず。
かつては神童とか言われて、もてはやされたけど、それも今は昔…なんて人も腐るほどいるでしょう。
でも、彼女みたいに胸を張って生きていけるだけの何かを、その失敗が失敗じゃなくなるくらい、あたしの人生大正解!と言えるだけものを見出せる人は、どれくらいいるでしょう。
例えば国を救わなくても、街角の友人との交流の中でも、ソニンはそれをちゃんと見つけているのです。
そんな姿にとても勇気付けられるし、尊敬します。元気をもらって、また現実に戻っていける。これはそんな本です。