菅野雪虫のレビュー一覧

  • チポロ
    アイヌに伝わる神話をもとにしたファンタジー。おばあちゃんと二人暮らし、ちいさくて狩りがへたくそだったチポロが、魔物にさらわれた幼なじみを助けるべく旅にでる。

    こんなにやさしい文章で、これだけの世界観を描けるってすごいと思う。最初に国のはじまりの神話があり、それからチポロの旅がはじまってゆく。物語が...続きを読む
  • ぐるぐるの図書室
    とある小学校にある不思議な図書室。
    いきなり少女の可愛いお話ににっこり。
    いいなぁ、こういうの。
    不思議な司書さんの存在もいい。
    カボチャきらい少年のお話もいい。最後に彼の思いつきがナイスすぎる。ママさん、どんな反応するのだろ(笑)
    秘境の話はちょっと切ない。うまくいくと思ったのだけどな。
    子供には...続きを読む
  • 天山の巫女ソニン(2) 海の孔雀
    児童書だけど大人が読んでもとても楽しめるこのシリーズ。
    ソニンがどんどん成長していく過程は読んでいて面白い。
  • 天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星
    このシリーズは
    天山の巫女だったソニンが
    多くの人との関わりの中で
    自分になかったものを
    どんどん吸収して成長しながらも
    彼女の芯にある無私の純粋さは
    失われないところが魅力だ。

    少女の成長物語であり
    平易な言葉遣いはまさしく
    児童文学なのだが。

    興味深いのは
    心の中の言葉が
    ほとんど余すところ...続きを読む
  • 天山の巫女ソニン(2) 海の孔雀
    読み終えて思わず感嘆の声が出た。
    無欲で無私の人ソニンが

    自分のために欲しがることも
    好きなものを選ぶことすらも
    できなかったソニンが

    いくつもの試練の中で
    自らの歩む道を選び始めている。

    主人公たちは少しずつ成長し
    それにつれて物語も少しずつ
    その世界と視野を広げながら
    読者が求める姿へと変...続きを読む
  • 天山の巫女ソニン(1) 黄金の燕
    今年はいいファンタジーに
    たくさん巡り会えています。

    この作品も素晴らしかった。
    息をつく間もなく読み終えました。

    ソニンは特別な人間です。
    おおよそ普通の人間には
    手も届かぬほどの清廉な人間です。

    それは天山が与えたものでも
    下界で育まれたものでもない。

    彼女を愛した家族と友だちが
    彼女の...続きを読む
  • チポロ
    いいねぇ 少年がきちんと若者になっていく話
    物語はこうでなくっちゃ という王道モノだけれど
    それでも いいねぇ
    主人公たちもさることながら
    その取り巻く、カムイ(神)たちにも、頼りなく描かれる人間たちにも
    作者の愛情にあふれているのがいいですね
    読後感がさわやかです
  • チポロ
    主人公がしっかり大地を踏みしめてる冒険譚、旅先に社会が見えるし空気の匂いがします。続編書けそうな雰囲気。
    チポロは猪突猛進型ですが何か言ってから自省したり自分を律する客観性も持ってる子だなと。自分のことじゃなくてもシャチのカムイにぱっと謝るシーンに微笑みました。
    たぶんこのお話の中で誰よりも思考して...続きを読む
  • チポロ
    なんにも考えず、するすると楽しく読めました。アイヌ神話を元にしているらしく、神話好きとしてそちらについても、ちゃんと調べてみたいなと思いました。今は同じ国だけど、別の国の物語のようで不思議な感じ。
  • 天山の巫女ソニン(5) 大地の翼
    これで一応本編は終わり。外伝も楽しみだなぁー。
    相変わらずイェラがイケメンすぎて、他の空気感!!←
    でも、最初の頃に比べて、イウォル王子、かっこ良くなりましたね。
    手も足も大事にしてください。そこに恋心はないのか!!←
    解説読んでて気づいたんですが、この本はファンタジーとしては、毛色が変わってるんで...続きを読む
  • チポロ
    チポロは体も小さく狩りも下手だったが、ある時大きな白い鳥を射止める。自信をつけたチポロは、「どうせ狩りが下手だから」とあきらめず、「どうすれば獲物が獲れるか」と考えて行動するようになり、すこしずつ強くなっていった。そんなある日、やさしい幼なじみのイレシュが魔物にさらわれてしまった!村人たちはあきらめ...続きを読む
  • チポロ
    祖母と二人暮らしの貧しい家の子チポロは、ある日見事な鶴を射止めます。その事から自信をつけた彼は、諦めることなく努力や工夫をするようになります。

    ある日チポロは、村を訪ねてきた、人間に近い神シカマ・カムイから、魔物の襲来に気をつけるように言われます。だが、魔物が現れた時、チポロから教えられた呪文を唱...続きを読む
  • チポロ
    わたしたちは語りつくせないほど多くのことの、ものの恩恵を受けて生きている。
    そして、そのことを、忘れてしまいがち。
    こうして折に触れて思い出させてくれる作品に出会えることはとても意味があり、手に取ることができてよかったと思う。
  • チポロ
    いろんな人の真心が交錯する話だったように思います。
    相手のことを思いやっての行動。だからこそ、ひとりよがりにもなってしまう。
    通じあえた面と、そうは成り得なかった面。
    きっと全体でみると大団円なんだけど、端々に寂しさが残るそんなラストでした。
    チポロは強いけど、対してイレシュが背負うものって、まだ今...続きを読む
  • 天山の巫女ソニン(2) 海の孔雀
    二巻。どかどきわくわくというよりは、成長していく姿に勇気付けられるような気持ち。
    2015/8/30
  • 天山の巫女ソニン(1) 黄金の燕
    ファンタジー。巫女として勉強を続けていたのに才能がないからと帰された女の子が主人公。お城が出てきたりどきどきわくわくする。
    2015/7/17
  • 天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺
    このシリーズの魅力は登場人物。
    ソニンをはじめ4巻では、イェラ王女の存在感が圧倒している。歴史に残る名王女になりそう。
    クワン王子は、セオという名参謀により江南を素晴らしい国にすると思う。

    イウォル王子とソニンは、沙維というより3国の均衡を保つために活躍する。

    ソニンの存在感は、イウォル王子がい...続きを読む
  • 天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星
    江南のクワン、巨山のイェラ、沙維のイウォル、そして天山のソニン。
    それぞれの国の次世代王が、自分の国を守り豊かにするためには?
    未来の王が出揃った。
  • 天山の巫女ソニン(2) 海の孔雀
    ソニンの魅力は心に悪がないこと。
    純心で誰にでも優しく接する。
    だから彼女の周りの人はみんな幸せになる。
    自分の損得なく、まず相手のことを考える。
    時折、そういうソニンのような人に出逢えます。

    スカッとする物語。素直な気持ちで読めるファンタジーです。
    読んでいくことが頭にサクサク入ってくるのであっ...続きを読む
  • 天山の巫女ソニン(1) 黄金の燕
    ファンタジーって面白い。
    と素直に感じる本でした。
    難しくない。
    先が気になる。
    読みやすい。
    楽しい。
    わくわく。
    シリーズ続けて読んでみたいな。
    どんな展開になっていくのか楽しみです。