菅野雪虫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アイヌを題材にしているファンタジーということですが、アイヌの知識を持っていないのでどのへんがアイヌかわからず読みました。知識なくても面白かったです。
チポロはわかりやすい英雄譚、ヤイレスーホはこじれた蛇(魔物)の恋愛とランペシカの登場、ランペシカは菅野さんらしく、(生まれた環境によって)ひねくれた性格をしたランペシカがチポロやヤイレスーホと関わり合って、学んでいく話です。
ヤイレスーホの境遇があまりにもやりきれなくて、一番好きなキャラかもしれません。魔物の心理描写はないのですが、人間側から拒否されたり受け入れられたりするときの対応でこう、ポロリと見え隠れする心があまりにも虚しくて。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ猫を撫でながら読みたくなる本かと思ったら全然そんな事なかった笑
秋吉さんの「呪い」と菅野さんの「オッドアイ」が良かった!!
・黒猫ナイトの冒険 ★★★★
新井素子さんという初めて読む作家さんの話。
カラスのキングとの関係が良い!
捨て猫だったのを保護されたけど、あったかいものを助けにまた迷い猫に。
その後カラスのキングのおかげ?で元のお家に戻る事に。
飼い主さんの心配な気持ちがクソわかる〜
最後はほっこり。
・呪い ★★★★★
イヤミスの女王、秋吉理香子さんの話〜
この前の話がほっこり系やったしこの本はそーゆー系の短編かと思ったら通常通りの秋吉さんの話やった。
大好き!!
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Posted by ブクログ
全5巻+外伝2巻のシリーズもの。感想はシリーズ通して。評価は4.0。
自宅待機期間にまとめて読んだもの。ファンタジーものは設定が甘かったり風呂敷広げすぎて畳みきれなくなったりするので、良いものに出会うのが難しい。
この作品は東洋系で3つの国が舞台となるが、主人公のソニンは陰謀に巻き込まれることになる。
子供向けかもしれないが、設定がしっかりしていて、後付け設定やご都合主義もなく読み進めることができた。
良くも悪くも主人公の感情の起伏がないが、その分彼女を通した他の登場人物が際立って見えて面白い。
最後の駆け足感はあったものの、最後まで面白かった。
短編や外伝などもでたら嬉しい。