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Posted by ブクログ 2017年09月11日
アイヌの神様は、人間に厳しい。
そんな伝説ができるのは、厳しい自然のためか。
「負けるのなんか慣れてる。何回負けたって、どうってことない。」など
心に刺さるセリフがいっぱいです。
Posted by ブクログ 2022年07月14日
アイヌに興味を持ったので、アイヌを題材にした本書が気になりました。
たくさんのカムイが登場して、人間の強欲さ…を考えさせられました。
チポロがとてもいい子で応援しながら読みました。
表紙の絵も素敵です。
Posted by ブクログ 2022年01月18日
三部作の3作目「ランペシカ」から読むという失態をおかしたので、1作目を読みました。
アイヌがモチーフの古代ファンタジー。
古代ものは大好物。「月神の統べる森で」シリーズに雰囲気が似ている。あちらもこちらも好き。
2作目はまだ読んでないけど、この作品が1番、物語として幸せなところで終わっているので...続きを読むはないかな。
チポロとイレシュがまっすぐでいい子でとてもよかった。ヤイレスーホの切ない気持ちを考えて、今後の展開を知っているからこそ、また胸にくるものがありますね。
児童書でこんな盛大で密かな悲恋があるとはね…。
Posted by ブクログ 2019年02月09日
力も弱く、狩りも上手ではなかった少年チポロが連れ去られた幼馴染の女の子を探すために強くなり、旅に出る物語。
アイヌ神話をモチーフに、人間が大好きな神様や失望した神様も出てくる。
旅の道連れになった小さな神様の「いつも大きくて強くてなにかをほどこし助けてくれる、そんな神様ばっかり望んでる」というセリ...続きを読むフにドキッとした。
神様が与え恵んでくれるのをいいことに努力を怠り恵みばかりを期待するようになる。
人間を嫌いになる神様はそこに絶望するのだろうし、そういった人間を含めて愛しいと思い寄り添ってくれる神様もいる。
少年が勇気を出し成長し、いろいろな人の助けを借りながら大切な女の子を取り戻そうと旅をする。王道で単純明快な物語の中に大切なことがいろいろとちりばめられていると思う。
ヤイレスーホが不憫。彼がイレシュを帰せなかったのは、かつて自分に優しくしてくれた女の子と一緒にいたいと思ってしまったからなのでは。
彼は彼で、大切な女の子と自身の信じる素晴らしい世界に行きたかったのだろう。
結局幼馴染の男の子に負けてしまい彼自身も罰を受けるのだが、その後どうなったのかが気になってしまった。
続編もあるようなので読んでみよう。
Posted by ブクログ 2018年01月19日
面白かった。子供のための物語という感じ。
負け続けると卑屈になってしまいそうなものだけど、チポロはバカにされながらも力を蓄えてきた。
信じる力の強い子供だった。
反対に自分も人も信じずにだいぶ歪んでしまったヤイレスーホ…たった一度、無条件で助けられたことが彼をほんの少し変えたのだとしても、結局イレシ...続きを読むュに届かなかったのが切ない。
あの後どうなっちゃったんだろう。
イレシュの気持ちも複雑なまま残りそう。
続編が読みたい。
Posted by ブクログ 2017年08月15日
アイヌに伝わる神話をもとにしたファンタジー。おばあちゃんと二人暮らし、ちいさくて狩りがへたくそだったチポロが、魔物にさらわれた幼なじみを助けるべく旅にでる。
こんなにやさしい文章で、これだけの世界観を描けるってすごいと思う。最初に国のはじまりの神話があり、それからチポロの旅がはじまってゆく。物語が...続きを読むすすむにつれて、神話とチポロの旅がだんだんリンクしてくる。自然のなかに神々があたりまえのように存在する世界。神さまという存在が身近に感じられる。冒頭で初めてツルを仕留めてから、どんどんたくましくなっていくチポロの成長がうれしい。アイヌの空気を感じられる物語。
Posted by ブクログ 2016年06月29日
いいねぇ 少年がきちんと若者になっていく話
物語はこうでなくっちゃ という王道モノだけれど
それでも いいねぇ
主人公たちもさることながら
その取り巻く、カムイ(神)たちにも、頼りなく描かれる人間たちにも
作者の愛情にあふれているのがいいですね
読後感がさわやかです
Posted by ブクログ 2016年06月22日
主人公がしっかり大地を踏みしめてる冒険譚、旅先に社会が見えるし空気の匂いがします。続編書けそうな雰囲気。
チポロは猪突猛進型ですが何か言ってから自省したり自分を律する客観性も持ってる子だなと。自分のことじゃなくてもシャチのカムイにぱっと謝るシーンに微笑みました。
たぶんこのお話の中で誰よりも思考して...続きを読むいるのはイレシュですね、ヤイレスーホは危なっかしく見えます。
プクサいいやつだな~。
ミソサザイのカムイのおしゃべりずっと聞いてたい。
シカマ・カムイの人生相談室があったら訪ねたい。
弓のレプニかっっっこよすぎか!!!
Posted by ブクログ 2016年04月23日
なんにも考えず、するすると楽しく読めました。アイヌ神話を元にしているらしく、神話好きとしてそちらについても、ちゃんと調べてみたいなと思いました。今は同じ国だけど、別の国の物語のようで不思議な感じ。
Posted by ブクログ 2016年03月01日
チポロは体も小さく狩りも下手だったが、ある時大きな白い鳥を射止める。自信をつけたチポロは、「どうせ狩りが下手だから」とあきらめず、「どうすれば獲物が獲れるか」と考えて行動するようになり、すこしずつ強くなっていった。そんなある日、やさしい幼なじみのイレシュが魔物にさらわれてしまった!村人たちはあきらめ...続きを読むて忘れようとしたが、チポロはイレシュを救いに行く決心をし、旅に出た…。
アイヌ神話を下敷きに、独特の世界を見事に紡ぎ出した物語。人も神様も魔物もみんな存在感があって魅力的。チポロの誕生をめぐる謎が効いています。
Posted by ブクログ 2016年02月22日
祖母と二人暮らしの貧しい家の子チポロは、ある日見事な鶴を射止めます。その事から自信をつけた彼は、諦めることなく努力や工夫をするようになります。
ある日チポロは、村を訪ねてきた、人間に近い神シカマ・カムイから、魔物の襲来に気をつけるように言われます。だが、魔物が現れた時、チポロから教えられた呪文を唱...続きを読むえた友だちのイレシュはさらわれていきました。
チポロはイレシュを連れ戻すために、力を蓄え、魔物がいると言われる北の港を目指すのでした。
国造りの神兄弟の弟とアカダモの女神チキサニとの間の男児オキクルミ。そのオキクルミと妹と、人間たちとの関わりの中から生まれた冒険話。
ストーリーはとても面白く、ぐいぐい読ませるものがある。人物や場面の設定にも無理がない。
また、物語の随所に、諦めないことや思いやりの大切さが、くどくない形で盛り込まれており、好感が持てる。
ただ、登場人物(特に主人公のチポロと友人のイレシュ)の語る言葉が今風過ぎて、アイヌ民話を基調にしたこの物語の中では浮いてしまう点が残念。
Posted by ブクログ 2016年01月08日
わたしたちは語りつくせないほど多くのことの、ものの恩恵を受けて生きている。
そして、そのことを、忘れてしまいがち。
こうして折に触れて思い出させてくれる作品に出会えることはとても意味があり、手に取ることができてよかったと思う。
Posted by ブクログ 2016年01月04日
いろんな人の真心が交錯する話だったように思います。
相手のことを思いやっての行動。だからこそ、ひとりよがりにもなってしまう。
通じあえた面と、そうは成り得なかった面。
きっと全体でみると大団円なんだけど、端々に寂しさが残るそんなラストでした。
チポロは強いけど、対してイレシュが背負うものって、まだ今...続きを読む後も大きなしこりとして残るんじゃないかなって。
Posted by ブクログ 2019年09月17日
アイヌ神話を元にしているとのことで、読んでみた。
確かにアイヌ文化が垣間見えていたけれど、物語としては別段、普通だったな。
雰囲気は『月神統べる森で』シリーズに似てる。
そして、あちらの方が読み応えがあった。
Posted by ブクログ 2019年06月12日
子どもに読ませることを考えると、評価として星はもう一つ増えると思います。
ただそれも難しいところで…。
アイヌ神話を元にしたストーリーと優しい描写、ファンタジーな世界観は小学校中学年から理解できて楽しめるし、薦める方としても安心して読ませられる作品。
なのですが、このレベルのボリュームを読める子は...続きを読む、この穏やかな語り口とシンプルな展開に物足りなさを覚える気もします。
いい意味でも微妙な意味でも、平たい。
ソニンのシリーズに及ばないイメージです。
ストーリーテリングなどで、読む意欲を掻き立てて、まだこのレベルに手を出したことのない子の入り口とするにはもってこいかなあ、とも思います。
ヤイレスーホはどうだろうか。
Posted by ブクログ 2019年05月04日
アイヌをテーマにした神話をベースにした、どこかで読んだことがありそうな物語を現代的にアレンジした感じ。弱々しかった少年が、自分で考え、自分で決めて、自分で旅立つまでの成長の物語。
長いシリーズの序盤で、伏線を張っているのだろうとは思うが、登場人物が多過ぎて、ちょっと手こずる。
また、元が神話であるせ...続きを読むいか、オキグルミの妹神が、どうして人間を愛したのか、その理由が明確ではない気がする。飢饉が人の心を荒ませるのは確かだが、ススハム(シシャモ)が流れてきたことで村の貧富の差が広がったとの記述のように、豊かになることで人の心が温かくなるわけでも、優しくなるわけでもない。イレシュは妹神と行動が重なるが、もともと人であるイレシュと妹神では心持ちも違うだろう。
ヤイレスーホは、どうして人の姿で生きたいと願ったのか。次巻が楽しみ。ミソサザイの神が可愛い。
Posted by ブクログ 2017年07月17日
アイヌの神話をベースにしたファンタジー。
というか、アイヌ神話なんて、ほとんど知らなかったので、ちょっとこの機会に知りたいと思った。
チポロは1羽のツルを仕留めた。
両親を亡くし、祖母と暮らす、貧しいチポロには、体格も小さいし、大事な弓も1本しかない。
でもその日はツルを仕留めた。食べる前に供養...続きを読む(魂送り)をすると、ツルの神さまが現れた。これからも自分の仕留めた獲物お大切に供養して魂を送り返しておくれ、と言われて、その後は守護霊のようにチポロを見守ってくれる存在となった。
近所のイレシュはチポロの理解者で、親友だ。
チポロの父が亡くなった時、神にカミナリを撃たれかけている時、チポロが不意に言った呪文がある。
アイヌの神さまたちは、人間の我儘さ傲慢さに愛想をつかして、見捨てようとしていた。
チポロたちの村にも災いがきても、神々は守ってくれないようになるかもしれない。
チポロのはもしもの時のおまじないとして、むかし、自分が唱えた呪文をイレシュに教える。そして、本当に魔物が訪れた時、イレシュがチポロから教えてもらった呪文を口にしたため、イレシュは異形の魔物たちに連れていかれてしまう。
その時、狩に出ていて、イレシュを助けられなかったチポロ。
三年の年月を経て、チポロは12歳になり、狩りの腕を磨いてきた。イレシュのウワサを聞いて、イレシュを助けるため旅に出る事にした。
アイヌの神話、古代の村での神さまたちが身近な生活、様々な個性的なキャラクター(チポロの家族、イレシュの家族、ブクサ、シカマ・カムイ、それにもちろんヤイレスーホ!)がいい。
また続きや続編も読みたい。
Posted by ブクログ 2017年07月08日
アイヌの世界観が綺麗でした。
自然や生き物に感謝する生活が素敵です。
ただ、前半は良かったけど、後半から段々軽いノリになってしまったのが残念でした。
設定はいいのに活かせていない感じ。
Posted by ブクログ 2017年04月27日
童話のような語り口、しかし内容はなかなかハードな冒険譚だった。
全体的にアイヌのイメージなのか、神様がめっちゃ気軽に存在しててちょっとびっくりした。笑