菅野雪虫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
さて、いよいよ最終巻に入る。
この間、イェラ王女は江南へ3度目の訪問を果たし、巨山と江南は急速に接近。沙維だけが蚊帳の外という状況の中、遂にイェラ王女が沙維へ訪れることになるという発端。
そして巨山の侵攻から収束までスピーディーで怒涛の展開は、あっという間に読み終えた(こんなに面白いのに、勿体な~い)
うぁ~、もぉ~、イェラ王女、かっこいい!!!
蛇足ながら…。
こういうことを語られるのは作者として本意ではないかもしれないが、2巻のミナ王妃への忖度の話やら3巻の北天に存在した星<朱烏>を無かったものにした話などには、どうしてもどこかの国の宰相を思わずにいられなかった。
4巻では教育につい -
購入済み
買ってしまったほど面白い
図書館で借りたら面白かったので電子書籍を購入したレアケースな小説です。外伝も電子書籍化してください。コミカライズも希望しています。
-
Posted by ブクログ
ネタバレこの第4作は秀逸でした。
イウォル、クワン、イェラ。
三つの国の命運を握るこの3人が
初めて一堂に会し、三国の未来を
決めてしまいかねない大事を
収めてしまう。それぞれの正しさと
それぞれの欲望の狭間で揺れながらも。
彼らの心を救った者はやはり、ソニン。
策謀を自ら引き上げて戻ったイェラは
父王に問い詰められる。
「お前はあの娘といると自分らしくない
行動をとる。あの娘が持つ、おまえや
わたしにはないものとは何だ?」
イェラは
『ソニンには確かに何かがある。しかし
それは何なのかわからない…』
と逡巡する。
ソニンが天山の巫女であったことの
重要な意味が、わかっ -
Posted by ブクログ
世の中の仕組みをわかりやすくしたような物語。
巫女というエリート職を首になった少女が、俗世を知らない真っさらな目で世界を学んでいく。
例えば一巻では、貧しい農家を営む父に、もっと儲けの出る作物を作ってはどうかと提案するも、高く売れる作物の苗はリスクが高く、貧しい家は手が出せないため、安い作物を作り続けていくしかないと説明される。そこでソニンは、貧しく生まれた者は貧しいまま生きていくしかないのだと感じる。巫女としていたころは毎日本を読み勉強していたのに、働きづめの今は本のことなど頭にもない自分に気づきショックを受ける。
今回は障害による偏見に苦しむイウォルが、初めて知的障害の少女と対面し、無意 -
Posted by ブクログ
よかったー。天山育ちのソニンの少し人の心の機微に弱いけど、くるくると回る頭の回転の早さに読んでて、ウキウキしました。イウォル王子との出会いもとても印象的。イウォル王子…なかなか潔癖かもしらん。これはラブにはなかなか傾かなそう…と思ったら、周りのレビューみたら本当にそうみたいだね!えー、そんなのつまんない!そこはイウォル頑張ろうよ!!年の差3歳なんかあっという間ですよ!?
心に留まった人物は、上記の二人を除けば、ソニンのお父さんとクワン王子。ソニンのお父さんは、とても素晴らしい人だね。人の愚かしさも高潔さも、どちらもよく見てきたことがある人なんだと思う。それをソニンに訴えるシーンが良かった。いい -
Posted by ブクログ
ネタバレ数年前から気になってたシリーズの1作目。
近年の入試問題頻出作家さん勢揃いの作品で読んでみたかった。メンバー勢揃いなのは珍しい。
登場人物は、小学5年生たち。
>本の数だけ、人の数だけ、遡った物語があると、わかっていただけたことと思います。
そして図書室には、あなたにぴったりな本が、必ずあるのです。
途方もないほどたくさんの本の中から、そんな本を見つけ出す……。
それは、宝探しのようなものかもしれません。その宝物を探し当てたとき、あなたの人生はきらきらと輝き、ほんの少し、あるいは、とても、豊かになることでしょう。
ほら、あなたも図書室で、宝物を探してみませんか?
このステキな言葉を胸に